成績が伸びないのは親のせいなのか | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

成績が伸びないのは親のせいなのか

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今回は【成績が伸びないのは親のせいなのか】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

子どもの成績が伸びない、学業不振の原因を【親のせい】とする向きがあります。

その考えは小学校での勉強への取り組み方や、中学での成績と進学先の高校など多岐にわたりますが、実際には成績が伸びない原因は【親のせい】ではなく、様々な要素が重なって起きることが多いです。

その一方で、【すべてが親のせい】と断言はできないものの、親の関わり方が成績に影響することは確かにある、というのは私も塾で仕事をしていて感じました。

また、3人の子育てを通して色々な家庭の教育方針を見聞してきた中でも【子どもへの影響は大きい】と思っています。

とくに地方では、小学生時代はノンビリと過ごし、勉強は中学生になってから力を入れれば大丈夫、という考えの親が多いのですが、そういう教育方針の下で育っている子は【勉強しなくてもなんとななる】という気持ちを強めていきます。

しかし、【ガツガツ勉強させるわけではないけれど小学生の間にしっかり勉強する習慣を身につけさせる】という教育方針の家庭の子は小学校中学年や高学年以降は学力が伸びていき成績上位層としてクラス内で存在感を増していくという流れをよく目にしています。

 

私の親は勉強面で子ども任せの放任を貫き、【小学生になったら自分のことは自分でやりなさい】というスタンスでした。

おかげで、小学生時代は勉強もせずにグータラ三昧で6年間を過ごしましたが、その反面、進学校などを期待するなど【放任主義だけどキッチリ求めることは求める】というちぐはぐな教育方針の親で、私も色々と一人で悩むという思春期を過ごしたというのは今の子育てで反面教師として活かしています。

 

成績が悪い、成績が伸びないというのはとくに小学生では子ども一人の責任ではありませんし、【勉強しないお前が悪い】となすりつけるのはお門違いだと個人的には思っています。

ですから、一度親自身が【子どもへの悪影響となっていないか】と立ち止まって考えることも必要です。

そこで今回は【成績が伸びないのは親のせいなのか】ということを考えていきます。

 

学習習慣の定着などのサポート力

まず、子どもの家庭学習の定着を誰が誘導するのかと言えば、それは親の役割になります。

この役割を放棄するか、それとも根気よく定着するまでサポートをするかでその後の子どもの勉強への向き合い方も決まってしまうくらい重要なものがあります。

教育に関心の強い家庭では、ほぼ間違いなく小学校入学前から【おけいこドリル】のようなものを活用して

椅子に座って先生の話を聞いて勉強するという授業に向けた準備や、ひらがなカタカナが書けて簡単な計算もできるレベルに仕上げていきます。

家庭は子どもの学習習慣が形成される最初の場所です。

それを誘導するのも親次第になります。

これは、自分の親が当たり前のように学習習慣定着のためにサポートをしてきた人からすると【当然のこと】と受け止めると思いますが、世の中にはそうしたことをやろうとしない親もいます。

小学校入学前後から本格的にスタートする学校の勉強の入り口で、親のサポートの有無というのは想像以上に子どもの学力にダイレクトに影響します。

 

そして、学習に適した静かな環境や生活リズムを家庭で整えられていないと、子どもは自らの学習習慣を身につけにくくなります。

私は親の放任主義だっただけでなく、母親がテレビ好きなので四六時中テレビが流れているかなり狭い家であり、夫婦喧嘩も絶えずという子どもにとっては勉強するのに適している環境とは言い難く、どうしても勉強する気にはなれませんでした。

今であれば子どもが勉強していてもテレビが流れ、親がアプリゲームをしたり動画視聴をしながら子どもに【勉強しなさい】と叱るという環境であれば集中力が続かず、勉強への取り組みが断続的になりがちになります。

こうなると、子どもが勉強する子に育つ可能性は低くなります。

自発的に勉強する子に育って欲しいと考えているのなら、学習習慣を応援する環境づくりや子どもの学力に合わせた適切な教材を準備することは不可欠です。

子どもが勉強との向き合い方を少しずつ改善していき、学力向上の軌道に乗るよう誘導することもできます。

このように、親の関わり方次第では子どものやる気や自信は大きく変えられるのも事実なので、【今からでは遅い】と諦めず、できることから着手していくようにしましょう。

 

親の勉強に対するイメージの違い

さて、【勉強をするかどうか】という意識は親の影響が大きいです。

これは私も経験していますが、小さい頃は親の意向が絶対であり、放任主義なら【勉強しなくてもいいんだ】と信じて成長していきます。

親が放任主義だと子どもは勉強をすることが特別なことで、勉強している子は選ばれし子ども達という意識を強めていき、【勉強は自分たちには関係ないこと】【勉強するのはダサイ】というズレた感覚を持つようになります。

親の学習に対するイメージは子どもの勉強に対する気持ちを決定的なものにします。

たとえば、親が本を読み、世界情勢や経済ニュースを調べたり、家庭で色々と話をしたり、仕事に関する資格取得などの勉強をしている場合、家庭全体が【知的な行動をするのが当たり前】という雰囲気に包まれていると、子どもが自然と勉強に取り組む環境が整っていきます。

反対に、家庭内で【学ぶこと】に対して無関心な態度が根付いていると、子どもは学習の優先順位を下げがちになり、成績にその影響が表れる可能性が高くなります。

 

親の勉強に対するイメージの違いは、子どもの学習意欲、態度、さらには成績にまで直接的な影響を及ぼすというのは多くの人が何となく分かるとは思います。

 

親の経験がそのまま教育方針になることも多いので、【これは当たり前】と自分の過去を基準だと思わずに【子どもの学力を伸ばすにはどうすれば良いか】と考えるのが、親の考えが悪い方に流れていくのを避けることになります。

そして、親の方も自分の学習経験や成功体験、失敗を子どもにいかに上手に伝えるかもポイントになってきます。

親自身が反省や成長の過程をオープンに共有し、挑戦を恐れずに取り組む姿勢を見せることで、子どもも【学ぶことはチャレンジであり、失敗してもプラスになる】という認識を育てることができます。

我が家では、私自身が失敗の塊の人間なので、【こういうことをするとダメになる】というのを面白おかしく伝えてきました。

そのおかげでもあるのか、子ども①②③ともに【勉強をしない子】には育たずにすんでいます。

 

勉強をやらせ過ぎで嫌いにさせる

ところで、親が教育に関心があっても勉強をやらせ過ぎることで子どもの意欲が低下して成績が悪くなるということもあります。

子どもの成績が上がりやすい家庭では【褒め方】【叱り方】【現状の問題点の把握】や【学習環境の整え方】などを子どものことを考えて行動していくことができます。

しかし、教育熱は高いけれど親が自分本位だと、【こういう勉強をすれば大丈夫】【この学校を目指すような勉強をする】と子どもを見ずに動き回り、無意識に子どものやる気を削ぐような言動をしてしまうこともあります。

無関心よりは関心がある方が子どもの成績は安定する、伸びるという傾向は在りますが、親の関わりが過度に厳しかったり期待の押し付けになってしまうと、子どもにプレッシャーとなり、逆に成績の伸びを妨げる原因になりかねません。

こういうタイプの親は教育熱心なので、【子どものことを考えている親】という風に見られがちです。

しかし、子どもにとっては毒親であり、ストレスフルな毎日を送る原因になったりもします。

本来、【学ぶことは楽しい】となって欲しいところを、【勉強は過酷で辛いもの】と精神的に追い詰められ、勉強に対する意欲というのは学びが難化していくにつれて低下していき、学校の成績も低空飛行となります。

 

その一方で、親が適切なサポートや理解を示す家庭では子どもの自信や自主性を育むことに重きを置き、学習意欲も自然と湧いてくるようなサポートをします。

教育熱心さというのはさじ加減一つでどちらに転ぶか分からない難しさがあります。

ただ、子どものリアルな学力を真正面から受け止めて【親の理想通りにいかないことも多々ある】と思い、家庭学習を進めていくことが子どもの学力を伸ばすことになります。

 

成績が伸び悩む状況を改善するには、親の思い込みでは解決することはできません。

子ども自身がどの部分で行き詰まっているのかを総合的に考え、協力して改善策を見出すことが大切です。

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