今回は【学力の分岐点 理科と社会を放置するのがNGな根本的な理由】と題し、お話していきます。
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小学校3年生になると、1年生と2年生に習っていた『生活』が理科と社会に分かれます。
理科と社会というのは小学校と中学校は2教科ですが、高校に入るとさらに専門分野となる教科がボンと分かれます。
理科なら、化学、生物、物理、地学であり社会は地歴公民です。
小学校と中学校は様々な分野の基礎を学んでいることになるため、『理科は実験キットを使えるから楽しそう』とか『社会は校外学習があるから楽しい』というだけの教科ではありません。
親なら学生時代に勉強してきて『理科と社会は覚えることが多い』という経験をしていると思います。
子どもが必要な知識を楽に、そして無駄なく覚えられるように学習漫画を活用して、理科と社会対策をしていくというのが今の勉強法の一つと言えるでしょう。
ただ、塾で仕事をしているときも小学生そして中学生の生徒、保護者はメイン教科は『国語と算数』、『英語と数学』という考えで、理科と社会はその2教科に比べるとちょっと後回しにされがちな印象がありました。
とくに小学生は中学受験をしなければ理科と社会が本格化するのは中学に入ってから、というような捉え方をしている親子も少なくありません。
どうしても算数のテストや国語の漢字の定着の方が気になってしまいます。
けれど、この2教科もゆくゆくは受験科目として存在感が増していく大切な教科には変わりありません。
小学生の頃から真面目に授業を受けて知識を定着させていくことが必要です。
そうはいっても、やはり後回しにされてしまうのが理科と社会です。
今回は、理科と社会を放置してしまうのがなぜいけないのかという根本的な理由を考えていきます。
1.覚えることが多く復習が必須で学習の負担が増す
理科と社会は暗記教科というイメージがあります。
本当は知識を暗記すればそれでOK、という教科ではありませんが覚えるべきことがたくさんあるのは事実です。
しっかり覚えていて、その知識を利用して問題を解いていくのですが、怠けて勉強しない、復習しないとドンドン『覚えないといけないこと』が積みあがっていきます。
学期末や学年末のまとめのテストでひどい点数を取って、その時に『このままではヤバイ』と気がつき復習しようにも、相当な量を勉強することになります。
我が家の子ども①②が小学生の時も、『まとめのテストで70点の子が多くてお母さんに見せられないと騒いでいる子がけっこういた』と口にしていました。
社会と理科という教科の特性を考えると、やはり国語と算数とは立ち位置がちょっと異なります。
例えば中学受験をしない子かつ教育熱心な家庭の子が通う習い事としてまず頭に浮かぶ公文や学研でも、柱となる教科は国語と算数そして英語です。
読み書きソロバンは国語と算数に関わるスキルなので、どうしても親の方もこの2教科に力をいれてしまいます。
これはこれで悪いことではないのですが、理科と社会を後回しにしていると子どもの学習量を確保するなど負担が増していきます。
素直に復習をすれば親としては『大丈夫かな』と気を揉みますが、まだいいです。
子どもが勉強を嫌がると、膨大な量の復習をやりたがりません。
そして時間だけが流れていき『ほとんど定着しないまま進級する』ということになります。
小学校の理科と社会は中学に行くとさらに学ぶ内容が専門的になり、覚える知識も増えます。
テストも単元ごとに行われた小学校時代とは異なり、定期テストは年に数回実施されるため、テスト範囲も広く、知識が抜け落ちている子は高得点を狙えません。
塾で仕事をしている時に季節講習会の時にだけ理科や社会を取る小学生もいましたが『その時だけやって普段は復習や予習をしていない』という子が多数を占めていました。
ということは、小学生の頃から学校の授業で習ったことをさらに定着させて、忘れないようにしていくには日頃の家庭学習や学習漫画を活用していくしかありません。
理科と社会にも意識を向けられるかどうかは小学校の頃だけの問題ではなく、中学校に進学してからの成績や子どもへの負担にも影響するので気をつけてください。
2.高校受験の受験校を左右しかねない
地方に住んでいて牧歌的な子ども時代を過ごしている子も、やがて成長して高校受験と向き合わないといけない時がやってきます。
一部の私立高校を除くと、高校受験は国語、数学、理科、社会、英語の5教科が受験科目になっています。
一応、5教科の合計点で合否が判定されるわけですが、偏差値の高い学校になればなるほど『苦手な教科の存在が足を引っ張る』ということになります。
進学校では各中学の優等生が受験するので、一科目でもミスをして、他の教科も少し悪い点数を取るというのは絶対に避けないといけません。
我が家の子ども①のように本番で一科目やらかしても、他の教科で全力でカバーできたというラッキーなことが起きることもありますが、やはり全教科ともそれなりのレベルに仕上げておく必要があります。
理科と社会がちょっと弱いとなると、『二科目弱点がある』という状態なので入試に向けて黄色信号が点滅していることになります。。
弱点を無くしていくには勉強量を増やすしかないのですが、受験が近づいてくると二科目だけに力を入れるわけにはいきません。
合格を勝ち取るには総合力を高めていく必要があり、他の教科をないがしろにすることはできないです。
理科と社会は覚えることも多いので、後回しにしていると勉強時間を消費することになり他の教科に費やしたい学習時間の配分が上手くいかないことになります。
常にテストで理科と社会が足を引っ張っていると、志望校の変更も検討しないといけません。
とくに進学校の場合、受験する生徒は『ちゃんと勉強している子』ばかりなので、中学2年や3年生になって本腰を入れて勉強したら何とかなる、合格ラインまで伸びるという甘い考えを持つのは危険です。
知識がぽろぽろと抜けている状態から本格的に勉強をし、進学校を目指す子と同じレベルに到達するには相当な努力をしてから半年くらいはかかると考えていいでしょう。
サクッと勉強して何となるのであれば、誰も受験で苦労はしません。
塾で仕事をしている時、ある特定の教科が得意な子が『社会で点数を落としても得意科目でカバーする』と口にしていました。
しかし、入試本番はどんなことが起きるか分かりません。
得意な教科で思うような点数が取れないということになるというのも『受験あるある』です。
3.関心の有無がテストの点数に直結する
理科と社会は国語や算数、数学や英語以上に『教科に関わることに興味関心があるか』で点数、成績が決まってしまうような教科です。
塾でも子ども達に社会を教えている時『歴史は漫画を読んでいたので分かるけれど公民がサッパリ』という生徒がいました。
公民を習うようになってから定期テストの社会の点数も下がってきて、補助教材を渡して強化した記憶があります。
理科と社会は学問でありつつ、教養的な意味合いもある教科だと個人的には感じています。
そのため、子ども自身の関心の有無で点数も上がったり下がったりする塾の先生泣かせの教科です。
私の子どもの達も、そういう傾向があり理科の中でも『この単元は興味ない』という傾向があります。
小学4年生の子ども③は小学3年生の時点ですでに昆虫や植物系への関心が薄く、それが単元テストに現れていました。
代わりに、物理領域への関心は高くその単元は点数も良いなど『単元による出来の差』が出始めていています。
単元で差が出ているならまだなんとか対策しやすいですが、教科全体になるとけっこう大変です。
理科そのものに興味が薄いと、学校の授業を受けても知識が定着しにくく、それでは復習すれば良いのかと思いきや理科の勉強が苦痛になって『理科は嫌い』という気持ちを増してしまうこともあります。
社会も歴史、地理、公民の3本柱で、その中で得意不得意がある子もいます。
興味関心のあるなしが成績に影響してしまう教科だということを理解し、低学年の頃から楽しく知識を増やしていくようにしましょう。
我が家では、大量の学習漫画を読んで知識を無駄なく増やすことをしてきています。
我が家の三人の中で、理科で一番人気があるのが『実験対決シリーズ』です。
最近、高校生になった子ども①も真面目な顔で実験対決を読んでいました。
社会に関しては、多種多様な学習漫画のシリーズを読んで『分かった』を経験させています。
興味のないことに興味を持ってもらう問うのはけっこう大変なので、小さい頃から学習漫画などを上手に使って知識を増やし、関心を持つようにしていきたいですね。
まとめ
理科と社会は小学校や中学校の頃は国語、英語、算数や数学に比べると後回しにされがちな教科です。
しかし、高校受験では出来不出来によって志望校変更も余儀なくされることもあります。
そして、義務教育期間中に習っている理科と社会は高校に入ればさらに細かく分かれて専門教科として学ぶようになります。
覚えることばかりの教科なので、小学生の頃から無駄なく、そして子どもの興味関心に左右されないよう学習漫画を上手に活用しながら『理科と社会は興味ないから分からない』という状況にならないようににしていきましょう。