今回は【偏差値55未満→65超へ!小学生から始める逆転ロードマップ】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもの成長は小学校に入ってから、本当に早く進んでいきます。
とくに、小学校4年生以降はあっという間に中学に進学し、そして気がついたら【もう中学3年生になっている!】というくらい時の流れの進みが驚くくらい速いです。
子どもの成長を喜ぶ一方で、【気がついたら学力差ができている】【中学生になるのに家庭学習習慣が身についていない】という焦りを覚えることもあります。
小学生の段階で勉強に対する姿勢がまだ固まっていない子どもにとって、【できない】【わからない】と感じたまま放置されてしまうと、学習習慣が根づかず、そのまま中学に進んでしまいます。
そうなると、進度の速い中学校の学習についていけず、成績がさらに下がるという悪循環に陥ります。
ですが逆に言えば、小学生のうちに【自分の頭で考える習慣】や【言葉で説明する力】【ミスを受け止めて見直す力】を育てておけば、爆発的に成績が上がる準備が整っているともいえます。
とくに、高校受験において偏差値65以上の進学校を目指すためには、学びの基盤となる力が不可欠です。
ただ問題を解く技術だけではなく、【どうしてこうなるのか】を考える姿勢、言語化する力が重要になります。
これらは一夜で身につくものではなく、小学生のうちにじわじわ育てておくべきもの。
そこで今回は、具体的にどのような学習を小学生時代にしておけば、中学で一気に伸びるのか、教科別に詳しく見ていきます。
学力逆転のカギは【小学生時代の土台作り】にある
まず、【中学生になってから頑張るからいい】と思っていても、小学校時代の基礎が弱いと、中学内容の理解が深まらず、最初の定期テストでつまずいてしまいます。
偏差値65を超えるような進学校を目指すには、小学生時代の見えにくい土台が極めて重要です。
ここで言う土台とは、【計算力】や【読み取る力】といった技能だけではありません。
学ぶことに対する姿勢や、試行錯誤を繰り返せる粘り強さ、物事を言語化する力など、成績に表れにくいけれど中学で差がつく力が中心になります。
ここでは、【勉強を本格的に頑張っていない小学生】が、最低限やっておくことで、中学での伸びしろを確保できる土台作りの3つのポイントをご紹介します。
【ポイント①】読み取る力を育てる国語学習の工夫
中学生で学力が伸びる子に共通するのが、【文章を正確に読み取る力】です。
これは国語だけに必要と思われがちですが、数学の文章題や理科・社会の問題文にも大きく関わってきます。
小学生のうちから意識的に育てたいのが、語彙力・文構造の理解・内容把握力です。
具体的には、教科書の音読と要約を日常に取り入れるのが効果的です。
音読によって語彙や表現のパターンに慣れ、要約によって文章全体の流れや要点をつかむ練習になります。
また、読解問題を解いた際に【なぜその答えを選んだのか】と自分の考えを説明させることも、思考の言語化と論理的な読み取り力の向上につながります。
こうした力はすぐにテストの点数には表れませんが、中学生になってからの飛躍的な伸びを支える見えない資産になります。
読書や親との対話も含めて、文章に日常的に触れる環境づくりが鍵です。
【ポイント②】【積み上げ型の算数】をサボらない
算数は積み上げ型の教科であり、基礎があいまいなまま進むと、学年が上がるごとに理解が困難になります。
とくに小学校高4年生以降に学ぶ、がい数・割合・速さ・図形・単位などの単元は、計算スキルだけでなく、答えにたどり着くまでの段取り力や問題の意味を理解する力が必要になります。
ただ計算が早いだけでは、応用問題や文章題に太刀打ちできません。
この【意味を理解する力】を育てるには、答え合わせのあとが重要です。
正解・不正解に一喜一憂するのではなく、【なぜその方法で解けたのか】【なぜ間違えたのか】を振り返る習慣をつけましょう。
自分の言葉で説明できるようになることが、思考力と論理力の土台になります。
また、繰り返しの計算練習もおろそかにせず、スピードと正確さのバランスを重視することで、計算処理力が安定します。
【できた】で終わらせず、【わかった】に到達する】算数の取り組み方が、中学数学への橋渡しとなるのです。
【ポイント③】理科・社会は用語暗記より体験・会話
理科や社会は、テスト対策では【用語暗記】が目立ちますが、中学以降に伸びる子は、背景を理解しながら学んでいます。
つまり、小学生のうちから【なぜそうなるの?】【どうしてこういう仕組み?】と問いかけながら学ぶことが、後の学力につながるのです。
たとえば、気象の単元なら天気予報や空の観察を通じて実感し、歴史ならマンガや博物館、ニュースと結びつけて興味を引き出すことができます。
用語はあとからでも一致することができますが、【知りたい】と思う気持ちが育つことが学習を支えます。
また、家庭での会話も重要です。
食事中に【今日のニュースで〇〇って言ってたけど、どう思う?】と問いかけるだけでも、子どもは自分の考えを整理し、説明する力を伸ばします。
理科や社会は、身のまわりすべてが教材になります。まずは日常から話す・考える・つながる体験を増やすことが、真の理解への近道です。
中学に入ってから一気に伸びる子がやっていること
さて、中学生になってから急に成績が伸びる子がいます。
彼らはもともと勉強ができたわけではありません。
小学校時代には、目立つ存在ではなかったケースも多いのです。
では、なぜ彼らは中学で学力ジャンプを実現できたのでしょうか?
そのカギは、中学生になってからの【学習スタイル】と【自律性】の変化にあります。
小学校時代に少しずつ育っていた土台が、中学の体系的な学習に乗ったことで、スピードを上げていくのです。
ここでは、偏差値55未満の子が中学に入ってから正しい努力をして偏差値65以上を目指すために、中学生活の中でどんな意識・工夫・習慣を持てばいいのかを、3つの行動指針をご紹介していきます。
【行動①】『勉強の型』を早期に身につける
中学生になると、学習内容の難易度が一気に上がり、単なるやりっぱなしの勉強では太刀打ちできなくなります。
だからこそ、小学生のうちに【勉強の型】を身につけておくことが極めて重要です。
まず基本となるのは、毎日の学習スケジュールを自分で立てる練習を始めること。
親がすべて管理するのではなく、【今日は何をどの順番でやるか】を自分で考えさせることで、主体性と計画性が育ちます。
また、教科書準拠ワークなどで基本問題を反復し、知識の土台を確実に固めることが欠かせません。
さらに【復習→演習→解き直し】という学習サイクルを定着させると、わからない問題も見直しを通じて理解できるようになります。
このプロセスが、中学での自走力に直結します。小学生の段階で【どう勉強するか】を型として身につけた子は、進度の速い中学の授業にも柔軟に対応し、自然と差がついていくのです。
【行動②】ミスを資産化する姿勢をもつ
中学生になると、1回のテストの結果が内申点に直結し、点数に一喜一憂しがちです。
しかし、成績が安定して伸びる子は、ミスや間違いを【成長の材料】として活かす力を小学生のうちから育てています。
テストやドリルで間違えた箇所を【なぜ間違えたのか】【どう考えていたか】を分析することが、深い学びにつながります。
この時におすすめなのが【間違い直しノート】の活用です。
単に正解を書き直すのではなく、【自分の考え方】【勘違いしたポイント】【正しい考え方】をセットで記録することで、同じ間違いを繰り返さない知恵が身につきます。
間違いに対してネガティブになるのではなく、発見と捉える思考が、子どもを大きく変えます。
ミスから学ぶ姿勢を定着させた子は、受験勉強のような負荷の高い学習にも前向きに取り組めるようになります。
【行動③】英語は耳→口→書でスパイラル学習
英語は他の教科と異なり、小学生のうちから【蓄積差】が非常に出やすい科目です。
中学で本格的に文法や長文が登場する前に、英語の音に慣れ、口に出す体験を積んでおくことが重要です。最初に重視したいのは【耳】と【口】。
リスニング教材や教科書の音声を活用し、音読やシャドーイングを繰り返すことで、自然な発音とリズムが身についていきます。
その後、【書く】練習へと移行する際も、音と意味が頭に入っていることで、単語や英文がただの暗記ではなく【理解して使えるもの】になります。
また、文法事項も小学生のうちは完璧を目指す必要はありませんが、be動詞や三人称単数など基本的なルールを音とセットで覚えておくと、中学英語の導入でつまずくことが少なくなります。
英語は音→意味→文法→運用のサイクルで自然に伸ばすことが大切です。
【正しく聞き、話し、書く】スパイラルを回す学習習慣が、中学での英語力を左右します。
このように、小学生のうちから学習姿勢や教科ごとのアプローチを工夫することで、ただ【勉強時間を確保する】だけでは届かない中学以降の伸びしろを手にすることができます。
必要なのは、量よりも質。
正しいやり方と習慣こそが、進学校への道を開くカギとなります。
家庭でできる逆転サポートの秘訣
ところで、成績が中位以下の子にとって、塾や教材以上に大切なのは、【家庭の関わり方】です。
子どもがまだ本気になり切れていない時期だからこそ、家庭が子どもにとって安全基地であり、学びのスイッチを押す場になれるかが分かれ道です。
ここでは、勉強をやらされるものから自分でやるものへと意識を転換させるために、保護者ができる3つの具体的なアプローチをご紹介します。
これらは、特別なスキルではなく、今日から始められる日常の関わり方ですので、ぜひ参考にしてみてください。
【アプローチ①】【結果】ではなく【思考のプロセス】に注目
子どもの学びに関心が高い親ほど、つい【何点だった?】【正解できた?】と結果に注目しがちです。
しかし、真に伸びる子を育てるには、その裏にある【どう考えたのか】という思考のプロセスに光を当てる声かけが大切です。
たとえば、テストで間違えたとき、【なんでミスしたの?】ではなく、【どうやって解いたの?】と聞くことで、子どもは自分の考え方を振り返るきっかけを得ます。
このプロセスが、論理的思考や自己修正力につながります。
また、普段の会話で【言葉にして説明する】機会を増やすと、子どもは自分の頭で考える力を養います。
親が意識して正解だけを褒めるのではなく、【考えた過程を認める】声かけを心がけることで、子どもは安心してチャレンジできるようになります。
結果に一喜一憂するのではなく、思考を尊重することで、学びの本質に近づけるのです。
【アプローチ②】失敗に寛容な空気を家庭内に
子どもの成績を上げたい、よい進学先に進んでほしい。
そんな願いを持つ親ほど、無意識に【失敗を避けさせる】【間違いを責めてしまう】傾向があります。
しかし、本当に伸びる子を育てるには、失敗を受け入れ、それにどう向き合うかを共に考える環境が家庭に必要です。
子どもがミスをしたとき、【なんでそんなこともできないの?】という言葉が出そうになったら、一呼吸おいて【そっか、悔しかったね】【どうすれば次はできると思う?】と共感をベースにした声かけを意識しましょう。
これだけで、子どもは防衛的にならずに前向きに学ぼうとするようになります。
また、【挑戦したこと】を認める姿勢も大切です。
結果が出なくても、【やってみたね】【そのチャレンジ、すごいと思うよ】と言われれば、子どもは再び立ち上がる勇気を持てます。
家庭が失敗しても戻れる場所であることが、子どもの心の安全基地となるのです。
【アプローチ③】小さな達成を一緒に喜ぶ習慣をつける
子どもは、他人との比較よりも、【自分の中の成長】を感じることでモチベーションが上がります。
だからこそ、日々の中での【小さな前進】を見つけ、それを一緒に喜ぶ親の存在が不可欠です。
たとえば、【今日の漢字テストで前より丁寧に書けてたね】【前はすぐあきらめてたけど、今日は考え抜いてたね】といった、結果以外の努力や姿勢に焦点を当てた声かけをしてみてください。
点数が思うように伸びない時期でも、頑張りの中身を見てもらえているという実感が、子どもに安心感とやる気をもたらします。
また、【一緒に成長を喜んでくれる人がいる】という感覚は、子どもにとって大きな支えになります。
親が応援者としてそばにいることで、学習はやらされるものではなく、自分のために積み重ねていくものに変わります。
評価は結果だけでなく、過程にも向けられるべき。
それが、教育熱を良い形で活かす第一歩です。