今回は【反抗期や思春期も乗り越える 子どもの会話を弾ませるコツ】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子育てをしている親にとって、子どもと衝突する回数が増えてくるのが反抗期そして思春期です。
反抗期も思春期もいつから始まるのか個人差があって、『中学1年生の夏になったら思春期が始まります』という明確なお知らせも全くないです。
いつの間にか気がついたら子どもと話す機会が減ってきていた。
子どもから話しかけてくることがなくなってきた。
そうなってくると子どもがどのようなことを考えているのかや、学校や部活での様子が分からずにモヤモヤとした気持ちになってくるでしょう。
とくに学業面で成績が低下傾向にあると今後の勉強への取り組み方や、塾に通うかどうかなど色々と親子で話をしたいのに、ちっとも話をしてくれないとなると、親としては怒りすら覚えるかもしれません。
『どうして話してくれないのか』と子どもに声をかけても無視されたり、そっけない態度をされるとイライラして、ついキツイ言葉を投げかけてしまい、ますます子どもは親と言葉を交わさなくなるなど、逆効果となることも珍しくありません。
中学受験を考えている家庭にとって塾に通うタイミングと反抗期が重なってしまうこともあり、子どもの学業面にマイナスに働くこともあるなど、気になる問題です。
思春期も同様に高校受験や大学受験の時期と重なるので受験と子どもとの向き合い方、ということに頭を悩ませる方も多いでしょう。
出来れば、反抗期も思春期も良好な親子関係のまま嵐のような時期を通り抜けたいところです。
そうなるよう、親はどんなことに気をつければよいのでしょうか。
子どもの交友関係や好きなことを知っているか
まずは、最近の子どものことをよく知っているかどうか自問自答してみてください。
小さい頃は子どもは勝手に自分から色々と話をすると思います。
性格によっては、小さい頃からあまり保育施設や小学校での出来事を話さない子もいますが、基本的に『ねぇねぇ、話を聞いて』というのが子どもの特徴の一つです。
それが成長をしていくと自分から話をしてくる回数が減っていきます。
何歳頃、何年生の頃から親子の会話が減ってきたのか振り返ってみてください。
おそらく、小学3年生から5年生頃に『最近、学校の話とかしてこなくなった』と気がつくと思います。
私の周囲でも、『お母さん、お父さんとほとんど会話をしていない子』『子どもが父親とほとんど会話をしない』という話を耳にしてきました。
塾で出会った子ども達も『親と会話することがない』『喋っても注意されることばかりで嫌になる』と口にしていました。
会話が減るとたとえ親子であっても『知らないこと』が増えていきます。
知らないことが増えれば、会話の時に適切な話題を取り上げることができません。
この『知らない』ということが原因となって、親子の距離が広がってしまいます。
まずは、子どもの交友関係や最近はまっているものを把握してみましょう。
.色々と情報収集する際は根掘り葉掘り子どもに聞くのではなく、『最近食べた学校の給食で何が美味しかったか』や、『体育で何をやっているか』ということをさりげなく聞いて、その中で名前が出てくる友達の名前をしっかり覚えて、子どもの学校生活や交友関係を頭に入れるようにしてください。
好きなことに関しては、子どもの持ち物や動画視聴から推察することができます。
『自分も小学生の時はこういうものにはまっていたな』と子どもの頃の話をすると、『そうなの? 意外』と子どもが関心を示すことがあります。
親子共通の好きなことを見つける
さらに親子の会話を増やしていくには、やはり親子共通の好きなことや趣味を持つのがベストです。
我が家の場合は野球です。
シーズンが始まる前に12球団の予想を書いて、それをリビングに貼って毎日セ・リーグとパ・リーグの順位をホワイトボードに書いて、『誰が一番予想が当たっているか』ということで盛り上がっています。
同じことに夢中になれるというのは親子の会話を劇的に増やすきっかけになります。
アイドルを応援すること、推し活やアニメ鑑賞やグッズ集め、カフェ巡り、スポーツ観戦と親子で楽しめるものはたくさんあります。
親子で楽しめる何かを見つけて、一緒に過ごす時間が増えていけば自然と会話も増えて子どもも親と楽しく過ごせることを再認識します。
一昔前は、子どもが親と仲良く過ごしているというのは何とも恥ずかしく、一人前のように見られないような雰囲気がありましたが、今は親離れ子離れという精神的な問題ではなく、思春期の子でも『一緒にいて快適で親と出かけるのが好き』という感覚が浸透しています。
昭和生まれの親からするとジェネレーションギャップを感じますが、それも時代の流れです。
反抗期と思春期という難しい時期は子どもにとっても精神面で成長する時期であり、何かしらの孤独を抱えていることもあります。
その時期に親子の会話をしっかりとれていれば、親に不安に感じていることを恥ずかしがらず、意固地にならずに伝えることができます。
私は反抗期が相当ひどい子どもでしたが、やはり親に対する気持ちを拗らせすぎて不安に思っていることを全く親に言えずに全て一人で抱え込んでいました。
そのうち、心身に影響が出て中学3年生の10月という受験生にとってとても大切な時期に自律神経失調症となり、大変苦しい思いで受験期を乗り越えていきました。
親の方は『何もしゃべらない方が悪い』と捉えていても、その前の段階から親子の会話が少なくなっていれば、親に本音を伝えようと思う気持ちは芽生えてきません。
『言わない方が悪い』ではなく、子どもが気持ちを言いやすいような親子関係にしていくことが大切です。
親子だから信頼関係が築けるわけではない
親子だから勝手に信頼関係が築けるわけではなく、親子という一番近い関係性だからこそ子どもの成長に合わせて会話する機会を確保できるよう親も意識する必要があります。
近いからこそ見えない、ということはよくあることです。
知っていたつもりが全く知らず、『あれ、あのアイドルが好きなんだ』『このユーチューバーがお気に入りなんだ』とかなり遅れてから知り、子どもから『今さら』と冷たく言われてしまった経験のある人も少なくないと思います。
親はもう大人になっているので、余程のことがない限り人格や考え方が大きく変わることはないでしょう。
しかし、子どもは学校生活や習い事などを通じて親の知らないところで成長し、心も変化していきます。
その変化を理解した上で、継続して、そして小さい頃と同じくらい親子の会話が弾む家庭にしていきたいですね。