今回は【小学校では優等生 中学に入ってから成績が下がる子の特徴】と題し、お話していきます。
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小学校でカラーテストを高得点連発している子が学区の中学校に進んでも変わらず優等生でいる可能性は高いです。
しかし、なかには成績が低下して上位層から中の上の学力グループになり、当初描いていたような高校への受験を諦めざるを得ないという子も少なからずいます。
『こんなはずではなかった』と感じて、塾に入ってきたり、どうして成績が上がらないのか親子で悩むこともあります。
そもそも、小学校のテストと中学校のテストは異なります。
単元が終わるごとにテストが行われる小学校では、まだ記憶が残っている間にテストを受けるのでそれなりに勉強している子であれば80点以上、85点以上を取りやすいです。
漢字テストも事前に答えが配布されて、それを丸々暗記して万全の体制で臨めば95点以上は取れます。
けれど、中学のテストは年に6回程度の定期テストと、業者が作成する実力テストを数回受ける程度と、大幅に減少します。
こうなると子どもの学力の推移をこまめに測ることが難しくなります。
また、テストの間隔があるので分からない単元がどの程度の理解なのかや、成績が伸び悩んでいることに気がつくのが遅れて、後手後手の対応になりがちです。
たとえ小学校のときに優等生であっても、中学に入るとテスト自体が大きく変わり、さらに小学校の頃よりも勉強する内容は難しくなるので『小学生の頃はクラスでも優等生だったのに』『あれだけ点数取れていたのに中学に入ってからはサッパリ』ということが学力の高い子にも起きてしまいます。
そして、下がってからまた学力を鍛えよう、元の順位まで戻そうと思っても、そう簡単にはいきません。
成績が下がるのは面白いくらい簡単で、しかも短期間でゴロゴロっと下がります。
できれば、そういう事態にならないように小学生の頃から気をつけておきたいものです。
それでは早速、小学生では優等生だったのに中学に入ってから成績が下がってしまう子の特徴をご紹介していきます。
1.勉強よりも楽しいことに流れてしまう
中学生になると一気にスマートフォンの所持率が高まります。
SNS投稿、動画視聴、アプリゲーム、メッセージアプリで友達とつながる。
子どもにとってたくさんの『楽しいこと』が詰め込まれた1台を手にしたら、親と決めた使用時間の上限まで使用したり、時にはルールを破ることもあるでしょう。
スマートフォンは便利で楽しい反面、学業優先の中学生にとって勉強時間を奪い取るアイテムでもあります。
親にとっては恐怖のアイテムでもあり、それだけ渡す際には家庭内のルールや罰則も決めていると思います。
とはいえ、部活もやって帰宅をして勉強しようとしてもスマートフォンを使用していると一日の勉強時間が2時間、1時間、30分と減っていきます。
忙しい部活に入っていれば帰宅時間は夕方6時過ぎになることもあります。
そこから学校の教科で何かしらの課題が出されていたらそれに取り掛かり、お風呂や夕食を食べて、スマートフォンを使用して過ごしているとあっという間に就寝時間がやってきます。
平日、塾のある日はそもそも自分の勉強ができないので、やはり小学生時代に比べると学習時間の確保というのがとても難しくなります。
中学生になって楽しい方に流れてしまうと、勉強する時間があっという間になくなってしまうので気をつけてください。
子どもが『勉強できなかったけど明日はするぞ』というのを繰り返していると、どんどん勉強しなくなり、結果として定期テストで点数が取れなくなります。
一度楽しいことを覚えてしまうと、それを全て断ち切るというのは非常に難しく、親子で言い争いになることもあります。
スマートフォンに夢中にならないよう、しっかり親が管理をするようにしてください。
2.学習量が小学生の頃と同じ
小学生と中学生が学校で勉強する科目を比べると、算数が数学になりますが理科と社会、国語そして英語と大きく変わりません。
英語は2020年度に小学校5年生以上で教科として学んでいるので、今の子ども達は小学校高学年と中学生とでは勉強する科目数は同じということになります。
教科は全く同じですが、テストの間隔が数カ月おきになるので、子どもがいかに学習計画を考えて部活とテストまでのスケジュール管理をして毎日コツコツ勉強できるかが中学での成績、校内順位を決めるポイントになります。
つまり、小学生時代の頃の学習スタイルをそのまま引き継いで中学校の定期テスト等に挑むというのはヘビーな戦いを強いられることを意味します。
小学校高学年になると、地方でも中学受験をしない子向けに塾が【中学進学に向けた準備】をアピールするようになります。
その中で、教育に関心の強い家庭では【中学で良い成績を取れるように】と塾通いをスタートする子もチラホラ出始めてきます。
ただ、小学生の頃はまだ牧歌的なので塾で勉強をして出された宿題をこなすことができますが、中学生になっても変わらないと抜きんでた存在にはなりにくいです。
小学校の頃の学力上位層の中には中学受験をする子が含まれています。
地方でも、公立中高一貫校を受験する子もいるので【都会の子と同じようなレベルの勉強をしている】という子がいます。
ただ、そうした子が全員中高一貫に合格するわけではありません。
地方では受験して入れる中学校の数は限られているので、受験するレベルまで仕上げてきた子同士のバトルが繰り広げられます。
残念ながら敗れた子は、学区の中学に進学して進学校を目指すというのが一般的で、そういう子達が中学で最上位層にいます。
この他にも、地方特有の教育事情として中学受験をせずにナンバーワンの高校を目指すという家庭もおり、地方でも成績上位層は小学生の頃から高校受験を見越して勉強をしています。
ですから、『小学校では高得点連発』と甘く見ていると、小学校の頃と変わらない学習量だと学力上位層のレベルについていけず、グループを離脱することになります。
小学校のテストの点数はもちろん大切ですが、中学に入ってからの成績や校内順位も安泰というわけではないことを小学生の頃から考え、中学進学を見越して学習内容や学習量も変えていく事が必要です。
3.中学校生活に慣れない
小学校と中学校は同じ義務教育ですが、学校生活はかなり違います。
まず、6年間と3年間という卒業までにかかる年月が違います。
テストの間隔や校内順位が出るという点も違います。
そして、部活動もあるので、朝家を出たら帰宅するのが夕方や夜近くになるなど小学生時代の生活リズムとガラリと変わります。
中学1年生の最初の頃はその生活に慣れるのに苦労し、バテてしまう子もいます。
さらにそこに定期テスト勉強、塾通いも加わるので自己管理をしっかりしている子でも疲れてしまうくらいです。
また、中学校は複数の小学校が集まることが多いので友達と必ず一緒になるとは限りません。
小学生時代の同級生はいるけれど、一から人間関係を構築していくという気疲れもあります。
クラスメイトだけでなく部活の先輩後輩や同級生との人間関係も気にすることもあるでしょう。
そして、中学ではスマートフォンのメッセージアプリを介したトラブルなども発生しやすくなり、問題に巻き込まれてしまうと勉強どころではなくなります。
勉強、生活リズム、友達関係と中学校生活に慣れるまでに時間がかかる子もいれば、すぐに慣れる子もいます。
成績が下がりやすいのは【なかなか慣れない】と感じている子の方です。
色々と不安を感じることがあれば、集中して勉強に取り組めなくなります。
少子化の影響で兄姉、年上のイトコや周囲に仲の良い年上の子がいないと【中学生になるとどうなるのか】がイメージしにくく、小学生の延長と軽く思ってしまう子もいます。
親はかつて中学生だったわけですから、小学校4年生頃から中学に入るとどういう風に変わるのかを教えられると思います。
もちろん、時代の変化で部活動のあり方なども親世代よりはスパルタ的な要素が和らいでいるとは思いますが、今から出来ることなどを考えていきましょう。
例えば、より一層体力が必要になるから休日は散歩や、宅トレ、親子で公共施設のプールで泳ぎに行ったりするのもおすすめです。
まとめ
小学校のテストで高得点を連発し、授業中の発言も多くリーダーシップを発揮している子が中学に入って成績が低迷するということがあります。
当の本人、親はそんなことが起きると思って中学に進学してはいないので、定期テストで奮わない結果になると【なぜなのか】と驚くとともに他の優秀層が普通に中学でも上位層だと焦ってしまい、迷走してしまいます。
成績が上がるのには理由があるように、成績が下がるのも何かしらの原因があります。
我が子が小学生で中学進学が近づいていたら【中学でも結果が残せるように今から気をつけること】を意識してください。
また、中学に入り、思うような成績を取れずに悩んでいる場合は原因となっているところを探して【何をすべきか】を見つけるようにしてください。