今回は【進学先がほぼ決まる? 小学校4年生からの勉強との向き合い方】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学校4年生はクラス内で学力差が目立ってきて、【もう勉強なんてどうでもいい】という子もチラホラでてきます。
トップ層とボトム層の学力差もかなりのものになってきますし、学力グループも固定化していきます。
低学年の頃のように【すごくできる子とすごくできない子】の二極化だけでなく、最上位層、上位層、ミドル層の上の方、ど真ん中、ミドル層よりやや下、ボトム層と細かくグループが出来上がっていきます。
小学生の間に出来上がった学力グループは中学進学後も受け継がれていくので、小学校4年生頃からどの辺りの高校に進学できるのかというのもある程度予想できるようになります。
ただ、小学校のテストでそこそこできていたら偏差値60くらいの高校に進学できると思っている親もいます。
塾で仕事をしている時に、小学生から中学生、そして高校受験までの流れを見ていると【小学校のクラスでそこそこ出来ている】という子でも偏差値55の高校に進むのがリアルな未来でした。
偏差値60以上の高校に進むという子は【小学校のクラスで皆が認める勉強のできる子】【読み書きソロバンがしっかりしている子】と小学生時点でそれなりに仕上がっている子くらいでした。
ですから、小学校のテストで【そこそこ出来ているから中学でも大丈夫】ではありません。
それよりもワンランクもツーランクも上の学力がないと進学校に進むのは難しいです。
小学生、中学生そして高校受験までの流れを見ていくと、学力の分岐点でもある小学校4年生の時点での学力である程度【あの辺りの高校に進学できそう】という未来が見えてきます。
ただ、小学4年生というのは10歳ですし、高校受験する時の年齢は15歳ですから、【5年後の子どもの学力が予測できる】というのは馬鹿げていると思う方もいるかもしれません。
そう思うのも当然ですが、子どもの学力というのはそんな簡単に上がることはなく、心を入れ替える子もレアな存在です。
そんな状況ですから、家庭内でも親子で【小4からの勉強の向き合い方】を考えてください。
学力格差が広がるという話をする
まず【学力格差が広がる】という話をしていきましょう。
子どもは学年が上がるにつれて【誰が賢くて誰が勉強が苦手か】というのが分かってきます。
学力差というのがどういうことを意味しているのかというのも小学4年生になるとより深く理解できるようになっています。
超例外はあるかもしれませんが、勉強しないでゲームや動画視聴ばかりしている子はテストで苦戦します。
なぜ、苦戦するのかというのは勉強量が圧倒的に足りないからです。
授業を受けていても4年生になると【先生の言っていることが分からない】という子が少しずつ増えてきます。
子ども③も算数の授業で【元になるのは何かの元とは何かを理解していない子がけっこういる】と口にしていました。
算数も文章で理解しないといけない学びが増えてくるので、普段からまともに勉強していない子は公立小の授業でも理解が追いつかなくなってきます。
これは5年生、6年生そして中学に進学すると授業内容もレベルアップしていくので、【分からないと感じる子の人数が増える】ということを意味しています。
勉強が難しくなるから何もしていないと置いてけぼりをくらうことになる。
そういう話をしていき、置いてけぼりにならないためにはどうすれば良いのかと家庭でできる対策を考えつつ、自分の学力や中学に入ってからどのくらいの順位になりそうなのかを予想したり、気になる高校があればその高校に入るためにはどのくらいの順位にいる必要があるのかとリアルな話をしていきましょう。
脅すのはいけませんが、【勉強しない子とする子の差はとんでもないくらい広がってしまい、この後何もしなければ近づくことはない】と伝えてください。
高校と中学での順位は親が情報収集する必要があるので、子どもが小学4年生くらいになったら本格的に先輩ママさんなどから色々と聞いてみてください。
勉強に関する話というのは子育てにおいてナイーブなものですが、そういう話をしても大丈夫そうなママ友がいると心強いです。
勉強する教科を増やす
さて、小4からの学力差拡大という現実的な話をし、子どもが【どうすればいいのか】と考えたタイミングで、今の家庭学習のやり方を見直してみるきっかけを作ってみてください。
【理科と社会はどうしても国語と算数に比べると後回しにしてしまうけれどどう思う】など、家庭学習の教科を増やしてみることや、学習量を増やすということも提案してみましょう。
もちろん、無理矢理1時間いきなり増やすというのはNGです。
子どもが嫌がっているのに学習時間を増やすというのは子どものやる気をそぎ落とす行為なので、逆効果になります。
小学生の勉強は国語と算数がベースですが、学校のテストや子ども本人が【実は社会の都道府県名などがまだ覚えきれていない】【理科の天体がサッパリだった】と感じていたりすることもあります。
ただ、子どもの方はそんなことを口にすると勉強させられる、または塾に入らせられると思っているので、なかなか言えないこともあります。
ようやく【困っている】と言葉で発する時はかなり深刻な状態になっています。
小学4年以降は確実に学力差が明確になる、拡大になってくる時期なので【現状維持でも成績が伸びにくくなる】というのを子どもに伝えつつ、子どもの気持ち的に負担にならない程度の学習量増加を目指していくようにしましょう。
教材は子どもの学力レベルに合わせ、自力で解いて8割は絶対に解ける教材を選ぶことがポイントです。
簡単すぎても難しすぎてもいけません。
それでは【頑張るぞ!】という気持ちが芽生えてこないので、【子どもが頑張って解いて8割できる】だと、達成感を感じつつも【まだできない問題がある】というのを経験できます。
何でもスラスラ解けてしまう教材は子どものやる気を育みそうで、案外そうではありません。
【適当にやっても解ける】というのを経験すると【自分は勉強ができる方だ】と勘違いしてしまうこともあります。
8割は自力で解けるというのは、まだ未熟なところがある状態ということなので、怠け心が出にくくなります。
教材は周囲の人の口コミを参考にすることもいいですが、我が子に合っていないこともあるので、必ず書店などに行って親子でチェックしてください。
分からない単元があったらすぐに復習をする
子ども①②③の小学校4年生時代を振り返ると、クラス内で多くの子が【よく分からない】と感じる単元が増えていき、それがテストの点数差につながっていると感じています。
小学校の勉強そしてテストは単元が終わるごと実施されるので、まだ頭に知識、記憶が残っている状態でテストを受けます。
それなのに明らかに点数が低い単元があった時は、それは子どもが苦手にしている、または理解不足の状態だと言えるでしょう。
【ま、よく分からないけどいいか】と放置してしまうのは危険です。
小学生は中学受験をするわけでもなければ、学区の中学に自動的に入学できます。
子どもの学力が進路進学にダイレクトに影響するわけではないため、小学校6年間で子どもの学力の推移や立ち位置の変化を気にしない親もいます。
ただ、中学に入ればそんなことは言ってられません。
中学卒業後に進学するとなると高校受験は避けられず、子どもの学力次第で受かる学校が決まってしまいます。
中学での定期テストで本当の学力が分かりますが、定期テストは数カ月間学んだ単元がドバっと問題に出されるので【どの単元が苦手なのかイマイチ把握できない】という子もいます。
こうなると、習ったことを一から全ての単元をやり直していくということになるので、小学生の間に【よく分からない単元をすぐに把握する】【理解不足の単元をすぐに復習する】という勉強をしていくと、学力が鍛えられるだけでなく【分からないことがあったら時間を空けずに復習する】という勉強法を確立することにつながります。
小学4年生というのは子育てにおいても大きなターニングポイントになるような学年です。
勉強面では学力差の拡大という親としては不安を感じる出来事も起きます。
親の方も子どもが小学校4年生くらいになってから【どの高校に進むのか】と冷静に子どもの学力を分析してください。