今回は【賢い子に育つ家庭学習の進め方】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
教育に関心が強いと、大学進学を念頭に置いて【子どもがテストの点数で良い点数を取れますように】とか【進学校に入れますように】という願望を抱いて子育てをしていくと思います。
しかし、時には家庭の教育方針によって子どもを苦しめることにもなりますし、世間一般に思われるような【賢い子】ではなく【親の教育熱に反発して勉強嫌いな子】になることもあります。
賢い子に育てるために、家庭で勉強する上で気をつけて欲しいことは【勉強量より勉強の質】【正解より答えにたどり着くまでの考え方】【結果を求めることより学習習慣の定着】です。
こうしたことが家庭でできるかどうかで、子どもが自発的に勉強する子も決まってしまうところがあります。
やみくもに勉強させれば賢い子になるわけでもなく、学年が上がり難しくなる学習内容にも対応しうる様々な力を小学校低学年の頃からつけていくという考えを持ち、子どもの勉強をサポートしていく必要があります。
塾で出会った子どもたちを思い出しても、【親が上手くサポートしている子は勉強する意欲が高い】という共通点がありました。
反対に、子ども任せだったり塾任せというスタンスの親だとやる気がなかなか出なかったり、受験学年までに学習意欲をブワッと上げることもできず、思うように受験勉強を進めることができない子が圧倒的に多かったです。
家庭の教育方針は子どもを育てている親の意向なので、他人があーだこーだと言う資格はありません。
ただ、塾で仕事をしている時に【それはどうなのかな?】と感じてしまうようなこともありました。
教育方針次第で子どもを伸ばすことも潰してしまうこともあります。
そこで今回は【賢い子に育つ】ということをモットーに家庭学習を考えていくには、どのような考え方が必要なのかをご紹介していきます。
親の関り方をあらかじめ決めておく
まず、賢い子に育つためには家庭学習で【親の関わり方をどのようなものにするか】というのを子どもの性格などを踏まえて決めておくのが無難です。
低学年の頃の家庭学習、もしくは小学校に入る前にひらがなやカタカナ、簡単な計算問題を解くという時は親が色々と教えたりします。
かつて、親も6歳や7歳の頃は【親から教わる】【何も知らない状態で勉強をしていく】という経験をしていますが、自分が親となり子どもの勉強を教えると【どうしてこんな簡単な問題も解けないのか】という思いを抱いてしまうことがあります。
【スラスラ解けないのが信じられない】と考えながら勉強をみていると、どうしても子どもに対してキツイ言葉を言ってしまいます。
イライラして親子関係がギクシャクしたり、家庭の雰囲気が重苦しいものになったりもします。
賢い子に育つ子は【勉強することは楽しい】【分からないことを知るのは面白い】という気持ちで勉強と向き合っています。
つまり、勉強に対して悪い印象を持っていません。
こういう感情を持つようになるのも、親が子どもに勉強を教える時に良い意味でサポート役に徹し、親が教えすぎず、ヒントを出して子どもの考える力を引き出すような声がけをしていくのが理想的です。
間違えてもすぐに直さず、【どこが違ったと思う?】と一緒に考えるなど、一方的に教えたり答えだけ伝えるということは避けましょう。
子どもが勉強に対して嫌な思いを持たないよう家庭学習で教える機会があっても【ここまでは踏み込まないでおこう】【子どもから何か言ってこない限りは教えるのを控えよう】と匙加減をしているところがあります。
ちなみに、我が家では私が教える機会は本当に少なく、【分からないから教えて】と言われない限り勉強中に子どもに近づくことはありません。
教えている途中に【分かったからもういい】と言われたら、すんなりと引き上げるようにしています。
塾で仕事をしていた親だからといって、子どもに勉強を教えることはせず、あくまでサポート役に徹して、いざという時にスッと手助けに出るけれどそれも短時間で終わるという意識を持って子どもの家庭学習とは向き合っています。
賢い子に育てるということは、しっかり勉強する子に育つということでもありますが、【とにかく勉強させる】ということに走らないよう、予め【こういう言動はしないようにする】など、子どもとの距離感を決めてみてください。
考えさせる教材も準備
さて、賢い子に育つためには家で勉強する教材もサクッとできてしまう、すぐに答えが分かるようなものだけでなく、【考えさせる教材】も準備してください。
我が家でも、小学校のテストではなかなか見ないようなジャンルの問題を取り扱う【算数ラボ】に取り組ませて、塾のテストに対応できるような力を低学年の頃から身につけるようにと心がけていました。
子どもが問題に手こずったり、考え方が分からない時も、【まず何をどうすればよさそう?】と問いかけをし、色々な答えの出し方を考えつつ【これが正しい考え方】という真実にたどり着くようになります。
親も家庭学習で【この問題の答えはこうなる】と答えがすぐに出ることを求めるのではなく、【子どもに問いかけて思考力を鍛える】という視点を持つようにしてください。
もし、サクサク解けるような問題、パっと見て答えがすぐに分かるような問題ばかりを低学年の頃から解いていると学年が上がり抽象的な概念が必要となる勉強が増えてくると【考え方が分からない】【すぐに答えが出ないから嫌だ】と勉強する時に【嫌だな】という気持ちがどんどん膨らんでいきます。
私も塾で仕事をしている時にすぐに答えが分からないと【答え教えて!】と連呼する子どもが一定数いました。
そういう子はほぼ例外なくトップ高校、2番手校には進むことができないという未来が待ち受けていたので、【考えて解く問題が苦手な子や楽をしたがる子になると伸びなくなる】という現実を目の当たりにしました。
着実に子どもの考えさせる力を鍛えていくには、小学校1年生から思考力の基礎を築くような教材も家庭学中で取り入れてみてください。
【分からない→考える→気づく】という流れが、子どもが自分で勉強する時に必要となる自走力に変わります。
やったらできた!の継続がカギ
ところで、子どもが勉強する意欲が芽生えやすいのが【勉強したら解けた】というものがあります。
とくに学力グループが真ん中より下の子にとっては効果があり、【勉強をすれば自分でも問題が解ける】という成功体験によって、前よりも勉強する意欲が出てきて、塾での勉強も頑張ろうとしたり、定期テストに向けて努力する姿勢が出てくる子もいました。
ただ、それが短期間で終わってしまう子もいました。
確実に、学力上位層に近づくには勉強を継続することが不可欠です。
学習習慣の定着というのは本当に地味で時間がかかることですが、親も根気強くサポートするしかありません。
我が家では、10日連続勉強したらドーナツを買うというご褒美作戦をして定着することに成功しました。
ご褒美作戦以外にも【小テストやテストで満点を取る⇒表に満点マークを書く】【勉強をしたらカレンダーにシールやハンコを押す】など、【努力が継続している】ということを子どもが目で確認できるような工夫をすると勉強を続けられる子になります。
そして、満点を取れなくても【100点じゃなくても、集中してやったね】と勉強している姿勢をしっかり褒めることや、【昨日より計算問題が少し早くできていたよ】など、成長を言葉にすることも子どもが【やったらできた!】と感じます。
親が子どもを褒め、些細なことでも子どもの成功体験が【もっと勉強やってみよう】【成績を上げたい】という意欲につながります。