現状に満足している子の学習意欲を高めるには | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

現状に満足している子の学習意欲を高めるには

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今回は【現状に満足している子の学習意欲を高めるには】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

子どもの勉強での悩みで一番多いのが【自分からやらない】【やる気がなくて成績が悪い】です。

その一方で、さほど勉強していなくても成績がそこそこ良く、しかも【今のままで困ることはない】とやる気がない子を持つ親の悩みも深いものがあります。

現状に満足している子というのは、周囲から見れば【優等生】に分類されることが珍しくありません。

ただ、親からすれば【この位の努力でこの結果を出しているのだから人並に頑張ってみたらどうなるのか】というもどかしさを感じたり、そこそこ良い結果を出していることで周囲のママさん達に相談できないというモヤモヤとした思いを抱えている方もいることでしょう。

子どもの方は、努力しないでテストで良い点数が取れていたり、周囲から【よくできるね】と言われることで安心し、【このままでいい】と考えています。

子どもの世界は狭いですから、上には上がいることを知らない子もたくさんいますし、挫折を経験しないで成長していく子もいます。

こうした子は、自分より上のレベルを見ようとせず、挑戦や向上心に乏しい傾向があります。

そして、学力向上の際には欠かせないミスをなくすことや苦手克服を軽視し、改善意識が低いという子も多いです。

また、努力を【必死に頑張らないといけない子がやるもの】と捉えていたり、【必要になった時にやればいい】と考えていたりもするため、日々の積み重ねや基礎の徹底に消極的になりがちです。

 

しかし、学年が上がる、または中学生になってから【学力の頭打ち】という状況に追い込まれることになります。

学校の勉強も学年が上がれば難しくなります。

上位層の子だけでなく、ミドル層の子の中にもコツコツ勉強を頑張っていて、成績が緩やかながらも上向きになる子もいます。

そういう子にずっと学校のテストで勝っていたとしても、小学校高学年くらいを境目に立場が逆転することもあります。

一時的にうまくいっているように見えても、学びのレベルが変わると伸び悩むことが多く、壁にぶつかりやすい傾向があります。

このようなタイプの子を持つ親としては、現状打破したいところですが、現状に満足し、それ以上を求めない子どもの気持ちを変えるのは、一筋縄ではいかないです。

無理に【もっと勉強しなさい】と押し付けるのではなく、上手く子どものモチベーションを引き出すアプローチが重要になります。

そこで今回は、現状に満足している子の学習意欲を高めるコツをご紹介していきます。

 

視野を広げる機会を作る

まず、子どもの視野を広げる機会を作りましょう。

さほど勉強していなくても成績がそこそこ良く、【今のままで特に困っていない】と感じている小学生や中学生は、親から見ると【もっと伸びるのに、もったいない】と感じ、どうすれば良いかと途方に暮れる方もいます。

そうした子どもに共通するのは、現状に満足しており、【もっと頑張る必要性】や【努力する意味】が見えていないことです。

このようなタイプの子に学習意欲を高めさせるために非常に有効なのが、視野を広げる機会を与えることです。

なぜ視野を広げることが重要なのかというと、現状に満足している子どもは、今いる環境の中でしか自分を測れておらず、【もっと上の世界】や【本当の競争の場】を知らないからです。

学校のテストでそこそこ良い点が取れていれば、それで十分だと錯覚し、【このくらいでいい】と学習への向上心が止まってしまいます。

たとえば、塾の模試を受けることで、自分が全国レベルではどの位置にいるのかを知ることができます。

学校内では優秀だと思っていたのに、模試では真ん中や場合によっては下位になることもあり、そこで初めて【自分の実力はこの程度だったのか】と気づく子も多いのです。

この【自分の視野の狭さ】に気づくことが、大きな刺激となり、もっと学びたいという動機につながります。

我が家では子ども①②が小学生の頃から塾通いをさせたのも、【広い世界を知って欲しい】という気持ちからでした。

 

また、学校にはいないタイプの同級生や中学生であれば成績の良い先輩、憧れの進路に進んだ先輩の話を聞くことも大きなきっかけになります。

自分より努力している子、目標に向かって真剣に勉強している子を目の当たりにすることで、初めて【自分も何か頑張ってみようかな】という気持ちが芽生えることもあります。

 

もう少し具体的な話をすると、気になる学校の文化祭や説明会に足を運んだり、将来なりたい職業について調べたりする機会も有効です。

特定の進路に憧れを持つようになると、【夢を叶えるために勉強する】という明確な目的が生まれ、日々の学習に意味を見出しやすくなります。

学ぶことが将来の可能性を広げることにつながるというのを理解していない子もいます。

【こういう勉強をしておくと、将来こんなことができるようになるかもしれない】【気になる職種に近づけるにはこういう進路進学をすると可能性が高まる】と具体的に話すことで、学習への意欲が湧くことが期待できます。

 

 子どもの生きている世界は独特な世界ですから、小学生や中学生の頃から社会とのつながりを意識させることで、学んだ知識がどのように社会で役立っているのかが分かり、勉強と結びつけて子どもなりに考えるようになります。

視野を広げることで子ども自身が【今のままでいいのか?】と立ち止まり、自分の可能性や課題に気づく第一歩になります。

ただし、無理に現状を否定するのではなく、【もっと広い世界を見てみない?】という形で自然に機会を与えることが、押しつけではなく自主的な意欲を引き出すカギとなります。

親としては、焦って無理に引き上げようとするのではなく、環境や体験を通して、子どもが自分で気づけるチャンスを意識的に用意してあげることが大切です。

視野が広がったとき、子どもは自ら【少し頑張ってみようかな】と思うようになります。

 

明確な小さな目標を設定する

さて、現状に満足している努力をしない子の学習意欲を引き出すためには、【小さな目標を明確にして設定する】ということもしてみてください。

【今のままで困っていない】と感じている子どもは、勉強に対して大きな危機感や目的意識を持ちにくい傾向があります。

そういった子どもの学習意欲を引き出す方法の一つとして、非常に効果的なのが、明確な小さな目標を設定してみてください。

このタイプの子は、今の自分にある程度満足しているため、【もっと高い点数を取ろう】【将来のために頑張ろう】といった漠然とした呼びかけでは動きません。

とくに小学生や中学校に入ったばかりの段階では、【将来】や【受験】といった言葉の重みが実感できないため、遠い話として聞き流してしまいがちです。

だからこそ、今この瞬間に実現可能な、具体的で達成感のある小さな目標が必要になります。

たとえば、【今週は英単語を10個覚える】【計算ドリルを3日続けてやる】【週1回でも早起きして朝に10分だけ勉強する】など、達成のハードルを低く設定した小さな目標を作ります。

大切なことは、子どもなりに【できた!】という実感を積み重ねることです。

人は達成感を覚えることで自信を持ち、次の行動への意欲が自然と湧いてきます。

これは年齢問わず、大人も子どもも同じです。

 

さらに、その目標が自分で決めたものであることも重要です。

親や先生に与えられたノルマではなく、自分で設定した小さなゴールは、【自分で動く力を引き出すきっかけになります。

親は【今日は何をやってみようか?】【これならできそう?】と声かけをしながら、子ども自身が自分の学習を組み立てる手助けをする立場に回るのが理想です。

 

こうして小さな目標と達成を日常に組み込んでいくことで、徐々に【学ぶことが嫌ではない】【やればできる】という感覚が根づいていきます。

そして、ある段階で【もう少し上を目指してみようかな】という気持ちが自然に芽生えてきます。

小さな目標の積み重ねは、現状に満足して動こうとしない子にとって、【無理なく変化を起こすきっかけ】となります。

それは、やる気を外から押しつけるのではなく、自分の中から芽生えるやる気の土台を育てるための、最も現実的で効果的な方法のひとつです。

親子で 達成感を共有し 目標を達成した際には、一緒に喜びを分かち合い、達成感をしっかりと感じさせてあげましょう。

 

「なぜ勉強するのか」を定期的に対話する

ところで、子どものやる気、学習意欲を高めるには、テストの点数や進学の話だけで動機づけようとしても限界があります。

そうした場合に効果的なのが【なぜ勉強するのか】を定期的に子どもと対話することです。

多くの子どもは、勉強の目的を深く考える機会がないまま、与えられた課題をただこなす日々を送っています。

【なんとなくやっている】

【怒られるからやる】

このような受け身の姿勢では、現状で満足してしまい、それ以上の努力をしようという気持ちは芽生えにくくなります。

逆に、【なぜ自分は勉強するのか?】という問いに対して、自分の中に明確な答えや意味を持つようになると、学ぶ姿勢が一気に変わっていきます。

このとき大切なのは、親が【こういう理由で勉強するべきだ】と一方的に教えるのではなく、子ども自身に考えさせるような対話を繰り返すことです。

たとえば、【勉強ができると、どんなことができるようになると思う?】【勉強をしない人生には何か待ち受けているか】と問いかけて、子どもの考えを引き出し、言語化させることが効果的です。

子どもにとってすぐに正解が出る話ではありません。

しかし、定期的にこのような会話を重ねることで、少しずつ【学ぶこと=将来につながること】【今の努力には意味がある】と気づいていきます。

そうした気づきが、学習に対するやる気を育てていきます。

 

また、こうした対話は、親子の信頼関係を深める効果もあります。

【親は自分を評価するためではなく、一緒に考えようとしてくれている】と感じられることで、子どもは素直に心を開きやすくなり、学びに向かう土壌が整っていきます。

【なぜ勉強するのか】を定期的に家庭で話をすることは、押しつけではなく、子どもが自分で学ぶ意味を見出し、やる気を内側から引き出すためのカギです。

一朝一夕には変わらないものですが、この積み重ねこそが、やる気のない子どもを根本から変えていく力を持っています。

【何のために勉強するのか?】を親誘導ではなく、一緒に考える時間をつくることで、子どもは自分の学びを自分のものとして捉えるきっかけになります。

 

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