今回は【公立小は簡単でテスト満点は当たり前なのか】と題し、お話をしていきます。
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世間一般に、公立小=簡単、というイメージがあるようですが、地方であっても学区によって生徒(小学生)の学力差が出ています。
個人的な見聞になりますが、これまで子育てをしているなかで同じ学年でも、違う公立小の宿題などの差を感じることがありました。
教育熱の高い地域の小学校では習い事をしている生徒の割合が高いので宿題の量は少なめで、教育熱が低い学区の小学校では勉強系の習い事をしている子も少ないので、宿題で習ったことを復習する、定着させる意味合いもあり宿題の量が多い、という話です。
つまり、それなりに教育熱の高い学区に住んでいる子にとって、学校の宿題は少な目ということもあります。
ですから、教育熱の高い地域の小学校に通って勉強系の習い事や通信教材を利用せず、学校の宿題オンリーで勉強している子はちょっと学力を鍛えていくのが難しいこともある、というのは親としては気になるところです。
こうした場合、低学年からの家庭学習を+アルファすることで解消するしかないのです。
一日の学習量が減ればその小さな積み重ねが学年が上がれば学力差として目立ってきます。
とはいえ、公立小の1年生の小テストや確認テストはまだ100点または高得点連発レベル。
簡単そうに思ってしまうので、つい気が緩んでしまう家庭もあるかもしれません。
学ぶことがまだ限られているのも大きいでしょう。
しかし、学年が上がると100点は当然!、という世界ではなくなってきます。
決して、公立小だから簡単とは言い切れない世界が待ち受けています。
新しい学習指導要領の影響は大きい
我が家の3人の子どもの内、2020年度から始まった学習指導要領で1年生の頃から勉強している末っ子の各教科の学び方、テストを見ていると、確実に上二人の頃より難しくなっていると感じています。
小学1年生の国語も文章題が出て、語句の抜き出し問題などもありました。
算数の授業も【どうしてこういう式になるのか】という四則計算の足し算や引き算の意味、を説明させることもあります。
1年生の繰り上がりと繰り下がりの単元で苦戦する子もいたりと、算数はかなり早い段階から子どもによる理解するまでの時間差が違うというのが分かる教科です。
少し脱線しますが、1年生の算数ですでに80点に届かない時は家庭学習で補うだけでなく、学校の先生に算数の授業中の様子や算数だけが極端に出来ないのかなどを確認してください。
漢字を覚えるのが極端に苦手、という学習障害の子もいますが、同じように算数だけが振るわないという子もいます。
少しでも【おかしい】と感じた時は専門家の先生に相談してみるようにしましょう。問題を放置しておくと、子どもの方はどんどん自信をなくして【何をしてもダメだ】と悪い方に考えるようになります。
苦手科目が怠けているから点数が悪い、という訳ではないこともあります。
学び方が変わり高得点を取るのも難化
さて、今の子ども達は親世代の頃と変わらない単元を勉強しています。
算数であればまずは足し算、引き算を習って2年生で九九を勉強し、3年生で割り算を学ぶというのは変わりません。
学ぶ教科、単元自体は同じでも、学習指導要領改定により学び方が変わっています。
最近では、2020年度に学習指導要領が改定され、能動的な学び、思考力や表現力などを重視する学びになり、その変化を【難しい】と感じる子もいるでしょう。
概ね、小学校3年生や4年生で多くの子が苦手意識を持ちそうな算数の単元のテストでは、クラスで満点を取る子が数人、ということも珍しくなくなってきます。
最初に算数で点数差が目立ち始めて、同タイミングに国語では漢字スキルの差が出てきます。
理科と社会は小学3年生から勉強しますが、とくに社会は3年生の春先に地図記号など入試で出るような重要なことを学びます。
今の子ども達は日常的に地図を手にする、または読む機会もほとんどありません。
スマホで地図を見る時も、つねに自分の進む方向が上になるので学校で【地図の上は北を意味する】と学んでも、それをすっかり忘れてしまう子がいても不思議ではありません。
理科も身近な自然にいる昆虫の体のつくりや植物の成長、実のなり方などを学びます。
あまり自然に対して興味のない子、実体験の少ない子は教科書だけの勉強になるので知識が定着しにくいので、家庭での経験値や興味関心の有無がテストの点数にダイレクトに反映される科目です。
ですから、幼児期から色々な生き物や自然に触れさせる経験をし、お出かけの計画を立てる時は子どもと一緒に地図を見ながらどこがいいか考えてみたり、近所を探検してみたりすると理科と社会への関心を強めることができます。
公立小だから簡単にテストの点数が取れる、と思わずに幼児期から色々な経験を積ませていくことが、学校での学びで苦労しない、一助になります。
学力の序列が固定するのが小学校高学年
低学年では高得点を取る子も多いので、子ども達の間でも学力差が生じているということはあまり目立ちません。
しかし、小学3年生頃から算数や漢字で学力差が出てきて、小学4年生そして5年生以降になると学力グループが固定化し、そこからの巻き返しは難しくなります。
親の方が何とか勉強させようとしても、ちょうど反抗期に入っていたりと子どもが歯向かう、素直に親の言うことを聞かなくなる年頃になっているので、親の思惑通りに行かず困難を極めます。
正直、子どもが自分から心を入れ替えるのを待つしかありません。
私のように中学入学後から心を入れ替えて挽回する場合、休日は7時間から8時間、部活のある平日は帰宅後に2時間から3時間勉強しないと学力上位層に上り詰めるのは難しいです。
公立小の学びを簡単だ、と一蹴してはならず、低学年の頃からコツコツと努力していないと徐々にテストの点数が取れなくなります。
公立小でも学力の幅が学年が上がると広がり、一度できたものを覆す力は相当な努力が必要です。
基本的な問題ですが、2020年度からスタートした学習指導要領の影響もあり、考えさせる問題もでるので100点や高得点連発の子は小学校3年生から4年生にかけて固定します。
顔ぶれが決まって、【あの子達は賢い子】【勉強できる子】のメンバーが決まります。
ピラミッドのように、低学年は高得点が当たり前でも成長すると高得点連発の生徒数は激減する、と考えるのが無難です。