今回は【小中高校ともに成績が伸びる子の共通点は○○】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
学年が上がるにつれて、【成績の伸び】に大きな差が出ることは、多くの親が実感していることです。
同じ教材を使い、同じ時間だけ勉強しても、ぐんぐん成績が伸びる子と停滞する子がいます。
私も塾で教えていて、同じくらいの学力グループの子が進級するにつれて成績差がで始めるというケースに接する機会がよくありました。
【ライバルが気がいたら自分よりも先を走っている】という現象は普通に起きています。
学力差が出てしまう原因は複数ありますが、その中でも【この違いで差が出やすい】と感じるものがありました。
それが素直さです。
学習姿勢の土台にある【素直さ】が原因と聞いても、本当なのかと疑うかもしれませんが、無視できないくらい大きな影響力を持ちます。
ここでいう素直さとは、単に言われたことを従順に聞くことではなく、自分のプライドや感情に振り回されず、学ぶことの効率や成果を優先できる力を指します。
具体的には、間違いや失敗を前向きに受け入れ、必要なアドバイスや指摘を素直に活かせる力、そして信頼できる大人から学ぶ力を伴った姿勢のことです。
このような素直さを持つ子は、無理なく学習習慣を身につけ、成績を着実に伸ばす傾向があります。
そこで今回は、成績が伸びる子に共通する素直さの正体を整理し、その3つの要素を解説します。
また、各ステージで具体的に見られる学習行動や、家庭で本質的な素直さを育むための方法も紹介します。
小学生から高校生まで、学習のステージに応じて求められる素直さの質は変わりますが、基本の考え方は共通です。
今回の内容は素直さが単なる生まれ持った性格ではなく、成績を伸ばすための具体的な行動力であることが理解でき、家庭での学習サポートに活かすヒントが得られるはずです。
成績が伸びる子の【素直さ】の正体
まず、成績が伸びる子どもには、共通して【素直さ】が備わっています。
しかしここでいう素直さは、単に言われたことをそのまま受け入れる性格的な従順さとは異なります。
学力を伸ばす素直さとは、自分のプライドや感情に左右されず、効率的に学ぶ姿勢、間違いや失敗を前向きに受け止める力、そして信頼できる大人からのアドバイスを活かす力を兼ね備えた行動力です。
たとえば、間違いを恥ずかしいと感じて隠すのではなく、学ぶチャンスと捉えてすぐ改善に取り組む子は、自然と成績が伸びます。
また、先生や親からの助言を素直に受け止め、効率的な学習方法を試すことができる子は、努力の割に成果が出やすい傾向があります。
ここでは、成績が伸びる子の素直さを具体的に3つの要素に分けて解説します。
これらを理解することで、子どもが学習の場で自然に力を発揮できる環境を家庭で整えるヒントが得られます。
①プライドよりも【効率】を優先する姿勢
成績が伸びる子に共通する素直さの一つ目は、プライドよりも学習効率を優先できる姿勢です。
プライドが邪魔をして、先生からのアドバイスを聞けない子というのは成績が頭打ちになりやすかったです。
その一方で、自分のやり方を変えてみようとアドバイスを素直に受け入れて勉強に取り組む子は成績面での良い結果になることが圧倒的に多かったです。
どうしても、勉強スタイルというのは、子どもは自分のやり方にこだわりがちですが、そこを柔軟に対応してみようかという気持ちが持てるかどうかが、将来の成績の結果を決めてしまうところがあります。
効率的に理解できる方法を素直に取り入れる力が成績向上のカギとなります。
計算や解法の手順で【自分流】に固執せず、先生や参考書が示すやり方をまず試す子は、学習のスピードと正確さを飛躍的に高めることができます。
また、苦手分野に直面した際に【できない自分を見せたくない】と考えず、挑戦する姿勢を持つことで、学力の伸びが加速します。
家庭でこの力を育てるには、親が結果よりもプロセスや改善への取り組みを評価することが有効です。
子どもが効率的な学習方法を試した際に、【よく考えて実行できたね】と声をかけるだけで、プライドよりも合理性を優先する習慣が自然と身につきます。
この姿勢は小学生のうちに習慣化すると、中学・高校でも応用問題や難問に挑戦する際に強い武器となります。
②ミスや失敗に対する【即時受容力】
成績が伸びる子の二つ目の素直さは、ミスや失敗を即座に受け入れる【即時受容力】です。
学習の過程で間違えることは避けられませんが、そのときに落ち込むのではなく、【何が間違っていたか】【次にどう改善するか】をすぐに考え行動できる力が重要です。
たとえば、テストや問題演習で間違えた箇所をその日のうちに見直し、つまずきの原因を分析して学習計画に反映できる子は、同じ間違いを繰り返しにくく、学習効率が格段に上がります。
家庭では、間違いを責めるのではなく、【次に活かせるね】【どう改善できるかな】と前向きに声をかけることが有効です。
この即時受容力を身につけた子は、挑戦することを恐れず、学ぶ過程を楽しむ姿勢が育ちます。
小さな成功体験と改善の積み重ねが自信につながり、長期的に見ても成績を着実に伸ばす原動力となるのです。
③先生や親への【建設的な信頼】
成績が伸びる子の三つ目の素直さは、先生や親への【建設的な信頼】です。
ただ指示に従うだけではなく、助言やアドバイスを前向きに受け止め、自分の学習に取り入れる力を指します。
授業で先生が示した解法や親の学習提案を素直に試す子は、効率的に理解が進みやすく、学習成果も高まります。
また、信頼関係があると質問しやすくなり、間違えたことを隠さず相談できる環境が整います。
家庭では、親が知識を押し付けるのではなく、子どもが自ら取り入れられるようサポートすることが大切です。
この建設的な信頼がある子は、学習に前向きで主体的になり、指導者の知恵を最大限に活かして成績を伸ばすことができます。
素直さは単なる性格ではなく、学力を伸ばすための具体的な行動力であることがわかります。
ステージ別に見る【素直な子】の学習行動
さて、成績が伸びる子は、年齢や学習ステージに応じて素直さの発揮方法を変えます。
小学校・中学校・高校と進むにつれて、求められる素直さの質も変化するのです。
小学校では、まず【教わった通りにやってみる】という実行力が重要です。
まだ学習経験が浅いため、先生や親の指示を素直に受け入れ、まず試すことが基礎力の定着につながります。
中学校になると、プライドや過去の成功体験が壁になることがあります。
その際、【過去のプライドを捨てる勇気】が必要です。
素直に新しい学習法を取り入れられる子は、苦手科目や新しい単元でも伸びる力を持ちます。
高校になると、学習内容はより抽象度が高く、模試や定期テストのデータをもとに戦略的に学ぶ力が必要です。
【データを謙虚に受け入れ、戦略的に改善する】姿勢が、素直な子の大きな特徴です。
ここでは、各ステージでの具体的な学習行動を3つの要素に分けて解説します。
家庭でのサポート方法を理解することで、子どもが自然に素直さを発揮し、成績を伸ばす環境を整えることができます。
①【小学校】【教わった通りにやってみる】実行力
小学校で成績が伸びる子の素直さは、まず【教わった通りにやってみる】実行力に表れます。
学習経験が浅い時期は、自分流にこだわらず、先生や親の指示に従ってまず試すことが基礎力の定着につながります。
たとえば、計算の順序や漢字の書き順を教わった通りに練習する、問題集の解き方のステップを忠実に再現する、といった小さな行動の積み重ねが大きな差を生みます。
また、わからないことがあっても【聞くことは恥ずかしい】と考えず、素直に質問できる子は理解が早く、ミスも最小限に抑えられます。
家庭では、子どもが指示通りに学習できたときに、結果よりも行動を褒めることが重要です。
【よくやってみたね】と声をかけるだけで、子どもは自然に素直に学ぶ姿勢を習慣化できます。
この実行力は、学習基礎を固めるだけでなく、後の学年で必要となる応用力の土台となるのです。
②【中学校】【過去のプライドを捨てる】勇気
中学生になると、素直さの形が少し変わります。
小学生の頃にできたことや周囲の期待に縛られ、自分のプライドが学習の壁になることがあるのです。
この時期、成績が伸びる子は【過去のプライドを捨てる勇気】を持っています。
たとえば、以前は得意だった科目でミスをしたとき、【自分はできるはず】と考えて取り組みを変えない子は伸び悩みます。
一方、素直な子は、できなかったことを素直に認め、新しい勉強法やアプローチをすぐに試します。
家庭では、子どもが失敗を恐れず挑戦できるよう、【挑戦してみよう】と前向きな声かけをすることが重要です。
この勇気を育むことで、苦手科目や難しい単元でも積極的に学ぶ姿勢が身につき、成績の伸びにつながります。
素直さは、挑戦する力と学習の改善力を両立させるカギとなるのです。
③【高校】【データを謙虚に受け入れる】戦略性
高校生になると、学習内容は抽象度が高く、定期テストや模試の結果をもとに戦略的に学ぶ力が必要になります。
この段階で成績を伸ばす子は、【データを謙虚に受け入れ、戦略的に改善する】姿勢を持っています。
具体的には、模試や定期テストの成績を分析し、得点できなかった分野を冷静に把握したうえで、どの単元を優先して学習するか計画を立てます。
感情やプライドに左右されず、事実としての結果を素直に受け止められることが重要です。
家庭では、結果に一喜一憂せず、【どこを改善すれば次に伸びるか】に焦点を当てる声かけが有効です。
この戦略性を身につけた子は、短期間で効率的に学力を伸ばすことができ、難関大学受験や応用問題にも対応可能な学習力を築けます。
素直さは、年齢とステージに応じて形を変えながら、学習成果に直結する行動力となります。
家庭で育む【本質的な素直さ】
ところで、成績が伸びる子は学校での行動だけでなく、家庭での環境や親子関係の影響も大きく受けます。
とくに【素直さ】は、家庭での育て方次第で自然に身につくものです。
ここでは、家庭で子どもが学力を伸ばし、素直さを育むための3つの秘訣に注目します。
1つ目は、子ども自身が自分の学習方法や考え方を見直す習慣をつくること。
2つ目は、失敗や間違いを責めず学習のチャンスとして扱うこと。
3つ目は、子どもが指導者や親の助言を前向きに受け入れられる信頼関係を築くことです。
この3つを意識することで、単なる【言われたことを聞く子】ではなく、自ら学び、改善し、成績を伸ばす子へと導くことができます。
家庭での支援が子どもの学力に直結することは、研究や教育現場でも明らかです。
小学校から高校まで一貫して【素直さ】を育む環境を整えることで、子どもは自信を持って学習に向かい、自己改善の習慣を自然に身につけることができます。
ここからは、その具体的な3つの秘訣について順に解説します。
①子どもが自ら学習方法を見直す習慣
家庭で素直さを育む最初の秘訣は、子どもが自分の学習方法を自ら見直す習慣をつけることです。
成績が伸びる子は、問題を解いた後やテスト後に、【どこが理解できていないか】【どう改善すれば効率的か】を自分で考え行動する力があります。
親は結果に焦点を当てるのではなく、子どもの振り返りのプロセスを支援する役割を担います。
【今日のここができたね】【次はこうやってみるともっと良くなるかも】と声をかけるだけで、子どもは自分で改善する習慣を身につけます。
小学生のうちは、具体的に紙に書き出したり、チェックリストを使うことで理解しやすくなります。
中学生・高校生になるにつれ、自己分析力が高まると、親のサポートはアドバイスや意見の形に変えていくとよいでしょう。
家庭で自分の学習方法を客観的に見直す力を養うことは、学校や受験でも自立した学習行動につながります。
②失敗や間違いを学習のチャンスに変える
次に重要なのは、失敗や間違いを責めず、学習のチャンスとして扱うことです。
成績を伸ばす子は、間違いを恥ずかしいと感じるのではなく、【次に活かせる材料】として素直に受け止めます。
家庭で親がミスに対して前向きに声をかけることが、この習慣を育むカギです。
たとえば、テストで間違えた箇所を見て【どうして間違えたのか一緒に考えよう】と伝えるだけで、子どもは落ち着いて改善策を考えられるようになります。
また、過去の失敗に引きずられず、その日の学習で少しずつ改善する習慣を身につけることも重要です。
このアプローチは、勉強だけでなく日常生活の問題解決力も養い、挑戦する意欲を高めます。
間違いを恐れず、学びの機会として受け入れる力は、成績だけでなく子どもの自己肯定感や学習意欲を高める効果があります。
③親子の信頼関係で助言を前向きに受け入れる
最後の秘訣は、親子の信頼関係を通じて、子どもが助言を前向きに受け入れられる環境をつくることです。
成績が伸びる子は、先生や親の指摘を素直に受け止め、自分の学習に取り入れられます。
家庭では、指示やアドバイスを押し付けるのではなく、【こういう方法も試してみようか】と選択肢として提示する姿勢が効果的です。
また、子どもの意見や気持ちを尊重しつつ、改善の方向性を一緒に考えることで、子どもは建設的に助言を活用する力を身につけます。
信頼関係があることで、間違いや疑問を隠さず相談でき、家庭学習の効率も高まります。
このように、親子の信頼を土台にした素直さは、学力の向上だけでなく、自立した学習態度の習慣化にも直結します。
家庭で育む本質的な素直さは、子どもが自分の力で学び続ける原動力になるのです。
素直さの有無は学力の伸びへの影響力大
ここまで、成績が伸びる子に共通する【素直さ】の正体と、その育て方について解説してきました。
小学校では、まず【教わった通りにやってみる】実行力が基礎力の土台となり、親の声かけや家庭でのサポートが学習習慣を形成します。
中学校では、過去のプライドや失敗に囚われず、新しい学習法を素直に取り入れる勇気が成績の伸びに直結します。
そして高校では、模試やテストのデータを謙虚に受け入れ、戦略的に改善する力が、効率よく学力を伸ばすためのカギとなります。
家庭で育む本質的な素直さも重要です。
子どもが自分の学習方法を振り返り、改善点を見つける習慣、失敗やミスを学習のチャンスとして受け入れる態度、そして親子間で信頼関係を築きながら助言を前向きに取り入れる環境は、学力向上の大きな原動力になります。
親が結果よりもプロセスを重視し、子どもの努力や挑戦を認めることが、素直さを自然に育むポイントです。
結局のところ、成績が伸びる子は特別な才能を持っているわけではなく、学び方や考え方の姿勢に共通点があります。
素直さを育てることは、単に指示を聞く力ではなく、自分で学び改善し続ける力を養うことです。
小学校から高校まで一貫して【素直に学ぶ力】を身につけることで、学力の伸びは確実に加速し、将来の学習や挑戦にも自信を持って臨める子どもに育てることができます。
















