【教育小噺】子どもの学習意欲を低下させる親にはなりたくない | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】子どもの学習意欲を低下させる親にはなりたくない

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今回は【子どもの学習意欲を低下させる親にはなりたくない】と題し、お話をしていきます。

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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。

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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】

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新作です。

 

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ありがとうございます。

 

子どもの学習意欲を高めるというのは教育熱心な親、教育に関心のある親からすると気になるワードだと思います。

学習意欲の違いというのは個人個人で差があります。

これは私も塾で教えている時に嫌というほど感じました。

モチベーションアップのために、声がけをして褒めてなどしていかないと勉強する意欲が出てこない子もいれば、勝手に勉強する子もいたりと、本当に違いがあります。

しかも学年が上がれば意欲が勝手に高まるほど甘いものではありません。

それこそ、小学校低学年の子の方が意欲があり、中学2年生や3年生の方がダラダラしていることも珍しくなかったです。

それでは、生まれた時から意欲がなかったのかと言えば、そんなことはありません。

子どもの成長を振り返ると、赤ちゃんの頃は気になるものに手を伸ばしたり、舐めたりしていたと思います。

例えば、図書館に連れていくと、棚から本を全部取り出して、その中からお気に入りの一冊を見つけたら【読んで欲しい】と本を持ってきたりします。

そして、ティシュペーパーの中身を全部取り出したり、【気になる】を勝手に見つけて、色々なイタズラをしたり、遊びを通じて成長していきます。

それでは、いつからそうした自分から動いて試してみたりすることが減っていくのでしょうか。

【うちの子は乳幼児期は好奇心旺盛な子だったけど、今じゃ受け身で何もやろうとしない】ということに気がつく方もいるかもしれません。

 

同じように【何かをやりたい】と動いていた子ども達の間で意欲の差が出始めてくるのは保育施設に通い始めた頃、または小学校に入った頃からだと思います。

子どもが本来持っているやる気が成長するにしたがってそぎ落とされていく最大の原因は親の言動です。

【え、ウソでしょう?】と思うかもしれませんが、子どもにとって親の言動というのは我々親が思う以上に大きな影響力を持っています。

塾で子ども達を教え、そして保護者面談や送迎などを通じて親の人となり、親と子の会話のやりとりを観察していくと、子どもの学習意欲が低い家庭にはいくつかの共通点があることに気がつきました。

 

叱ってばかりでは子どもは『ダメな人間』と思うようになる

まず、学習意欲が低い子は親から叱られてばかりでした。

【ちっとも勉強しない】【先生に迷惑かけていないか】【集中力がない】【あの子に良いところはあるのでしょうか】と、親が子どもにダメージを与えるような言葉ばかり投げかけていました。

意欲が低い生徒に授業中、【家でお母さんやお父さんから叱られることってある?】と何気なく聞いたところ、【叱られてばかり。とくにお母さんから】とか【お父さんが怖い】など口にしていました。

とにかく、何をしても叱られてばかりいるので具体的にどんなことをして叱られたか覚えていない様子でした。

それでは褒められることがあるのか気になって確認してみたところ、【特にない】【テストの結果が良かった時だけ】と言う子が多く、圧倒的に叱られる回数が上回っていました。

その一方で、学習意欲が高い子はどうなのか気になりますよね。

私も気になって聞いてみたところ、親に叱られたのは【危ないことをした時に恐ろしい顔で怒られた】【ウソがばれた時】と具体的な時に限定されていました。

そして、褒められるというのも『テストの点数が良かったら』といった類ではなく、『朝一人で起きた時』や『スーパーで買った荷物を一緒に片づけると母親が助かると言って喜ぶ』など、普段の生活の中で自然と褒められる、ポジティブな言葉をかけられているので、生徒本人も『どれが褒められているのかよく分からない』『多分褒められていない』と笑いながら答えてくれたのが印象的でした。

 

学習意欲が高いか低いかは叱られる回数と褒められる回数の違いで決まるわけではありませんが、見事なまでに親の声がけの違い、傾向があったので『親の言葉は大きい』と感じました。

実際、私も親から叱られてばかり、褒められた記憶がほぼない子ども時代を送っていたので『なるほど、それで意欲低下の子どもだったのか』と納得したものです。

 

学習意欲が低いと挑戦することを避ける人生を歩む

学習意欲が低下すると勉強しないだけでなく、自分から動かない、受け身な人間になりやすくなります。

勉強するぞ!、という気持ちがある子は自分がやりたいことに手を上げて責任ある役についてリーダーシップをとるなどクラスや学年の中心人物になります。

しかし、学習意欲が低い子は『めんどくさいことはやりたくない』という気持ちが強いので、とにかく挑戦することを避けます。

挑戦するというのは注目を集めることや、努力をしないといけないので意欲が低い子にとってはまさに『自分の生きる世界ではない』と捉えています。

学習意欲の低い子どもだった私もまさに挑戦することを避け続けた子ども時代でした。

学芸会でも本当はやりたい役があったけれど、自分にはできないという気持ち、目立つ役なら先生から『あーだこーだ』と目をつけられて練習がハードになる面倒さを考えて、上げようとした手を引っ込めました。

学習意欲はあるけれど内気で引っ込み思案な子もいますが、そういう子は責任を回避したりとか面倒なことをやりたくないという気持ちがあるわけではありません。

自分が本当にやりたいと思っていることには関わろうとするので、学習意欲が低いことは根本的に違います。

 

また、親の学習意欲が低いと、子どもも意欲が湧いてこない人間になる可能性が高まります。

親が面倒なことを避け、責任ある立場に就きたくないという言動をしているのを間近で見て育つと、『それが当然のこと』になってしまいます。

身をもって知っている私は、子育てをする上で『自分の子どもには学習意欲低い子になって欲しくない』と思い、子どもに接しています。

もし少しでも『学習意欲が高い子になって欲しい』と願っているのであれば、叱る回数を減らして、お手伝いをしてくれた時に『ありがとう』『助かる』というポジティブな声がけを増やしてください。

そういう前向きで明るい言葉をかけられれば、子どもも『色々なことをやってみたい』という気持ちを育てていくことができます。

 

勉強しないのは子どもだけの責任ではない

普段の生活で子どもにどのような言葉をかけているのか振り返る人は少ないです。

まさか自分が発している言葉が子どものやる気を削ぎ落しているなんて思ったりしていません。

子どもが勉強する子になるためには、課金をして塾に入らせることで解決できるほど簡単ではないです。

まずは、勉強する気が起きるよう、『何をしてもダメな子』と思い込まないよう、自分に自信をもって勉強に取り組む子にしていくことが必要です。

そういう子になるには、何はともあれ親のサポートや接し方がカギを握っています。

叱ってばかりの言動を変えていく。

褒められる回数が増えれば『悪い行動をしない子』になっていきます。

叱られるのに慣れてしまうと、子どもの心の中で『このくらいやっても大丈夫』『叱られてもへっちゃら』と思い、優等生と真逆な方向にどんどん歩いて行ってしまいます。

 

親の方は叱ることで子どもがまともな行動をするようになると信じているかもしれませんが、叱るだけで良い方向に変わることはありません。

褒める時はちゃんと褒める。

お手伝いをする、勉強をしてテストの点数が上がるという行動が良いことだと認識すれば、『こういうことを続けていくと親から認められる』と思い、自然と優等生的な言動が増えていきます。

そして、学習意欲を高めていくには家庭学習の習慣が定着するようサポートすることが不可欠です。

塾に入れば、勉強系の習い事に通わせれば自分から勉強する子になると勘違いしている親も少なくないですが、家で勉強する習慣がない子が塾に入っただけで勝手に成績が伸びる、学習意欲が湧いていくるということはありません。

ものすごく基本的なことですが、勉強のアウトソーシングをしても『家で勉強する子』には負けます。

塾に丸投げではなく、まずは家で勉強する子になるために親が全力でサポートをする、勉強しやすい環境を整えなければ一向に学習意欲が上がってこないので、その点は気をつけてください。

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