今回は【諦めるのはまだ早い! 中学から成績を上げるためには】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもがどの辺りの高校に進学できそうかというのは小学校高学年頃にある程度予想することができます。
小学生だと中学受験する子を除くと順位や偏差値が出るようなテストを受ける機会はほとんどありませんが、【クラスでこの辺りだからあの高校が妥当かな】というものが見えてきます。
例えば、公立小学校のクラスで【そこそこできる子】は概ね偏差値55辺りの高校に進みます。
【ちゃんとできる子】になると偏差値60以上になり、【ガチで勉強できる子】でトップ高校や2番手校進学が見えてきます。
けれど、小学校高学年で出来上がった学力グループのまま中学に進学し、そのまま受験へと流れてしまうのかと思いきや、その流れに逆らうように這い上がる子もいます。
中学から成績が上がっていくというのはちゃんと存在しています。
親としては、子どもが進学校を希望しているけれど正直学力的に無理そうだと感じている中でも、【努力次第ではなんとかならないか】と淡い期待を寄せてしまうこともあるでしょう。
私も中学に入ってから勉強を頑張った人間ですが、中学から成績を上げていくにはどのようなことを考えて動くことが良いのか、というのも実体験から少なからず分かっているつもりです。
中学というのは子どもの性格、勉強への取り組み方というのも一通り出来上がっている状態です。
そうした中で成績を上げていくというのは、性格が激変するような出来事がないと無理というイメージを持つ方も少なくないと思います。
たしかに、性格というか考え方を変えていく必要はあります。
同じ考え方のままだと成績を上げていくのは無理でしょう。
それでは、中学から成績を上げていくには具体的にどのようなことをしていけばいいのかご紹介していきます。
最初にゴールを決める
まず、最初に、勉強をスタートする前にゴールを決めましょう。
【あの高校に合格する】【学年でトップ3に入る】といったゴールです。
大学受験などでもいいのですが、そうなると遠い未来になり、やる気が途切れてしまうので、中学生時代に達成するゴールを決めておくと継続して勉強に励めるようになります。
ゴールを決めた場合、自分だけの秘密にする子もいますし、親や友達に話をする子もいます。
私の場合は最初は自分だけの秘密にしました。
さすがに、グータラ小学生がいきなりトップ高校を目指すと口にしたら、周囲の人は驚きます。
なかには【そんなの無理に決まっている】と笑い飛ばす人もいることでしょう。
周囲から笑われそうな時は口にせず、自分の中に閉じ込めつつ、目標が達成できそうなくらい成績が上がってから公表するというのをおすすめします。
私も成績が良くなってきてから【○○高校を目指している】ということを口にするようになりました。
その時点で校内順位も学力グループの上位層にいたので、誰も笑いもしませんでした。
ただ、同じ小学校でずっと同じクラスだった成績の良い男子は【噓だろう?!】という表情を浮かべていたのを昨日のように覚えています。
中学生になると高校受験、定期テストで校内順位が分かるという自分の立ち位置がハッキリし、学力次第で進学先が決まるという実力主義的な世界に身を置くことになります。
小学生時代のような牧歌的な世界と決別することになるので、目標を持って勉学に励む重要性が一気に高まっていきます。
ただ、小学生時代は目標を掲げて勉強するという習慣がなくても平気でしたから、中学に入って勉強に対してギアチェンジしていくには【ゴールを定めて頑張る】というのが一番の特効薬だと個人的には考えています。
ゴールは簡単には達成できないものや、高校受験など数年先の目標を掲げていると【どうすればクリアできるか】と考えながら勉強する癖がつきます。
志望校合格までに学力をクリアできるか考える
そして、ゴールは校内順位などにしているけれど、やはり中学卒業後に進学するとなると高校受験は避けようがないので【志望校を決める】というのは成績を上げていくには欠かせないポイントです。
塾で仕事をしている時も感じましたが、志望校をワンランクダウンさせていく子はけっこういました。
たいてい、そういうことをする子は中学1年の時は偏差値55くらいの学校を口にし、合格するだけの勉強をするかといえばそうではなく、次第に【今の学力で確実に合格できそうな学校】を選ぶようになっていきます。
こういう考えの子が成績を上げるということはなく、楽に受かる道を選ぶことに必死でした。
一方成績が上がる子というのは【進学校を目指している】【毎年倍率の高い人気校】を最初から目指していて、合格するために頑張っていました。
【偏差値62の学校を目指しているけれど、今の自分ではまだ足りない】という状況の時に、高校入試までにどうすれば合格できるまでの学力を身につけるか、と逆算して考えられるようにすると、現実的な学習計画を考えるようになります。
高校受験では進学校になればなるほど筆記試験の点数で合否が決まります。
ですから、志望校に合格するには学力を鍛えていくことが不可欠です。
やみくもに勉強するのではなく、【自分の弱いところはどこか】【5教科の点数で足を引っ張りそうな教科は何か】【入試問題が難化しても落とさない自信のある教科は何か】と考えつつ、確実に合格するような学習方法を確立していきます。
どうしても合格したい、という情熱を持っているかどうかで勉強に対する集中力、覚悟は異なってきます。
たとえ、13歳、14歳、15歳という子どもであっても、その気持ちというのは個人差がかなりあり、待ち受けている未来も変わってきます。
現実的にどれだけ勉強できるか自問自答する
さて、現段階の学力状況と高校入試までの時間がどのくらいあるかというのも合否を分けてしまうくらい重要なポイントです。
事前に【中学3年の冬に高校受験がある】という未来はハッキリわかっています。
そこまでに仕上げないといけないというのは子どもも理解しています。
私は中学1年の夏休み前に【ヤバい】と気がつき、夏休みから猛烈に勉強し始めて、中学2年の春には【けっこう勉強ができる子】の一員になりました。
ただし、中学2年の秋から努力をしていても、おそらくトップ高校合格までたどり着くことはできなかったと思います。
中学2年の秋だと、当時の地方でも進学校を目指している子達がゴッソリ塾通いをし始めるタイミングですから、そのタイミングで学業不振の子が猛烈に自力で頑張っても負ける可能性の方が高いと言えるでしょう。
受験勉強は努力するパワーだけでなく、どうしても【時間との闘い】という側面もあります。
決まっている時間の中で、現実的にどれだけ自分は勉強するのかということも考えさせてください。
塾にいる時も【時間的に間に合わなかった】【夏休み前に塾に来ていれば受かっていただろうに】と感じた生徒が何人かいました。
志望校までの不足分と残された時間を踏まえて、【現実的にどれだけ勉強できるのか】と子どもに気づかせるのは極めて重要です。
時間の流れがゆっくりだと思い込んでいる子もいます。
中学1年で高校受験の話をすると、たいていの子は【自分には関係のない未来の出来事】と捉えています。
しかし、高校受験までに必要な学力が数日で仕上がることはありません。
長期的な視点に基づいてしっかり勉強していかないと、受かるものも受からなくなります。
諦めないという気持ちも大切ですが、それ以上に残された時間でどれだけ勉強できるかと考えられる賢さ、覚悟そして実行力が運命を握ります。