今回は【小6までに効率的に中学進学に備えるには】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
中学受験をしない子は、学区の公立中学に自動的に進学します。
子どもの方は小学6年生になれば学校の中で一番上の学年ですし、学校生活でリーダーシップを取るシーンというのは多いです。
例えば、入学したばかりの新1年生のサポートをやったり、色々な行事で先頭になって動くことを先生からも求められます。
小学校6年間で成長してきたという自負があるので、【自分のことはやりたいしできる】という思いを持っています。
とはいえ、そんな6年生も中学生になれば【一番下】になります。
先輩への敬語、挨拶も気にしないといけない学校生活がスタートします。
色々と気疲れする中でも、やはり勉強を疎かにしてはいけません。
教育に関心のある家庭であれば、【中学校で何番以内にいれば○○高校に入れる】といった情報を入手して、我が子がその条件をクリアできるかと考えたりもします。
中学の勉強に慣れるために小学校高学年から近所の塾に通って進学に向けて備える親子もいます。
教育費をかけて中学生になってから勉強に困らないように仕上げていくという考え方もありますが、やはり実際に中学生になると忙しさなどから毎日コツコツ勉強できなくなることもあります。
隙間時間に勉強しないといけないのは分かっているけれど、スマートフォンで動画視聴をしていたら時間がなくなる、LINEの返信をしないと交流関係がギクシャクしそうでつい使用時間が長くなってしまう。
ちょっとしたことで本来なら勉強できたことが【今日も結局勉強できなかった】になります。
心の緩み、甘えというのは年齢問わずどんな人にも起きます。
この前まで小学生だった我が子がキッチリ自分を律して勉強するかと言えば、なかなか難しいでしょう。
キッチリできる子は小学生からキッチリしている子であり、ダラダラ過ごしていた子が中学生になった途端に変身することはありません。
それでは、目の前に迫る中学進学に向けてどんなことに気をつけていけばよいのでしょうか。
時間の使い方を考える習慣を身につける
まず、時間の使い方を考えるようにしましょう。
中学生になると多くの子が忙しくなります。
最近では部活動の地域移行などもあり、必ずしも学校が終わったらそのまま帰宅せずに部活に参加するというわけではないですが、まだ全国的には学校の授業、掃除、学活が終わったら放課後は部活をして帰宅するという流れが残っています。
帰宅時間は小学生時代よりも遅くなりますし、帰宅したら軽くご飯を食べて塾に行く子もいます。
私も多くの中学生と出会ってきましたが、運動部などバリバリ部活をやっている生徒達は平日は夜の8時台に塾に来ていました。
大人顔負けの忙しさになるのと同時に、自由に使える時間というのも限られているため、その時間でいかに勉強する時間を確保できるかを考え、実際にちゃんと勉強するという行動ができるかが中学での成績に直結するくらい大切です。
しかも、時間の使い方、つまりはスケジューリング能力は簡単に身につくものではありません。
小さい頃から自分の予定を考えて、【おやつを食べてから宿題に取り組む】【30分で算数プリントと漢字練習と家の勉強を終わらせる】と具体的な目標を立てて行動に移せる子は時間の使い方を考えさせても、すぐに理解して取り組むことができますが、小学校低学年の頃から宿題をするのを後回しにして楽しいことばかりやろうとする子に【自分の時間の使い方を考えて行動に移そう】と言っても、なかなかスムーズにやってくれません。
私も塾で仕事をしている時に予定を考えることが苦手だったり、ノープランで行き当たりばったりで勉強してきた子と定期テスト勉強を一緒に考えていきましたが、【逆算して考えることができない】【期間内に何にどう取り組めばよいのか分からない】という特徴がありました。
小学生とはガラリと生活リズムが変わる中学生になると、自分の時間を把握して有効活用するという力がとても重要になり、大袈裟ではなく成績を左右するので、簡単でもいいので【一週間の過ごし方】【平日の過ごし方】【休日の過ごし方】を親子で振り返ると共に、【この1週間はどう過ごしたいか】と小さな目標を設定して時間を有効活用して達成できそうな【ドリルを毎日1ページ解く】などに取り組ませていきましょう。
四則計算を完璧にする
次に中学進学を見据えて意識して欲しいのが四則計算を完璧にすることです。
中学ではアルファベットを用いた文字式などを学ぶため、計算問題でも混乱する子がいます。
私も塾で色々な学力層の生徒が文字式で苦戦しているのを目の当たりにしました。
学力のある子はすんなりと計算に慣れていきますが、四則計算があやふやな子は分数の時の文字式の表し方や、分数の割り算をすることでアルファベットが分子と分母のどちらに移動するのか混乱していました。
中学で学ぶ最初の頃の単元で【難しいな】と感じてしまうと、数学に対して苦手意識が根づいてしまいます。
そうなるのは絶対に避けたいところですから、まずは改めて四則計算の特徴を理解することや、桁数の多い計算、小数や分数の計算問題をしっかり復習していくようにしてください。
復習の仕方は色々ありますが、一番オーソドックスなのが市販の計算ドリルを使うことです。
1冊を1ヶ月、2週間で終わらせると決めて毎日既定のページを解くことで子どもも【継続して勉強できた】という経験を積むことができます。
学習意欲は本人がどれだけ【自分はできる】と自信を持つかによってやる気が出るかどうか決まるところもあります。
中学生になってすぐに【ダメだ】と感じさせないためにも、小学生の間に揺るぎない計算力を身につけることが入学早々に中学数学に躓かない対策になります。
計算問題は小学3年生の桁数の増えた計算から差が出始めるので、6年生であっても少しでも計算に不安を感じているなら小学3年生まで戻り、復習をしてください。
本人は嫌がるかもしれませんが、中学での学びがスムーズに理解できないこともあると話をし、恥ずかしがらずに心を決めて復習に取り組んでいきましょう。
小学校内容の暗記ものを総復習する
さて、勉強には思考力や読解力が求められる分野の他に、覚えなければいけない暗記系の勉強もあります。
漢字や算数であれば単位、図形の公式、社会なら小学校3年生で学ぶ地図記号などが代表格でしょうか。
意外と小学校6年間で覚えなければいけない暗記系の知識はあります。
ただ、小学校のテストは単元が終わって割とすぐに解くので、それなりに暗記したままの状態で受けることもあり、子ども本人が【ちゃんと覚えた】という感覚を持ちやすく、復習をしないまま月日が流れていくということがあります。
ただ、暗記すべきことを覚えていないと、中学での学びに苦労します。
中学校3年間の学びは小学校よりも高度な内容を勉強しますし、授業スピードも速いです。
カラーテストのように単元が終了したらテストを行うのではなく、数ヶ月に一度の定期テストで複数の単元がテスト範囲として問題が出されるため、数ヶ月前に習った内容をしっかり覚えているかということが良い点数を取るためには欠かせません。
小学校までなんとかなったことが、ままならないわけです。
とくに今の中学校は2021年度から学習指導要領が改定となった影響で、定期テストも入試問題も暗記した知識をそのまま書く問題は昔よりも減少していると思っていいです。
【知識を覚えている前提で知識を活かした記述問題などが出る】と思ってください。
思考力や読解力重視の学びになっていると言われていますが、結局正しい知識を知っているかどうかという土台の部分は今も昔も変わらずに最重要視されています。
そして、小学校で学んできたことを理解しているという前提で中学の勉強は進んでいきます。
単元テストを小まめに受けていた小学生時代のようにちょっと覚えていてもそれなりの点数が取れた、というのは通用しなくなります。
自分がどれだけ覚えているのか把握している子も少ないので、まさに子ども自身の自学自習次第になってきます。
暗記系の分野が苦手という時は、地道に継続して知識を増やす家庭学習をしていくようにしましょう。
すぐに結果は出ませんが、根気強く取り組んでいけば中学の学びに適応する力を身につけることにつながります。