中だるみ。
中学2年生がそう呼ばれることで有名ですが、個人的に小学生でもアル、と感じています。
独断と偏見で、小学生の中だるみ学年、を勝手に決めてみました。
少し長くなりますが、お付き合いください。
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。
キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!
ありがとうございます。
小学2・3・5年生
なぜ、2・3・5年かと言いますと、1年は希望に満ちて入学→2年はコナレて勉強への意力が少々トーンダウン。
3年では親からの自立心が少しずつ芽生え、以前のように親が「勉強しなさい」オーラを漂わせても意に介さず、になってきます。
3年生以降、親の言うことを何でも素直に聞くことは戻ってきません。←子供①がこの状態になりました。
2,3年生に関しては、公立小学校に3年間通って分かった3つのこと、にも書いてありますのでご覧ください。
5年生は、勉強面では超重要学年です。
が、巷では小学4年生の10歳の壁、が大々的に宣伝されているので霞がち・・・。
中学受験激アツ地域では、小学5年生=天下分け目の学年、という認識です。
が、4年の壁&中学生に向けた6年生に挟まれて、地方においては宙ぶらりんな印象。
さてさて、学年ごとのポイントと主要科目の国語と算数の改善策を独断と偏見で書いていきます!
小学2年生
小学1年生はキラッキラして過ごします。
子供①②を見ていても、小学生になった的に前向きな姿勢を見せてくれますが、2年生になるとトーンダウン。
まぁ、これは我が家の2人だけかもしれませんけどね。
九九だけ覚えれば2年はオールオッケー!、という短絡的な考えを炸裂、とならないためにも注意が必要です。
ブログで何回か書いてきましたが、dl&lの単位換算が登場する学年。漢字も1年時の倍の160字を学びます。
九九に隠れがちですが、単位換算は躓きやすい単元なので、最初の出会い(2年時)はとても大切。
2年の中だるみ解消は、1年生のお手本になるような生徒になるとカッコイイ(素敵だね)、と褒める戦法もまだ有効。
そして、学校では100点~90点連発でも、全国レベルでは平均以下になることを知るためにも、四谷大塚などの全国規模の模試を受けさせるのも手です。
地方に住んでいると、そういった模試を受けさせる=教育熱心、と冷ややかな視線を浴びることもありますが、まぁ、無視しましょう。
我が家では、子供①も2年生の冬に四谷大塚でのような大規模なものではありませんが、模試を受けてみました。
で、近所の塾ではトントン→現在通う塾では現実を知る、に至っています・・・。
勉強!、と叫ぶよりは基礎学力&家庭学力の定着を確固たるものにする学年が2年生だと思います。
ある意味、親の思惑でも動く最後の学年(個人差ありますが)。
家庭習慣を自然に身につけさせるラストチャンス!、と思っていいですよ。
2年で家庭で取り組んでおくと後々楽、と思う単元を各教科ごとに説明していきます。
算数
4年時から通塾を考えている場合、とくに計算に関しては少し難しめを家庭で実施しておくと、後で楽です。
これは本当に思いますよ~。
子供①はようやく軽自動車並みになってきましたが、ドリル系嫌いということもあり、3年の夏季講習会以降はそろばん&公文に習っていることの差が凄まじかったですから。
ドリル系嫌い!な子に最低限のマナー的なドリルはこちら、5分間計算ドリル 小学2年生―にがてな計算をたいじする。
あと、この時期に慣らしておきたいのが図形です。
進学塾で思うのは、図形の問題がハードこの上ない。
幼少期より図形と親しむことをしていないと、キツイ問題がド~ンと出てきます。
きらめき思考力パズル 小学1~3年生 図形センス入門編 (サピックスブックス)
学校と塾での図形は別次元。
トップ公立高校のトップを狙う→難関大学を狙うのであれば、低学年から首都圏や受験激アツ地域の子供達が解いている問題に触れさせる必要性があります。
私が住んでいる街は、サピックスや日能研、早稲アカなどはありませんが、問題集で似たレベルの問題を解くことが出来ますので、試す価値はアリ、です。
(四谷大塚は、地方の塾と提携してフライチャイズ路線に活路を見出しているので、地方でも目にします)
算数の文章題は、2年生になるとテストで差が出てきます。
けれど、文章題=難しい、点数取れなくても仕方ない、と考えるお母さんも多くいます。
その考えを捨てて、取りに行かないといけません!
子供①の学校のテストでも、正答率の低い文章問題がチラホラ出始めてきます。
読み解く力のあるなしの差、ですが日頃から文章題に慣れておくと越えられるもの。
多くの人が想像する、Z会的な問題ばかりではない、グレードアップ問題集小学2年算数 文章題がお勧めです。
学校レベルプラスαなら、この問題集が今のところベスト、と考えています。
子供①も通塾(小学3年の夏)前まで、これで基礎学力プラスαを養っていきました。
アレコレ手を出すよりは、1冊ずつ丁寧に解いていった方がお財布にも優しいです。
また、子供が自立し問題集を何でも手を出す癖がつかないですし。
単位換算など不安を感じる場合は、冬頃から【教科書ぴったりテスト 算数 2年】で復習をしていくのがベターです。
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国語
国語は全ての教科の土台です。
私自身、グータラ小学生でしたが、公文(と言ってもグータラ)&読書習慣で中学生からの大逆転につながりました。
本好きにさせれば、読解力もつきやすく好奇心旺盛な子に育ちやすいだろう、と子供①は生後1ヶ月くらいから図書館通いをスタートしました。
ちなみに、子供②&③は2ヶ月後からです。
子供達の読書歴に関しては、子供の本棚に書いてありますので興味がある方はご覧になってください。
漢字については、仕事を通じて出来る出来ない子の差が信じられないほどある、と痛感。
子どもには漢字スキルは平均以上を身につけさせたい!、とアツイ思いがあります。
とは言え、小学生中に1級合格目標!、とかではありません。
漢字練習は小学生の嫌な宿題ベスト3に入るのでは?、と思うくらい子供はやりたがらないです。
向かわせるには工夫が必要。という訳で、キャラクターものを使ったドリルが豊富にあります。
出版社は保護者の悩みを理解しているのでは、と思います。
女子に大人気のすみっコぐらし学習ドリル 小学2年の漢字 は女の子なら喜んで飛びつくドリルです。
男女関係なく飛びつくのは、お馴染み うんこかん字ドリル 。
我が家の子供①は、うんこ漢字ドリルのおかげで2年生の漢字(3年時に前年度の復習を兼ねて購入)をノリノリで取り組んでくれました。
親も笑うような例文の数々。頭にこびりついて離れなくなること間違いなし!、です。
読解力は、グレードアップ問題集小学2年国語 読解で力をつけ、国語独特の設問に慣れさせます。
更なるレベルを求めるなら、地方の子にはトップクラス問題集国語小学2年―中学入試をめざす 徹底理解編がお勧めです。
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中学受験は考えていないけれど、首都圏の子と同じレベルの問題を、というにはこの徹底理解編がベスト。
↓我が家で子供①&②が小学2年生時に使用した問題集などを紹介しています。
小学3年生
続く3年はヒタヒタと学力差が出始める重要学ですが、これまた難しい学年。
学校に慣れてきた&自我が芽生えることで起きる、プチ反抗期が重なってきます。
2年生の時のような素直さが消えていきますよね・・・。
勉強の大切さを語り聞かせて理解する力は2年の頃より高まるので、ここをうまく切り抜ければ、その後「勉強しないことでイライラ!」は激減します。
この時期に勉強・勉強・勉強!、を連呼すると頑なに拒否する恐れも。
勉強=人生の選択肢が広がる、をしっかり理解してくれます。
個人的には、10歳の壁を超えるかどうかのターニング学年は3年と考えています。
でも、世間的には小学4年に目が向けられがちですけどね。
ダイエットと同じで、苦行=勉強の図式を勝手に作り上げてくる学年になります。
3年生でも、塾の模試などを受けて全国での立ち位置を見るのをおススメします。
刺激を受けて勉強に前向きになる可能性のある学年です。
算数
2年生と同じように、計算はプラスα的な問題を日常的に解くことをおススメします。
そして、3年になると小数や分数の知識を学校で触れてきますが、可能ならば家庭でもっと踏み込んだ内容をやってもいいのでは、と感じています。
せっかく学校で得た知識を広げられるチャンスです。
まだ学校では習わないのですが、小数の掛け算の時の小数の移動、分数は分母を揃える、というルールを事前に教え、簡単な問題で慣れさせておくと、つまづきを抑えられます。
小数の掛け算は、今まで計算得意!、という子でも理解するのに時間がかかるのを仕事をしている時に目撃してきたので要注意!
分かっているふりの累積が、高学年で露呈して後手後手に回ると大変!
私もその負債処理の徹底には至らず、高校では伸び悩んだと自覚しています。
3年時では、苦手の徹底理解をはかり、応用OKかどうかを見極めるのが大切。基礎がグラグラなのに応用に突き進むと学力の土台が弱いまま、というのは避けたいところです。
子供②の復習で使いましたが、教科書ワークはとても役に立ちます。
教科書ぴったりトレーニング 小学3年 算数 東京書籍版(教科書完全対応、オールカラー)を使って、基礎内容の理解を深めることが出来ますよ。
3年になると、学校の内容が定着している・いないを見極めることが重要となります。
教科書内容なので、安心して復習できますね。
3年になると、四則計算の基本は履修済みになるので、ここまでの弱点は、この時までにある程度解消しておかないとツケが回りますよ!
勉強習慣がない!、子供が勉強から逃走の気配!、という場合はチャレンジ小学生が一番効果があると思います。
私も中学生時代に勉強モードにスイッチ入れてくれた教材です。親的にはキラキラし過ぎている感がありますが、子供はこのキラキラにやられます・笑。
ゲーム好きな子は、チャレンジ・タッチやスマイルゼミなどのタブレット系の通信教材がオススメ。
国語
算数でも差が出始めますが、国語でも差が出ます。
漢字スキルの差はこの学年から始まります。仕事をしていた時に漢字苦手な生徒の多くは、小学3年の漢字まで遡って復習させてきたので確実です。
読解力の差も、1,2年時には目立ちませんでしたが、3年では決定的になります。
ここから挽回するには相当な努力が必要となります。
と言っても、この時点での差は日頃の読書(良質の漫画や学習漫画を含む)と会話力の差からきているのですけどね。
読書習慣ない!、親も読書しない!という家庭では学習漫画の導入を強くオススメします。
国語の挽回方法としては、地味ですが漢字の定着と復習と読解力の構築です。
ドリルはお子さんに選ばせて、最後までやり通すように仕向けましょう。
読解力は、論理エンジン小学生版1年生―どっかい・さくぶんトレーニングを下学年からコツコツやっていくことで追いつき追い越す力がつけられます。
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読書好き=読解力アリ、とは限りません。
入試の時に必要となる論理的思考を小学生の頃から訓練し、あとで楽できるような下地をつくれます。
⇒ 出口先生は教育改革に関する本を多数書いていますので必読。
子供①は3年生を過ぎましたが、現段階、読解力に関しては親から見ても心配しないレベルに到達しています。
アマゾンの他に本の検索や購入で利用しているのは1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ
絵本ナビの利点は、対象学年が載っていること。自分の子供が愛読している本の対象年齢・学年のチェックができます。
3年の冬から子供①が好きなのは5分後に意外な結末 2 青いミステリー。
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学校の図書室で手にし、面白かったので春休み中に図書館で借りました。
対象学年は高学年。
ちなみに、絵本ナビでは低学年・中学年・高学年の今どきの3つ分けで表示されています。
子供①&②ともに、実際の学年+2学年を対象にしている本を好んで読むようになってきました。
幼少期はそんなことを気にせずにドンドン好きな本を読ませることに徹する。
1年後半~2年から無理のない範囲で少し背伸びさせるような本をセレクトして力を伸ばしていく工夫をしてみるといいですよ。
小学5年生
中学受験激アツ地域では常識の、勝負の5年生。
地方においては、まだまだ浸透しておりません。
10歳の壁と中学進級(受験ではなく進級ですヨ)に目がいってしまい、5年生は埋没している印象があります。
とはいっても、地方では教育熱心な親御さんは5年生に上がるタイミングで進学塾に子供を通わせていますが。
勉強に関して、先を見ている家とそうではない家とでは差が出やすい学年、と言えそうです。
ハッキリ言いますと、5年で学力のランクはほぼ固定されます。
そして○○は賢い、とクラスの皆が分かるように・・・。
そして、その逆もあります。
塾の模試は、クラスで上位であれば受けてみるのもいいですが、ミドル以下だと厳しい現実が待っていると覚悟してください。
算数
10歳の壁と言いますが、子供がガーンと凹むぐらい差が明らかになるのが5年生です。
私も、5年の時に算数の出来なさを知り、落ち込みました。で、落ち込むだけで何もしませんでした。
なぜ、5年生の算数が大切なのか?
割合と比、という中学や高校進学後に重要視される単元を深く学ぶからです。
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↑は朝日新聞に連載されていた中学受験算数用のテキストです。
しかも、朝日学生新聞のHPには動画ありというのですからスゴイ!
これだけ見ても、割合の単元は中学受験の算数の重要単元ということが分かります。
地方に住んでいれば、そこまでやらなくても良いのですが、結局のところ大学受験で相まみえるのですから、割合・比の知識は最低限身につけるべきマナーだと言えます。
マナーを身につけていなかった私は、高校進学後の数学で大変苦しみました・・・。
さて、この5年の算数の重要さですが、やはり地方のママさんにはあまり知られておりません。
私も、塾で働き&子供を塾に行かせる、を通じて自分がなぜ高校進学後に伸び悩んだのか気が付きました。
そう、この5年の単元の弱さを放置していたからです。
中学時代は、ここを無視していてもなんとかトップ高校に手が届きましたが、高校→大学までの道のりはこの5年の単元が左右するのでは?、と大袈裟ですがそう思うようになりました。
数的なセンスを伸ばしてくれる単元、と勝手ながら思っています。
さて、5年時から勉強習慣!、はかなり厳しいです。
私も仕事をしている時に、5年生が何人か来ましたが、家庭学習習慣がある生徒・ない生徒は授業への取り組みも異なり、驚いたのを覚えています。
11歳で、こんなに差があるものなんだ~、とちょっと怖くなりました。
習慣のない生徒は、一日10分でも机に向かわせ問題を解くことを継続させて、少しずつ勉強時間を長くする必要があります。
市販の問題集やドリルでは難しいので、チャレンジ・タッチやスマイルゼミの力を借りることをオススメします。
少し外の世界を知りたい!、という地方の子は塾の講習会などに参加し、刺激を受けてみるのもいいです。
5年生になると、クラスが2つ用意されている塾が地方でも多くあるので、トップとミドルと自分の学力に合った通塾が可能になります。
国語
漢字や文法に関しては、5年にもなるとスキルの差は歴然。
苦手な子は、なりふり構わずに遡って復習するしか道はありません。
入試などで作文・小論文を書く際に誤字脱字は減点の対象になるので、小学6年間に習う漢字は最低限身につけておく必要性があります。
読解問題は高度な内容に突入。国語の出来る・出来ないは明確化されます。
これまで得意かも?、と感じていた子も思うような点数がとれなくなるのは、説明文の要約や抜き出しとった入試形式の問題が出題されるからです。
こういう問題は、慣れが大切。
低学年から形式に慣れていた子は動揺しませんが、とくに国語の勉強をしてこなかった生徒にとっては恐れおののくしかありません。
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↑は5年生ですが、3年、4年に遡って地道に基礎を固めていき、読解問題への自信をつけさせましょう。
ドリル形式なので、ページを開いても圧倒されない大きさです。
5年になると、短歌や俳句などを学ぶ機会も増えます。
季語などの知識、体言止め倒置法と言った文法も覚えないといけなくなります。
読書量の差、知識量の差、漢字スキルの差、と今まで隠れてきたものが一気に露呈するのが5年です。
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↑は私が仕事をしていた頃に、漢字が苦手な生徒に解かせていた形式のドリルに似ています。
メールで全てが済ませる時代ですが、入試などではまだまだ手書き。
最低限のスキルはしっかり身につけさせるのも子供のためです。
まとめ
長々と書いてきましたが、個人的に地方では中だるみ学年になりそうな2年・3年・5年も落とし穴が待ち受けていることを伝えたかったのです。
しかも、けっこう厄介な落とし穴ですし。
我が家の場合、2年生は2度目(子供②)なので①より改善して勉強に向かわせたいな、と心に誓っています。
なにより、子供②は応用問題の慣れが急務なので、どういったアプローチをしていこうかが目下のなやみでもあります。
あと、子供①の塾や公立小の4年はどうなのか、英語はどうなる、と気になることが盛りだくさんです。
2018年度も有益な情報を独断と偏見で発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします!