中学で一気に苦しくなる 『宿題だけでいい子』の落とし穴 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

中学で一気に苦しくなる 『宿題だけでいい子』の落とし穴

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今回は【中学で一気に苦しくなる 『宿題だけでいい子』の落とし穴】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

小学校では基本的にクラスの担任の先生が全ての教科を担当し、宿題も国語の漢字練習と算数プリントがセットになっているというのが親世代の頃から変わらずに続いています。

学校の宿題を真面目にやっていれば、学校のテストもまぁまぁ良い点数は取れます。

ただ、中学生になってからも同じ感覚でいる、そのままのスタイルで通用するのかと聞かれたら、私は迷わず【それは厳しい】と答えます。

やはり、小学校と中学校とでは勉強の在り方、テストのシステムがガラリと変わるので、進学に合せたモデルチェンジも必要になります。

 

【うちの子、毎日きちんと宿題をやってるから大丈夫】

そう思って安心している親の方は多いかもしれません。

実際、小学生の親面談でそういう話をする方は一定数いました。

もちろん、宿題を真面目にこなす姿勢は大切です。

でも、その学習スタイルだけで本当の学力は育っていると言い切れない難しさもあります。

小学校では、宿題をきちんと提出し、授業中に静かに座っている子が【できる子】として評価されがちです。

しかし、中学に進学すると、学習の質がガラリと変わります。

求められるのは【正確な暗記】ではなく、【初めて見る問題にどう立ち向かうか】【知っている知識をいかに使うか】という思考力や応用力、そして時間内に処理するスピードです。

 

【通知表ではオール5だったのに、模試では思ったほど点が取れない】

【中学生になって塾に入ったけれど、学校の成績と塾での成績が一致しないのはどうして】

そんな声が、中学生の親から頻繁に聞こえてきます。

それはまさに、宿題だけの学習では通用しなくなる時期が来た証拠でもあります。

 

そこで今回は、小学生のうちから意識すべき宿題+αの学び方と、家庭でできる小さな工夫についてお伝えします。

中学で本当に伸びる子になるために、今の学習習慣を見直すヒントをお届けします。

 

【宿題だけできる子】が中学で苦しくなる理由

まず、宿題だけできる子が中学で苦しくなるパターンがけっこうあるという現実に目を向けてください。

小学生のうちは、【宿題をちゃんとやっている】ことが、子どもの学習状況を測るひとつの目安になっています。

担任の先生からも【真面目に取り組んでいます】【提出物も忘れません】といった評価をもらえば、親としても安心しやすいものです。

しかし、この【宿題だけできる子】が、そのまま中学に進むと急に伸び悩むことが珍しくありません。

実は、この宿題だけの学習スタイルには、中学以降の学力の伸びを妨げるいくつかの落とし穴が潜んでいるのです。

 

最初に理解しておきたいのは、学校の宿題はあくまで最低限の復習であるということを理解してください。

授業内容の定着を図るためのものであり、応用的な力や思考力、未知の問題への対応力を伸ばす目的で出されていません。

つまり、宿題をこなすこと=学力がついている、ではないのです。

小学生の宿題の定番である計算ドリルや漢字練習などは繰り返し型の課題であり、そういう勉強にだけ取り組む子は、【頑張っている】という印象を受けますが、これはちょっと厳しい方になりますが、【練習問題に慣れている】というだけに過ぎません。

本番のテストでは、【初見問題】や【複数条件を整理するような問題】が出題されるため、宿題で培った力だけでは太刀打ちできないのです。

 

また、【言われたことをきちんとやる】タイプの子どもは、中学で求められる自走型学習に苦しむ傾向があります。

中学では、授業進度が速くなり、先生がすべてを噛み砕いてくれる時間は減っていきます。

さらに、複数教科の課題管理や予習・復習の自己判断も必要になるため、自分で考え、計画を立てて行動する力が求められます。

【小学生の頃は優等生だったのに、中学に入ってから成績がパッとしない】と感じる子の多くが、この受け身学習から脱却できずにいます。

 

そしてもうひとつ、大きな落とし穴が【内申点が良いのに、模試や実力テストで点が取れない】問題です。

これが嫌で中学受験をする家庭があるくらいですが、逆に【内申は良いけれど学力が伴っていなくて高校受験で高望みと思われるような高校を受けて失敗する】というケースもあります。

こういうタイプの子が実力よりツーランク位上の高校に挑み涙を呑むということに私も遭遇したことがありましたが、やはり、一方の力だけが強すぎるというのは受験では色々と問題が起きやすいです。

 

その一方で、模試や塾のクラス分けテストは、純粋に【今の実力=解けるかどうか】だけを問うものです。

そこでは、暗記だけでは解けない応用問題や、条件整理・文章読解が求められます。

すると、宿題だけで良い評価を得てきた子が、【定期テストや模試になると結果が出ない】という現象に陥るのです。

 

さらに、宿題中心の学習に慣れてしまうと、考える力や試行錯誤する力が育ちにくいという副作用もあります。

決められた手順で進める、決められた時間に出す、という枠の中での勉強は、効率的なように見えて、実は【考える習慣】を阻害してしまうという面もあります。

最上位層の子は、わからない問題に時間をかけて考えたり、ミスした問題を自分で分析したりする時間を当たり前のものとして積み重ねています。

つまり、ただ【やる】のではなく、【どう考えたか】に重きを置いた学習をしているのです。

 

親として大切なのは、【宿題をやっているか】ではなく、その宿題からどんな学びを得ているかを観察する視点です。

 

【今日の計算、どうしてこう解いたの?】

【その答えになる理由は説明できる?】

【もし間違えたとしたら、どこでズレたと思う?】

 

こうした声かけひとつで、ただの作業だった宿題が、学びに変わります。

 

中学で本当に伸びる子は、小学生のうちから【宿題は当たり前。そのうえで、どう学ぶか】を意識しています。

だからこそ、宿題をこなすことだけで安心してしまうと、後でギャップに苦しむことになってしまうのです。

今こそ、【いい子だから大丈夫】という思い込みを手放し、子どもの学び方に目を向けるタイミングかもしれません。

 

最上位層の子が実践している宿題+αの学び方

さて、最上位層の子どもたちは、単に学校の宿題をきちんとやっているだけではありません。

宿題は当たり前としてこなしたうえで、それ以外の時間の使い方、学習への向き合い方がまったく異なります。

彼ら彼女たちが日々どのような+αの学びを積み重ねているのかを見てみると、その違いが明確になります。

まず目立つのが、【わからない問題に時間をかける力】です。

最上位層の子どもたちは、難しい問題に出会ったときに、すぐに答えを見ようとはしません。

【なぜ分からないのか?】【どこが引っかかるのか?】を自分の中でじっくり考える時間を大切にしています。

子ども①②の周囲にいる神童さん達も、分からない問題に出会った時は悔しいのですぐには答えを見ない傾向があると口にしていました。

【ちょっとムリ】となった時に、ヒントを見て自分の考えと正答までの考え方をすり合わせていく、という学びをしているようです。

これが思考力を養う最大のトレーニングになります。

時間はかかっても、自分で考えて納得して解けた経験は、記憶の定着と応用力に直結します。

 

次に、【ミスの原因を自分で分析する習慣】です。

テストやドリルで間違えたときに、【あー、ケアレスミスだった】で終わらせるのではなく、【なぜ間違えたのか】【どうすれば防げたか】を具体的に振り返ります。

これは最上位の子が必ずやっている行動です。

ノートの横に【原因メモ】を書いたり、間違えた問題を自作のミスノートにまとめている子もいます。

こうした習慣は、再現性のある学びをつくり、【同じミスを繰り返さない力】へとつながっていきます。

 

また、最上位層の子どもたちは、小学校のうちから自走型学習をしています。

つまり、塾や学校に言われなくても、自分で【今日はここを復習しよう】【来週の範囲を少し見ておこう】と、自発的に学習計画を立てて動けるのです。

このような習慣は、最初から備わっているわけではありません。親の適切な声かけと環境作り、そして子ども自身の【わかるっておもしろい】という体験の積み重ねから育っていくものです。

 

最上位の子は日々の生活の中で、【なぜ?】【どうして?】と疑問を持つクセがついています。

それを解消する手段として、辞書を引いたり、本を読んだり、自分で調べたりする力が身についているのです。

実際、幼少期に辞書引きを習慣にしていた子は、自分の力で知識を深めるスキルが高くなります。

読書や図鑑、パズル遊びといった日々の知的刺激も、学習に向かう土台として非常に重要です。

 

さらに、こうした子どもたちには表現力も備わっています。

作文や日記、感想文に積極的に取り組んでいたり、親子の会話の中で【どう思った?】【理由は?】と問われることに慣れているため、考えを言語化する力が育っています。

これは国語の読解問題や記述式問題に強くなる基盤になりますし、他の教科にも応用されていきます。

 

次に注目したいのは、親の関わり方の違いです。

最上位層の子どもたちの家庭では、【早くやりなさい!】【宿題終わったの?】といった命令型の声かけではなく、【今日はどこでつまずいた?】【どうやって解こうとしたの?】というように、プロセスを問いかける対話が日常的に行われています。

こうした問いは、子どもに考える機会を与え、自分の学びを客観的に見る力を育てます。

また、【わからなかったら一緒に考えよう】という親の姿勢は、子どもに安心感と挑戦する意欲を与え、失敗を恐れずに試行錯誤する学習姿勢を支えます。

 

つまり、最上位層の子どもたちは【天才】でも【特別なセンスがある】わけではなく、小さな積み重ねが日々の学びを支えているのです。

宿題をこなすだけで終わるのではなく、その先にある考える時間、試す時間を自分で決めて学ぶ時間をしっかりと持っていることが、真の学力差を生んでいると言えるでしょう。

 

親がすぐにできる第一歩は、学習量を増やすことよりも【どう学んでいるか】を一緒に見直すことです。

宿題の内容を確認し、答え合わせをするだけでなく、その背景にある思考のプロセスに注目してみてください。

 

家庭でできる学習スタイルのシフト5つの具体策

ところで、学校の宿題だけを【ちゃんとやっている】ことは、一見良い学習習慣に見えます。

しかし、最上位層を目指すなら、そのやり方を見直す必要があります。

ここでは、思考力・応用力を育てるために、家庭で今日から実践できる学習スタイルのシフトを5つの視点でご紹介します。

 

まず最初に宿題の後に【なぜそうなるのか?】を親子で話し合うことをしてみましょう。

答えが合っていたとしても、【どうしてそうなるのか?】を子ども自身の言葉で説明させることは非常に有効です。

これは思考を言語化するトレーニングになり、自分の理解の穴にも気づくことができます。

たとえば、算数の問題で【なぜその式を使ったの?】と問いかけることで、根拠をもって解答する力が鍛えられます。

 

次に学校の内容+1問だけちょっと難しい問題に挑戦するよう促してください。

宿題を終えたあとに、1問だけでいいので応用的な問題に取り組ませてみましょう。

たとえば市販のドリルや思考力系パズル、読解の設問を加えるなど、ほんの少しのチャレンジが積み重なると、中学進学後の応用力に差がつきます。

子どもが前向きに取り組めるように【今日はどんな問題に挑戦する?】と声をかけるのがコツです。

 

三つ目にテスト後は間違いノートで振り返りを習慣にすることです。

点数だけに注目せず、【なぜ間違えたのか】【どう考えればよかったのか】を分析する時間を設けましょう。

ノートに間違えた問題と反省点を書き出すだけでも、記憶の定着度が変わってきます。

この振り返りの時間は、次に同じミスをしないための最短ルートになります。

 

四つ目が読書・調べ学習・会話で語彙力や表現力を養うということを意識してください。

文章題や記述式問題が増える中、語彙力や表現力はすべての教科に通じる土台です。

日々の読書や、興味を持ったことを調べてノートにまとめる習慣、親子の対話の中で【どう思う?】【なぜそう思った?】と問いかける時間を意識的に作るだけでも、思考と言語の力が鍛えられていきます。

 

五つ目が点数より考え方のプロセスを褒めることです。

テストや宿題の結果が良かったときも、悪かったときも、【点数】より【取り組み方】や【考え方】を評価しましょう。たとえば【この式を工夫して考えたんだね】【前回よりミスが減ってるね】といった声かけは、子どもの学び方への意識を高めます。

これは、結果に左右されずに粘り強く学ぶ姿勢を育てる大きな力になります。

 

宿題をやることが目的になってしまうと、学力は頭打ちになります。

重要なのは、【この学びがどのように考える力につながっているか】を家庭でも一緒に意識することです。

忙しい家庭でも、プラス10分でできる質的な向上を意識すれば、子どもの学びは確実に変わります。

何をやったかではなく、【どう考えて学んだか】が、これからの時代に求められる力のカギとなるのです。

 

【学校の宿題はきちんとやっているし、成績も悪くないから大丈夫】。

そう思っているご家庭も多いかもしれません。

しかし、宿題だけの学習習慣に慣れてしまうと、応用力や思考力が育ちにくく、中学以降で伸び悩むケースが目立ちます。

 

学校の課題はあくまで最低限であり、最上位層を目指すには考える習慣や自ら深める力が求められます。

そのためには、宿題を【終わらせること】より、【どう考えたか】【どう向き合ったか】を振り返る時間をつくることが重要です。

答え合わせだけでなく、間違いから学ぶ視点を持つことで、理解が一段と深まります。

日々の学び方に、少しずつ変化を加えることで、将来の学力差は大きく変わってくるのです。

 

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