先取り学習 vs 復習重視:トップ校を目指すならどっち? | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

先取り学習 vs 復習重視:トップ校を目指すならどっち?

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今回は【先取り学習 vs 復習重視:トップ校を目指すならどっち?】と題し、お話をしていきます。

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【うちの子、将来は地元トップ高校に入れたい!】

そんな思いを持つ親なら、一度は考えるはずです。

【小学生のうちから何をどこまでやらせればいいのか?】という教育方針の選択。

迷いやすいのが、【先取り学習をどんどん進めさせるべきか?】【それとも、しっかり復習を繰り返して基礎を固めるべきか?】という学習スタイルの方向性です。

 

小学生から中学の内容を先取りする家庭も増えています。

進学塾でも学区の中学での成績上位層を目指すクラスでは【中学レベルの問題に挑戦しよう!】という流れが一般化しつつありますが、一方で、基礎力が不十分なまま次に進んでしまうことで、後々躓くケースも少なくありません。

 

そこで今回は、将来的にトップ高校への進学を視野に入れている方向けに、

・先取り学習のメリット・デメリット

・復習重視のメリット・デメリット

・トップ高校に近づくための注意点

この3つの観点から、小学生における効果的な学習のあり方を掘り下げていきます。

 

先取り学習のメリットとデメリット

まず、最近では、小学生のうちから学年を超えて勉強を進める【先取り学習】の敷居というものが、かなり低いものになってきています。

YouTube学習動画や通信教材、進学塾のサポートによって、小4で中1内容、小5で中2内容を学ぶ家庭も珍しくありません。

とくに、将来的に地元トップ高校への進学を考えている家庭では、【他の子より早く進んでおけば、受験のときに有利なのでは?】と期待を込めて先取りに力を入れるケースもあります。

 

実際、早い段階から中学の内容に触れることで、入試問題への慣れや応用問題に取り組む時間的な余裕が生まれるなどのメリットは確かにあります。

しかしその一方で、【理解が浅いまま進む】【勉強が作業になってしまう】といったリスクも存在します。学力はただ早く進めば伸びるものではなく、【深さ】や【定着度】が何よりも大切です。

 

ここでは、先取り学習の長所と短所を具体的に整理しながら、お子さんにとって本当に効果的な学習の進め方について考えていきます。

 

メリット① 受験に強くなる時間的余裕を確保できる

小学生のうちから中学の内容に触れることで、学習の進度に余裕が生まれます。

たとえば他の子が中学で初めて習う内容を、先に理解しておくことで、後から習うときには復習としてスムーズに頭に入ってきます。

その結果、入試直前には難度の高い応用問題や過去問演習にじっくり時間をかけられるようになります。

トップ高校の入試では、表面的な知識だけでなく、深い理解や論理的思考力が求められます。

こうした力は短期間では身につきませんから、早めに基礎を済ませておくことは、受験本番に向けて大きな武器になります。

【受験期は時間との戦い】とも言われる中で、先取り学習は考える時間を確保するための有効な手段と言えるでしょう。

 

メリット② 【できる自分】が自信とやる気につながる

先取り学習には、単なる学力向上だけでなく、子どもの内面にも良い影響を与える効果があります。

まだ周囲が学んでいない内容を一足先に理解できることで、子ども自身が【自分は勉強が得意なんだ】という前向きな気持ちを持てるようになります。

この【できた!】という体験は、自己肯定感を高め、勉強に対する苦手意識を軽減してくれます。

また、達成感を繰り返し味わうことで、学習そのものをポジティブにとらえ、次の課題にも前向きに取り組むようになります。

これはとくに小学生の時期に大切なことで、学力の伸び以上に、【やればできる】という感覚を身につけることが、将来の難関高校受験に向けた土台づくりになります。

 

デメリット① 表面的な理解でわかった気になる危険

先取り学習を進める中で最も気をつけたいのが、【本当は理解できていないのに、できているつもりになる】ことです。

たとえば算数で新しい公式や解法を学んでも、なぜその式になるのかという根本的な理解が抜け落ちていると、少しひねられた問題に対応できません。

これでは知識を覚えただけの状態にとどまり、後々の躓きにつながる恐れがあります。

難関校の入試では、単なる暗記では太刀打ちできないような問題がでますし、公立高校の入試問題であれば応用問題や記述問題の出来で合否が決まります。

ですから、基礎の段階での【理解の深さ】が重要になります。

スピードばかりを優先して、基礎を飛ばしてしまうと、見かけの学力は伸びても中身が伴わない危険性があるのです。

 

デメリット② 応用力や思考力が育ちにくくなる恐れ

先取り学習をどんどん進める中で、問題になりやすいのが【量ばかり増えて質が伴わない】状態です。

教科書の内容を次々と覚えることに集中すると、知識を活用して考える力が育ちにくくなります。

トップ高校の入試問題では、【知っている】だけではなく、【その知識をどう使うか】が問われるため、単なる暗記では対応しきれません。

パターン化された問題に慣れてしまうと、初見の問題に弱くなる傾向があります。

理解を深めたり、自分の言葉で説明したりするプロセスを省いてしまうと、思考力や応用力の土台が作れません。

結果的に、先取りで学んだはずの内容が、本番で使えない知識になってしまうリスクもあるのです。

 

復習重視のメリットとデメリット

さて、学力を伸ばすには新しいことを次々と学ぶことも大切ですが、サクサク理解できない子にとっては、先取りをすると理解不足の部分を大きくしてしまうこともあります。

そういう子に適しているのは、すでに習った内容を【繰り返し】【定着させる】復習重視の学習法です。

算数や国語といった積み上げ型の教科では、一度の理解で終わらせるのではなく、繰り返し解くことで知識が本当の意味で定着し、応用力にもつながります。

 

復習型の学習は、一見するとスローペースで非効率に感じるかもしれません。

しかし、【急がば回れ】ということわざがあるように、地道な積み重ねが最終的には安定した学力を生みます。

実際、トップ高校に合格した生徒の多くが【小学生のうちは徹底的に基礎を固めていた】と語っているのも見逃せません。

 

ここでは、復習重視の学習スタイルが持つメリットとデメリットを客観的に整理しながら、どのように活用すればトップ校合格に近づけるのかを考えていきます。

 

メリット① 学力の土台がしっかりする

復習の最大の利点は、学んだ内容をしっかり定着させることにあります。

一度理解したつもりでも、時間が経てば忘れてしまうのが人間です。

だからこそ、繰り返し復習することで知識を確実に自分のものにし、ケアレスミスや曖昧な理解を防ぐことができます。

算数では、ミスの多くが理解不足ではなく、基本的な定着の甘さに起因しています。

国語も同様で、文章の構造や言葉の意味を繰り返し学ぶことで読解力が安定し、テストでの得点力に直結します。

基礎力がしっかりしていれば、初めて出会う応用問題にも落ち着いて対応できるようになります。

つまり、復習を重ねることは、派手さはないけれど確実に【受験に強い学力の地盤】を作っていくことができ、盤石な学力を身につけることにもつながります。

 

メリット② 学習習慣が身につく

復習を中心とした学習は、単なる知識の定着にとどまらず、【毎日机に向かう習慣】を作る点でも非常に効果的です。

トップ高校に合格する子どもたちは、必ずと言っていいほど、日々のルーティンを確立しています。

短時間でも【毎日決まった時間に同じことを続ける】という経験が、集中力や自己管理能力を自然と育ててくれます。

また、復習にはある程度の計画性と忍耐力が求められるため、子ども自身が【続ける力】を体感できるのも大きなポイントです。

一度学習の習慣が身につけば、中学・高校になってからの勉強もスムーズに進みます。

将来、受験や定期テストに対応するためには、この【学習習慣の土台作り】が何より重要です。

 

デメリット① 進度が遅くなりがち

復習を重視すると、一つひとつの単元に時間をかけることになるため、どうしても学習の進度はゆっくりになりがちです。

とくに先取り学習をしている同年代の子と比べると、【うちは遅れているのでは?】と不安になる親も少なくありません。

また、中学生になるt、まだ中学校生活に馴染んでいない時点で初めての定期テストが行われるため、【もっと早く進めておけばよかった】と焦ることもあるでしょう。

復習型は安定した学力を育てる反面、短期間での得点力アップには直結しにくいという側面があります。

そのため、受験のスケジュールや到達目標を見据えて、どこまでを復習にあて、どこから先取りに切り替えるかという戦略的な判断も必要になります。

 

デメリット② 飽きやすく、モチベーションの維持が難しい

復習は同じ内容を繰り返すため、子どもにとっては単調に感じやすい学習法です。

【またこの問題?】【前にもやったのに】といった反応はよくあるもので、毎日の学習が退屈になり、やる気を失ってしまうケースも少なくありません。

好奇心旺盛で新しいことが好きなタイプの子どもにとっては、復習だけの学習は負担になりがちです。

また、目に見える成果が出るまでに時間がかかるため、親も子もモチベーションを保ちづらくなることがあります。

このようなときは、復習の中に少しだけ新しい要素を加えたり、違う教材で変化をつけたりと、工夫をしながら進めることが大切です。

学びに【新鮮さ】を保つことで、継続しやすくなります。

 

トップ高校に近づくための3つの注意点

ところで、ここまで、先取り学習と復習重視の学習法について、それぞれのメリットとデメリットを見てきました。

では、結局のところ、どちらを選ぶべきなのでしょうか。

結論から言えば、【どちらか一方が正解】ということはありません。

どちらにするかという見極めは、子どもの性格や学習の理解度、モチベーションの持ち方などに応じて、両方をバランスよく取り入れることです。

 

実際、地方のトップ高校に合格するような子たちは、【基礎をしっかり固めながら、必要な部分で先取りも行う】といった、計画的かつ柔軟な学習スタイルを身につけています。

学年が上がると、トップ高校に合格するような子は、今の自分には先取り、復習のどちらが適しているかを自分で判断し、勉強できるようになります。

つまり、早く進むことよりも、学びの質をどう高めるかが問われているのです。

 

ここでは、トップ高校合格を目指す家庭が、小学生のうちから意識しておきたい3つのポイントを紹介します。

これらを知っておくことで、日々の学習の方向性がぶれず、着実に目標に近づくことができるでしょう。

 

注意点① 親が先回りしすぎない

先取り学習を取り入れる家庭が増える中で、つい子どもよりも親のほうが熱心になってしまうことがあります。

【この単元はもう理解できたはず】【次に進んだほうが効率的】と判断し、どんどん先へ進ませてしまうケースです。

しかし、子どもが本当に理解できているかどうかは、テストの点数だけではわかりません。

超基本の問題は解けたとしても、実は理解があいまいなまま進んでしまうと、後から躓く原因になります。

大切なのは、親が焦らず、子どもの理解のサインをきちんと見極めることです。

分からない部分があれば迷わずに立ち止まり、一緒に振り返る。

小学生期は【学ぶ姿勢】を育てる重要な時期です。

親が主導するのではなく、子ども自身の理解や興味を尊重した学習計画を立てることが、長い目で見て確かな成長につながります。

 

注意点② 【基礎→応用→発展】の順序を守る

学力を高めるうえで、学習のステップには明確な順序があります。

それが【基礎→応用→発展】という流れです。

先取りに夢中になるあまり、基礎をじっくり学ぶ時間をおろそかにすると、いずれ応用問題や入試レベルの問題に対応できなくなってしまいます。

どんなに難しい問題に挑戦していても、その根底にある基本が身についていなければ、実力としては不十分です。

基礎とは、単なる暗記や計算ではなく、【なぜそうなるのか】を理解し、自分の言葉で説明できるレベルの理解です。

そのうえで応用に取り組み、さらに発展問題で思考力を磨く。

この段階を飛ばさずに丁寧に学んでいくことが、結果としてトップ高校合格に必要な【真の実力】へとつながっていきます。

 

注意点③ 他人と比べすぎない

小学生のうちは、成長のスピードや得意・不得意が個人差として大きく表れます。

それにも関わらず、周囲の情報、たとえばSNSやママ友の話などを聞いて【○○ちゃんはもう中学の内容をやっているらしい】と焦ってしまう親も少なくありません。

しかし、他の子の学習ペースを気にしすぎることは、子どもにもプレッシャーを与え、学習そのものを苦痛に感じさせてしまう原因になります。

大切なのは、【今の我が子にとって何が最適か】を考えることです。

子ども一人ひとりに、理解の深まり方ややる気の出るタイミングがあります。

他人のペースではなく、子ども自身のペースに合わせた勉強を進めることで、無理なく、そして着実に学力を伸ばしていくことができます。

それこそが、トップ高校合格への確かな道のりです。

 

トップ校合格のカギはバランスと見極め

小学生の学習において、【先取り学習】と【復習重視】はどちらも大切な要素です。

ただし、どちらかに極端に偏るのではなく、お子さんの性格や理解度、学習状況に応じて柔軟に使い分けていくことが、トップ高校合格への近道になります。

例えば、先取りによって新しい知識に触れる刺激は、子どもの知的好奇心を育てますが、それは基礎がしっかり身についていることが前提です。

理解が浅いと感じたときには、迷わず立ち止まって復習に戻る勇気も必要です。

 

また、復習中心の学習は、学力の定着と学習習慣の確立には効果的ですが、時には【ちょっと先をのぞいてみよう】という探究心を刺激する工夫も大切です。

親は教える立場ではなく、あくまで伴走者として子どもを見守る姿勢が理想的です。

焦らず、比べず、子ども自身のペースを大切にする。

そうした日々の積み重ねが、やがて大きな成果となって表れてきます。

 

最も大切なのは、今のお子さんにとってベストな学び方は何かを見極める目を持つこと。

その視点を忘れなければ、どんな道でも確実にトップ高校への扉は開かれていくはずです。

 

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