今回は【子どもの成績を上げたいなら親子関係の安定がカギ】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもが自発的に勉強する子になって欲しい。
成績を上げたいけれど子どもが勉強する意欲が湧いてこない。
子どもが成長すればするほど、子育ての中での様々な悩み事、問題が出てきます。
とくに勉強、学力に関して心配することが増えていき、「勉強ちゃんとしなさい」と子どもに言えば親子喧嘩に発展することもあり、家庭内でどのように話をしていけばよいか難しさを感じるようになると思います。
子どもの勉強に関しての気合の入れ方は家庭によって異なります。
また、中学受験する子が多い地域や教育熱の高いエリアに住んでいる場合と、「小学生時代は遊びがメイン」「子どもに勉強させるのは可哀そう」という考え持つ家庭が多い、いわゆる教育熱があまり熱くない地域に住んでいる場合と、どこに住んでいるかで子どもの教育に関する思い入れの違いも出てきます。
しかし、義務教育が終わる中学以降の進学は受験がつきもので中学生になればどんな家庭でも「子どもの成績」というのを気にするようになります。
子どもの成績、学力を向上させるには正直、中学生になってからだと遅すぎます。
私も中学に入ってからド根性で小学6年間の怠け癖を断ち、勉強に励むようになりましたが、中学での成績の序列は小学校の時の序列とほぼ変わらない状態でした。
上位層から真ん中より上、に移動している子はいましたが、ボトム層のやや上から上位層に喰い込めるくらいジャンプアップした子は私以外いませんでした。
そして、塾で仕事をしている時も小学生時代の学力レベルが中学に入ってから大変動することはなく、小学校高学年での学力グループがそのまま中学でも引き継がれていくのをひしひしと感じた次第です。
それでは、子どもの成績を上げるにはただ単に勉強させれば済む話なのでしょうか。
家庭学習を定着させて、毎日コツコツ勉強して、中学受験しない場合は小学校高学年から塾に通わせて学区の中学で成績上位者になる、というのが教育に関心のある親の一つの理想かもしれません。
しかし、このようにスムーズにいく家庭はそう多くはないのも事実です
たいてい、子どもが成長する中で大小問わず親子の衝突が発生します。
とくに小学校4年生、10歳頃から子どもの心も一段と成長して「子どもは素直に親の話を聞いてくれる」から劇的に変化していきます。
親への反抗期を境に関係が変わる
2歳や3歳のイヤイヤ期も子どもが自己主張する精神面での成長ですが、10歳を過ぎたころから本格化する反抗期は言語能力も身につき、そして親に対する不満も的確に言えるという親にとっては幼児期のイヤイヤ期とは比べ物にならないほどグサグサと心にくる成長です。
しかも、その年頃は学力差が目立ってきて「勉強ができるかどうか」も分かっています。
反抗期のさなかに親主導で勉強させる、塾に通わせるというのは至難の業です。
中学受験しない子どもにとって、小学生でも勉強が大切と言われても「お医者さんとか弁護士とか特別な職種を目指している子が頑張るもの」と捉えていて、勉強しなくてもなんとかなると考えていることが多々あります。
中学に入ると校内順位が分かる、高校受験が控えていると言われても、それがどれだけ厳しい現実を叩きつけられるのかピンと来ない子もいます。
少し話が脱線しますが、我が家の子ども①②が小学校高学年の頃に「どこの高校に行きたいのか」とクラス内で話題になった時に、多くの子が偏差値60以上の学校の名前を出していて、当時すでに塾通いをしていた子ども①②は「そんな簡単に受かるのかな?」と疑問に思っていたそうです。
それくらい小学生の時点で正確に自分の学力を把握して、合格できそうな高校を絞れる子は少数派です。
親は人生の先輩として「このままではいけない」と思っていても、子どもの方はどこ吹く風で「まだまだ小学生」と思い、勉強を二の次にし、その様子を見て親はますますイライラを募らせることになります。
反抗期を境に親子関係が変化し、口数が減る家庭もあります。
勉強に関して言いたいことがあるけれど口にすれば言い合いになり、お互いの意思疎通ができないまま学年が上がり、中学に進学をしていくと遅かれ早かれ子どもの方は「このままではヤバい」と気がつきます。
親子がいがみ合う家庭は成績が伸びにくい
しかし、子どもの方も親を拒絶し、避けてきた経緯もありそう簡単に親を頼る気持ちが出てきません。
親を寄せ付けないようにしてきたプライドがあるので、素直になれず、勉強での悩み事を一人で抱え込んでしまい、親が気がついた時はかなり深刻な状態になっていることも珍しくありません。
やはり、日頃から気持ちを隠さず、素直に親に要望を伝えているなどとコミュニケーションをしっかり取れている家庭の子の方が勉強面での不安をすぐに話して、親も行動に動くので成績改善、または成績が伸びやすいです。
家内安全という言葉がありますが、子どもの学力面でも親子関係が安定していて、意思疎通が取れている家庭の子の方が安心して勉強に励めます。
親子関係、とくに母親との関係が悪い子は恋愛に入ったり、極端にやる気が起きなかったりと色々な面で問題を生じていました。
いくら塾で勉強を教わっていても、家庭の雰囲気が悪ければ落ち着いて過ごすことはできません。
精神的に参っている中で勉強に集中しなさいと多感な時期の中学生にアドバイスを送っても、塾の先生という第三者として改善できることは限られています。
本気で子どもの成績を改善したい、学力を鍛えたいと思っているなら、まずは塾に課金するのではなく親子関係がどうなのか考え、良好なものにしていく努力をすべきです。
無理に勉強させると必ず親子関係が悪化の一途を辿るため、時間をかけて改善することで成績を伸ばす土台を作ることになります。
親から抑圧される子は成績優秀でも問題が発生する
その一方で、反抗的な態度もなく成績が良くても、勉強していても徐々にテストの点数が下がる子もいます。
そういうタイプの子は、小さい頃から親が主体となって勉強面で誘導、先取りをさせていきて、自我が芽生えた小学校高学年や中学生になってから「自分は何のために勉強しているのか」と気がつきます。
これまで、それこそ6歳くらいからずっと親が「あなたのためだから」「将来のためだから」と言って家庭学習をして、しっかり勉強してきた子で、周囲からも優等生と認知されている子が「成績が下がる」という問題に直面することがあります。
この問題はけっこう厄介で、親の方は自分がしてきたことに自信を持っています。
子どもの方も成績が下がっているのは自分の責任と思い、自己嫌悪に陥ってしまっています。
本当は、勉強する事の意義を親子でしっかり話し合い、考えながら子どもに合う家庭学習や塾に入る目的、入会のタイミングや志望校選びを二人三脚で乗り越えつつ、親が関わる割合を子どもの成長に合わせて少なくしていくのですが、それができずにズルズルと中学生まできてしまうと、「こんなはずじゃなかった」という事態になることもあります。
子どもの勉強面を誘導する場合、ずっと親が責任を持って監督として見守るのでは子ども自身の学習意欲、なぜ勉強するのかと自問自答を繰り返しながら進路進学への強い思いを育てることが難しくなります。
あるタイミングで少しずつ子どもに任せ、自分の考えで勉強できるように切り替える勇気も、本気で子どもの成績を上げていくには必要な決断です。