【教育小噺】軽視厳禁 中学に入ってすぐに躓く数学の単元 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】軽視厳禁 中学に入ってすぐに躓く数学の単元

スポンサーリンク
BLOG
スポンサーリンク

今回は【軽視厳禁 中学に入ってすぐに躓く数学の単元】と題し、お話をしていきます。

スポンサーリンク
AD

YouTube版

エール出版社より本が出版されました。

小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。

created by Rinker
エール出版社
¥1,760 (2025/01/08 17:09:28時点 Amazon調べ-詳細)

 

kindle出版しました。unlimitedでも読めます。

完全に無料で読めるコミックエッセイです。

 

↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。

キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

内容は一緒です!

透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

created by Rinker
¥250 (2025/01/08 16:46:30時点 Amazon調べ-詳細)

 

新作です。

 

kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!

ありがとうございます。

 

 

算数が苦手な子は中学に入って【数学が好き】になる可能性はかなり低いです。

中学での数学は小学校での算数以上にパッと見て答えが分かる問題は減り、さらに思考力や読解力が求められる学びになります。

そして、算数がそれなりに出来ている子でも中学に進学してから数学に対して【なんだか難しい】と感じる単元に入学早々ぶつかることになります。

それが【文字式】です。

ザクっと言えば計算問題のジャンルです。

苦手ではない子は【どこが難しいか分からない】と感じるかもしれませんが、アルファベットを使うことで普通の計算をスラスラ解けていた子でも【よく理解できない】と感じてしまうくらい、できる子とできない子の差が出てしまう単元です。

文字式を習うのは中学1年生の6月頃と、3学期制の学校であれば一回目の定期テストが終わった後のタイミングであり、とりあえずの自分の校内での立ち位置が分かった時期です。

テストの結果を受けて【挽回したい】と思っている子と、【この調子で頑張ろう】【なんだか中学のテストは小学校までと違う】と感じている子が入り混じる中で文字式を学んでいくという状況です。

 

こうした中で文字式をすんなり理解できる子もいれば、基本問題を何度も解いて理解する子、アルファベットに慣れておらず文字式を書くのもやっと、という子もいるので、こうした差が数学の理解度に大きく影響してきます。

そして、【文字式の意味が分からない】という子は中学1年生の夏休みに入る前に数学嫌い確定となってしまうことも珍しくありません。

夏休み中に苦手克服に力を注ぐ子は、中学数学の最初の関門をなんとか乗り越えられますが、やり直しなどを避けているといつまでたっても文字式をスラスラ解けるようにはなりません。

文字式に慣れるためには、【なぜ文字を使うのかという理由を理解する】【基本問題を難問も解く】【等式や不等式に慣れる】ということが欠かせません。

 

文字式に慣れないまま次の単元に進むことも

数学にさほど苦労したことのない人からすると【文字式の何が難しいのか】と不思議に感じると思います。

私も計算問題は得意な方でしたし、グータラ小学生でしたが何故かアルファベットの練習は自分からやっていたこともあって、文字式で苦労したという記憶はほぼありません。

そんなこともあり、塾で仕事をするまでは【中学数学において文字式が躓きやすい単元の一つ】とは思いもしませんでした。

塾では主に文系科目を教えていましたが、生徒と数学の話をする際に学業不振の子がよく【文字式がよく分からない】と口にしていたので、不思議に思い、色々と生徒と話をしたり理系の先生に【文字式に苦戦している生徒は多いですか】と聞いてみました。

とくに割り算である商の計算の表し方に苦戦する子が一定数いて、【割り算とはなんぞや】という小学3年生内容にまで遡らないといけないのでは、という状態ということも決して珍しいことではないようです。

そうすると、【文字式がすんなり乗り越えられること乗り越えられない子の差はハッキリしている】ということや、部活もあって文字式に時間を費やすことができない子がいたり、学習習慣が身についていない子は文字式をキッチリ理解する前に学校の授業はどんどん進んでいって、理解が足りない状態のままになる、ということが分かりました。

 

文字式は文字に値を代入して計算すること、文字を使って数量を表すこと、表された数量を等式や不等式で示すことなど、計算でも小学生時代よりもワンランクもツーランクも難易度がアップします。

【文字式は計算のジャンル】と思っていても、いざ学んでいくとそんなものではないということに気がつくことでしょう。

理解するまでに時間がかかる子は部活動もあって小学生の頃よりも忙しく、自由時間が少なくなった生活の中で確保できる学習時間の全てに文字式だけに力を注ぐこともできません。

文字式に関して不完全な状態で次の単元を学び、復習もしっかりしていなければ定期テストなどで点数が取れないという流れになります。

 

文字式ができるかできないかで何が変わるのか

文字式を学んで理解している子と理解するのに時間がかかる子は、どのような違いが生じるのでしょうか。

まず、文字式は中学1年生の6月頃から学ぶので、時期的には学校生活に少し慣れてきた頃である一方、疲れが出始める時期でもあります。

勉強面では最初の定期テストが終了した直後なので、自分の学校の中での立ち位置が生まれて初めて分かった後でもあります。

中学1年生は3月までは小学生であり、牧歌的な生活を送っていました。

それから3ヶ月しか経っていないのにガラリと変わった環境で毎日を過ごしているので、学校の勉強を頑張りたいという気持ちを持っていても、どうしても後回しにしてしまう子もいます。

また、【まだ中学1年生だし】という気持ちを持っている子もいるので、少し甘くみていると文字式をきっかけに数学に対して難しさを感じると、一次方程式、比例反比例といった単元も【分からない】とお手上げ状態になっていきます。

 

小学生時代よりもどの教科も学ぶ内容がレベルアップし、難易度が高くなる分理解するまでに時間がかかります。

数学で文字式に躓き、中学1年の夏休みに勉強を頑張らない限り、夏休み明け以降の数学で躓きの連続となってしまい、【入れそうな高校】も限定されていくようになります。

グータラ小学生だったけれど、奇跡的に計算とアルファベットがそれなりに好きだった私は、中学1年生の夏休みに猛烈に勉強を頑張って、秋からの数学での難所である一次方程式と比例反比例を乗り越えることができたと思っています。

もし、文字式で躓いたままで、夏休みもたいした対策をしていないと確実に数学嫌いになってしまいます。

大人子ども関係なく、【苦手なことに対峙する】というのは避けたい人は少なくありません。

しかし、嫌なことを避けるというのは勉強で言えば苦手な単元と向き合わずに時が流れていくことを意味しています。

中学に入って3か月目となる6月に学ぶ文字式は、数学の成績がどうなっていくのか決めてしまうくらい重要な単元だと思っていいでしょう。

 

文字式を乗り越えられるかどうかは数学の成績に影響する

中学生になると親がアレコレ勉強に口出しする機会も減っていくと思います。

ガミガミ言われた子どもの方も黙っていられず、親に歯向かっていき言い争いが絶えなくなるでしょう。

親子の衝突を避けるべく、親の方も子ども任せにする、塾に任せる傾向が強くなっていきます。

もちろん、家庭によって丸投げかどうか、中学生だけど親がかなり勉強の管理をしているというケースもあるので、一概に【親が口出しするのは減る】と断言はできませんが、全般的に小学生の頃よりは子どもに任せることが増えていきます。

親としては子どもが部活も勉強も両立して頑張っていくことを期待してしまいますが、それを実現できる子というのはそう多くはありません。

たいてい、怠け心が出たり、【まだ受験生ではないから】と勉強を多少軽視してしまう子ともあります。

しかも、親の方も【勉強に力を入れるのは中学2年生の夏頃からでも大丈夫かな】と考えていることもあります。

 

ただ、中学校の成績上位層は1年生の頃から勉強に手を抜くこともなくしっかり勉強をしています。

小学生の頃から毎日継続して家庭学習をしているということも影響して、中学数学で同級生が躓いていく単元をヒョイッ、ヒョイッとと乗り越えていきます。

スイスイ中学数学の海を泳ぐ子もいれば、海に入ってすぐに溺れそうになる子もいる、というのが中学1年の6月から差が目立っていくので、簡単そうに見える文字式に十分気をつけてください。

タイトルとURLをコピーしました