中学受験はより激化する!? ゆとり教育から20年  | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

中学受験はより激化する!? ゆとり教育から20年 

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今回は【全国的に中学受験経験のある親が増加!? ゆとり教育から20年】を取り上げていきます。

 

さて、2000年代の教育関係の最大のトピックスであったゆとり教育。

2002年度からスタートし、あれから20年以上がたちました。

 

つまり、当時の小学生や中学生の子ども達が親として子育てをする世代になってきています。

 

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ゆとり世代が親になる

 

ゆとり教育はとくに塾業界に対して、言葉は悪いのですが多大なる恩恵を与えました。

公教育に不安を感じて子どもを中学受験、私立中学を受けさせる家庭が大都市圏では増えていったからです。

ベネッセ教育情報より中学受験率の推移(首都圏)

ベネッセの資料にもあるように、2002年が境目になっているのは明らかですよね。

 

そして、このゆとり教育での中学受験はなにも大都市圏だけの話ではなくなりました。

 

中高一貫校誕生の衝撃

 

2000年代に入ると、地方では公立中高一貫校が開校し、志願者が殺到。

ものすごい高倍率でした。

 

私も塾で仕事をしている頃。当事者として関わりました。

この激動の2000年代でゆとり教育で教科書がかなり変わったことや、公立中高一貫校を受ける生徒と接する機会もありました。

 

そして、このゆとり世代がとうとう子育て世代になっています。

 

つまりは、中学受験を経験している親が、上の親世代と比べても増えることを意味しているのです。

 

ゆとり教育の頃に小中学生が子育てスタート

 

まず、ゆとり教育を受けてきた子ども達の現在の年齢をおさらいしていきましょう。

 

2002年度に小学1年生だった子は28歳小学5年生は33才、6年生は34歳になっています。

中学生の場合、35歳から37歳です。

 

ゆとり教育がスタートし、一番大きな影響を受けていたのが当時の小学生と中学1年生や2年生でしょう。

しかし、ゆとり教育に対する風当たりが強くなります。

国際的な学力テストであるPISAテストで、日本の子ども達の結果が奮わなかったことから、メディアなどで取り上げられ、糾弾。

国は脱ゆとり教育へと舵を切ることになりました。

 

2008年度に脱ゆとりの方針を決定し、現在に至るわけです。

 

国の教育方針が大いに揺れた時代になりますが、ゆとり教育を契機に中学受験する児童が増加。

 

地方でも中高一貫校が誕生して、それまで本当にごく一部の子どもだけが受けていた受験の裾野が広がっていきました。

 

ですから、地方でも中学受験を経験している親や、小学生の頃に塾通いをしていたという親が増える傾向にある、という状況になっています。

 

ゆとり世代の親の経験が子どもの子育てにも影響する

 

中学受験する子どもが徐々に増えていき、その最初の世代であるゆとり世代が親になってきている。

 

子育てをする時、親の学歴はけっこう影響します。

 

両親ともに大卒だと、【大学に進学する】という前提で子育てすることが多いです。

 

となると、中学受験に関しても、親の経験によって【子どもは中学受験した方が良いかどうか】が左右されますよね。

 

中学受験で嫌な思い出やトラウマ級の出来事、つまり親から無理矢理勉強させられて苦痛だった、という経験をしている親は【中学受験はさせたくない】と考えるでしょう。

 

その一方で、自分が経験していない学区の公立中学に通わせるのは不安。

 

自分と同じように中高一貫校で6年間過ごして欲しい。

そう考える親も当然いるわけです。

 

このように、中学受験者が子育て世代になると【子どもは学区の中学に進む】、と最初から考えていない親が増えていきます。

 

首都圏ではすでに中学受験がヒートアップしています。

そのなかに徐々に保護者世代にゆとり世代が加わっていくとさらに【中受を検討している子ども】が増えていくと考えられます。

 

少子化ですけど、中学受験は加熱し、大都市圏だけでなく地方の動向も見逃せませんね。

 

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