今回は【 【徹底解剖】小4から小5で成績が止まる子と爆伸びする子の決定的な違い】と題し、お話をしていきます。
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小4まで順調だったのに、小5に入った途端、成績が伸び悩む。
そんな声は決して珍しくありません。
テストの点数は大崩れしていないのに、本人は【分からない】と言い始め、勉強に時間がかかるようになる。
この変化の正体は、能力の低下ではなく、それまで積み上げてきた【暗記の貯金】が底をつき始めることにあります。
小学校前半の学習は、やり方を覚え、パターンを当てはめることで乗り切れる場面が多くあります。
公式を覚え、言葉の雰囲気をつかみ、正解に近づく。この方法で成果を出してきた子ほど、小5で壁にぶつかりやすいのです。
なぜなら、この学年から求められるのは、覚えた知識の量ではなく、知識同士の関係を理解し、使い直す力だからです。
一方で、同じタイミングで爆発的に伸びる子もいます。
勉強量が急に増えたわけでも、特別な教材を使ったわけでもない。
それでも差が開くのは、学び方が静かに切り替わっているからです。
そこで今回は、小4から小5にかけて起きる分岐を【思考】【自走】【環境】の三つの視点から徹底的に解剖し、成績が止まる子と伸びる子の決定的な違いを明らかにしていきます。
【やり方の暗記】か【概念の理解】か
まず、小4から小5にかけて最初に現れる分岐点は、勉強量や才能ではありません。
それは、頭の使い方そのものが切り替わるかどうかです。
この時期、同じ授業を受け、同じ問題集を解いていても、理解の深さに決定的な差が生まれ始めます。
その正体が、【やり方を覚える学習】から【概念を理解する学習】への移行です。
成績が止まる子は、これまで成功してきた学び方を無意識に続けています。
公式を覚え、手順をなぞり、正解にたどり着く。
この方法は小4までは十分に通用しました。
しかし小5以降、問題は少しずつ複雑になり、条件が増え、言葉の意味も抽象化します。
そこで必要になるのは、なぜそうなるのかを構造で捉える力です。
一方で爆伸びする子は、早い段階でこの変化に気づき始めます。
答えを出すことよりも、関係性を理解することに意識が向く。
たとえ時間がかかっても、図を書き、言葉で整理し、納得してから進もうとします。
ここでは、思考の切り替えが具体的にどこで起き、どこで止まってしまうのかを、算数と国語の両面から解剖していきます。
①【公式】を呪文から【武器】に変える
小5算数で最初に表面化する差は、公式を知っているかどうかではありません。
多くの子は同じ公式を暗記しています。それでも成績が止まる子と伸びる子が分かれるのは、公式をどう理解し、どう使っているかにあります。
止まる子にとって公式は【唱える呪文】です。
問題文を見て、条件を深く考える前に、とりあえず当てはめようとします。
数字が合えば正解、合わなければ混乱する。
この学び方は、少しひねられた問題が出た瞬間に通用しなくなります。
一方、爆伸びする子にとって公式は【武器】です。
すぐに使うのではなく、まず状況を整理します。何が分かっていて、何を求めたいのか。
その関係を図や言葉で確認したうえで、【この構造ならこの公式が使える】と選び取ります。
公式は思考の出発点ではなく、整理の結果として登場します。
この違いは、小5の後半から決定的になります。
文章が長くなり、条件が増えるほど、呪文型の学習は破綻します。
逆に、構造理解を前提にした子は、初見の問題でも落ち着いて対応できます。
公式を覚えること自体が目的なのではありません。
なぜその公式が成り立つのかを理解した瞬間、算数は一気に【考える教科】に変わります。
その切り替えができるかどうかが、小5以降の伸びを左右するのです。
②【割合】を数字ではなく【関係性】で捉えられるか
小5で一気に理解差が広がる単元が【割合】です。
多くの子は計算自体はできます。百分率の出し方も、式の立て方も覚えている。
それでも文章題になると急に止まってしまう子が続出します。
その原因は、割合を数字の操作としてしか捉えていないことにあります。
成績が止まる子は、問題文に出てくる数字を拾い、%に変換し、計算しようとします。
しかし【何を基準にして】【何と比べているのか】を意識していないため、問題の設定が少し変わるだけで混乱します。
売値と原価、全体と一部、増えた量と元の量。
その関係が整理されないまま、式だけを探してしまうのです。
その一方で伸びる子は、割合を関係性として捉えています。
数字を見る前に、まず状況を図や言葉で整理する。
【これは全体のうちのどの部分か】【どちらが基準か】を明確にしたうえで計算に入ります。
そのため、文章が長くなっても、条件が複雑になっても、軸がぶれません。
割合は、算数の中でもとくに考え方が問われる分野です。
ここで関係性を捉える感覚が育つと、比や速さ、さらには中学数学の関数理解にも直結します。
逆に、この段階で数字処理だけに頼ってしまうと、応用が利かなくなります。
小5は、割合を計算から構造へ引き上げる、最後の重要な通過点なのです。
③読解における【行間】の処理能力
小5以降、国語で目立って増えるのが【文章は読めているのに、なぜか答えが合わない】タイプの子です。音読もできるし、漢字もそこそこ書ける。
それでも記述問題になると点が伸びない。
その原因は、読解力不足ではなく、【行間】を処理する力が育っていないことにあります。
成績が止まる子は、文章を書いてある情報の集合として読んでいます。
設問に関係ありそうな一文を探し、そこを抜き出して答えようとする。
しかし小5以降の文章題では、答えがそのまま書いてあることは減り、因果関係や登場人物の心情、筆者の主張を文と文のつながりから推測する力が求められます。
この段階で、表面読みの学習は限界を迎えます。
伸びる子は、文章を【構造】として捉え始めます。
なぜこの順番で書かれているのか、前の文と次の文はどうつながっているのかを意識しながら読みます。
答えを書くときも、本文をなぞるのではなく、【つまりどういうことか】を自分の言葉に置き換えようとします。
この思考の一手間が、記述力と論理力を一気に押し上げます。
この差は国語だけに留まりません。
文章題が解けるかどうか、理科や社会で用語を正確に理解できるかどうかにも直結します。
行間を読む力とは、見えない前提や関係性を補完する力です。
小5は、その力を育てる最後の現実的なタイミングと言えるでしょう。
【親の管理】か、子の【試行錯誤】か
さて、小5で成績が伸び続けるか、止まってしまうか。
その分かれ目は、問題の難易度以上に【学習の主導権】が誰にあるかで決まります。
親が細かく管理し、指示し、正解へ導く学習は、短期的には安定します。
しかしこの方法は、学習内容が抽象化し、量も質も増える小5以降に限界を迎えます。
なぜなら、すべてを指示される学習では、子ども自身の判断力が育たないからです。
成績が止まる子の多くは、【どうやってやるの?】【次は何をすればいい?】と常に外部の指示を求めています。
これは意欲がないからではありません。
これまで、そうすることで成功してきたからです。
親が先回りし、失敗を避け、最短ルートを示してきた結果、子どもは試行錯誤する機会を持たないまま小5を迎えます。
一方で爆伸びする子は、完璧ではなくても自分で考え、選び、修正する経験を積んできています。
間違えることも、遠回りすることも、学習の一部として受け入れられてきた子です。
ここでは、ミスとの向き合い方、時間の使い方、反抗期の捉え方という三つの切り口から、【自走する力】がどのように育ち、どこで失われてしまうのかを具体的に見ていきます。
①ミスを【恥】とするか【宝のデータ】とするか
小5で成績が伸び悩み始める子に共通するのが、【ミス=悪いもの】という強い思い込みです。
テストで間違えると落ち込み、ノートのバツを消したがる。
親や先生に叱られた記憶がなくても、無意識のうちに【できない自分】を否定してしまうのです。
その結果、難しい問題に挑戦すること自体を避けるようになります。
分からない問題は飛ばしたり当てずっぽうに答える。
こうして、思考が止まっていきます。
成績が止まる家庭では、ミスが結果として処理されがちです。
【どうして間違えたの】【前も同じミスしたでしょ】という声かけは、正しさを重視するあまり、プロセスへの目を曇らせます。
子どもは正解を出すことだけに意識が向き、考えた道筋を振り返らなくなります。
これでは、次に同じタイプの問題が出たとき、また同じところでつまずきます。
一方で爆伸びする子がいる家庭では、ミスは思考の痕跡として扱われます。
どこまで分かっていて、どこで勘違いしたのか。
式の選択か、言葉の解釈か、条件整理なのか。
一緒に原因を分解し、【ここまでは合っていたね】【この考え方は使えるね】と部分的な成功を拾い上げます。
ミスは恥ではなく、次に進むためのデータになります。
この違いは積み重なります。
ミスを許され、分析されてきた子は、分からない問題に対して粘る力が育ちます。
②スケジュールを【守らされる】か【立てる】か
小5になると、勉強内容だけでなく、やるべき量も一気に増えます。
このときに差が出るのが、学習スケジュールとの向き合い方です。
成績が止まる子の多くは、勉強を【決められた時間に、決められたことをやるもの】として捉えています。
親が立てた予定に従い、声をかけられて机に向かう。
守ること自体が目的になり、終われば安心する。
この学習は、親の管理がある間は回りますが、自分で調整する力が育ちません。
一方で伸びる子は、完璧でなくても【自分で立てた計画】を持っています。
今日は何をどこまでやるか、どれくらい時間がかかりそうか。
実際にやってみて、うまくいかなければ修正する。
その試行錯誤を通して、時間感覚と優先順位が育っていきます。
計画通りに進まなかった経験も、失敗ではなく次への材料になります。
ここで重要なのは、親の関わり方です。
爆伸びする家庭では、親が最初から完璧なスケジュールを与えません。
代わりに、【今日は何からやる?】【どれくらいで終わりそう?】と問いを投げ、子ども自身に考えさせます。
終わったあとも、【守れたかどうか】ではなく、【見積もりは合っていたか】【次はどうするか】を一緒に振り返ります。
小5以降の学習では、時間を管理する力そのものが学力になります。
スケジュールを守らされる学習から、自分で立てて修正する学習へ。
この切り替えができた子は、中学以降も安定して伸び続けます。
③反抗期を【成長のサイン】として歓迎する
小5前後になると、それまで素直だった子が急に口答えをしたり、親の指示に反発したりすることがあります。
いわゆる【反抗期】の始まりです。成績が止まる家庭では、この変化を問題行動として捉えがちです。
【言うことを聞かなくなった】【やる気がなくなった】と管理を強め、元に戻そうとします。
しかしこの対応こそが、自走力の芽を摘んでしまう原因になります。
反抗は、成長の失敗ではなく、自立へのサインです。
これまで親の判断に従ってきた子が、【自分で決めたい】【自分の考えを持ちたい】と感じ始めた証拠でもあります。
にもかかわらず、ここで親が指示や正解を押し付け続けると、子どもは二つの極端な反応を示します。
従い続けて思考を止めるか、反発して学習そのものを拒否するかです。
一方で爆伸びする家庭では、反抗を役割交代の合図として受け取ります。
親は管理者から相談相手へと立ち位置を変え、【どうしたい?】【あなたはどう考える?】と判断を委ね始めます。
うまくいかない選択をしたとしても、すぐに修正せず、振り返りの場を用意する。
この経験が、意思決定と責任を結びつけます。
反抗期を乗り越えた子は、学習に対しても主体的になります。
言われたからやるのではなく、自分で必要性を感じて動くようになるからです。
小5の反発は、親子関係が壊れる前兆ではありません。自走へ向かうための、重要な通過点です。
そのサインを歓迎できるかどうかが、伸び続けるか止まるかを分けるのです。
親が【教官】か、最高の【コーチ】か
ところで、小5で成績が伸びる子と止まる子。
その差は、子ども本人の努力や性格だけで生まれるものではありません。
学習を取り巻く【環境の質】、とりわけ親の立ち位置が、思っている以上に大きな影響を与えています。
どれだけ良い教材を与えても、どれだけ勉強時間を確保しても、環境が合っていなければ力は伸びきりません。
成績が停滞する子の家庭に多いのは、親が無意識のうちに【教官】になってしまうケースです。
間違いを正し、正解を示し、効率の良いやり方を教える。
一見、子どものためを思った関与ですが、これが続くと、学習は受動的なものになります。
子どもは指示を待ち、評価を気にし、失敗を恐れるようになります。
反対に、爆伸びする家庭では、親は【教える人】ではなく【引き出す人】です。
答えを与えるよりも問いを投げ、管理するよりも見守る。
子どもが安心して考え、試し、失敗できる空気をつくります。
ここでは、親が教官からコーチへと役割を変えることで、なぜ子どもの思考力と地頭が最大化されるのかを、三つの視点から具体的に見ていきます。
①【教えすぎ】を封印する忍耐力
子どもの成績が伸び悩み始めたとき、親が最もやりがちなのが【教えすぎ】です。
分からない様子を見て、ついヒントを出し、式を示し、正解まで導いてしまう。
その瞬間、子どもは助かったように見えますが、実はここで最も大切な学習機会が失われています。
それは、【分からない状態に耐え、考え続ける時間】です。
成績が止まる家庭では、沈黙や手の止まった時間が不安として扱われます。
早く進ませたい、失敗させたくないという思いから、親が介入し、思考のバトンを奪ってしまうのです。
その結果、子どもは考えが行き詰まるたびに助けを待つようになります。
これは能力の問題ではなく、環境によって作られた反応です。
一方で爆伸びする家庭では、親が意識的に【待つ】ことを選びます。
すぐに答えを教える代わりに、【どこまで分かった?】【今、何で止まってる?】と状況を言語化させる。
考えが間違っていても、すぐに修正せず、最後まで考えさせてから振り返る。
この忍耐が、思考体力を育てます。
重要なのは、教えないことではありません。
考え終わったあとに、適切な問いや整理を加えることです。
自分で考えた経験があるからこそ、助言は深く刺さります。
教えすぎを封印するとは放置することではなく、学習の主役を子どもに返すことです。
この姿勢が、難化する小5以降の学習を乗り越える最大の土台になります。
②評価の基準を【点数】から【プロセス】へ
小5になると、テストの点数はこれまで以上に上下しやすくなります。
内容が難しくなり、思考力を問われる問題が増えるため、満点が当たり前だった子ほど落差を感じやすい時期です。
このとき親がどこを見るかで、子どもの成長は大きく分かれます。
点数だけを評価軸にすると、子どもは【失敗しないこと】を最優先に考えるようになります。
成績が止まる家庭では、無意識のうちに結果中心の声かけが増えます。
【今回は何点?】【前より下がったね】という言葉は、事実確認のつもりでも、子どもには評価として強く残ります。
その結果、子どもは安全な問題だけを選び、難しい問題や記述を避けるようになります。
挑戦しなければ失点もしない。この思考が、学びを小さくしてしまいます。
一方で爆伸びする家庭では、評価の軸がプロセスにあります。
点数を見る前に、【どこが一番難しかった?】【どう考えた?】と問いかける。
間違えた問題も、【ここまで考えられているね】【この発想は良い】と思考の痕跡を拾います。
すると子どもは、結果よりも考えること自体に価値を感じるようになります。
プロセス評価は、挑戦を許可するメッセージです。
失敗しても否定されないと分かっているから、子どもは難しい問題にも向かいます。
この積み重ねが、思考量を増やし、結果として点数を押し上げます。
小5以降は、結果を追いかけるより、結果が生まれる過程を評価する。
この視点の転換こそが、長く伸び続ける子を育てる環境づくりの核心です。
③精神的安定が【地頭】を最大化させる
子どもの思考力、いわゆる【地頭】は、才能だけで決まるものではありません。
実はその多くが、どれだけ安心して考えられる環境にいるかによって左右されます。
小5で成績が止まる子の中には、理解力が低いのではなく、常に緊張状態で学習している子が少なくありません。
失敗したら叱られる、期待を裏切ってはいけない。
そんな無言のプレッシャーが、思考を浅くしてしまうのです。
成績が伸び悩む家庭では、親の不安が空気として伝わりがちです。
【このままで大丈夫?】【中学に間に合う?】という焦りは、言葉にしなくても子どもに伝わります。
その結果、子どもは正解を急ぎ、間違えないことを最優先にします。
しかし安心感のない状態では、人は深く考えることができません。
思考は、防御モードに入ってしまいます。
一方で爆伸びする家庭には、共通して【安全な空気】があります。
成績が良いから安心なのではなく、成績に関係なく安心できるのです。
うまくいかない日があっても、できなかった問題があっても、親の態度は大きく変わらない。
この安定感が、子どもに挑戦する余裕を与えます。
小5は【学び方】をアップデートする最後のチャンス
小4から小5にかけて生まれる成績差は、能力や努力量の差ではありません。
本質的な違いは、【学び方】が切り替わったかどうかにあります。
やり方を覚えて当てはめる学習は、この時期に必ず限界を迎えます。
そこで必要になるのが、関係性を理解し、構造で考え、自分の言葉で整理する力です。
同時に問われるのが、自走できるかどうかです。
ミスを恥とせず、試行錯誤のデータとして扱えるか。
決められた予定を守るだけでなく、自分で計画を立て、修正できるか。
反抗期を問題ではなく自立への合図として受け止められるか。
これらはすべて、学習の主導権を子どもに返せているかどうかに集約されます。
そして、その土台となるのが環境の質です。親が教官として正解を与え続ける環境では、思考は育ちません。
待ち、問い、見守るコーチとして関わることで、子どもは安心して考え、挑戦できるようになります。
点数よりもプロセスを評価し、成績に関係なく安定した態度を示すことが、地頭を最大化させます。
小5は【もう遅い時期】ではありません。
むしろ、学び方を意識的にアップデートできる最後の現実的なタイミングです。
ここでの関わり方次第で、その後の中学・高校での伸び方は大きく変わります。
今この瞬間から、学習の見方を変えることが、未来への最大の投資になります。
















