今回は【受験シーズン到来まで残り4ヶ月未満 親が気をつけたい5つのポイント】と題し、お話をしていきます。
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夏休みが終わると気がつけば年明けから始まる受験まで9月、10月、11月、12月と残りヶ月を切っています。
親としては子どもの夏休みの過ごし方を振り返って「夏休み、もう少し勉強できたのでは」と愚痴りたくなることもあるとは思いますが、後ろを向いている暇はありません。
受験シーズンに向けて前を向くしかないです。
1.願書や必要書類を確実に入手する
まだ時間があると思っていても、受験は当日にいきなり受験校に行って【試験を受けさせてください】と言って受けられるものではありません。
本番の数カ月前から受けるための準備をし、正式な手続きをする必要があります。
親の準備としては10月頃から志望校、受験する学校の願書を入手し、中身を確認して提出期限や必要な書類などをこれまた準備しなくてはいけません。
大学受験では子どもが自分からチェックするということもありますが、中学受験や高校受験では親がメインでチェックする家庭が多いと思います。
我が家でも、子ども①と子ども②が受験をしました。
受験校は地方の国立大学附属中学のみでしたが、1校でも慎重に「何が必要か」「親が記入する書類はあるか」を確認して、記入をしてと神経を使います。
受験校が複数ある場合は、その書類がごちゃ混ぜにならないように分類する必要があり、こうした作業もかかります。
受験は年明けからと思っていると、事前準備に追われてバタバタしてしまいますので、願書配布されたら初日とか、すぐに入手できるようにきをつけてください。
2.写真撮影の予定を考える
WEB出願の学校が年々増えて、郵送のように願書受付の締め切り日までに届くかどうかと気を揉むことが減っていますが、システムが変わっても必要なのが受験生の写真です。
どんな試験でも写真は必要なので、願書を提出する前に必ず撮影をしないといけません。
とくに中学受験熱の高い地域は大都市圏ということもあり、人気のある写真館は予約が殺到しますし、大安吉日と休日が重なったら縁起もいいので予約がとれないので早め早めに動くことが肝要です。
写真館での撮影ではなく、手軽にスーパーなどの駐車場とかショッピングセンターの片隅にある証明写真機を利用する場合でも「直前でいいや」と決して甘く考えないでください。
このご時世、感染症のリスクもあるので願書提出の直前でも大丈夫とか思っていたら、体調を崩して撮影にいけない。なんとか撮影したけど元気がなくて良い写真が撮れないこともあります。
学校によって指定サイズは異なるので、募集要項を確認したらすぐに各学校の写真のサイズ、画像データの容量や保存形式をメモに書いてください。
写真館に予約を入れる場合は、【願書を入手してから予約する】だともう予約で埋まっていることもあるので、募集要項を見てサイズを確認したら子どもの塾やテストと重ならない日を選んで予約をするなど先手必勝とばかりに動きましょう。
3.親がオロオロしない
夏休みが終わり、秋が深まっていくと【そろそろ今年も後半戦】としみじみと感じることが増えていきます。
子どもが受験生だとそこに【本番が近づいてきた】【子どもは受かるのだろうか】と少しずつ考えるようになり、いつも以上に子どもにキツクあたってしまったり、弱音を吐く方もいるかと思います。
各家庭で中心人物は誰なのかというのは違うと思いますが、やはり親がオロオロしていると子どもも常に不安を感じてしまい、その反対に【めんどくさいな】とイライラしたりと、子どもへの心理面で与える影響でメリットはほぼありません。
ただ、どうしても子どものことが心配になるのは当たり前のことです。
ですから、極力表に出さないように心がけるようにしましょう。
子どもの受験を忘れる時間を減らすのにオススメなのが次の作戦です。
・趣味の時間を作る
ハンドメイド、運動系だと没頭してアレコレ考える時間が減ります。
・映画鑑賞
映画館に行くのもよし、家での鑑賞でもよし。
作品を見て、その後は余韻に浸って現実のことを忘れることができます。
・博物館や美術館巡り
心穏やかに雑念を捨てて芸術作品と向き合ったり、博物館で歴史の流れを感じて心のリフレッシュが期待できます。
・身近な街歩きで自然に触れる
登山や郊外のハイキングコースに出かけるまでとは行かないけれど、身近に自然を感じる公園や川沿いの散策コースが整備されていると思います。
そういう場所を歩いて、花や鳥の写真を撮ってみたりと普段とは違うことをしてイライラを少しでも鎮めていきたいですね。
我が家では、子ども①②の時も夫の方がオロオロしていました。
子ども達は【なんでお母さんじゃなくてお父さんがオロオロしているの?】と怒っていたので、子ども達がいない時に【気になるのは十分理解できるけれど受験に関する話は子どもの前で口にしないで】と釘を刺しました。
受験生である子どもの方が不安を感じているのに、親がオロオロすると余計な心配事を増やしてしまうので、内心はドキドキしていても表面はどっしり構えるのが理想的です。
4.志望動機を文面を考える
WEB出願の学校では志望動機を記入することや私立中学では調査書を必須としていない学校もあります。
しかし、一部の私立中や公立中高一貫校や国立大学附属中を受験する場合は【志望動機】【志望理由】を書く欄があります。
我が家では、この文面を書くのに夫婦で近所から遠く離れたファミレスで作戦会議を行いました。子ども①で合格したので、子ども②もそのファミレスで作戦をして無事合格したという場所になっています。
家でもいいのですが、家だと生活感あふれて子ども①②のことを冷静に考えられないかなと思ってのことでした。
もちろん、志望動機で合否が左右されるわけではないのですが、受験する前に願書を提出し学校側が受験する生徒をチェックします。
本番前にアピールできる絶好の機会なので、【なぜ志望したのか】【貴校の教育方針のどこに共感したのか】【子どもが通うことで何を得られるか】を吟味し、文章にまとめていきました。
親とはいえ、母親と父親から見る子どもは全く同じとは限りません。
それぞれが感じる子どもの良さをキーワードで言い合い、そこから掬い取るようにしてまとめていきました。
複数校受ける場合は、志望動機の中身もその学校の雰囲気や教育方針に合わせて変えていく必要があるので、直前になって書くと時間がとれなくて焦ってしまいます。
とりあえず、いざ書くときに慌てないように秋頃から志望動機の中身を考えておくことをおすすめします。
5.秋以降は成績よりも体調管理を気にする
本番が近づくと合格するかどうか気になって、直近の模試の結果を見て一喜一憂してしまいますが、ラストスパートの時にガミガミ言うのは逆効果です。
正直、秋以降から偏差値をガツンと大幅アップするのは現実的に無理なので【成績を上げなさい!】と叱咤激励するのはNG行為です。
本人も頑張っているのに、最後の追い込みでキーキー言われたら落ち着いて勉強できません。
イロイロ言いたいことがあっても、成績や勉強面で口出しをするよりは体調管理を気にするように方針転換しましょう。
受験シーズンは冬であり、冬は感染症が流行しやすい季節でもあります。
急に発病することもあるので、回復を早めるように日頃から睡眠時間をしっかり確保した生活を送るなど気をつけることがとても大切です。
直前期に寝込むと【追い込みができない】【万全な状態で臨めない】と子どももかなり不安になって、受験にダイレクトに影響を与えてしまいます。
人込みを避ける、食事内容、手洗いうがい、睡眠時間と子どもだけでなく、家族全員が一致団結をして協力して病気にならないよう乗り越えるようにしましょう。
まとめ
受験生にとって天王山と呼ばれる夏休みが終わると、いよいよ本番までのラストスパートが始まります。
まだ9月と思っていても、あっという間に10月、11月と願書配布の時期がやってきます。
願書が手元に届くと書かないといけないことがたくさんあります。
後回しにしていると気がついたら締め切りまであと数日しかない、という事態は避けたいところです。
複数受ける時や、志望動機を記入する必要がある時は作業も倍かかるので早めに動いて余裕を持って願書を提出し本番に臨んでいきましょう。