今回は【子育てで起きやすい感情 妬み嫉みひがみとの付き合い方】と題し、お話していきます。
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ありがとうございます。
子育てをしていると自分の子どもと他の子を比較すること、よくありますよね。
乳児期であれば、首がすわったすわらない、寝返りができた、まだできないなどから始まり、ハイハイ、伝い歩き、意味のある言葉が出たことなど。
比較すればキリがありません。
そして、その比較は乳児期を過ぎて幼児期に入ると今度は【運動能力】【学力】【会話力】などに変化していきます。
小学校に入れば【学校でのテスト】【リーダーシップを取る】などより進学や社会に出てから役立つスキルを比較するようになります。
この他にも家庭の経済事情や塾のクラスなどを気にするなど、人によっては常に黒いモヤモヤとした感情を抱きながら子育てをしていることになります。
妬みや嫉みは嫉妬心です。
相手を羨ましく思い、自分や子どもよりも能力が高いことに対して憎たらしいと思ってしまう感情です。
ひがみは普段の生活であまり会話で口にする言葉ではありませんが【あんなに出来るけどそのうち学力の伸びが止まる】【どうせ自分なんて】と相手にも自分に対しても悪い方に自己解釈してしまう感情です。
こうしたドロドロとした気持ちが充満しながら日々生活をすると疲れてしまいます。
自分一人ではなく子どもやパートナーを筆頭に周囲の人にも悪影響を与えるだけです。
しかし、人の気持ちを完全に変えることはできません。
まして自分の子ども、他の子も対象としているならすごく厄介です。
悪い方に進んでいくと、教育虐待や育児放棄、子どもへの暴言に発展して親子で不幸なことになります。
子どもを育てていると起きやすいそうした感情とどう向き合っていけば良いのかを考えていきます。
1.渦巻く感情を全て捨てようとしない
モヤモヤとした気持ちを全部捨てて、世捨て人のように無の境地に至ることは不可能です。
悟りを開くことは出来ないという大前提で【こういう感情を無くすことは無理だ】と受け止めてください。
【嫉妬心を持ちながら子育てをするのは辛いからこういう感情を全部捨てよう!】と思っても、難しいです。
やってみようと努力し、けれどやはり無駄な努力だったとなると、さらに嫌悪感を強めるだけなので決して【ゼロにする】と気負わずに向き合ってください。
あまりにも極端な目標を掲げると全く改善することが出来ず、逆に【自分はこうした気持ちを持つなんて最悪な人間だ】とジェットコースターのような感情を繰り返すことになります。
とはいえ、【あの子に比べてうちの子は】【どうして同じように遊んでいるのにあんなに成績が良いの!】という感情を放置していると疲れるだけになります。
まず、妬みや嫉みを起こす原因を考えてみましょう。
・相手の子どもや親に対してどのような感情を抱いているか
・我が子に対してどうなって欲しいのか
・比較することで自分の気持ちはどう変化しているか
・自分が子どもの頃から同級生に対して嫉妬心が芽生えていたか
大人になってから自分の子ども時代をじっくり振り返るのは【子どもと同い年の頃はこうだったな】と子育てをする身になってからだと思います。
その頃から妬みや嫉みの感情を持ちやすい子だと、急激に性格を変えるのは困難です。
自分を真正面から捉えて【自分はこうだから比較するのは仕方がない】と思いつつ、【子どもの良いところをちゃんと見る、認める】という意識を高めていきましょう。
そうすることでほんの少しずつ、時間はかかると思いますが妬みや嫉みやひがみの心が和らいでいきます。
2.成功体験だけを追い求めない
子育てをし、子どもが小学生になると中学受験や高校受験を控えて勉強、成績を意識する機会が増えていきます。
塾で受けた模試で思うような結果がでない、志望校の合格圏の偏差値とかなり隔たりがあると、落ち込んでしまいますよね。
【これだけお金をかけているのに】【勉強させているのに全然結果が出ない】と子どもに対するイライラが溜まっていきます。
受験は言葉は悪いですが単刀直入に言えば【落ちるか受かるか】の二つしかありません。
もちろん、受験する家庭では親子ともども 受かることを全力で目指します。
塾の説明会、資料でも【合格した子】しか登場しません。
大々的にアピールされているレアケースの成功体験も【成功者がかなり少ないから希少価値がある】という見方もできます。
【偏差値35、40から難関校に合格】という話が載っていれば最初から最後まで目を通すでしょう。
または、親塾で難関校に合格したという話を探して参考にしたり、【うちもやってみよう】と前のめりになるかもしれませんが、成功体験が輝かしいのはそれだけ達成した人が少ないという裏返しでもあります。
とくに、成績が振るわなかった子が最難関校に大逆転合格した話や、塾に頼らずに家庭の力で合格を勝ち取ったという話は【珍しい話】として分類されます。
例えば、偏差値40から最難関大学に合格や国公立大学の医学部医学科に合格した人が合格者の100人うち1人だとしたら、全体の1%の成功体験を信じるという危うさがあります。
成功体験を見聞すると羨ましい気持ちが増していくだけでなく、子どもに対する複雑な思いが膨れ上がるので『滅多にないような成功体験』を追い求めず、冷静に『受験のリアルな現実』『倍率が高ければ不合格の子の方が圧倒的に多い』という事実を受け止めることも大切です。
3.自分の良いところを書き出し認める
妬みや嫉み、ひがみがあるというのは裏を返せば自己肯定感が低く他人と自分を比較してしまうという根本的な原因があります。
これも短期間で変えることは難しいので、とりあえず『自分の良いところ』を探して『他の人と比べずに自分を大切にする』という気持ちを持てる割合を増やしていきましょう。
子どもの良いところを探すのも良いことですが、やはり自分の感情と向き合うこと、自分自身をよく知ることは子育てで発生するストレスを軽減したり、または感情をコントロールすることにつながります。
正直、大人になって、しかも親になって『自分の良いところを書き出そう』と言われても恥ずかしさもあると思います。
ただ、日々忙しいと自分の事なのによくわかっていないと感じることがありますよね。
私もそういう時は、『自分の長所は何か』と考えて心を落ち着かせることがあります。
何も難しいことを考えるのではなく『早起きできる』『みんなに挨拶する』とかそういうことでOKです。
紅茶を上手に入れられる、眉毛の手入れが上手いとか、そういう小さなことでかまいません。
意外と『あれ、自分の良いところ、けっこうあるんだ』ということに気がつくはずです。
長所を知って速攻で自己肯定感が爆上げすることはありませんが、こういう長所を見つけることをしていくと、子育てで起きやすい嫌な感情を沈静化しやすくなります。
やはり、自分に対する自信のなさ、劣等感が妬みや嫉みひがみを引き起こすので『自分に少しでも自信を持つこと』をしていくことが必要です。
それと、親が自信を持っていると子どもも頼り甲斐を感じたりイライラが減っていれば心穏やかに家庭で過ごすことができるのでまさに家内安全です。
まとめ
子育てをしていると、必ずと言っていいほど他の子と我が子を比べる時があります。
我が家の場合ですと、子ども①と③が意味のある言葉が出るのが遅くて不安を感じることがありました。
お話が上手な同年齢の子ども、月齢が下または年下なのにお話をしている子を見て『どうしてこんなに話しかけているのに喋らないのかな』と心配になり、インターネットで色々検索した時期もありました。
今となっては二人とも良く喋る子に成長し、小さい頃の話は完全に笑い話になっていますが当時は親としては気が気じゃなかったです。
誰かと比較するのは人生で何度も何度も遭遇することで、妬み嫉みひがみを全部消去することは不可能に近いです。
とはいえ、ある程度その感情を鎮めること、抑えることをしていかないと自分自身の心を痛めることになるので『上手にコントロールする』を意識してみてください。