今回は【小3から小4への進級で何が起きるのか】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
子育ての中での学校生活を考えると、大半の家庭では小学校、中学校そして高校の3つの学校生活を経験します。
中学と高校は3年間ですが小学校では6年間と2倍の長さとなります。
また、小学校に入学したばかりの1年生と6年生を比べると体つきもかなり違います。
精神的にも成長を見せるなど、同じ校舎内で過ごしているけれど全く同じ【子ども】として扱っていいのかと思うくらいの違いを感じます。
低学年の頃はまだ幼さが残っていますが、小学校3年生から4年生になると幼さが少しずつ消えていき【思春期への準備段階】に入っていきます。
学校の学びも難しくなってくる頃で、学力差も目立ち始めてきますし、都会だけでなく地方でも中学受験を予定している子は塾通いをスタートしたりと勉強に対する考え方の違いというのも各家庭、子ども同士で顕著になってくるタイミングです。
親に歯向かう、反抗的な態度が強くなる子、言葉づかいが悪くなる子も増えてきます。
子どもから大人に少し近づく第一歩を踏み出そうとしているのがちょうど年齢的に小学3年生から4年生なので、親としては学力差、子どものやる気、出来ない教科や単元との向き合い方も噴出する極めて重要な時期です。
塾に来る小学3年生から4年生というのは、その学年で親が塾に入れるということから【教育熱の高い家庭の子】が圧倒的多数でしたが、少数ながらも【学校の授業中にふざけてばかりで塾で勉強を見て欲しい】というお子もいました。
そして、3人の子どもを育てている親として【小学3年生から4年生にかけてこういう問題が発生するな】と感じることも少なからずありました。
私のブログやユーチューブでは10歳の壁、または小3の坂道と個人的に評している小3の躓きに関する内容はニーズがあるなという印象があります。
それだけ多くの方が【どうなるのか】【今困ったことに直面している】と感じているのだと思います。
子どもがいきなり変わることがある
さて、我が家の子ども①が小学3年生から4年生になった頃に【イチイチ反抗してくる】という変化に直面することがありました。
極めてマイペースな子ですが、自分から勉強する子には育ってきていたので親としては一安心していたところ、小学4年生の夏休みに【勉強頑張るから塾の夏期講習会には参加したくない】と言ってきたので、夏休み中は自力でしっかり勉強をすることを約束し、私も一緒に学習計画を考えました。
しかし、いざ夏休みがスタートしたらダラダラ過ごす。
勉強をしようと声がけをしても【やっぱり今日はいい】【明日から頑張る】と先送りの日々。
私も無理矢理勉強させることを考えましたが、【一度痛い目に遭わせた方がいい】と判断して見守ることを決意。
夏休み明けの塾では確認テストなどボロボロで、塾の友達との力の差が開いていることを痛感したようです。
さすがに反省し、先送りをすることは減っていきましたが親の言うことを聞かなくなる年頃に突入したと感じて『子ども①の意見を聞く』『子ども①が判断する機会を増やす』を増やしていきました。
もちろん、子ども①特有の見通しの甘さや怠け心全開で勉強が停滞することも多々ありましたが、これも経験させて学べばいいと思い、接し方を変えていきました。
子ども②は小学3年生から4年生にかけてコロナ禍が直撃したこともあって、反抗期は小学5年生にいきなりやってきましたが、こちらも接し方を変えて親の方も高圧的な態度を取らずに向き合って話し合ってをして新しい親子関係を構築するようにしました。
小学3年生や4年生で変わってしまうと、二度と幼児期や低学年の時のような子どもには戻りません。
これは親自身も経験していることなので、無理矢理ストップかけるということはしないでください。
大人に向かってゆっくり歩き始めた子どもの成長に合わせて、親も変わっていけるような心の準備をしていきましょう。
勉強が苦手な子の中に諦める子も出てくる
親として小3の坂道、小4の壁で一番気になるのが『学力差』ではないでしょうか。
学力差はクラス内でも口にはしないものの『あの子は賢い子』『あの子は勉強が苦手な子』というのも何となく感じるようになります。
子ども③のクラスでもどの教科でも芳しくない点数を取っている子達がいるようです。
しかし、先生からも『復習をするように』『宿題をしっかりやるように』という言葉をかけられているものの、子どもたちはあまり深刻に捉えていないようだ、と子ども③は口にしていました。
私は小学生時代は『芳しくない点数を取っている側の子』でしたから、勉強をしないことに対してさほど深刻に感じていないという子ども達の気持ちも分かります。
小学生時代はクラス内、学年内の順位は分かりません。
また中学への進学は中学受験しなければ自動的に学区の中学に進めるので必死に勉強する必要はありません。
そして、小学4年生からすると高校受験は遠い未来のような出来事ですから『今から勉強しなくては』という気持ちにはなりません。
なにより、先生から『ちゃんと勉強しなさい』と言われても、その忠告を軽く流してしまう子の方が圧倒的に多いのも、勉強をしない子というのは永遠に子ども時代が続くと錯覚しているからです。
そして、勉強が苦手な子は自分と同じような点数の子がいるとホッと安心してしまい『仲間がいるから心強い』という気持ちを抱き始めて、『勉強が苦手でも生きていける』という思いを強めていきます。
学年が上がれば学ぶ内容も難しくなるので『復習をして勉強が得意になる』という気持ちがどんどん冷めていきます。
得意な子になるまでに復習しないといけないことが山積みになっているので、現実を直視できずに逃げ出してしまう、諦めてしまう子が出てきます。
中学生になるとさすがに校内順位も出て『このままではヤバイ』と親子で塾に駆け込んでくるケースもありますが、そういう子の勉強に対する気持ちが『別に出来なくてもいいや』が固定してしまうのが小学3年生から4年生頃に芽生えてくるので気をつけてください。
賢い子はさらに賢くなる
その一方で、クラスの中でも学力上位層の子、つまりは賢い子は小学3年生や4年生にかけて難しい単元を学ぶ中で高得点、満点しか取らないというように他の子との力の差を広げていきます。
地方でも公立中高一貫校をメインに中学受験する子もいるので、そういう子達は小学3年生の2月、小学4年生から塾通いをし始めます。
勉強内容は首都圏の中学受験組と同じように受験算数を筆頭に、学校以上の難易度の内容を勉強するので地方の公立小学校のクラス内の学力ピラミッドのトップとボトム層の違いは親世代の頃とは比べ物にならないほど広がっています。
子ども①②の時も、中学受験をした小学生の同級生は小学3年から小学4年にかけて塾通いをスタートしていました。
この他にも受験はしないけれど中学進学に向けて学区にある地域密着型の塾に通っている子も、小学4年生頃になるとチラホラ出てきたりと学力上位層の子は『さらに力をつける』という動きが見られるようになります。
もちろん、塾に通わなくても家庭学習だけで学力上位をキープする子もいます。
子ども①の学年トップレベルの子は小学5年生くらいまでは塾に通っていませんでした。
塾に通えばそれで賢くなるというわけではありませんし、塾に通わずに家でしっかり勉強する子も普通にいるので勉強の二の次にしている子、動画視聴やゲームばかりして時間を消費している子との差は親が思う以上に広がっていきます。
学んできた単元が増えれば増えるほど賢い子はますます賢い子になるので、結果として小学3年生から4年生へと進級する時に目立ってくる学力差として子どもも親も認識するという流れになってきます。
一口に一学年進級したと言い切れないくらい大きな変化が待ち受けているので、子どもが小学3年生、4年生になる頃には『色々と起きそうなこと』に対して身構えつつ、対策を考えてみてください。