今回は【進学校受験で数学がカギを握る理由】と題し、お話をしていきます。
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中学受験では算数が合否を決めるという話が有名ですが、地方の高校受験でも進学校、とくにトップ高校では数学がカギを握っているとされています。
この類の話は私が中学生だった頃から耳にしていたので、もはや常識になっていると思いますが、全く知らない方もいるので敢えて今回取り上げてみました。
数学の出来不出来だけで合否を決めるわけではありませんが、合格と不合格のボーダーライン上にいる受験生を選ぶ時、数学の点数というのは無視できないくらい大きなポイントになっていると言われています。
これは高校受験をして、合否が出た後に当日の点数がどのくらい取れていたのか受験生が学校に赴いて【点数開示】を申請すると見えてくる一つの傾向として、【理系学部への進学者が多いトップ高校では当落線上の子は数学の出来で決めているのでは】というものがあります。
例えば、【5教科合計点はAさんの方が上だけれど、数学の点数がAさんよりも10数点高いBさんが受かっていた】というものです。
子ども①の周囲でも同じ学校を受けて涙をのんだ子がいましたが、数学で点数が伸び悩んでしまった子が多かったようです。
子ども①的には【点数がボーダーラインだったから評定などから判断されたのか】と思いつつも、学校の授業態度で何も悪い点は見当たらない同級生ばかりでしたから、かなり不思議がっていました。
しかし、入学後に仲良くなった友達が【入試の点数は酷かったから合格したから驚いた】という話を聞き、その子の点数が不合格となった同級生よりも低く、【どうしてなのか?】とかなり驚いていました。
入試5教科の点数は酷くても、その中でも数学が割と良かったという話をしていたそうなので、子ども①は【都市伝説みたいに数学の出来が決め手なのか】と不思議がっていました。
このように、合格するかどうかというボーダーライン上にいる時に、数学というのは合格を勝ち取れるかどうかを決める重要な科目であることが分かると思います。
とはいえ、なぜ、数学がカギを握るのかを考えているのでしょうか。
入学後の数学の授業についていけるかどうか見極める
まず、進学校は数学の授業スピードが速いですし、使用する教科書や問題集などもレベルが高いです。
在学生が難関大学を受験を目指している、実際に受験する生徒もいるので【難関大学の理系学部を目指す子が大学受験までに問題なく数学の力をつけられる】ということを前提にしているカリキュラムで授業が行われます。
数学の授業についていけない生徒を合格させるというのは高校側にとってもリスキーですし、生徒にとっても幸せなことではないです。
それでは、どれだけ授業スピードが速いかというと、子ども①が通う高校をベースに考えると、地方の進学校では理系学部進学を目指している子もいるので【高校1年までに数学ⅡBの領域に入る】【理系と文系に分かれる高校2年生からは理系の子は数ⅡBが終わったら3年生の1学期までに数ⅢC終了】と思ってください。
ただ、文系クラスでも経済学部を目指す子は数Cの統計や微分積分の知識は必須なので、勉強しないといけません。
数ⅢCは学習指導要領によっては消えたり復活をしている科目ですが、私の高校生時代は文系クラスに所属していた子は数ⅡBまでで、医学部や他の理系学部を目指す理系クラスの子は【高校3の1学期中に数ⅢCを終わらせる】という感じだったと記憶しています。
国公立大学を目指す場合、文系も理系も数学は必須ですし、理系学部の志望者や進学者が多い高校であれば、まだ文系理系のコースに分かれていない1年生の頃からハイレベルな数学の授業をしていく必要があるので数学が苦手な子にとっては苦痛以外の何物でもありません。
ですから、ボーダーライン上では数学の点数が合否を決めるカギを握るというのは本当のことだと思っていいでしょう。
最難関大や医学部に合格する子と机を並べる
進学校であれば難関大学に現役合格する同級生がいる。
トップ高校であれば最難関大学や国公立大学の医学部医学科に現役合格する子もいます。
そうした環境の中で高校3年間を過ごしていくということは、勉強を蔑ろにすると瞬く間に成績が下降することを意味しています。
しかし、高校受験で無事に合格を勝ち取り、いざ学校生活がスタートすると浮かれ騒ぎで勉強を横に置いて青春を楽しむ子もいます。
それはそれで悪いことではありませんが、やはり進学校に進んだ場合は【勉強を二の次にする】ということは絶対にやめましょう。
部活も勉強も大切という、中学3年生の引退前の気持ちを持ち続けてください。
私も志望校に合格したことで予習もせず、浮かれ騒ぎをして春休みを過ごし、高校入学後に苦労しましたが、予習をしっかりして授業に臨むということを軽視しないでください。
多くの塾では中学3年生に【高校が入ってからが本番】【数学や英語は予習をした者勝ち】という話をしていますが、経済的な理由で塾に通えなかった私は、高校と中学の授業の違いに関する知識がないまま入学し、【予習をしっかりしている子】【すでに高校数学や高校英語を予習している同級生】と机を並べて勉強することになりました。
筆記試験をパスして入学してきた子ばかりですから、それまでの公立小中学校とは別世界です。
進学校であれば、全員が【一定以上の学力がある子】ばかりであり、その基準が【各中学校の優等生】ですから、怠けずにしっかり入学後の予習をしてきている子も少なからずいます。
高校も小学校や中学校とは異なり成績がやや悪い子に照準を合わせて授業が進められているわけではありません。
【現役で最難関大学や国公立大学の医学部医学科に合格する子】がいることを踏まえて、あくまで成績が真ん中より上の生徒に合わせて授業が行われると思っていいでしょう。
合格だけに視線を向けるのではなく、合格した後のことも想像しながら【うちの子はついていけるか】と考えて、受験校を選んで下さい。
地方の進学校では数学の授業スピードが速いので、中学生の頃から受験勉強の合間を見て高校数学の予習を進めていくと心強いです。
トップ高校を目指すなら数学をそれなりに仕上げる
このように、進学校、とくにトップ高校はその自治体の中でも理系科目が得意な子、数学が得意な子が集まる学校になるので、その中で数学が苦手な子が学校生活を送るというのはなかなかハードなことです。
もし、トップ高校を目指すのであれば【数学がそれなりにできる子じゃないと入りにくい】という覚悟を持って勉強してください。
ただ、【数学がすごく得意だから他の教科がまぁまぁでも受かるはず】という考えも持たないことも大切です。
公立高校の入試問題は数学が例年よりも簡単だった、ということも起きます。
最近ですと、学習指導要領改訂の影響を受けて例年とは違った出題傾向になることもあります。
【9割取れる自信があったけれどふたを開けたら7割程度】とか、【数学が簡単で苦手な文系科目勝負になってピンチになった】も十分考えられます。
入試本番はどんなことが起きるか分かりません。
万全を期して臨むしかないです。
その中でも、トップ高校を本気で志望するならば【数学は苦手だけれど対策をして過去問で難易度に関わらず80%から85%は常時取れるようになった】というレベルまで持っていけるよう仕上げていきましょう。
たとえ5教科で何とか少し合否ラインを越えたとしても、数学で大失敗してしまうと、その点数が目立ってしまいます。
数学の苦手克服を頭に入れて、高校受験までの道のりを考えていきたいですね。