【中学受験】大学受験を見据えるなら地方の私立中もアリ?

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今回は【中学受験 大学受験を見据えるなら地方の私立中もアリ?】と題し、地方の私立中学のメリット・デメリットを紹介していきます。

 

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少子化が進んでいる中でも、東京では2020年代は子どもの数は増加傾向が続くと予想されており、中学受験も熾烈を極めるとされています。

 

東京都内でも、エリアによっては【受験熱の高い低い】【私立中の立地条件】というのはあります。

けれど、全体的にサポートや設備が整っている私立中の人気が高まっています。

 

また、それだけではなく、公立中に進むと内申書の存在も親にとっては不安

可能なら高校受験のない中高一貫校へ、という意識が出てくるのも自然なことです。

 

一方、地方に目を向けると少子化が進み、ましてや中学受験、とくに私立中に通わせるという家庭は少数派です。

 

このように大都市圏では私立中が人気を集めていますが、地方ではそうではありません。

そもそも、地方では高校受験が主流

 

そして、公立高校が地域の伝統校、トップ校で言葉は悪いのですが、私立の学校=滑り止め、という感覚です。

 

ただ、高校の授業料実質無償化など国の方針の変化もあり、もともと、様々なコースを持っている私立高校は、地方でも【滑り止め】という扱いも少しずつ和らいできている雰囲気です。

 

しかし、これはあくまでも高校の話。

 

中学に関しては、私立中に進学する層は極めて少ないです。

 

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地方で私立中に通う子

 

地方で、中学から私立に通うのは、どんな子なのか気になるところですが、以下の特徴があります。

 

・スポーツに集中したい

・芸術系の習い事をしている

・学区の中学を回避 ※金銭的な余裕がある

・外国語など学校のカリキュラムに賛同している

・親がOB、OG

 

学区の公立中学に進学する子が大半で、受験するのは公立中高一貫校狙いの子ばかり。

ですから、私立中への進学は珍しく、特別な理由がない限り「どうして?」と思われがち。

 

そんな地方の私立中学ですが、大学進学を見据えると、お買い得といえます。

 

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私立中学お買い得な理由

非主流派である地方の私立中学。

私立中学に進学する子は超少数派ですが、中学から私立に進む大きなメリットがあるのも事実。

 

どのようなメリットがあるのか説明していきます。

 

1.指定校推薦

 

地方の私立も創立100年を超える歴史ある学校や、ミッション系の学校があります。

スポーツの強豪校もあります。

 

そういう学校では、指定校推薦の大学に有名大学があります。

 

しかも、受験の難易度的には、過酷な大都市圏に比べれば楽です。

 

2.競争率が低い

 

なにせ、地方の中学受験の主役は、公立中高一貫校です。

 

公立中高一貫校が本命という子が、残念ながら不合格だった場合、大半の子は学区の中学に進学します。

 

公立中高一貫校がダメだから私立へ、という流れは見られません。

地元の公立中から地域トップの公立高校を目指す、が主流です。

ですから、私立中の倍率も高くありません。

 

また、授業態度も良く、やる気のある生徒に手厚くサポートします

 

。大学実績は私立学校ではとても大切なので、熱心な生徒を集めて少人数の課外授業を行ったり、場合によっては塾に行く必要もないです。

 

3.大学入試に向けて地方の強みを活かせる

 

そして、地方なので、地域との交流やボランティア活動などを積極的に行う学校も多いです。

自然体験も、東京だと出向くだけでお金がかかりますが、地方に住んでいれば車で30分で山や海に到着できます。

 

自治体が企画する過疎問題や、商店街活性化に携わる機会もあります。

 

東京の私立大学は、関東ローカル化が進んでおり、地方の受験生に来てもらおうと新しい入試制度を実施しています。

 

早稲田では「新思考入試(地域連携型」、2024年度入試から「地域探究・貢献入試」という名称に変更しますが、地域貢献の意欲をもった全国からの入学者の確保、という目的を掲げる入試を行っています。

 

慶應も法学部のFIT入試のうち、B方式では、全国を7つの地域ブロックに分け、各ブロックから法律学科・政治学科それぞれ最大10名程度を合格者がでる、という特殊な入試を実施しています。

 

対象となる学部は決まっていますが、有名私立大学も地方に住んでいる受験生に入学してもらいたいので、「地方の高校生」はアドバンテージになる、ということも側面もあります。

 

指定校推薦だけでなく、「地方で体験したこと」を武器に、多種多様な大学の入試制度を利用して合格を目指すこともできます。

 

私立中学のデメリット

 

地方の私立中、メリットが多いようですがデメリットもあります。

 

デメリット1. 生徒の学力幅が広い

 

中学受験熱が高い地域ですと、中学毎の偏差値、受かる子の学力の幅、学力層は決まっています。

 

目安がハッキリとしているのですが、地方の私立中学だと、その幅が広くなります。

 

中学受験が非主流ですから、「このくらいの点数をとればOK」「偏差値はこのくらいあれば大丈夫」と合格基準をクリアした子の集まりになるので、天井知らずな状態。

 

大都市圏の私立中学とは異なり、生徒間の学力差があります。

 

デメリット2. 高校入学組が多い

 

大都市圏では、有名な学校ほど完全私立中高一貫校が多いですが、地方の私立で完全中高一貫校は極めて珍しいです。

 

高校入試を経由して入学してくる生徒が圧倒的に多いです。

 

中学の時は少人数で授業を行っていたけど、高校になったらクラス数がいきなり増えた、など。

 

完全に6年間同じメンバーで学びをする、ということは難しいです。

 

高校から入学してきた子の中には、【第一志望の進学校が不合格】という成績優秀者も含まれますし、指定校推薦を狙っている子にとっては脅威となります。

 

ですから、中学から描いていた大学進学プランを変更する事態が起きる可能性もあります。

 

デメリット3.成績不振で望むクラスに進学できない

 

地方の私立高校は、様々なコース、学科を設けているところが多いです。

 

普通科でも色々なコースがあり、成績が規定に達していない、素行が悪いと特進クラスになど、学力上位層が在籍するクラスに進級できないことがあります。

 

指定校推薦は成績上位者や生徒会活動や、部活動の功績を踏まえて選ばれますので、学業不振だと望んでいる大学の推薦枠を勝ち取ることが難しくなります。

 

中学からいるから安泰、ではないので気をつけましょう。

 

まとめ

現実問題、家族で引っ越すとか無理な面もあります。

しかし、競争率が激しくなり、ヒートアップする首都圏の中学受験でどんどん進学先候補を変えていく。

言葉は悪いですけどランクを下げ続けるよりは、有名私立大学の指定校推薦もある、地方の私立中学も進学先として候補に入れておくのは、悪い選択ではないと思います。

 

どんな大学の指定校推薦があるのか、気になるときはインターネットで検索してみてください。

 

地方の私立中学も、学校説明会などを実施しています。

加熱する大都市圏の中学受験で疲労困憊になり、親子共倒れになりそうなら、数ある選択肢の一つとして説明会に参加してみてもいいのではないでしょうか。

 

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