【教育小噺】小学校ラスト3年間で広がる学力差を阻止したい | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】小学校ラスト3年間で広がる学力差を阻止したい

スポンサーリンク
BLOG
スポンサーリンク

今回は【小学校ラスト3年間で広がる学力差を阻止したい】と題し、お話をしていきます。

スポンサーリンク
AD

YouTube版

エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

created by Rinker
エール出版社
¥1,760 (2025/03/04 17:38:25時点 Amazon調べ-詳細)

 

kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

created by Rinker
¥250 (2025/03/04 17:14:57時点 Amazon調べ-詳細)

 

新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

今の小学校では2学年毎を一つの括り、グループのようにして低学年、中学年そして高学年と分けていき、子どもの成長に合わせた細やかな分類の仕方を感じています。

昔のように小学校6年間を前半の3年間、後半の3年間で区切っていくと、小学校1年生から3年生が低学年、小学校4年生から6年生が高学年になります。

とくに後半の3年間は学力差が広がり、中学進学後も受け継がれていく学力グループが形作られていきます。

最初の3年間ではザクっと【勉強が得意な子と苦手な子】という分類が、各教科の得意不得意なども含めてクラス内で共通認識となる学力グループが出来ていくというのを親も経験していると思います。

気がついたら【あの子は漢字が得意だけれど理科が苦手】とか【羨ましいくらい何でもできる子】というクラスメイトの細かい学力の特徴を把握できていたりします。

 

そんな風に【あの子はああいう子】というのが出来上がっていくわけですが、自分の子どもも同じように周囲から【こんな特徴がある】と思われるようになります。

そして、不思議なことに一度学力グループが固定化してしまうと【自分は皆からこんな風に思われている】というのを意識してしまい、周りが思うような人間を演じてしまうようになります。

ですから、一度【あの子は勉強しない子】という印象を持たれてしまうと、子どもは【勉強を頑張りたい】と思っても、勉強し始めることでクラスメイトから何か言われないかとオドオドしたり、友達から【らしくない】と言われて、【やっぱり自分は勉強しない子なんだよな】と思い込んでしまいます。

私も、小学生の頃はグータラ小学生でしたが、元々周囲の視線を感じない性格だったことも功を奏して中学で心を入れ替えてもそのまま頑張れました。

ただ、普通の子は小学校4年生位からイメージが固定化していくので、そうしたものがガッチリ根づく前に子どもの学力を鍛える、学力上位層にいて周囲から【勉強する子】と思われるようにしていくことが大切です。

それでは、具体的にどのようなことをしていけばよいのかをご紹介していきます。

 

読み書きソロバンを3年間でしっかり仕上げる覚悟

まず、読み書きソロバンを3年間でしっかり仕上げる覚悟で取り組んでいきましょう。

仕事をしている時や、子育てを通じて中学でも成績をキープしている子、中学進学後に学力が伸び悩んだ子を比較してみると、【読み書きソロバンの総合力の差】が大きいと思いました。

公立小の計算、漢字で満足していると中学校で学力上位層に滑り込むということが難しくなる、というケースがあります。

たとえ公立中学であっても、トップ層は偏差値65以上の高校を受験する力があるので、基礎学力プラスαのレベルだと思ってください。

【小学校のテストはけっこういい点数を取れているし】と満足することなく、学校で学ぶよりも少し難しい問題でも難なく解けるというのが、学力差が拡大する中でミドル層、ボトム層への落下を阻止する一手になります。

例えば、四則計算であれば三桁の計算ではなく、四桁や五桁の問題を解いてみたり、小数や分数の複雑な計算も解けるというレベルの力を身につける、チャレンジさせるということを意識してみてください。

【学校ではやらない】とブーブー文句を言う子もいますが、やはり基礎学力オンリーだけでは越えられないものもあります。

 

子ども①②の周りにいる神童さん、私が仕事で出会ってきた非常に賢い子達は【学校ではやらないような問題も面白そうに解く】という特徴がありました。

いきなりそのレベルに到達することは難しいですが、ラスト3年間でそのレベルになれるように読み書きソロバンを盤石なものにしつつ、少しずつ応用的な問題を解く機会を作っていきましょう。

最初から大量の応用問題を解かせるのではなく、1日数問と子どもの反応やミスなく解けているかといった様子を確認して問題量を調整していってください。

 

親も軽視しがちな理科と社会を盤石にする

さて、小学校から中学校に進学すると存在感が増してくるのが理科と社会です。

理科と社会は小学校時代は国語と算数の陰に隠れがちですし、公文にはありませんし、学研でも小学5年生から受講できる、しかも理科と社会のみ受けるということができない、という点からも、一般的にはどうしてもサブ教科という立ち位置になってしまいます。

また、子どもの興味関心の有無でテストの点数が変わる、定着する知識が増えるかどうかといった側面もあります。

こうした理科と社会の特徴が中学に入ってから学力差拡大、成績上位層になれないポイントになることが多々あります。

塾でも、数学、英語や国語はそこそこ成績が良いのに理科、もしくは社会ができなくて学力上位層になれない、高校受験であれば偏差値60以上の高校、偏差値65以上のトップ高校や2番手校を受けられないという子が毎年いました。

理科と社会は覚える用語、知識がたくさんあります。

ただ、その知識の骨格となるものは小学校で全て習ってきています。

小学校で学ぶ理科と社会が盤石なものであれば、中学でさらにパワーアップするその2教科と真正面から向き合い、自分のものにすることができるはずです。

 

ちなみに、理科や社会が苦手な中学生が塾で勉強して飛躍的に成績が伸びたという子には出会ったことがありません。

本人の努力である程度のレベルに仕上がったということはありましたが、そうした子も本当にレアケースです。

中学の勉強をする前に小学内容のおさらいをすることも時には必要になってくるので、やはり時間がかかります。

それでは、理科や社会に時間を注げるかと言えば、それは難しいです。

英語、数学そして国語も中学になればレベルアップするのでちゃんと勉強しないといけないので、日々の家庭学習でないがしろにすることはできません。

中学生になると忙しくなることからも、理科と社会の総復習を忘れないでください。

 

中学進学に向けて学習量を増やす

ところで、小学校と中学校の勉強面で大きくなる二つのポイントとして挙げられるのが教科担任生と定期テストです。

中学では各教科ごとに専門的に教える先生がいるので、小学校のように担任の先生が全教科を教える、毎日漢字練習や算数プリント、またはノートパソコンで宿題が出されるということはありません。

宿題や課題も先生の判断次第になるので、【毎日宿題をする】という生活から解放されると思ってください。

ただ、自主性が重んじられるようになるので、勉強する子と勉強しない子の学習量というのはどんどん広がっていきます。

定期テストを受けて、結果が出てから【ヤバい、これでは行きたい高校にいけない】と思い、焦って勉強する時間を一気に増やそうとする親子がいますが、元の勉強時間がかなり少ない子が、いきなり数時間も勉強するというのは無謀です。

 

私も塾でそういうタイプの子ども達と接してきましたが、たいてい二日目、三日目でギブアップしていました。

小学生時代、ずっと一日15分程度の学習量だった子が中学生になったからといって、毎日3時間も勉強できるようになるわけはありません。

小学生の頃から少しずつ学習時間を増やしていくことで、高学年になった時に【家で2時間くらいは勉強できる子になった】に仕上げていくのが理想的です。

中学生になると部活もあったりすると、どうしても平日2時間勉強することはなかなか難しいかもしれませんが、小学生時代に2時間程度は家で勉強できる子に育っていると、中学生になり土日や定期テストが近づいて部活がお休みになっている時にガッツリ長時間勉強することができます。

学力格差が広がっていく中でも関係のない子は、学習量がしっかりある子に限定されます。

もちろん、学力スキルが高くてちょっと勉強しただけで学力上位層をキープできる子もいますが、基本的には【どれだけ勉強しているか】が大切になってきます。

タイトルとURLをコピーしました