今回は【小学生から知っておくべき『内申点』を上げる戦略】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
【高校入試の対策は中学に入ってからで十分】と思っている方は多いと思います。
最近では見直しなどの動きもありますが、公立高校入試においては、【内申点】の存在が大きなカギとなります。
この内申点は自治体によって対象となるのが中3だけ、中学2年生と3年生と異なりますが、やはり中1から仕上げていくことが基本路線です。
そもそも、人の印象というのはそう簡単には変わりませんので、【中学1年生の時に3を取ればよくて4になるのが精一杯】と思ってください。
つまり、入試本番でどれだけ点数が取れても、内申点が足を引っ張れば、第一志望校の合格は難しくなる可能性があるのです。
しかし、この【内申点】がどうやって決まるのか、どのように上げていけばいいのかを中学生になってから学ぶのでは遅いかもしれません。
私の経験上、そういう考えでは手遅れになることもあります。
なぜなら、内申点には【テストの点数】だけでなく、【提出物の状況】【授業態度】【積極性】【集団活動への参加姿勢】など、学校生活での日常の行動全体が反映されるからです。
そして、これらの力は一朝一夕で身につくものではありません。
だからこそ、小学生のうちから【内申点を意識した行動】や【学びへの姿勢】を育てていくことが非常に重要です。
家庭での声かけや生活習慣、学習スタイルの整え方など、小さな積み重ねが後々の内申点に大きく影響してきます。
そこで今回は、小学生の段階から始められる内申点対策について、次の3つの視点から具体的に紹介していきます。
① 内申点が高い子に共通する特徴
② すぐに実践できる改善策
③ 親が取り入れるべき意識改革
今から備えておくことで、中学校入学後も焦らず、自信をもってスタートを切れるはずです。
将来の選択肢を広げるためにも、親子で一緒に【今できること】に目を向けていきましょう。
内申点が高い子に共通する3つの特徴
まず、内申点というと、多くの人が【テストの点数が良ければおのずと高くなるもの】と思いがちです。
確かに学力は大切ですが、それだけでは十分とは言えません。
なぜなら、内申点は【学習の姿勢】【授業態度】【提出物】【人間関係】【積極性】といった、日々の学校生活全体を評価するものだからです。
つまり、学力に加えて【どんなふうに取り組んでいるか】【どのような姿勢で学校生活を送っているか】が、通知表の評価に大きく影響してくるからです。
そしてその土台となるのは、小学生の頃から育まれる【生活習慣】や【考え方】にあります。
ここでは、内申点が高い中学生に共通する3つの特徴を解説します。
特別な才能や能力が必要なわけではありません。
むしろ、誰でも身につけられる日々の積み重ねが、内申点アップのカギを握っているのです。
特徴①勉強が【生活の一部】になっている
内申点の高い子の多くは、勉強を特別なものとして捉えていません。
宿題をやる、家庭で予習や復習をする、テスト勉強を計画的に進めるといった行動が、生活リズムの中に自然に組み込まれています。
これは、小学生のうちから【勉強は毎日やるもの】として身につけた習慣によるものが大きいでしょう。
この【当たり前】の習慣があることで、提出物の遅れや忘れ物がほとんどなく、授業への理解もスムーズ。
結果的に先生からの評価が高くなり、内申点に反映されます。
重要なのは、量よりも継続です。
毎日10分でも【机に向かう時間】があるかどうかが、中学に入ってから大きな差を生みます。
また、このような習慣がある子は、テスト前だけでなく日常的に学ぶ姿勢ができているため、【学習への意欲】や【取り組む姿勢】も高く評価されます。
内申点は単なる結果だけでなく、【過程】や【努力の積み重ね】も見られているのです。
特徴②授業に集中し、前向きな態度が身についている
内申点では、【授業中の姿勢】が非常に重視されます。たとえテストの点が高くても、授業中にぼんやりしていたり、消極的だったりすると、評価は伸びにくいのです。
反対に、積極的に授業に参加し、ノートを丁寧に取り、先生の話をしっかり聞いている子は、【意欲的な態度】として高く評価されます。
このような姿勢も、いきなり中学で身につくわけではありません。
小学校の段階から【話を聞く】【考えて発言する】【周囲と協力する】といった姿勢が育っているかどうかが重要です。
家庭でも、子どもが話す内容に対して【それ、どう思ったの?】と問い返す習慣をつけておくと、思考力と表現力の土台になります。
さらに、授業態度は先生に見られているだけでなく、同じクラスの中でも自然と目立ちます。
【あの子はまじめにやっているな】という印象が、先生の記憶に残りやすくなり、通知表にも影響します。成績を支えるのは、毎時間の授業の積み重ねなのです。
特徴③人との関わりが上手で協調性がある
内申点では、学習面だけでなく【人間関係の築き方】【集団生活への姿勢】も大きな評価項目です。
たとえば、クラス活動や係・委員会での貢献度、友人との関係性、トラブルへの対応などが含まれます。
これらはすべて【学校生活への適応力】として見られているのです。
内申点が高い子は、協調性があり、周囲と円滑に関わる力を持っています。
友達との会話や共同作業で積極的に行動できたり、相手の意見を聞いて柔軟に対応できたりすることが、評価につながります。
小学生のうちから【ありがとう】【ごめんね】といった言葉を自然に使えるか、【順番を守る】【人の話を最後まで聞く】習慣があるかが、将来的に大きな差になります。
また、学校では【問題を起こさないこと】も重要な評価基準の一つです。
協調性を育てるためには、家庭での会話や兄弟とのやり取りの中で、相手の立場に立って考える力を意識させることが効果的です。
内申点は【勉強ができる子】だけでなく、【社会性のある子】にもしっかり評価される仕組みになっているのです。
内申点アップにつながる3つの改善策
さて、内申点を上げるためには、特別な勉強法や塾に頼るだけでは不十分です。
実際に内申点が高い子の多くは、【日常の過ごし方】や【小さな努力の継続】を大切にしています。
逆に、学力はあるのに内申点が伸びない子の特徴として、【提出物の遅れ】【授業態度のムラ】【家庭学習の見えにくさ】など、普段の生活面に課題があるケースが目立ちます。
だからこそ、内申点対策においては、今の自分をどう改善していくかがとても重要なのです。
改善といっても、難しいことをする必要はありません。
毎日の中で【ちょっと意識を変える】【少しだけ丁寧に取り組む】といった、無理のない範囲で続けられる工夫が、やがて大きな成果となって表れます。
ここでは、実際に内申点アップに直結しやすい具体的な改善策を3つご紹介します。
どれも今日から実践できる内容なので、お子さんの様子に合わせて取り入れてみてください。
改善策①提出物は【期限内・丁寧に】が鉄則
内申点で確実に見られているのが、【提出物の状況】です。
どんなにテストで良い点を取っていても、プリントやノート提出を忘れたり、雑に仕上げたりしていると評価は下がってしまいます。
逆に、内容が完璧でなくても【期限を守る】【丁寧に書く】【しっかり取り組む姿勢が見える】ことができていれば、高く評価されやすいポイントになります。
小学生のうちから【やるべきことをやりきる】という意識を持たせるには、家庭での声かけが大切です。
たとえば【宿題やったの?】と確認するのではなく、【今日のプリント、どんなこと書いたの?】と中身に興味を持つようにしましょう。
こうした関わり方が、子どもにとって【提出物=評価されるもの】という意識づけにつながります。
また、提出物の管理能力を育てるには、家で【提出期限のカレンダー】や【チェックリスト】を活用するのも効果的です。
見える形にすることで、自分で計画を立てる力も育ちます。
内申点対策は、コツコツ丁寧がカギです。
改善策②予習と振り返りで【授業理解】を深める
授業への理解度は、内申点の中でも重視されるポイントです。
【わかっている】【興味を持って聞いている】という姿勢が見えるかどうかは、発言やノート、ワークへの取り組みに表れます。
その理解度を高めるために効果的なのが、【簡単な予習】と【振り返り】の習慣です。
予習といっても、教科書のページをざっと読んで、基本問題を解くだけでOKです。
どんな内容かを把握しておくだけで、授業中に【聞いたことある】【知ってる!】という気持ちが生まれ、集中力と発言意欲が高まります。
また、授業後に【今日の授業で学んだことを1行でまとめる】などの簡単な振り返りを行うことで、知識が定着しやすくなります。
提出するワークに一言メモや、理解できるまでの復習ポイントを記すと先生も【努力している】というのを感じます。
これらの習慣は、小学生のうちから身につけておくことで、中学に入っても自然と学びを整理できる力になります。
親子で【今日の授業どうだった?】【面白かったところはあった?】などの会話をすることで、子どもの学びを言語化する力も育ちます。
【わからない】が減り、【できる】が増えれば、内申点にも良い影響が出るのは当然です。
授業の前後に少し手を加えるだけで、学習効果も評価も格段に変わってきます。
改善策③家庭学習を【見える形】にして継続する
内申点には、自宅での学習の取り組み方も間接的に影響します。
なぜなら、家庭での努力は、提出物の完成度や小テストの結果、授業中の発言内容などに現れてくるからです。
ただし、ただ【勉強しなさい】と言うだけでは、子どもはなかなか動きません。
そこで効果的なのが、【家庭学習を見える化】する工夫です。
たとえば、1週間の学習予定をホワイトボードに書いたり、【今日の学習記録ノート】をつけたりするだけで、子どもは自分の取り組みを客観的に見ることができます。
また、可視化されることで、親も努力の過程を認めやすくなり、【頑張ってるね】【このペースいいね】などの前向きな声かけが自然と増えていきます。
大切なのは、完璧を求めないこと。
【15分だけ集中してやった】【昨日よりも早く取りかかった】など、成長のポイントを見つけて言葉にすることで、子ども自身のモチベーションも高まります。
家庭学習の姿勢が整ってくると、提出物や授業への理解も深まり、結果として内申点の安定につながっていきます。
勉強を【家でも頑張っていること】として自覚できる仕組みを、少しずつ整えていきましょう。
親が変わると内申も変わる!3つの意識改革
ところで、内申点を上げるために、子どもの努力はもちろん重要です。
しかし、それと同じくらい影響が大きいのが【親の関わり方】です。
子どもが勉強にどう向き合うか、学校生活をどんな姿勢で過ごすかは、家庭での声かけや環境づくりに左右される部分が多くあります。
実際、内申点が安定して高い子の家庭では、親が【管理者】ではなく【応援者】として関わっているケースが目立ちます。
過度に干渉せず、しかし無関心でもない、ちょうどよい距離感を保ちつつ、子どもの成長を信じて見守る姿勢が共通しています。
ここでは、親が今日から取り組める【3つの意識改革】を紹介します。
どれもシンプルですが、意識が変われば行動が変わり、やがて子どもの自立心や学習への姿勢に大きな変化をもたらします。
内申点は親が直接つけるものではありませんが、親の姿勢が子どもの見えない成績に影響していることは、確かです。
意識改革①【点数】より【過程と姿勢】を見る
通知表を見て、まず点数や評価に目が行くのは自然なことです。
しかし、点数だけで子どもを評価する姿勢が続くと、子どもは【結果がすべて】と思い込み、失敗を恐れて挑戦しなくなってしまうことがあります。
内申点で重視されるのは、まさにこの【姿勢】や【努力の過程】です。
たとえば、【テストの点が前回より下がった】としても、【何を改善しようとしたのか】【どこまで自分なりに頑張れたか】に目を向けることで、子どもの成長を見逃さずにすみます。
そして、そこをしっかり認めてあげると、子どもは自分の努力に意味を見出し、継続する力がついていきます。
【どんな工夫をしたの?】【前と比べて何が変わった?】と、結果ではなくプロセスに目を向けた声かけをすることで、子どもは頑張ること自体が評価されると感じ、自然と行動が前向きになります。
この視点の転換は、内申点という【過程を重視する評価制度】にとって、非常に大きな意味を持ちます。
意識改革②【他人と比べる】のではなく【昨日の我が子と比べる】
つい【○○くんはもっとできてるよ】【△△ちゃんはすごいね】と他の子と比べてしまうこと、ありませんか?
でも、これが子どもにとってはプレッシャーとなり、自己肯定感を下げてしまう原因になることがあります。
内申点を安定して取る子に共通するのは、自分自身と向き合い、マイペースに努力を重ねられる力を持っている点です。
親が他人と比べるのではなく、【昨日よりできるようになったこと】【前回より少しでも進歩したこと】を一緒に喜べる関係性を築くことで、子どもは【自分の成長】を実感しやすくなります。
そしてそれは、授業中の発言や提出物の丁寧さといった、日々の取り組みにあらわれていきます。
比較するなら他人ではなく、【過去の子ども自身】。
【昨日より集中できたね】【前より早く取りかかれたね】といった声かけは、成績に一喜一憂することなく、継続的な努力を促すうえで非常に効果的です。
内申点は短期間で上げるものではなく、毎日の積み重ねの結果です。
だからこそ、小さな成長に気づいて励ます姿勢が、何よりの内申点サポートになります。
意識改革③内申点は【子どもの力】で育てるものと心得る
親としては、わが子の成績や通知表を見ると、どうしても口を出したくなるものです。
しかし、内申点は親がコントロールするものではありません。
子ども自身が自ら考え、行動し、努力することで築かれていくものです。
親がすべきなのは、評価を代わりに気にすることではなく、子どもが成長するプロセスを支えることです。
たとえば、子どもがミスをしても【なんでそんなことしたの?】と責めるのではなく、【次はどうしたらうまくいくかな?】と問いかけるだけで、学びの質は変わっていきます。
こうした関わりを通じて、子どもは内申点を上げることではなく、自分をより良くすることを目指すようになります。
また、【失敗しても受け止めてくれる】【見守ってくれている】という安心感は、挑戦する気持ちを育てます。
内申点は、単なる評価ではなく、【その子がどれだけ前向きに学校生活を送っているか】の指標です。
親が無理に引っ張るのではなく、子どもが自分の力で歩けるように支えることが、最終的には高い評価へとつながります。
小学生から始める【内申点づくり】で将来の選択肢を広げよう
内申点は、中学校に入ってから突然つけられるものではありません。
日々の授業態度、提出物の丁寧さ、仲間との関わり方、学びへの姿勢。
そのすべてが積み重なった結果として通知表に反映され、それが高校入試の大きな判断材料になります。
そして、その土台は小学生のうちからすでに育ちはじめているのです。
今回はまず最初に内申点が高い子に共通する特徴として、【学習習慣が定着している】【授業に前向きに参加している】【協調性や社会性がある】ことを挙げました。
これはテストの点数だけでは測れない人としての成長が重視されることを意味しています。
次いで日々の生活の中で実践できる改善策として、【提出物の質と期限】【予習・復習の習慣化】【家庭学習の見える化】の3つを紹介しました。
どれも派手ではありませんが、確実に内申点に影響する【当たり前を丁寧にやる力】が問われています。
そして最後に子どもが内申点を育てていくために欠かせない【親の関わり方】について意識改革のポイントをまとめました。
結果だけでなく過程を評価すること、他人と比較せず過去の自分との成長を見守ること、そして手を出しすぎず支えるというスタンスが、子どもの自立を促します。
内申点とは、点数で測れる【能力】ではなく、日常の中で育まれる【姿勢と人間性】を評価するものです。
だからこそ、小学生のうちから育て、備えることに価値があります。
入試はまだ先と思うかもしれませんが、今できることに目を向け、小さな積み重ねを続けることが、子どもの進路進学の幅を広げることにつながります。
将来の可能性を広げるために、ぜひ今日から【内申点を意識した家庭づくり】を始めてみましょう。

















