今回は【中学の勉強に適応できない子】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学校と中学校とでは授業内容、スピード、テスト形式もけっこう変わります。
激変する中でも、全く構わずに適応できる子もいますが、そうではない子もやはりいます。
小学生の頃はそれなりに勉強ができていた子、クラス内で学力が高い子と思われていた子も中学入学後に【なんだか難しい】【分からないことが増えてきたけどどうしよう】と焦りを覚える子もいます。
私は小学生時代にグータラしていたので、小学生時代の勉強と中学生になってからの勉強の違いを身をもって経験していないので偉そうなことはいえませんが、塾で教えていた子ども達と自分の子どもを見ていても【自分で勉強する習慣がないと雪だるま式に分からないことが増える】というのを感じまいた。
我が家の子ども①②は小学生から塾に通い、ノートの作り方や予習復習というのが身についていました。
とくにノートの活用法ができるかできないかはかなり重要なポイントです。
私は中学に入り、一から勉強する方法を考えていた途中、間違い直し専用のノートを作り、そこから成績が上昇気流に乗っていきました。
塾でも、学業不振の子は学力上位層の子と比べてもノートの作り方を知らない、意識しない、重要視していませんでした。
中学での勉強に適応するには、まずノートの作り方をマスターするというのが基本中の基本だと個人的に感じています。
さて、中学に入ると生活リズムもガラリと変わります。
中学受験をして入った中学までの登下校の時間と部活動もあるので、二人とも体力がつくまでは日常生活のリズムに慣れるまで疲労困憊気味でした。
一旦慣れれば、あとはいかに中学の勉強を与えられた自由時間にこなしていくかが大きな課題となります。
しかし、よほどハードな部活ではない限り平等に勉強時間できる時間があるはずですが、それでも中学校の勉強に適応できない、テストで思うような点数が取れない子が結構な割合います。
親が昔を思い出して【なぜ中学の勉強で躓いているのか】と自分の経験と比較して子どもがぶつかっている原因を探ることをしがちですが、昔と今は違うのと、やはり30年近く前のことを鮮明に覚えていて【こういうことがあったか】と思い出すのは不可能に近いです。
ですから、自分の経験は一旦置いといて目の前にいる我が子がなぜ壁にぶつかっているのか冷静に見極めて行くことが大切です。
塾で出会った生徒たちや、今の子どもたちが中学生になり【中学の勉強は難しい】とお手上げ状態になってしまうのには理由があります。
難化した英語に対応できない子
2020年度から小学校では5年生と6年生で英語を教科として学ぶことになりました。
我が家の子ども①はその時、小学6年生でしたので栄えある一期生になります。
その後、中学に入り中学英語も新しい学習指導要領の下で勉強することになったのですが、親世代の頃よりも遥かに難しくなっています。
そして、小学5年と6年の2年間、きっちり英語を学んだ子ども②の学年では英語のレベルがさらに難化しています。
親世代が中学入学後に学んでいた、『アルファベット練習して基本的な英単語を勉強して』という流れは全部小学校2年間でやってきたことになっています。
しかも、中学に入ったら昔よりは英会話表現が増えているものの、昔と同じように中学英語は英文法重視の学習となります。
中学1年のほぼ最初の頃から【さぁ、中学英語を早速学びましょう】のモード全開なので小学校英語との落差が激しいです。
中学1年や2年で出てくる英語表現、英単語も親の経験では通用しないくらい難しくなっているので【最初は様子を見よう】は禁物です。
子ども①②の小学校時代も早くも英語への苦手意識を強めていた同級生がいたようです。
そんな状況の子が中学に進学してから【英語好き】になるのは無理があります。
定期テストで最初から70点、60点を取ると【自分は英語のセンスがない】と思い込むことでしょう。
そして中学英語が難しくなっているということは、すなわち高校入試もレベルアップしています。
さらに言えば、大学入試でも同じことがいえます。
とくに思考力重視の入試問題となっていて、複数の資料から読み取る問題も英語でも当たり前のように出題されています。
中学受験をする予定がなければ、小学校4年や5年生頃からアルファベット練習、基本的な英単語の練習などを家庭学習に取り組んでいくのが無難です。
とくにゆとり世代とは別次元なほどなので、これから就学児の親がゆとり教育世代というケースも増えてくきますから、英語教育の変化を理解して欲しいなと切に思っています。
スマホを触ってしまう子
中学の勉強は小学校よりも専門的な内容を学び、そして覚える用語や知識が増えます。
それだけでも大変なのに、今では勉強を簡単に妨げてしまうものが身近に潜んでいます。
もうお分かりかもしれませんが、スマートフォンです。
スマホの使用時間を守れない、または中学生になってルールを緩和してしまった家庭では、絶えずスマホと勉強について喧嘩が絶えなくなります。
中学生になると、部活もあり塾もありと自由に使える時間が限られます。
その中で、家庭学習をしていくわけですが、その時間の多くをスマホ利用で消費してしまう子は成績が低迷してしまうのは仕方がありません。
子ども①②の周囲でも【使用時間は夜の9時半まで】という決まりがあったとしても、親が帰宅するまでの時間をどのように使うかは子ども次第になりがちです。
子ども①は高校に入学してから(厳密には中学3年の卒業式目前)スマホデビューしましたが、今では珍しい遅いデビューだったこともあってか、今もスマホを利用するのは【部活などの連絡LINE】【明日の授業で持っていくものを同級生に確認するLINE】【野球の試合結果】くらいです。
アプリゲームは親がやっていないこともあってはやりません。
動画視聴も帰宅してから、親のいる空間で時間を決めて見るくらいです。
住んでいる場所が絶えず親の視線を感じるという狭さなので、好き勝手できないということも大きいのかもしれません。
ただ、スマートフォンの利用を自分でコントロールできない子はあっという間に成績が下がります。
これは本当に恐ろしいことなので、【中学生になったから少しルールを緩めよう】とは思わないよう、子どもの性格を踏まえて判断してください。
読解力が足りていない子
次に、中学での勉強に適応できない子の特徴としてあげられるのが【読解力不足の子】です。
学習指導要領が改定となり、読解力重視の学びになっており、国語だけでなく数学、理科社会でも記述問題、文章題が増えています。
子ども①②も塾のテスト、学校のテストや高校受験に向けた自治体模試を受けていても【どの教科も読み切れないくらいの文章量になっている】と口にすることが増えました。
子ども①②は本を読み、そして子ども②はかなり速読タイプの子ですが、【文章がボリューミーになって、読みながら理解して問題を解くのは文字を読むのが遅い子、普段本を読んでいない子にとってキツイはず】と言っています。
子ども達が受けているテストの問題を見ても、複数の資料や会話文から問題を解くスタイルがあったりと親が受けてきたようなテストとは傾向が異なるため、昔の経験をそのまま子どもに伝える、または【理科と社会は暗記していればそこそこの点数が取れる】と言えなくなっています。
知識、用語を覚えつつ、それを活かせるかどうかが問われる問題形式になっているので、文章題や記述問題が増加していると受け止めてください。
中学受験しない場合、人生初の受験は高校受験となりますが、小学校6年間と中学校の3年間の9年間で本を読んでいる子と読んでいない子の国語力はどうしても開いていきます。
もちろん、本を読んでいるから国語ができるとは言い切れません。
しかし、文字を追うスピード、語彙力、接続詞の使い方、自分の意見を述べる表現方法は日常会話だけで身につけるのは無理があります。
テストで問題を解く際は問われている意味を理解するには、どの教科も国語力の有無というのが大きく影響するので、小学校1年生から中学校3年生という9年間でどれだけ自力で鍛えられるか次第と言っても決して大袈裟ではありません。
とくに中学の勉強は読解力に一番関係なさそうな数学でも、文章問題の文章自体が難しくなったり、証明を学んだりと論理的思考力、読解力と表現力が求められるようになります。
【なんだかよく分からない】がどんどん増えて、あっという間に理解できない単元が増えていく子も少なくないので、小学生の頃から子どもの読解力を軽視せず、鍛えるよう心がけて欲しいなと思います。