以前、10歳の壁に関することををちらっと書きました。
自分自身と塾での経験からやはりアル、と個人的には考えています。
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エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
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キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
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透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
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ありがとうございます。
噂の小4の壁ってあるのか?!
今から8年ほど前に放送されたNHKのクローズアップ現代
「10歳の壁を乗り越えろ~考える力をどう育てるか~」2009年6月18日放送
この放送以降、関連した内容の本が巷に溢れました。今では広く浸透した言葉でもあります。
Googleで期間限定の検索をしてみると、この放送前(2009年以前)だとヒットする件数は少ないのですが、あることにはあります。
小4の壁を最初に大きく取り上げた本
この小4の壁をメインに扱った本とは別に、12歳までに「絶対学力」を育てる学習法―すべての教科に役立つ万能の思考力を伸ばすもある、2003年初版の糸山泰造氏の本です。
古本ですと安いですが、おそらく図書館にもあると思います。
内容はなかなかハードですし賛否両論ありますが、共感する部分も少なからずあったりしました。
小学4年生(9,10歳)を境に、とくに算数における高度な問題への対応が出来ない子が増えてくる現象を説明しています。
四則計算の基礎はは小学3年までで修了します。4年からは小数や分数を学んでいきます。
(実際は3年生から小数の内容も学んでいきますが、その辺りから差が出始める模様です・子供①の証言)
私自身の経験ですが、公文の算数でその単元を学んでいたこともあり、そこまでは日頃から勉強しなくても何とか乗り越えた記憶が残っています。
ただし、不真面目な生徒でしたので、授業中も野球やアニメのことばかり考えていて学習内容は頭からスル~していき、5年での明かな躓きにつながったと断言できます。
小数の掛け算を理解できない
(以下は、10数年前とは言えプライバシー保護の観点から、ノンフィクションですがオブラートに包んだお話しです)
塾で働いていたある秋の事。(フィクションとノンフィクションが交差しています)
3つほど隣の公立小学校に通う、小学3年生の男の子・S君がプリント学習のクラスに入ってきました。
少し学校の算数が躓いてきたのでその補習も兼ねて、というお母さんのお話でした。
とりあえず、2年の掛け算からスタートし、コツコツ回数を重ねていきました。
S君の入塾から遅れて2か月後のこと。めっきり朝晩の冷え込みが厳しくなってきた頃、同じ小学校のお母さん同士が仲が良いというNちゃんがやってきました。
Nちゃんはクラスでも優秀な子らしく、プリントで先取りして欲しいとのお母さんの要望でした。
確かに、割り算もスラスラお手の物です。ただ、Nちゃんはプライドが高く、学校ではなかなか習わない4桁割る2桁の問題で手こずると、途端にやる気をなくしたり、文句を言ったりと私ともう一人の先生(プリントクラスは二人体制)は困り果てました。
説明し、間違いをやり直していけば、その単元もスラスラできます。
小数に突入したら変化が!
そして時は流れ、Nちゃんが小数の単元に入りました。
足し算は乗り越えましたが、引き算から怪しくなってきました。
0.4-0.34=0.06といった、0.4を0.40と考えるべき問題を前にして固まるのです。
これも割り算の時と同じよくに、学校で習う前だからなのだろう、と当初思っていました。
0をつけて考えてみよう、とヒントを出せばできますが、それまでの勢いがなくなってきた印象を受けました。
Nちゃんは基本、出来る子です。お母さんの要望もあり、ほんの少しだけ学習内容の復習をしたら、あとはまた前進してきました。
そして迎えた小数の掛け算・・・・
何度教えても、0.2×0.4=0.8、と筆算の式だと小数を付けるのが、直下(この場合だと0.2の真下)で書いてしまうNちゃんがいました。
小数点以下の数字の数によって、点をつける場所が決まると何度も説明しましたが、やはり間違えます。
教えた直後の3問はたいてい合っていましたが、それ以降の問題では元通り。
ちなみに、計算チカラは完璧なので、小数点の場所だけが違うのです。
Nちゃんは、目で見れば理解できる計算は得意だけれど、それだけでは通用しない計算を前にお手上げ状態になってしまいました。
壁を乗り越えるためには?!
Nちゃんを間近でみていて、私はやはり高学年では計算力だけでは通用しない、ということを改めて痛感しました。
Nちゃんは家でも勉強をする子でしたし、学校でも優等生。
それでも小数の掛け算と言う、見たまま計算しない計算問題で苦しむのですから、あまり勉強していない子はどうなってしまうのだろうかと先ずは疑問を持ちました。
時はゆとり全盛期。
塾に来て勉強している小学生ががり勉と陰口を叩かれるような地方都市の郊外。
Nちゃんはそんな中でも塾に通っていたのですから、お母さんは教育熱心なのは伝わってきました。
けれど、私ともう一人の担当の先生の見解としては、お母さんが密かに狙っているであろう、トップ高校には手が届かないだろう、で一致していました。
中学1年生が持ってきた英語の教科書の薄さと前年度より少なくなった単語数を眺めながら、これはとんでもなく学力格差が広がるだろう。
小学校高学年→中学生→進学校に進むには、ある程度の準備をしないと越えられなくなるのでは、と直感しました。
そして、低学年では出来る子でも躓く4,5年の算数内容をどうしたら突破できるのかを考えました。
謙虚な気持ちは何事にも大切です
Nちゃんにやや欠落していたのは、想像力と素直で謙虚な気持ちでした。
小数で躓くたびに、自分の間違いをかえりみないのです。
おそらく、学校でも間違えることがほとんどないので、ボロボロ間違えるプリントを前に機嫌が悪くなることが多々ありました。
Nちゃんのお母さんはお友達のS君親子を面談の度に馬鹿にしていて(自分の子供はこんなに進んでいるけれど、S君のお母さんから聞いたらまだ〇〇までしか到達していないんですってね~等)、もう一人の先生も私も内心気分を害していました。
おそらく、家庭では人を馬鹿にする言動を母から聞かされ、自分はとてもよく出来る子だと自負してしまったのだと思います。
出来る子&その保護者ほど謙虚です。
それは間違いありません。実生活に置いても、威張ってばかりの出来る子&親にはまだ会ったことがありません。
ごくごくシンプルなことをやる
さて、高学年へ飛躍するには欠かせない想像力&思考力ですが、やはり小さい頃からの土台が大切だと思います。
ありきたりな話だと思いますが、読み聞かせで読書の習慣を難なく身につけさせます。
見えないものを見えるようにする力(霊的な話ではありませんよ・笑)は、工作や粘土、折り紙、ブロック遊びを通じて養うことができると思います。
あとは、すごろくゲームではどの数字が出たらいいか、という見立てる力(仮説を考えられる)をつけることが可能です。
ここで重要なのは、親子で楽しむ遊びからスタートしなくてはいけない、ということです。
親がゴリ押しだと、子供はイヤ!!!と逃走します。
自然に、かつ楽しくなければ子供も入ってきませんからね。
小学校に入ってから下地をつくるとなると、やはり読書からスタートして向上心や探求心を芽生えさせていく。
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親子で大学やNPO団体が主催している自然観察教室・科学教室に参加。
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子供の興味がある分野を見極め、図書館で本を借りてきたりする、という流れを作るのが無難でしょうか。
何はともあれ、子供が自力で乗り越えることは困難極まりないので、脚力やジャンプ力をつけるトレーニングを親はコッソリとさせてあげることが肝要です。
2020年も元気に家族で愛用中!
子供達はこれで日本地理の基礎をスタートさせました。
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