今回は【なぜ? 同じくらい勉強していても差が出る謎】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
勉強、学力というのは子育てのなかで子どもが成長するにつれて存在感が増してきます。
小学校では4年生くらいになると学力差がハッキリしてきて、【うちの子はクラスの中で出来る方なのか】【学校の授業を理解できているのか】ということを気にするようになってきます。
そうした中で、知り合いの子と比べてみたりすることもあるでしょう。
とくに教育に関心が強いと、できる子と我が子の違い、学力的にどのくらいの差があるのかというのを気にする方も増えてきます。
子どもが4年生、5年生になると明らかにクラス内で賢い子が誰なのかハッキリしてきます。
中学受験をするので塾に通い始めた子もいれば、特段塾や公文、学研、ソロバンといった習い事をしているわけではないけれどクラス内の成績優秀な子もいます。
そんな子の存在を聞いて【どんな勉強をしているのか?】【通信教材でガッツリ勉強しているのか?】と不思議に思ってしまいます。
自分の子どもも同じくらい勉強しているようだけれど【どうもあと一歩及ばず】という感じだと、やはり元から違うのか、生まれ持った才能なのか、とため息をついてしまいます。
小学校にいる賢い子は、時には【神童】と呼びたくなるような本当に別格の子もたまにいます。
具体的に言うと、中学3年の3月中に青チャートで高校数学を全部、つまりは数ⅠAから数ⅢCまで勝手に勉強できて【理解できた】というレベルです。
子ども①②の周囲にも神童さんはいますが、そんなレベチな子は国立中学にもゴロゴロいるわけではありません。
そういう子と自分の子どもを比較するというのはちょっと無理があるので、普通に全国津々浦々の公立小学校に存在する【賢い子】と比べて、同じくらい勉強していても差が生じてしまう理由を考えていきます。
一度に定着する知識量が違う
まず、【同じ学習時間でもしっかり定着する知識量は個人差がある】というのが、同じくらい勉強していても差が出てしまう原因の一つです。
暗記力、理解する力というのは勉強をしていく上で、あればあるほど効率よく学力を伸ばすことが出来る力です。
同じように1時間勉強しても、ある子はすぐに新しい単元の内容を覚えたりするけれど、別の子は半分くらいは理解できた、さらに違う子は3分の1位に留まるというように定着する知識量というのは異なります。
1時間でほぼ全部理解している子に近づくには、2倍、3倍さらに勉強しないといけないわけです。
こうなってしまうと、大半の子は嫌になってしまいます。
【頑張っても追いつけない】と諦めてしまいます。
ただ、力の差というのはありますが、たとえ恵まれた才能があっても、普段勉強していなければどんどん力は衰えていきます。
ですから【元が違うから】と最初から諦めモード全開にしてしまうのは勿体ないです。
【一度に定着する量は個人差がある】ということを否定することはできませんが、それでも頑張れるかどうかで結果が変わってきます。
塾でも賢い子の理解力、暗記力にビビッている子は少なからずいます。
しかし、それで【やっぱり自分は勉強に向いていない】と自己解釈してしまえば、そこから学力を鍛えることは難しくなるでしょう。
【理解する力、暗記が得意かどうかは一人一人違うけれどやるべきことをしっかりやっていこう】と前向きな言葉をかけていくよう心がけてください。
我が家の子ども①②の周囲にもレベチな神童さん達がいますが、【超絶別格だけれど自分のペースで頑張ることが大切】と声をかけ、心が折れるのを防ぐことに力を注ぎました。
同じ時間勉強しても同じ知識量が定着するわけではないけれど、最初から匙を投げないということが一番大切なことです。
能動か受け身かの違い
さて、同じくらい勉強していても学力差が生じてしまう不思議な現象が起きる原因として他に考えられるのが【能動か受け身か】というのも忘れてはいけないポイントです。
子どもが勉強する理由を分けると【親に言われて】【テストで悪い点数を取りたくない】
【勉強しないと親に叱られる】【知らないことが分かるのが楽しい】というものになるでしょうか。
とくに【親に言われて】【親に叱られるから】が多いと思います。
その次に、【テストで悪い点数を取りたくない】と思い、家庭学習に勤しむ子も少なくありません。
テストで悪い点数となると親に叱られるという流れになるのを理解しているので、ある意味【テストが悪いと親にられるのが嫌だから勉強する】がワンセットと捉えてもいいかもしれません。
ただ、外部的要因で勉強するというのは自分の気持ちではなく周りの目を意識して勉強することになります。
こうなると、自分の気持ちを横に置き、【親などの要望、願望を叶えるために頑張る】という勉強スタイルになってしまいます。
周囲の期待に応えようと勉強するのは遅かれ早かれ行き詰まり、子ども自身が【何のために勉強しているのか】【自分はどうしたいのか】と深く悩むことになってしまいます。
本来、学びというのは自発的に勉強すること、気になることをもっと知りたい、分からない問題を解きたいという気持ちを育てることが大切です。
【自分から率先して学ぶ】という姿勢を持つ子になるよう、学校や家庭で育てるというのは子どもが健全に成長する上で欠かせない考えです。
勉強というのは決して甘く楽なものではありません。
嫌だな、面倒だなと感じる気持ちと向き合いながら子どもは勉強しているので、【自分からやる気があるから勉強する】と【親がうるさいから仕方なく勉強する】とでは得られる知識量も異なってきます。
また、勉強する意義や目標を自分で考えているなら達成するための本気度も違うでしょう。
もし子どもの学力差を感じている時は、普段の勉強を嫌々やっていないかどうか確認してください。
そして、能動的な勉強にシフトチェンジできるよう親がガミガミ叱ることを控え、【なぜ勉強するのか】【勉強することの意味】を子どもなりに考えさせたり、将来の夢を語り合って【夢を実現するために勉強を頑張らないといけない】【勉強を頑張ることで得られるモノ】に気づくよう話を重ねていきたいですね。
勉強方法が違う
勉強時間が同じくらいなのに学力の違い、学校のテストの点数に差がある場合、【勉強方法が違う】ということがあります。
同じ30分、1時間でも【漢字練習と基本的な計算問題だけ】と、【実戦形式の読解問題や文章題にも取り組んでいる】では身につく応用力に差が出てきます。
今の小学校では学習指導要領改訂の影響で低学年の頃から算数でも文章問題が出ています。
理科や社会でもカラーテストで記述問題があるので、【問われていることを正確に把握する】ということが求められます。
読み書きソロバンの基本である漢字練習と計算問題に終始した勉強を続けていると、学年が上がってからの勉強に太刀打ちできない、ということも現実的に起きてしまうのが今の公教育だと思ってください。
読み書きソロバンはとても大切なことですが、【プラスアルファの力をつける】という時には、読解問題などの経験値の差が影響します。
家庭学習の習慣はあるけれどテストの結果が悪い時は【基本的な勉強をしてきたけれど学校の勉強が自分の頃とは変わっている?】と疑い、教科書やテスト形式などを確認しつつ、不安を感じる時はまずは教科書ワークを家庭学習に取り入れてみて、学校のテストで満点や高得点を取る回数を増やすようにしてみましょう。
子どもも、勉強している割には学校のテストで思うような点数が取れないと自信を失っていきます。
そして、勉強をしても無駄だと感じるようになり学習意欲が低下する引き金にもなってしまいます。
同じくらい勉強していてもクラスの賢い子との差を感じるなら、【教科書ワークで対策をし学校のテストで満点や高得点を連発するようになる】になり、その次に読解問題や文章題などの問題集を導入してさらなる力をつけるよう、勉強方法を変えていくことも視野に入れてみてください。
すぐには結果が出るわけではありませんが、同じことをずっと続けても改善する見込みがない時は変える勇気も必要です。