今回は【中学受験 地方の中学受験で得られる3つの効果】と題し、お話をしていきます。
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地域によって中学受験が珍しくないエリアと珍しいエリアと分かれています。
地方でも高知県は私立高校が地域のトップ高校と、他の地方自治体とは異なる受験事情なので特別な存在であり、一般的に首都圏とか近畿圏は中学受験熱が高いです。
我が家では、中学受験が盛んではない地域に住んでいて、色々とあって子ども①と子ども②は国立大学附属中を受験をしました。
その経緯や理由などはこちらのブログで折に触れて書いているので、気になる方は覗いて頂きたいなと思っています。
さて、地方の子が中学受験をしても進学先は限られています。
公立中高一貫校が本命の子が圧倒的に多く、国立大学附属中や私立中が本命という子は少数派です。
ちょうど仕事をしている時に、各地で公立中高一貫校が誕生していて教育熱心な保護者を中心に
【適性検査って何?】とか【トップ高校を目指すよりも一貫校を目指した方がいいのか】という質問や話をした記憶があります。
ゆとり教育の時代と重なっていたこともあり、地方でも中学受験をする子どもの数が増えて来たのも事実です・
そして小学生の頃から塾に通う子がいたりと、学力格差を助長するきっかけになったかなと個人的に感じています。
ただ、地方の中学受験は根本的に大都市圏と異なることがあります。
それは選択肢がめちゃくちゃ少ないということです。
公立中高一貫校は定員も限られているので、不合格となったら学区の中学に進学してトップ高校、たいていは公立高校で、歴史ある伝統校を目指すことになります。
あとは、学区の中学が荒れているならレベルの高い公立中学に越境入学する子や私立中学に進むという子も少数派ですがいます。
このように選択肢が限られている地方で中学受験するのはメリットがあるようには思えないのですが、今回はそういう経験を通じて得られる3つの効果をご紹介していきます。
1.小学生で全国での立ち位置が分かる
受験をすると決めて塾通いをするとなると、ある程度規模の大き目な塾に通うことになります。
そして、その塾で偏差値がガッツリでる模試、テストを受けて【合格するかどうか】を見ることになります。
これは、地方でも都会でも同じです。
ただし、生まれも育ちも都会で、子育ても都会でしていて子どもは中学受験するという方にとっては驚くかもしれませんが、地方の小学生が学校以外の場でテストを受けるというのはそう多くはなく、当たり前ではありません。
受験塾に通っている子や通信教材で勉強していて定期的に開催される実力テストを受けている、参加している子くらいです。
ですから、地方の多くの子が偏差値や順位というのに直面するのは中学校に入ってからになります。
牧歌的な雰囲気なことは悪いことではないのです。
しかし、人気のある大学への進学や倍率の高い学部学科への進学を考えている場合は小学生時代から【全国での立ち位置】をある程度把握していた方が、早い段階で現実と直面することができます。
インターネットで情報が簡単に入手しやすい時代になりましたが、まだまだ大学受験を高校受験と同じようなノリで考えてしまう子どもだったり、親もいます。
高校受験はその自治体オンリーだけで済むことだけなのですが、大学となると全国が相手です。
同級生だけでなく、昔に比べれば現役志向が強くなって人数も少なくなっていますが既卒生も含まれます。
【全入時代だから大学受験は楽勝】ではありません。
人気のある大学では、総合型選抜にしろ推薦型選抜そして筆記試験でも簡単には合格手形はもらえません。
こうした現実が待ち構えているので、小学生の時に中学受験をすると決意をして、小学4年生とか5年生から色々な模試を受けて自分の学力を把握することで、今から7~8年後の大学入試を念頭において勉学に励む気持ちを持てるようになります。
2.大都市圏の子と同じレベルの問題を解いて勉強ができる
地方の中学受験が雑誌などのメディアでクローズアップされることはほぼないです。
情報が少ないというのがネックで、かと言って知り合いのママさんにイロイロ話を聞こうにも中受経験者が限られていたり、教育の話をすると【教育熱心ね】と悪い方に取られたりと話題にするのが難しい環境もあったりします。
とはいえ、毎年教育熱心な家庭の子ども達、各小学校の学力上位層の子達が限られた定員を奪い合うように受験するので、簡単な受験ではありません。
公立中高一貫校の誕生で、地方の教育産業はそれまでのボリュームゾーンだった中学生以外に【受験を考える小学生】という顧客をゲットするチャンス到来となりました。
入試問題は適性検査と呼ばれる教科ごとのテストではなく、文系科目と理系科目の横断型の問題が出されます。
対策をしないと太刀打ちできないので、中受する子ども達の多くは塾通いをすることになります。
確実に合格を掴み取るには高い学力が必要です。
とはいえ、それまで高校受験が主戦場だった地方の塾では中受組への対応が大きく二つに分かれています。
全国展開している塾であれば、中受向けのテキストがあるのでそのテキストを利用したクラスを設置して大都市圏で中学受験する小学生と同じレベルの問題を解くようにする。
もう一つが、地方塾でもそれなりに規模の大きい塾であれば大都市圏で展開している塾の提携塾として、その塾のテキストを使って授業を行います。
こうして地方にいても受験算数を筆頭に学校で習わないレベルの四文字熟語や諺を覚えたりと学力を鍛えていきます。
こうした経験を通じて【都会の子はこんな問題を解いているんだ】【大学入試の時に負けないように頑張ろう】という気持ちが芽生えてきます。
地方にいるとどうしても井の中の蛙になりがちです。
視野を広げる、様々な知識を身につけられるというのも地方での受験のメリットのひとつです。
3.親の教育情報がアップデートされる
生まれた時からずっと地方に住んでいると、全国規模の教育事情に疎くなりがちです。
とくに、以下のケースだと地方で時折みられるケース。
地元のトップ高校に進学
⇩
近隣の国立大学に進学(地方の旧帝大含む)
⇩
公務員になるor地元の大きな企業に就職して出世、医師や士業に就く
こういうケースだと大都市圏の教育事情に触れることのないまま大人になります。
自分の子どもの頃の感覚のまま、子どもの進路進学を考えるのはちょっと危険です。
今の小学校高学年、中学生や高校生の親が子どもだった頃は公立中高一貫校も存在していませんし、大学入試も筆記試験が主流と現在の教育や受験事情とはかなり変わっています。
子どもが中学受験をすると、最新の教育事情が耳に入ってきます。
自分の時とはだいぶ違うということを子どもが小学生の頃に気がつくことができます。
地方だと【中学3年生になって部活を引退してから猛烈に勉強して進学校に合格する】という武勇伝みたいな神話が信じられていることがありますが、今はそれを実現することはかなり難しいです。
教育事情も刻々と変化していることに早く気がつくことは、子どもの進路進学を考える上ですごく大切なことです。
もちろん、焦ってしまい前のめりになって子どもに勉強を強いることは教育虐待になり絶対にダメな行為ですが時代に乗り遅れてしまうのもいけません。
親が経験したのと同じことをさせようにも、まったくもって高校受験や大学受験に間に合わないことも起きてしまいます。
地方での中学受験をする場合、塾に通う子も多く折に触れて塾では保護者セミナーなどを開催して最新の教育事情を伝えるイベントも行っています。
こうしたイベントは教育に関心のある親しか参加しませんので、言葉は悪いのですが、一部の家庭では常識でも他の人は知らないという二分化が進んでいます。
まとめ
地方での中学受験はレアケースです。
2000年代に全国各地に公立中高一貫校が誕生してすでに20年近くが経とうとしています。
その20年の間に公教育もゆとり教育から大きく舵を切って、小学校での英語教科化やセンター試験の終了と共通テストへと変わっています。
生まれも育ちもずっと地方だと教育事情の変化に鈍くなることもあります。
地方在住の教育熱心な親が中学受験の情報を得ようにも、情報が少なくて手探り状態がまだ続いています。
我が家でも中学受験をする際は、周囲にすでに受験経験している家庭、親子は本当に2、3家庭あるかないかくらいでした。
小学校から大学受験まで色々と変化が起きている中で、親のエゴではなく地方で中学受験をすることのメリットを理解して頂きたいなと思っています。