我が子を算数嫌いにさせる親の特徴 | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

我が子を算数嫌いにさせる親の特徴

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今回は【我が子を算数嫌いにさせる親の特徴】と題し、お話していきます。

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小学生で習う教科の中で、子どもの好き嫌いが起きやすく、点数が取れる子と取れない子の差が出やすい教科といえば、真っ先に思い浮かぶのが算数ではないでしょうか。

 

算数は小学1年生の繰り上がり、繰り下がりを始めとし、2年生では九九の暗記が必須と他の教科よりも低年齢の頃から親が気にして苦手にならないよう気配りをしている教科です。

それにもかかわらず、学年が上がると得意な子と苦手な子がハッキリしてきます。

もちろん、他の教科も苦手と感じる子はいますが、算数に関しては親の方もかなり大切な教科として捉えているのに、差が出やすいような印象を受けます。

 

おそらく、中学受験であれば合否に直結する科目というイメージがあります。

中学受験は各教科の合計点で争うわけですが、算数は苦手な子とそうではない子の差がかなり大きいので他の教科が同じくらいでも算数で点数差が生じてしまうこともあります。

また、高校受験でも進学校になればなるほど医学部を目指す生徒が多いので、数学の授業スピードが速いため入学後についていけるかどうか見極めるため『数学勝負』という都市伝説のような噂がまことしやかに語られています。

そして、高校に入ってからの文系か理系かの選択肢にも数学の成績が深く関わるため、親としては『子どもの将来を左右する重要な教科』という認識なのかもしれません。

それでは、色々対策をしてきているにも関わらず算数嫌いな子が学年が上がってくると出てくるのはなぜなのでしょうか。

算数のセンス、数的センスが抜群に優れている子、神童もいますが、普通の子はそこまで大差はありません。

そうした『普通の子』の間で算数嫌いな子が出てくる場合、算数を嫌いにさせてしまう親の存在も無視できません。

今回はどういうタイプの親が子どもを算数嫌いにさせてしまうのかを考えていきます。

 

1.計算問題ばかりやらせようとする

算数と聞くと、まず計算を考える方が多いと思います。

小学校に入ってから算数のチカラの差が分かるのが計算力です。

簡単な足し算や引き算、そして夏休み明けから本格的に始まる繰り上がりの足し算、繰り下がりの引き算に苦戦する子も出てきます。

その一方で、公文やそろばん教室に通っている子は計算力、計算スピードもあるのでクラス内で目立ちます。

国語や生活科に比べると算数は子ども達の間の差が早い段階から出てくるので、小学1年生の秋くらいには『ちょっと算数は苦手かも』と感じる子がチラホラ出てきます。

こうなるのは親としては絶対避けたいので、四則計算の基礎を盤石なものにしようと計算問題をたくさん解かせると、計算だけに強い子になる可能性が高まってしまいます。

しかし、算数の大きな軸は計算力なのは疑いようのない事実ですが、計算だけ強くてもいけません。

1年生から学ぶ単位換算は『こうなったこうなる』とルールを踏まえて物事が規則正しく変化する内容ですし、文章問題や図形にも取り組みます。

とくに2020年度からの学習指導要領ではかなり考えさせられる学びになっているので、思考力を鍛えておく必要があります。

算数の花形は計算ですが、計算ばかりやらせると思考力、読解力を疎かにしてしまい算数スキルのバランスが偏った状態で学年が上がり、結果として小学3年生や4年生頃から『なんだか算数が難しい』『思うように点数が取れなくなってきた』になってしまいます。

そして、5年生や6年生で割合、比例、速さ、図形の公式を暗記することと複雑化する図形の計算問題に対応するのが難しくなり苦戦するようになります。

親としては低学年の頃からしっかり対策を講じてきたはずですから、『うちの子は算数得意なはずだったのに、どうしてこうなったのか』と嘆いて、このまま中学に進学してからの数学は大丈夫なのかと不安を感じるようになります。

 

2.先取りを重視している

子どもの教育に関心が強く、先取り学習を進める方針の方も少なくないです。

子どもの理解力があり、本人も先のことを学びたい、親だからという立場を抜きにして子どもは算数がかなり得意だ、という時は先取り学習をある程度進めていっても大丈夫ですが、そういうタイプの子はゴロゴロいるわけではありません。

段階を踏んで、習った内容の問題を解いて間違えたら見直して、ということを繰り返して知識を定着させていくというのが勉強の基本的な流れです。

ガンガン進めても平気な子は確かにいますが、そう多くはいません。

『うちの子、天才かも?』と思っていても、決して親の考えで先取り学習を進めていくのはご法度です。

しかし、親が積極的にドンドン進めていくケースもあります。

前のめりになっていると、子どものリアルな学力を見ないで進めてしまうので、思ったよりも子どもの算数力が上がらないという悪循環に陥ります。

おそらく、親の中では理想とする算数の進み具合、ペースがあって、それに子どもがすんなり乗っかってくれることを思い描いているので、現実を直視しないのではないかと思います。

普通の子でも先取りで効果があるのは、『学校の授業で学ぶ少し前の段階で予習をする』というものです。

半年も1年も先の内容を先取りして平気なのは神童さんです。

普通の子は、家庭で予習をして記憶が残っている間に学校でもう一度同じ単元を学んで理解を深めていくというのがベストな方法です。

ただ、先取りを重視している親は例えば『うちの子は3年生だけど4年生や5年生の内容を勉強している』というのを良しとしていることもあるので、こうなるとリアルに学校の勉強をする時期とかけ離れていて、しかも記憶力と理解力が抜群に良い神童さんでないと『先取りしていることもサッパリ分からないままだけど、親の言われるがままに勉強している』だけで、何も定着できない状態になってしまうこともあります。

これはすごく子どもにとってはデメリットです。

親の期待が重すぎて算数の楽しさを理解できずに進級進学していくことになります。

子どものリアルな算数の点数や理解力と親の願う学力が離れてしまうと、親子の衝突などの引き金になるので良いことは少しもありません。

 

3.親が『算数は難しい』と口にする

子どもが勉強嫌いになるには理由があります。

私の場合ですと、小学校に入った時点で親が宿題や家庭学習の定着を子どもに丸投げでほとんどノータッチという、ある意味放任主義の下で育ち『勉強はしなくても怒られない』という中で成長して、結果として勉強は面倒なものと思うようになり、勉強嫌いになりました。

こういう放任主義、小学生になったからと子どもに全ての責任を丸投げする親もいれば、熱心な親で嫌いになるケースもあります。

とくに、親が勉強が嫌い、または算数で苦労した経験があって『我が子はそういう風になって欲しくない』と熱心に勉強させる親も少なくありません。

ただ、自分が苦手だった分、嫌な思い出がたくさんあるので『算数は難しいからちゃんと勉強しなさい』と口にしてしまうこともあります。

そういう言葉を聞いて育っている子どもはどうなるでしょうか。

『算数は難しい』と刷り込まれて、算数に対して身構えて勉強するようになります。

少し分からない単元があれば『親が苦手だから自分も苦手なはず』と思い、苦手意識を持ちながら算数の勉強をしていくと『得意だ』と感じることがないままになってしまいます。

親自身が算数が苦手だったとしても、決して『算数は難しい』と口にしないようにしてください。

小さい子どもにとって、親の言葉というのは想像以上に大きな影響を与えます。

一度『難しいんだ』と受け止めてしまうと、それを完全に払拭するのは極めて難しいです。

算数は中学に進学すれば数学となり、高校に進めば文系か理系の選択を左右する科目になります。

本当は理系に進みたいけれど、数学が苦手だからと諦める原因、きっかけにならないよう日頃から算数に対する『苦手だった』『難しい』という思いを口にしないよう気をつけてください。

 

まとめ

小学校の勉強で、苦手な子が増える算数は親にとっても対策を色々と考えていく教科です。

算数はそれこそ就学前から対策をしていても学年が上がると躓く子が続出する不思議な教科なので、『どうしてできないのか』と考えることも大切ですが親自身の言動を振り返ってみて自分が原因になっていないか考えてみてください。

 

親の言葉というのは意外と子どもへの影響が大きく、『親が文系だから自分も文系』と平気で口にする子もいるくらいです。

思い込んでしまうと、それを方向転換させるのは至難の業です。

何気ない一言や、親の教育方針で算数嫌いになっている子もいることを忘れないでください。

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