今回は【スケジュールや学習計画を考えると賢い子になるか】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
中学受験をする予定のない子は小学生の間に学習計画を気にすること、スケジュール管理
をすることはあまりないと思います。
受験はしないけれどスケジュールを考える子がいるとすれば、スポーツやピアノの大会に出るなど、何かしらの分野で頑張っていて【こういう目標を達成するために練習する】というのが日課になっている子くらいでしょう。
スポーツやピアノなどは大会に向けて自分の課題、改善した方が良いところを一週間単位でスケジュールを考えて克服していくことで、望む結果を掴み取ることができます。
しかし、普通の小学生はとくに大きな目標を掲げなくても何も困ることなく毎日を送ることができます。
テストも単元が終わるごとに行われますし、小学校のカラーテストの点数でクラス内順位や校内順位が判明することもないです。
子どもは学習計画の大切さを実感する機会もなく、小学校6年間が過ぎていきます。
ただ、塾で接してきた子どもたちを振り返っても、短期的または中長期的な目標を掲げて計画的に勉強できる子はほぼ例外なく賢い子、または成績が伸びる子でした。
親の方もダラダラと日々を過ごしている子よりもやることを決めて勉強している子の方が成績が上がるということは理解しています。
親は中学生や高校生の時に定期テストを受けて計画的に勉強していくことの大切さを実感した経験をしていますし、実際に計画を立ててテストに挑んできた方も多いはずです。
また、仕事をしていると仕事のスケジュールを考えるというのは当たり前のことですから、スケジュール管理のスキルの重要性を常日頃から感じており、【子どもも計画的に勉強に取り組んで欲しい】と思う方もいます。
ただ、受験する予定もなく大きな大会やコンクールに参加する予定もないと、普段の生活で【計画を考えないといけない】と感じる瞬間はあまりないです。
こういう状態ですから、親の方が積極的に【スケジュールを考えよう】と声がけしても子どもの方は【どうして?】【必要ないし】と思うだけです。
普通の小学生の中でも、受験をするわけではないけれど塾に通っている小学生が一番スケジュールを考える機会が多いと個人的に感じています。
塾側も宿題を計画的に行うことの大切さを子どもたちに伝えたり、習い事を踏まえて宿題に取り組む量を調整するなどの話もしますが、やはり心に響くかどうかも子どもの性格によります。
ちなみに、我が家の子ども①②は中学受験をしましたが、子ども本人がケジュールの大切さを自覚して勉強するようになったのは子ども①は中学3年生頃、子ども②は小学5年生でした。
これだけ個人差があります。
手始めに一週間の過ごし方を考える
地方とは言え、とりあえず中学受験を経験している子どもでも【学習計画を考えることの大切さ】を実感するのに時間がかかることもあります。
ですから、親の方も前のめりになって【何が何でも学習計画を】と思わず、とりあえずは子どもが一週間をどのように過ごしているのか一緒に確認することから始めてください。
時間の使い方、習い事がある日の一日の過ごし方や週末はどう過ごしているのかを子どもは正確に把握していません。
かつての私もそうでしたが、子どもは今の状態が永遠に続く、またはまだまだ子ども時代が続くと勘違いしているところがあります。
しっかり毎日の過ごし方を書き出すことで【こんなダラダラ過ごしているのか】と気がつくはずです。
子ども①②の小学校時代、リアルタイムで小学生の子ども③の話を聞いていても、学校から帰ってきて動画視聴やゲームを毎日数時間している子は普通にいます。
塵も積もれば山となる、ではありませんが動画視聴やゲームは【本当に必要のあることなのか?】【もう少し時間を減らして他にすることはないか】と子どもに考えさせることも必要です。
また、親も子どもの普段の過ごし方を確認することで【何か問題点はないか】と【進級進学に向けてどういうことを変えていくべきか】と考えるようにしましょう。
全ての時間を勉強に変えるというのは無理がありますが、【自分にとって何かプラスになることはあるのか】という視点を持って一日の過ごし方、一週間の過ごし方を見直すきっかけを作りましょう。
当たり前のことですが、小学生の次は中学生です。
部活に入り、定期テストも始まったりと小学生時代とは比べ物にならないくらい計画性の重要度が増してきます。
中学生になったから自然に身につくものではありませんし、学習計画のスキルの高低差が学力差、成績の違いとなってしまうこともあります。
【まだ小学生だし】と思わず、手始めに子どもと一週間の過ごし方を書き出し、次に理想的な過ごし方を考えましょう。
理想ばかり追い求めてもきつくなるので、実現可能な過ごし方を親子で書いてリビングの壁などに貼って【こういう感じで毎日を過ごす】と意識させてください。
子どもに合うスケージュール表を見つける
スケジュールを考える際、色々なタイプのスケジュール表があることに気がつきます。
子ども向けには12時間や24時間の円グラフだと時計と同じように考えられるので子どもは一目で自分の毎日の流れを把握できます。
ただ、円グラフに慣れてくると予定を書き込んだり勉強や宿題のことを書き記すのにはちょっと物足りなさを感じるようになると思います。
【一日の過ごし方を把握してきて以前よりも学習時間が増えてきたようだ】と親が感じてきたら、次は本格的なスケジュール管理、予定を考える段階にステップアップしていきましょう。
予定を管理する、書き込む表には様々なスタイルがあります。
まず、横と縦という基本的な違いから始まり、年間表、1ヶ月ごとのカレンダー形式、1週間ごと、ほぼ日手帳のように1日の予定などを書き込むタイプとあります。
どのタイプが良いかは好みの問題になります。
手帳を買い集めてしまうのはもったいないので、インターネット上にある無料のスケジュール表や100均の手帳、市販の学習プランナーを利用してみて【どれが一番自分のスケジュール管理や予定を考える上でベストか】を見つけてください。
私も子ども①②も色々と試した上で【こういうタイプが合っていた】と気がつきました。
ちなみに、私は1ヶ月タイプでザっと把握するのが自分の性格に合っています。
本当はもっと色々と書き込みたいのですが、なかなかそういう時間を取ることも難しいので今は【ザっと確認する】が良いかなという感じです。
子ども①は1週間の部活や練習、塾、テストの予定を書き込み、目標とする1週間合計の勉強時間を記入して、それに合わせて勉強するという【予定先取りで頑張る】という学習計画をしています。
子ども②はオーソドックスに1ヶ月のカレンダーに予定を書き込みつつ1週間の目標を書いて勉強しています。
子ども①②ともに【スケジュール管理と学習計画を書き込むようになってから成績が良くなった】と口にしています。
とくに子ども①は気分次第で勉強したりしなかったりを繰り返していましたが、そうした悪い癖がほぼ消滅しました。
慣れてきたら中長期的な目標を考える
スケジュール管理、学習計画を考えるのに慣れてきたら次は中長期的な目標を掲げて勉強できるようにしていきましょう。
受験する小学生なら入試日までを考えて、逆算してやるべきことを考えて実行し、定期的に学習計画を修正をしてゴールに向かって受験勉強に励んでいきます。
一方、中学受験の予定のない小学生にとって、中長期というのは2ヶ月から半年程度になるでしょうか。
なかなかこうした長めの目標を考えるというのは普通の小学生にとって難しいかもしれませんが、【前の学年で習った漢字をスラスラ書けるように復習をしていく】【90点以上のテストをを5回以上取る】【学校で習った英単語を正確に書けるようにする】【英検にチャレンジする】【本を毎月10冊読む】と子どもが抱えている課題、興味のあることや頑張りたいことを目標にして毎日をどのように過ごしていくか考えると、子ども自身も未来について真剣に向き合うようになります。
【あと2年したら中学生になる】から【大人になったらどうなっているか】【どんな仕事をしてどんな場所で暮らしているのか】と考えに至る子はそう多くはないです。
ただ、【今】というのは確実に未来へとつながることになり、どのような未来に到達できるのかは今を生きている自分自身の選択や行い次第になります。
その積み重ねでどんな未来が待ち受けているのか決まるのですが、その事実を子どもがちゃんと性格に理解するのは成長してからになります。
中には気がつかない人もいるでしょう。
自分らしい生き方ができるよう、その手助けをしてくれるのがスケジュール管理だったり、学習計画を考えることだと個人的に考えています。
まだ小学生だと自分一人で計画を組み立てることはできませんから、親子で実践していきたいですね。