今回は【子どもの学力 内申書は履歴書みたいなものと考えるべし】と題し、お話していきます。
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中学受験を検討する家庭の中で、学区の公立中学を回避する理由の一つとしてあげられるのが【内申書】の存在です。
悪ふざけをする子、先生の言うことを聞けない子や忘れ物の多い子が学区の中学に進むと、たとえテストの点数が良くても通知表の評定で5が取りにくいという噂話はインターネット上でも検索すればたくさん目にします。
そうした事態を避けるべく、中学受験をする家庭もあるわけですが中学での内申書で子どもの学力と評定がどう考えてもズレそうだと想定して、中学受験を選ぶのは選択肢として現実的なものですが、先々のことを考えると内申書を避けても、これからの子どもの長い人生を考えると【ちょっと極端に避けすぎるのはいかがなものか】と個人的に考えています。
まず、大学入試で筆記試験以外での受験を考えると【評定】【部活動】【学校での活動】【校外での活動】などを意識した学校生活を送る必要があります。
内申書が嫌だからと中学受験を選択すると、【中学で内申書を意識した学校生活を送る】という経験をしていないので大学受験を考える際、つまり高校生になってから【経験値があまりない】という状態で臨むことになります。
また、大学での成績、就職活動や社会人になってから上司から評価されるというのは内申書の延長のようなものです。
【内申書が嫌だから】と全力で避けてしまうのは、子どものためにはならないということも理解しておきましょう。
さて、高校受験では内申書の存在を無視することができません。
内申書を見ません、という私立高校もありますが、公立高校では内申書の提出は必須です。
当日のテストの点数と内申書の比率も学校によって異なります。
テストと内申書を重視する割合が五分五分、6対4だと当日の点数が振るわない場合は評定が悪いというのは足を引っ張る可能性が高いです。
7対3でもテストの点数次第では他の受験生と見比べられるので【良いに越したことはない】と言えるでしょう。
今回は親にとっても子どもにとっても気になる内申書の存在意義を改めて考えていきます。
1.学校側にとって人となりを見る資料
大都市圏を中心に中学受験熱が高いですが、全国的にみれば子どもの人生初の受験といえば高校受験です。
我が家はちょっとレアケースで中学受験もして高校受験もしてという経験をしてきました。
中学受験の時はあまり学校からの調査票というものは気にしませんでしたが、高校受験の第一志望が公立ということもあり、中学1年生の頃から意識をして学校生活を送るよう子どもと話し合いをしてきました。
もちろん、先生に媚びを売るという意味ではなく【やりたい係があったら積極的に引き受けていこう】【部活動も責任をもって取り組もう】【提出物は締め切りを守ろう】という程度です。
ただ、小学校の頃はこうした日頃の行いが進学に影響することはありませんでした。
中学進学は義務教育期間なので、受験をしなければ親子で気にする必要もありません。
ただし、中学から高校へと進学する際は内申書の存在が大きくなります。
内申書は単なる書類というものではなく、就職活動であれば履歴書であり、職務経歴書のようなものです。
高校受験で、高校としては、たくさんの受験生が受けるわけですが、どのような生徒か、それこそ担当の先生並みに一人一人の人となりを正確に把握することはできません。
願書が届いてからの限られた時間である程度、【こういう生徒ですよ】【こんな活動をしてきました】というのを事前にチェックするために内申書の存在があります。
テストの点数も大切ですが、【学校の校風に合う子か】【どういう活動をしてきたのか】を見ることで、テストの点数を重視しつつ、総合的な判断を下して合否を決めていきます。
中学受験はとくに私立中では、完全にペーパーの点数で合否を決めている学校が多いですが、それは私立なので学校の方針というものがあります。
しかし、公立では【内申書を出してください】が鉄則なのですが、よく考えるとアルバイトの応募から就職活動、転職活動にも共通することです。
とはいえ、子どもの頃はことの重要性が分からないものは仕方がありません。
こうした流れを考えて【学校の評定や部活動、課外活動をどのように揃えられるか】を考えて中学校生活を送るようにしてください。
内申書を意識するということは、これからの子どもの人生を考えれば無意味なものではありません。
内申書についてブーブー文句を言う方もいますが、文句を言い続けていると就職活動などの時に対策ができずに苦労することにもなります。
2.短期間で印象を変えるのは無理
中学生になり、評定や授業態度、部活動や課外活動の取り組み方を気にする必要が出てきますが、人の性格はそう簡単に変わることはできません。
とくに、問題行動が多い子が短期間で劇的なまでに変貌を遂げて優等生になるということは現実世界では起こりえないことです。
一度【問題を起こす子】とレッテルが貼られると、その印象を変えるのはかなり難しいです。
例えば、運動が得意だけれど体育の授業中に悪ふざけをして授業の進行を邪魔したり、他の子に対して暴言を吐いている子に対して先生は5をつけるでしょうか。
体育は運動神経の差が出やすい科目ですが、授業態度や取り組み方、アドバイスを聞いてチャレンジしてみるといった姿勢を先生は重視します。
運動神経が悪くても真面目に向き合っている子の方を先生は評価します。
我が家では子ども①②が私に似て運動神経がかなり悪いので、【体育の授業は先生の話をよく聞いて悪ふざけせずに受けよう】と声がけをしています。
その甲斐あってか、評定では5を取っています。
男女ともに思春期に入ると【体育なんて面倒】というのが態度で出やすくなるので、【運動神経が悪いからとふさぎ込まずにいれば良い結果になる】を実践しています。
中学に入ってから気をつけても、やはり簡単には変わりません。
性格を180度変えろと言われても無理な話と同じです。
【中学での印象は小学高学年で出来上がっている】と思い、学区の中学に進学して高校受験をするという時は小学生の頃から授業態度、同級生とトラブルを起こさない、宿題やグループ活動をちゃんと取り組むということを意識してください。
とくに、小学生の時点で面倒なことを他の子に押し付けるという無責任な子は中学生になっても無責任です。
周囲からの評判も悪くなるので、家庭でゴミ出しやお風呂掃除などの役割を与えて無責任な子になるのを回避してください。
3.社会に出てからのことも考えると無意味ではない
内申書はよく考えれば履歴書のようなものなので、全く無意味なものではありません。
中学生になると定期テストで校内順位が出たりと社会人のように自分の頑張りが数値で明らかにされてしまいます。
社会に出れば就職内定が貰えるかどうか、給料査定、出世と人の判断で人生が大きく左右されることの連続です。
中学に入って良い評定をゲットするには、定期テストで良い点数を取ることも提出物の締め切りを守るということが大前提です。
勉強もせず、そして締切日を守らないというのを社会に出てから置き換えれば、勉強は仕事をしないことになり、締め切りは仕事の打ち合わせをすっぽかしたり、仕上げないといけない書類やレポートを完成させていないことになります。
これで【評価されないのはおかしい】と文句を言う方がおかしいです。
中学での内申書でブーブー文句を言っていることが小さく思えるようなことがこれから起きると思えば、何とか乗り越える、対策を考えていけると思うはずです。
親の方も少なからず中学で教科の評定、内申書を気にしながら学校生活を送った経験があるので、文句ばかり言わずに【どうしたら評定が良くなるのか】を考えるのは決して悪いことではありません。
これから先の人生を思えばプラスになることが多いです。
子どもの性格を踏まえて、改善できる点はないか、長所を見つけてより伸ばしていけるところはないかと親として考えてみてください。
まとめ
内申書を意識して学校生活を送るというのは一見すると堅苦しいかもしれませんが、進学校を目指す子ほどキッチリした行動をして評定もしっかり取っています。
優等生からすると『当たり前のことをしているだけ』なので、小学生の頃から学校生活での言動、家庭での振る舞いなどを考えて、改善できるところは改善していくことが子どもの身を助けることになります。
内申書の文句を言う前に、評定を高く取れる方法などを考えてください。