今回は【子どもの学力 伸びやすい子の特徴と学年ごとの目安】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子どもの学力は運動神経、運動能力と同じように個人差があります。
【毎日1時間勉強しても凄く伸びる子もいれば、伸びるまでに時間がかかる子がいる】という差です。
理解力がある子、暗記力のある子がいるのは疑いようのない事実ですが、【勉強に関する能力の違いがある】は大々的に取り上げられることはありません。
運動神経の良さは運動会、体育祭でのリレー選手などで発揮されますが、賢い子が大々的いアピールする場所は公教育ではほとんどありません。
あるとしたら、作文コンクールやスピーチコンテストで賞をもらったというものでしょうが、テストで高得点を連発する子が必ずしもそういうコンクールに出場しているとは限りません。
また、自分の子どもが勉強と相性がよさそうか、勉強を自分の事と捉えてくれるかというのも学力が伸びるかどうかを見極めるポイントです。
ただ、神童タイプの子が身近にいると【うちの子はあんな風になれない】と諦めがちになります。
あまりにも凄い子がいると親の方がビックリしてしまうことが多々ありますが、賢い子全てが【レベチな神童】ではありません。
そして、神童も賢い子も全て毎日継続して勉強している努力家でもあります。
普通の子でも少なからず成績が伸びるような子になって欲しいと願いますが、まず大前提として勉強を継続できるスキルが不可欠です。
そのスキルを持ちつつ、伸びやすいかどうかが分かる特徴などを考えていきます。
1.低学年で自分の好きな本がある子は教科書読むのに抵抗感がない
読書習慣がある、本を読むのが好きな子や家の蔵書数が多い子は学力が高い傾向がみられる、という話は全国学力テスト・調査からでも明らかにされています。
私も塾で仕事をしている時、成績が良い子、進学校に通っている子ほど本好きな子が多かったです。
勉強もするけれど、好きな作家さん、お気に入りのシリーズがあって隙間時間に読んでいるという話を聞きました。
本が好きということは、文字を追う力、集中力そして読みながらその世界を想像する力が鍛えられているということを意味します。
小さい頃から本に親しんでいるので、こうした力が知らず知らずのうちに強まっていくわけですが、低学年の頃に自分の好きな本、シリーズがある子は継続して本を手にして読んでいるので教科書を読むことにも抵抗感がありません。
小学校では低学年の頃に読み聞かせや授業の一環で学校の図書室に行って本を借りること、全学年で朝の読書タイムが設けられていることがありますが、学校でのみ本に触れる子と家でも本を読んでいる子は語彙獲得、文字を追うスピードも違います。
小学1年生の頃の教科書を目にすると【こんなに簡単なの】と思う方が多いかもしれません。
しかし、学年が上がるとそれに伴い語彙も増えて文章表現も【その学年にあう】というものになります。
それをストンと理解できる子もいれば、そうならない子も出てきます。
教科書に出てくる言葉の読みや意味が分からない子もいます。
低学年の頃までに本を読む習慣がある子は、教科書を読んでも【分からない】が少ないので勉強や授業に対する嫌悪感がほぼないまま学校生活を送り、小学3年、4年と学力の分岐点となる重要な中学年へと駆け上ることができます。
学力が伸びるかどうかは、なにも勉強系の習い事の進捗状況や塾に通っているか伸びやすい、有利というものではなく、【学校内容を理解できるか】が根底にあります。
これがちゃんと出来ていないと伸ばそうと思ってもしっかり伸びない、【思っていたよりも伸びないぞ】になるので、色々な意味で本に親しむように工夫して欲しいなと思います。
2.小学3年生と4年生で考えさせる問題が多いテストで高得点が取れる
小学校は6年間と長く、1年生と6年生の体格差はかなりあります。
6年間の学校生活の折り返し地点となるのが小学3年生と4年生です。
親世代の頃は【高学年・低学年】の2つのグループで呼ばれていましたが最近では小学1年と2年が低学年、3年と4年が中学年、小学5年生と6年生が高学年と3つに分類されるようになりました。
とくに中学年は学力差が目立ってくることに子ども達も気がつきます。
クラス内で【勉強が得意な子と苦手な子】の共通認識が出来上がるなど、学力の分岐点です。
一般的には小4の壁、10歳の壁と言われていますが漢字スキルの差を含めて【学校のテストで高得点取れる】という子達とそうではない子は小学3年生からはっきりしてきます。
そして、2020年度からスタートした小学校の学習指導要領では思考力を鍛える学びとなっているためテストもそれに沿った内容で出ています。
つまり、親世代の頃はパッとみたら【こんな感じかな】と分かる問題が、文章題で出て解いたり、割り算であれば【割られる数字と割る数字】など計算の仕組みを説明する文章が出て、言葉を書く穴埋め問題が出るなど、習う単元は同じでも学び方が異なっています。
このように考えさせる、そして読ませる問題が増えているので【簡単に80点以上取れる】と思われがちな小学校の単元テストも小学校3年生、4年生頃から高得点が取りにくくなっています。
逆に80点未満が増えている中で高得点をキープしている、90点以上が当たり前という子どもは【学力が伸びやすい子】ともいえます。
毎日真面目に勉強していればたしかにそういう得点は取れますが、単元によってはかなり難しいです。
そして何より【毎日コツコツ勉強できる子】というのは長期的に見ても成績を上げる特徴を持っています。
サッと勉強をやって高得点を叩き出せるのはほんの一瞬のことで、おそらく低学年にだけ通用できる裏技です。
勉強は低学年の頃からの単元の積み重ねです。
その積み重ねが薄っぺらい、または弱いと、学年が上がって学んだことを積み重ねようとしても音を立てて崩れていくのが関の山です。
【小学3年から4年の学校のテストの点数】の推移がどのようなものかチェックし、もし100点、90点台を連発しているなら【この調子で勉強していけば心配することは少ないかな】とちょっと安心できると思います。
3.小学校高学年になるまでに色々な遊びを経験してきている
小学校高学年になると、理科と社会もかなり専門的な内容となり全教科で高得点を取れる子は完全に固定化されます。
今は小学校5年生から英語も学んでいるので、英語のスキル差も気になるところです。
高学年になると中学進学も目の前に迫っていることや、親が未経験の【小学校で英語を学ぶ】という時代になっているので勉強への意識もかなり高くなっています。
地方でも、高学年になると中学受験をしない子ども達でも塾通いをして【中学でそれなりの成績を取れるように】と備える家庭が増えてきます。
学校生活も6時限授業、クラブ活動、委員会活動と下校時間が遅くなるので塾などに通うと遊ぶ時間は減少していきます。
成長すれば自由に過ごせる時間は減っていくのは親自身も経験していると思います。
案外子どもが子どもらしく気ままに過ごせる時間は限られています。
子ども①②は小さい頃、小学校4年くらいまでは【放課後も外で遊ぶことを優先】しました。
運よく、子ども達の幼馴染たちのママさん達も【外で遊ぶ。そして外ではゲーム機は持っていかない】というルールを作っていたのも幸いしました。
DSなどない中で昭和の子ども達のように公園で遊んでいました。
小さい頃に遊んだ経験がないと【遊んだ】と子ども自身が踏ん切りをつけることが出来ず、小学校高学年そして中学に入ってから勉強する時間が増える中で【もっと遊びたかった】という思いをずっと持ち続けて、モヤモヤとした中で勉強するのを避けたかったからです。
子ども①②も【小学生の頃、夕方になるまで遊んだから良かった】と口にしています。
あと子ども①②の周辺の優秀な子、神童さん達も小学生時代は公園で友達と一緒に遊んだり、スポーツ少年団の練習に出ていたりと勉強一辺倒ではなかったです。
直接学力に直結することではありませんが、子ども時代に【遊んだ】という思い出、記憶がないと次のステップに思い切って進めることができにくくなるのではと感じています。
砂遊び、鬼ごっこ、ボール遊び、かくれんぼ、ごっこ遊びを経験をして、友達とのコミュニケーションやルール作りなど社会性を身につけられます。
こうした経験を経て成長し、【これからは勉強に集中するぞ!】と勉強に向き合えるようになります。
幼児期から勉強ばかりさせていると子ども時代にすべき経験が出来ないまま成長することになるので、気をつけてください。
まとめ
子どもの学力は伸びやすい、伸びにくいと個人差があります。
さらに、伸びやすくなる判断材料になるような特徴が低学年、中学年そして高学年で異なります。
成長過程で目安になることが違うので、【うちの子はどうかな】と考えてみてください。