今の親世代ですと、ほぼほぼ全員が学習漫画と遭遇してきたと思います。
一番メジャーなのが歴史系でしょうか。
あとは、学研のひみつシリーズが有名です。
現在、少子化だというのに学習漫画の世界が激アツ。
社会だけでなく、全教科に波及。
体育系のも出ていたりと驚くように幅広いジャンルを扱うようになっています。
そして、子どもの教育に関心のある方なら誰しもが【学習漫画ってどうなの?】【買った方が良いの?】と考える時がやってきます。
今回は、教科別そして学年別の学習漫画の選び方をご紹介していきます。
机の上でイヤイヤ勉強するよりも、学習漫画を上手に活用した方が知識をグングン吸収してくれますよ!
学習漫画は成長とともに買い揃える
一口に学習漫画と言っても、対象年齢または対象学年が異なります。
ドラえもんと名探偵コナンという二本の柱を持つ小学館では、大まかに以下のような分け方をしています。
ドラえもん⇒就学前~
名探偵コナン⇒小学校3,4年生&中学受験を考えている児童
ハッキリと異なりますので、気になる方は図書館や書店で手に取ってみてください。
いくら中学受験を考えているといっても、小学1年生にコナンの学習漫画を与えるのは早いです。
子どもの成長を見つつ、段階的に学習漫画を揃えていく、または図書館から借りてくることが理想的です。
ここでは子どもの成長順に合う学習漫画を考えていきます。
「かがくのとも」は学習漫画のスタート
図書館の幼児向けコーナーに置いてある「かがくのとも」は、絵本ですが小さい子にも自然現象や科学を教える本です。
「絵本から学ぶ」のスタートラインとして、すごくお勧めできる本です。
ただ単に読むのではなく、【不思議だね】【こうなったら次はどうなるかな】と問いかけをしながら読んでいくと、子どもの方も「どうなるの?」と考えるようになります。
読んで面白いという体験も大切ですが、絵本から何かを学ぶことも大切です。
年長~:就学に備える時はドラえもんが最適
ドラえもん科学ワールドspecial みんなのための医学入門
年長頃になり、自分から本を読む機会が増えてきたら家の本棚に置いておきたいのがドラえもんの学習漫画です。
ドラえもんの学習シリーズは多岐にわたり、とくにドラえもん科学ワールド は年長頃からでも読めますし、漫画を交えて科学に触れることができます。
専門科の先生によるコラムを読むのは難しいですが、成長してから読み直す時はちゃんと読むようになります。
子ども③は漫画の部分を読んでいますが、子ども①はコラムを読むようになりました。
子ども①曰く「小学生の頃はすっ飛ばしていたけど、ためになる」と。
どうせ成長したから読まないし、と思わずに長い目でみて買い揃えてみてください。
低学年:社会や理科の知識は先取りが必須
ドラえもんの社会科おもしろ攻略 都道府県がわかる (ドラえもんの学習シリーズ)
学習漫画の鉄板である社会科。
最近では理科も充実してきています。
漫画を読めるようになったら、学年または年齢関係なくどんどん読ませていきましょう。
どちらも覚えることが多い教科なので、先取りは重要です。
そして学校で勉強する時点で、すでに知識があると学校の授業が【復習】になります。
学習漫画を読んでいたことで、より知識の定着が強化されることに。
無理に読ませると嫌がりますが、子どもが学習漫画に興味をもつ方法は以下の通りです。
・クイズ番組で出題された自治体を学習漫画で探す
・歴史に関するクイズを見た時、該当する時代を読む
・家の周辺の地図を作成する⇒地図記号を学習漫画で調べる
・身近な科学現象を取り扱っている学習漫画を購入または借りる
子どもに丸投げではなく、親も積極的に利用して学習漫画を手に取り触れさせるようにしていってください。
ドラえもん以外におすすめの理科や社会の学習漫画
ドラえもんという王道がありますが、近年は出版業界で学習漫画の激アツです。
本当に少子化なのかと疑うくらい、色々な本が出版されています。
親としては嬉しい悲鳴、といったところでしょうか。
全て購入するのは家計に厳しいので、学校図書や自治体の図書館を活用してみてください。
ここで紹介しているのは、低学年からOKです。
角川の「どっちが強い!?」シリーズ
どっちが強い!? クロヒョウvsマンドリル まさかの空中決戦
小学館では超有名キャラクターを使った展開になっていますが、角川書店ではシリーズ系で攻めています。
子どもが持ちそうな「どっちが強いかな?」を科学的見地に則り考えるシリーズは超有名。
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そして、動物系での人気シリーズ【どっちが強い!?】も新たな展開を見せています。
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角川は、ベストセラーシリーズである空想科学読本のコンセプトに似た素朴な疑問をモチーフにした学習漫画を世に送り出しています。
どっちが強いのシリーズは、学校の図書館にもあるのですが貸し出し中で手に入らず。
自治体の図書館でも人気があり予約をしないと厳しく、細々と予約しては借りています。
サバイバルシリーズ
学習漫画の中では革命的な「理科的な内容に特化した作品」なのが、朝日新聞出版のサバイバルシリーズ。
これは、本当に大人気なので学校の図書室で手に入るのは稀とのこと。
子ども①②③ともに【狙い目かつ確実に借りられるのは新年度の図書室が始まった日くらい】と口を揃えていっています。
必然的に、自治体の図書館でも大量に本が並んでいることは滅多にありません・・・。予約必須の本です。
我が家のように年齢が離れている兄弟姉妹が複数人いる家庭だと、購入して損はないです。
長く読めますし、中学生になると完全に復習もしくは「これ習っている」になります。
漫画として楽しめるので低学年でも軽く読めます。
実験対決シリーズ
学校勝ちぬき戦・実験対決 (42) 『重力と無重力の対決』 (実験対決シリーズ)
こちらも朝日新聞出版ので、登場人物が固定されています。
学校対決と有り、ライバルとの戦いや恋模様、友情が入っているのでそちらのストーリーも気になります。
内容は1冊ごとにテーマが決まっており、専門的です。
低学年では漫画として、中学年以降は内容も理解していくという長く愛読できるシリーズです。
クレヨンしんちゃん
アニメでもお馴染みのクレヨンしんちゃんも学習漫画シリーズがあります。
我が家も、こちらの都道府県系のを購入しています。
都道府県はドラえもんのも二冊ありと、けっこう家にありますね。
子どもに合ったものを読んでもらえば、ということで三冊もあるわけです・・・。
あと、鉄道好きな子がいて学習漫画系では珍しい鉄道に特化したものもあります。
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小学3年生以降
小学3年生になると、理科と社会を学校で学ぶようになります。
本格的な勉強モード全開は小学4年生になってからですが、地理や歴史を学習漫画で学ぶようにしましょう。
理科と社会は小学校の学びをベースにし、中学ではより専門的な内容を勉強していくことになります。
そのため、小学校時代に学ぶべき知識があやふやなままだと中学以降伸び悩むことになります。
そうならないためにも、多種多様な学習漫画を手に取らせて備えていきましょう!
学研の歴史シリーズ
DVD付 学研まんが NEW日本の歴史 全12巻+特典付きセット
私は歴史好きな子どもでした。
しかし、歴史が苦手だったり覚えきれない子もいるわけです。
そういう子に、ド定番の「小学館 学修漫画少年少女日本の歴史」を渡してもポカンとなります。
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コラムとか詳しくて、歴史好きな子にとっては嬉しい反面、そうではない子にとって読み飛ばしてしまいます・・・。
学研の日本の歴史はオールカラーでDVD付きで、その当時の衣装の色味や雰囲気を感じながら学べます。
これは、歴史が苦手な子にとっては重要なポイントです。
角川の歴史シリーズ
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史 全15巻+別巻4冊定番セット
小学館の日本の歴史よりもコンパクト。
保管しやすいサイズです。
専門家のコラムががっつりない分、漫画に全部の情報を詰め込んでいます。
漫画を繰り返し読むことで、歴史を深く知ることができます。
我が家では、基本のセットとして角川をチョイス。
学研は恵贈していただいたのと、子ども①が苦手な年代を補足として購入。
フル装備で日本の歴史の理解度を深めていきました。
高学年以降の学習漫画
高学年になると、歴史や地理そして公民と社会も三分野学びます。
理科も天体や物理、化学などの分野を勉強。
苦手な単元や分野がハッキリしてくるため、学習漫画の力をかりて苦手克服をしていきましょう。
子ども①②は、からだが苦手なので学習漫画を購入してなんとか頑張りました・・・。
ここでは、高学年向けの学習漫画シリーズを紹介します。
名探偵コナン
名探偵コナン学習まんが「ニュース探偵コナン」: 人工知能vsコナン (1)
小学館が誇る超人気漫画【名探偵コナン】。
商品展開も凄まじいものがありますが、近年は学習漫画の展開もとんでもないことになっています。
学習漫画の定番、日本史シリーズも登場して人気を博しています。
普通の歴史系学習漫画と異なり、ミステリー要素とその年代を代表する人物を絡めた深堀り的なストーリー展開になっています。
ガッツリ歴史を学ぶ、という感じではありませんが【コナンの世界観を楽しみつつ歴史に触れる】というもの。
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そして、世界史シリーズも登場。
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どの本も、ディープなものが多く中学受験を考えている子ども向き。
そんなこともあるのかないのか、時事ワードも毎年出版されています。
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語彙力系もあります。
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学習漫画のなかでも、古株の【名探偵コナン推理ファイルシリーズ】でも新刊が2021年に出ていたりと、もはやコナン祭り状態です。
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こち亀
学習漫画系というと、小学館や学研、そして角川が有名ですが集英社もしっかり出しています。
個人的な思い出として中国の歴史などを読んでいたことで、高校で世界史Bを学ぶ時に役に立ちました。
近年出版された歴史系は、表紙を人気漫画家さんが担当し話題を集めましたね。
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集英社=少年ジャンプ、りぼん、というイメージが強いですが教科別の学習漫画も出しています。
少年ジャンプの長寿連載漫画として有名な【こちら葛飾区亀有公園前派出所】、通称こち亀は子ども①②③が好きなので、我が家では愛用。
とくに、子ども①②ともに苦手な人体は両さんの人体大探検で克服することが出来ました。
連載は終了しているため、今の子ども達にはなじみが薄いかもしれません。
しかし、親が好きで本を読ませてハマった子(子ども①②③のように)にはピッタリです。
テーマも、人体や憲法系(両さんの国のしくみ大達人 ―憲法から地方自治まで―) と高学年向きが多いです。
学力向上に学習漫画は欠かせない
漫画と言うと、昔は悪いイメージがありましたがもはや昔の話。
学習漫画以外にも、はたらく細胞といった人気漫画は内容的にも立派な学習漫画です。
机の上で勉強するよりも、ハードルが低く子どもが抵抗しない学習漫画。
子どもの知識を楽に増やす。
知識を強固なものにする。
そういう時に大活躍する魔法のアイテムです。
図書館にも多種多様な学習漫画が置いてあります。
購入っしたり借りたりと家計に負担のないように工夫して学習漫画に触れさせる機会を増やしていきましょう。