【〇歳まで】系の本、毎年必ず新刊が出ますよね。
それだけニーズが高い表れでもあります。
私も漏れなく、〇歳系の本を手にすることが多いのですが、タイトル倒れのものも少なからずあるのが現状です。
今回は、タイトルに○歳までに、とは書いてないのですが、内容的に10歳まえ・10歳あと系に分類できる本を紹介したいと思います。
中学受験しない御家庭でも、一読の価値がある本ですよ。
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。
キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!
ありがとうございます。
合格する親子のすごい勉強
筆者の松本亘正氏は、中学受験専門塾ジーニアス代表を務めています。
我が家のように、地方都市在住で首都圏のような難関中学受験とは無縁の世界に生きているものからすると、手にするのもおこがましいタイトルですね。
Part1~Part5の5部構成となっております。
【子どもを伸ばす親の関わり方】、【勉強習慣・生活習慣】、【大人になっても応用力がきく子の育て方】、【子どもをさらに伸ばす親の言葉がけ】、【子どもの学力が倍速で上がる中学受験の取り組み方】と読みやすくすみ分けされています。
どこに住んでいようが関係なく価値のある本だと思います。
理由は、端的に3つです。
- 中学受験に合格するためのノハウ本ではない
- 10歳まで、10歳以降、と区切って書いてある対処法は都会の子でも地方の子でも共通問題
- 仕事と自分のグータラ小学生を踏まえて納得することしか書いていない(個人的な意見)
- 巻末のオススメ問題集は必見
中学受験に合格するためのノウハウ本ではない
中学受験をする小学生の保護者向けに書かれていますが、勉強する姿勢と対処法などが載っているので、地方の保護者が読んでタメにる話ばかりです。
たとえば、P66に書いてあり、私の心に突き刺さったのがコチラです。
【10歳以前なら】漢字・計算・文字の書き方に親が関わる~汚い字は10歳までに直さないと、一生汚いままになる~ P66より
私の母は、「漢字は書ければいい。筆順は気にしなくても良い。字は読めればいい」というスタンスで、字の汚さ(母も汚い)は遺伝するという考えの持ち主・苦笑。
その影響を丸かぶりした私たち4人は、全員壊滅的な字の汚さのまま成長しました。
字へのコンプレックスはすさまじいものがあります・・・。
そんななのに、塾の先生になってしまったので苦行の連続でしたね。通信で美文字になるコースを受けましたが、3日坊主で終了。
私の手元に残ったのは、特典のお洒落ボールペンだけでした。
それ以降、悪筆をウリに指導をしました。開き直りですね、ハイ。
悪筆だと、イメージダウンしかないんですよね、とくに女性は。
現在、幼稚園の寄せ書き、子供会の集まりなどで、字を書くときは目立たないように書くか避けます。
子供①②に関しては、私の悪筆を十分知っている旦那さんの努力で、贔屓目抜きにちゃんとした字を書けるようになっています。
本当に、字の矯正は10歳までにです。残念ですが、私が証明です。
10歳まで、10歳以降、と区切って書いてある対処法がイイ
冒頭に申しておりますが、こちらの本はタイトル通り、【〇歳までに】系の本ではありません。
が、本の中では全てではありませんが、10歳以前と10歳以降の実践的な対処法が書いてあり、とても参考になります。
他の書籍にはないような内容が多く、個人的に目を引いたのがP110~P115にある【聴く力】に関する記述です。
聴く力の重要性と説いている
子供①②が通っている小学校では定期的に【聴くテスト】が行われています。
テスト自体は、小学校のテスト(大判の昔からある単元チェックテスト)形式です。
漢字や計算テストと違って、保護者もあまり注目していないテストなのではと個人的に感じています。
親世代にはなかったこのテストですが、苦手としてている子は一定数いて、しかも固定されている、と子供①は口にしています。
最初は英語のリスニング対策で国語でやっているのかな?、程度に思っていましたが、子供①②の話を聞くにつれて、【集中して聴けない子を判別している?】と思うようになってきました。
本書では、以下のことが書いてあります。
・10歳以前は親の話に割り込ませないことを、小さい頃から伝える
・10歳以降なら、聴く力がないと、10歳以降に伸びにくくなる
超訳しますと、小さい頃に空気を読む力を鍛えるとうっかりミス等や問題の読み間違いを減らすことができる、ということです。
うっかりミスが多い子供①、最近はかなり空気を読むようになってきました。
そう言えば、幼児時代は自分の話ばかりしていましたね・・・笑。
子供③はドンドン話に割り込んでくるお年頃なので、将来のことを考えて鍛えようと思います・・・。
仕事と自分小学生時代を踏まえて納得することしか書いていない(個人的な意見)
塾で仕事をしていた時によく合ったケースは、【中学生になったら自動的に勉強する】、【塾に通わせれば勉強する】、と信じている親が多いことです。
もし、子供がもれなく80%そういった意識改革をするなら、塾は成り立ちませんよ~。
どうして、塾がこれほど乱立し、勉強しない子の勉強方法などの情報が溢れているのかと言えば、ズバリ、自分から勉強する子が多くはないからです。
学年が上がれば上がるほど、学習習慣を身につけさせるのは困難である事実を、右から左に流している気がしてなりません。
中高で突然勉強する習慣がつくケースはほとんどない
64ページに書いてある、中高で突然勉強する子はレア的な話。
これは、わたしも大いに賛成します。
とは言っても、レアケースの中学で突然勉強した人間ですが、高校では完全
レアケースの子は、勉強以外に打ち込んでいたのを勉強にシフトチェンジして成功した的な文が書いてあります。
私の場合は漫画と本の読書とテレビ三昧に打ち込んでいたところ、中学で勉強に力が向いた、という感じでしょうか。
に燃料不足でスタートダッシュに大失敗しました。
地方のトップ高校でも、到達してもその先は余力がある子が絶対的に優位に立つ世界が待っています。
小学校時代からコツコツ勉強する人間が完全に勝者なのは、身をもって知っていますし、塾講師時代でも目の当たりにしてきましたしね~。
こんなにハッキリと断言している本、今まで会ったことがなかったので、スッキリしました。
そうなんです、中学生になっていきなり勉強に覚醒する子はレア。
小学生の頃からコツコツと家庭学習してるかどうかが重要なのです。
巻末のオススメ問題集は必見
中学受験する親子向けの本、と言うこともあり、巻末には筆者オススメの問題集などが紹介されています。
地方に住んでいて、中学受験する予定がない子には無縁の本ばかりなのでは、と思ってしまいそうですが、そんなことはありません。
地方の子もワンランクアップするために解くと優位に立つ
方は受験=高校受験、という図式が成り立つ地方の子。
大学入試で中学入試を経験してきた都会の子と勝負するためにも、紹介されている問題集などを無理のない範囲で解かせてみると、周囲の子より抜きんでること間違いなしです。
ただし、基礎学力という土台がしっかりできていることが大前提ですけどね。
紹介されている問題集の1部をピックアップします。算数は、完全に中学受験する子向けばかりなので割愛します。
国語
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大学入試でお馴染みの、出口先生の有名な小学生向け問題集です。
将来の文章能力を決定する、重要なモノですが、論理的な文章作成などは公立小学校ではまったく教えてもらえないので、自学しかありません。
出口先生は最近はとくに大学入試改革に向けて論理的に考え、書く力を養うべく、啓蒙活動に取り組んでいますね。
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↑の本、我が家にも置いてあります。
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1年前に出会い、今年に入って購入した1冊です。
理由は語彙を増やすためですが、この本は漫画形式で何度も手にして頭に入ることができます。
子供①が塾の国語のテストで慣用句などが毎回ダメで、点数を落としていました。その対策で購入。
一通り読み終わった直後のテストで、またもや慣用句がバツ・・・。
問題を見ると出題された全ての慣用表現がマンガにちゃんと載っていました。
それ以降、毎日暇さえあれば読むようになっています。学習漫画の1種なので手軽で便利です。
子供①のように読書習慣があっても、ことわざや慣用句はまた別腹、なんですよね。
親も、コッソリ読んで会話で使える表現を頭に入れておくといいですよ。
この1冊で語彙力アップできる優れものです。
理科
塾だけでなく、学校の授業で学んだ内容の理解を深めてくれる本です。
地方公立でも中学進学後、理解の内容はさらに深化するので、小学生時代にこの本1冊を読んでいると慌てふためくことがなくなります。
理科好きな子は、時間を忘れて読むことでしょう。
社会
日本のすがた〈2018〉表とグラフでみる 日本をもっと知るための社会科資料集
正直、知りませんでした、この本。
社会に出ると統計学の知識は必須です。
ビジネス書のコーナーで統計学系の本が目立つ場所に並んでいますね。
まさに、将来のことを見据えたかのように中学受験の社会では、統計資料を読み取る問題が出されることが多いです。
地方っ子には関係ないかもしれませんが、様々な資料に慣れさせておくことは決してマイナスにはなりません。
映像系
【チャレンジタッチ】、【スタディサプリ】、【トライイット】の3つが紹介されています。
あくまで補助的な立ち位置ですが、それぞれの特色が書いてあります。
チャレンジタッチは小学1年生からコースがありますが、スタディサプリは小学4年生からが対象です。とはいっても、無学年で見放題です。
トライイットは無料で、Youtubeでの視聴可能とのこと。
対象年齢は小学5~6年生とありますが、私の調べた範囲では中学生&高校生向けの講座です。
まとめ
家庭教育本はたくさん出版されていますが、これは他の人にオススメできる1冊です。
10歳以前、以後の対処法もそうですし、Part5の中学受験に向けた話も地方在住の家庭でも実践して子どもの学力増進に役立ちます。
みなさんも一読してみてくださいね。
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