今回は【小学校5年生からトップ高校を目指すための挽回学習方法】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学校5年生にもなると、勉強についての個人差が目立ちはじめます。
すでにコツコツ取り組んでいる子は応用問題にもスムーズに対応でき、塾に通い始めている子も少なくありません。
その一方で、【うちの子、ちょっと遅れてるかも…】と感じ始める方も多い時期です。
とくに、将来的に偏差値65以上の進学校、トップ高校を目指すとなると、【このままで大丈夫?】【もう手遅れなのでは?】と不安になるのも当然です。
しかし、結論から言うと小5からでも十分に挽回可能です。
もちろん、何の工夫もなく勉強時間を増やしただけでは間に合いません。
必要なのは、【戦略的な学び直し】と【自走力を育てる家庭環境づくり】。
そこで今回は、今からトップ高校を目指すために押さえておきたい挽回学習のポイントを、3つの章に分けて詳しくご紹介します。
まず何から始める?小5からの学び直しはここから
まず、【小5からじゃもう遅いのでは…】と感じる方も多いかもしれませんが、決してそんなことはありません。
むしろ、小5はトップ高校を目指すかどうかの分岐点ともいえる非常に重要な時期です。
このタイミングで【学び直し】に取り組めば、着実に挽回は可能です。
ただし、やみくもに勉強時間を増やすだけでは意味がありません。
まずやるべきことは、今のお子さんの学力を冷静に見つめ直すことです。
どの単元でつまずいているのか、どんな学習習慣があるのか、どこに穴があるのかを正確に把握し、それに合った対策を講じる必要があります。
小学校5年生は、学習内容が一気に抽象化・複雑化する時期です。
ここで基礎があいまいなまま進んでしまうと、後の学習すべてに悪影響が及びます。
とくに算数と国語は、すべての教科に影響する【学力の根幹】。
この2教科の強化からスタートするのが、最短の挽回ルートです。
ここでは、まず取り組むべき学習の具体的なステップと、おすすめの方法をご紹介していきます。
ステップ① 算数と国語、まずは【基礎の穴】を埋める
小5からトップ高校を目指すうえで、最初に必ず取り組むべきなのが【基礎の見直し】です。
とくに重要なのは算数と国語。この2教科はすべての学習の土台であり、高校入試でも差がつく科目です。
まずは、以下のポイントをチェックしてみましょう。
割合・速さ・単位量など、抽象的な算数の単元に苦手意識がある
国語の長文問題で設問の意図がつかめず、答えがズレることが多い
基本計算や文章の読み取りに、無駄に時間がかかっている
これらは【学力の根本に穴が空いている】サインです。
ここを見過ごして応用に進むと、理解は深まらず、さらに挫折感を抱くことになります。
遠回りに見えても、小4〜小5の基本単元に立ち返り、つまずきを確実に潰していくことが大切です。
算数は【わかるつもり】で放置されやすく、苦手が表面化しにくい科目。ノートを見返して理解できていない部分を洗い出し、1日1テーマずつ丁寧に復習するのが効果的です。
一方の国語では、語彙不足や文構造の理解不足が長文読解でのミスにつながります。
語彙ドリルや文の構造を解説する教材を併用し、読み解く力そのものを鍛えていきましょう。
ステップ② 使い倒せる教材を1冊選び、繰り返す学習を
勉強を挽回しようとする親の中には、【良い教材を買えば伸びる】と考え、いきなり難易度の高い問題集を買い込む方もいます。
しかし、小5からの学力アップに必要なのは教材の質よりも教材の使い方です。
まずは、子どもの理解度に合ったレベルの教材を教科ごとに1冊だけ選びましょう。
そして、その1冊を繰り返し、徹底的に使い倒すことが何より重要です。
今は町の書店、というのがかなり減ってきているのでインターネットで購入する機会が多いとは思いますが、いくら口コミがよくても我が子に最適な教材かという保証はありません。
それなりに大きい書店に親子で出向いて、子どもに確認しながら教材を選んでみてください。
【基礎はわかったつもり】でも、実際に手を動かして定着していなければ意味がありません。
間違えた問題にはチェックを入れ、翌日、翌週・翌月にもう一度解き直すサイクルを作ることで、知識は定着します。
さらに、1冊を完璧に仕上げる経験は【やりきった自信】にもつながります。
この成功体験が、お子さんの勉強へのモチベーションを大きく高めてくれるはずです。
ステップ③【読む力】を伸ばす家庭習慣を育てる
小5からの逆転を狙うなら、塾やドリルだけでなく、家庭での読書と会話の質にも意識を向けましょう。
国語力は、机上の勉強だけではなかなか伸びません。
毎日の生活の中で【読む力】【考える力】【伝える力】を養う環境を整えることが、後伸びのカギとなります。
まず取り入れたいのが、毎日の読書習慣です。難しい本でなくてかまいません。
子どもが【面白い】と思えるジャンルの本を、毎日20~30分読むことから始めましょう。
そして読後に、【どんな話だった?】【一番印象に残った場面は?】と問いかけることで、読解力と表現力を自然と伸ばすことができます。
また、日常会話でも【どう思う?】【なぜそう考えたの?】と理由を聞く習慣をつけると、論理的に考える力が身につきます。
これは国語だけでなく、理社の記述問題や面接対策でも大きな武器になります。
読書や会話はすぐに成果が出るものではありませんが、積み重ねれば確実に力になります。
お金をかけずに、でも着実に国語力を鍛えられる最強の家庭学習法といえるでしょう。
学力より大事?トップ校合格者が持つ3つの習慣
さて、トップ高校に合格する子に共通するのは、必ずしも【天才的な頭脳】ではありません。
むしろ注目すべきは、小学生の頃から少しずつ積み重ねてきた日々の習慣です。
日々の生活の中で【考えることを面白がる】【ミスを受け入れて改善できる】【言葉にする力を意識している】
こうした習慣は、すぐに成績に表れるわけではないものの、確実に将来の学力の土台となっていきます。
そして、この見えにくい差こそが、中学・高校と進む中で大きな実力差へと変わっていくのです。
ここでは、トップ校に進む子たちが小学生のうちから自然に身につけている【3つの習慣】について、具体例を交えながら解説していきます。
今から意識すれば、どの子でも習得できる内容ばかりです。
習慣① 自分の勉強を【見える化】できている
トップ校を目指す子には、【自分の勉強を可視化する習慣】があります。
今日は何をどれだけやったのか、どこまで進んだのかを、ノートやカレンダー、スタディプランナーなどに記録しています。
一見地味な作業に見えますが、これが非常に効果的です。
この【見える化】ができると、子ども自身が自分の勉強に責任を持ち始めます。
計画的に勉強が進められるようになるだけでなく、【何が得意で何が苦手か】を客観的に捉えられるようになり、無駄な時間や偏りを防ぐことができます。
また、やったことが目に見える形で残ると、達成感が得られやすく、モチベーションの維持にもつながります。
【今日はちゃんと頑張った!】という実感が、次の日の勉強へのエネルギーになるのです。
子どもが面倒に感じている場合は、最初は親が声かけをしながら一緒に記録する形でも構いません。
学習習慣の土台をつくる第一歩として、ぜひ取り入れてみてください。
習慣②【間違い直し】が学びの中心になっている
トップ層の子に共通しているのが、テストや問題集で【間違えたときの向き合い方】がまったく違うという点です。
間違いをただのミスで終わらせず、しっかりと見直し、【なぜ間違えたのか?】【次はどうすれば正解できるのか?】を考えながら復習しています。
このときに効果的なのが【間違いノート】の活用です。
どこでつまずいたのか、どうすれば解けたのかを自分の言葉で書き出すことで、知識や考え方が深く定着します。
同じミスを繰り返すことが減れば、自信にもつながります。
【間違える=悪いこと】と思いがちですが、実は間違いこそが学びのチャンス。
ここをどう扱うかで、学力の伸び方は大きく変わります。
正解よりも【なぜミスをしたか】を大事にする習慣は、中学・高校でも通用する一生モノの学び方です。
家庭でも【どこで間違えた?】【どうしたら次はできる?】と声をかけるだけで、間違いを前向きに捉える思考が身についていきます。
習慣③ 勉強の目的を【言葉で語れる】
トップ校を目指す子どもたちは、【なぜ勉強するのか】【なぜその高校に行きたいのか】といった質問に対して、自分なりの答えをしっかり言葉で語れる傾向があります。
これは、単なる暗記力や努力量ではなく、内側に学習のモチベーションがある証拠です。
【将来こうなりたいから】【もっと自分の力を伸ばしたいから】など、目的が明確になっている子は、少しくらい壁にぶつかっても、自分で立ち直る力を持っています。
勉強が【やらされるもの】から【自分がやるもの】になっているからです。
こうした意識は、家庭内の何気ない会話から育ちます。
【どうしてその高校が気になるの?】【勉強して何を叶えたいと思ってる?】と問いかけるだけで、子どもは少しずつ自分の考えを言葉にする力を養っていきます。
目的意識のある子は、勉強に対する納得感がある分、継続力も集中力も違います。
だからこそ、長期戦の高校受験でもブレずに走りきることができるのです。
中学に向けて今から始める【差がつく3つの対策】
ところで、小学校5・6年生のうちに、中学進学を見据えた準備をしておくことは、トップ校合格を目指すうえで非常に重要です。
中学に入ってから頑張ればいい…と思いがちですが、実は中学入学時点ですでに差がついているケースが少なくありません。
とくに、勉強の習慣や基礎学力、考える力といった見えにくい力がこの時期に身についているかどうかで、入学後の伸びに大きな違いが出ます。
部活や人間関係で忙しくなる中学生活では、勉強時間の確保も難しくなりがち。
だからこそ、小学生のうちに勉強を進める土台をしっかり作っておくことが不可欠なのです。
ここでは、小5・小6の今から実践できて、中学入学後のスタートダッシュに差がつく3つの具体的な対策をご紹介します。
学力だけでなく、自学力や思考力も育てられる方法を厳選していますので、ぜひご家庭でも取り入れてみてください。
対策① 中学数学の導入を先取りしておく
小5・小6の段階で算数にある程度の自信があるなら、中学数学の入り口に早めに触れておくのがおすすめです。
具体的には、中1で学ぶ【正負の数】【文字式】【一次方程式】などの単元です。
これらは抽象度が高く、小学校の算数とは考え方が異なるため、つまずきやすい分野。
だからこそ、先に触れておくことで理解がスムーズになり、中学入学後の成績も安定しやすくなります。
市販の【中学準備ドリル】や、YouTubeの解説動画などを活用すれば、家庭でも無理なく始められます。
もちろん、焦って先に進める必要はなく、週1〜2回、少しずつ取り組めば十分です。
この先取りは、学力を高めるだけでなく、【中学の勉強ってこういうものなんだ】という感覚を早めに身につけるよい機会になります。
対策② 英語は4技能をバランスよく育てる
英語は中学から本格的に評価対象となる教科であり、内申点にも直結する重要科目です。
だからこそ、小学生のうちに【英語って楽しい】と感じられる体験を積んでおくと、圧倒的なアドバンテージになります。
とくに【聞く・話す】を中心に英語に触れておくことで、中1の英語は復習感覚で取り組めるようになります。
おすすめの方法は、英検5級や4級の合格を目指すこと。
リスニング・リーディングをバランスよく鍛えられます。
英語は机の上の勉強だけでは身につきにくい教科です。
小学生のうちは【音声】から入り、意味を感覚でつかむことが大切です。
英語に対する抵抗感ゼロの状態で中学に進むことが、上位成績への近道です。
対策③ 日常生活に【思考力・表現力】を取り入れる
トップ校を目指す上で、教科の枠を超えた【思考力】や【表現力】が武器になります。
国語・理科・社会では、知識をただ覚えるだけでなく、【なぜそうなるのか】【自分はどう考えるか】を説明する力が求められるようになります。
その力を養うには、家庭でのちょっとした対話の工夫が効果的です。
たとえば、ニュースを見ながら【どう思う?】【それはなぜ?】と問いかけたり、本を読んだ後に【何が印象に残った?】と感想を聞いたりするだけでも、思考を言語化する習慣が育ちます。
また、家族での【ミニ討論】や、【今日は〇〇について意見を言う日】といった遊び感覚の取り組みもおすすめ。
楽しみながら、自分の考えを伝えるトレーニングになります。
中学入試をしない子でも、公立トップ校の入試では記述や面接が重視されるケースもあります。
【知っている】だけでなく、【考え、伝える力】をこの時期から意識的に伸ばしていきましょう。
今だからこそできる【仕切り直し】で、将来を変えよう
小学校5年生というタイミングは、【遅すぎず、でも手を打たなければ差が開き始める時期】です。
ここで勇気を出して、基礎から学び直し、日々の習慣を整えることができれば、トップ高校を目指す道はしっかり開けています。
勉強に限らず、スポーツも芸術も、【自分からやる子】は伸びます。
お子さんにとって自分の人生を主体的に考えられる力をつけることが、勉強の一番の成果と言ってもいいでしょう。
成績は、努力の【結果】です。
だからこそ、焦らず、一歩一歩【考える】【やり抜く】習慣を一緒につくっていくこと。
それこそが、5年生からの挽回において最も大切なことです。
【今からじゃ遅いかも】と迷うその瞬間が、変化を起こすチャンスです。