学力と親子関係は関係するのか | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

学力と親子関係は関係するのか

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今回は【学力と親子関係は関係するのか】と題し、お話をしていきます。

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ありがとうございます。

 

 

子どもの学力と家庭の経済力が関係するという話は【親ガチャ】という言葉があるようにインターネット上で話題になることもありますし、ニュースなどでも取り上げられることがあります。

確かに、習い事や塾に通わせるにもお金が必要です。

子どもに何かの経験をさせるにもお金はかかるため、家庭の経済力がある方が子どもにとっては有利なのは疑いようがありません。

しかし、いくら経済的な余裕がある家庭でも、親子関係が冷え込んでいる、親が子どもに関心がないと子どもの学力が低迷しがちになるということも塾で仕事をしている時に感じることが多々ありました。

誰もが【裕福】と思う家庭の子だけれど、親、とくに母親との関係が寒々としたものという子と、なんとか工面して塾通いさせているけれど親子関係が良好な家庭の子とでは、学力が高いのは【親子関係が良好な子】でした。

様々なバックボーンを持つ子に接し、勉強を教えていて強く感じたのは、旅行に行く回数や習い事という経験値は裕福な家庭の子の方が圧倒していましたが、落ち着いて勉強に集中する子は家庭円満の子ばかりでした。

 

学力と親子関係には深い関係があります。

とくに小学生の時期は、親の関わりが学習習慣や学ぶ姿勢に大きく影響します。

逆に、過干渉もしくは無関心、子どもに対して否定的な言葉が多いと、子どもは失敗を恐れて挑戦しにくくなり、学力の伸びにブレーキがかかることもあります。

また、日常的に会話がある家庭では、語彙力や様々な話題を話すことで知識を自然と増やすこともでき、これも学力にプラスに働きます。

つまり、親子の信頼関係があることで、子どもは安心して考え、試行錯誤できる土台ができ、結果として学力向上にもつながるのです。

学びやすい環境をつくる上で、良好な親子関係は非常に重要なポイントです。

そこで今回は、学力と親子関係が関係する理由を考えていきます。

 

家庭学習の習慣が定着しやすい

まず、【家内安全】、つまり家庭が穏やかで安定している状態であることは、子どもの家庭学習の習慣が定着しやすい大きな要因となります。

家庭が落ち着いていて親子関係が良好な状態では、子どもは精神的に安定します。

この【安心感】があることで、子どもは外の世界で受けたストレスや疲れを家で癒すことができ、自然と勉強にも集中しやすくなります。

逆に、家庭内で言い争い、夫婦や親と子がいがみ合いが多い環境では、子どもは安心して自分の時間に向き合うことができず、学びに向かう姿勢も乱れてしまいます。

また、家内安全な家庭では、親の言葉に説得力が生まれやすいという特徴もあります。

親が家庭学習の定着のために学習時間を確保し、ドリルや問題集を解かせ、丸つけをするという流れも役目ですが、親子関係が悪ければ【自分で勝手にやりなさい】と丸投げします。

こういう状態になれば、まず間違いなく子どもは勉強しません。

実際、私もそうでした。

 

親子関係が信頼の上に成り立っていれば、親が【勉強しなさい】とガミガミ言わなくても、【宿題終わった?】【今日の学校、どんなことがあった?】と自然な会話の中で学習の重要性が伝わっていきます。

子どもにとっては【自分の努力を見守ってくれる人がいる】という実感が励みとなり、自主的な学習行動につながっていきます。

さらに、家の中が安定していると、生活リズムや家庭内のルールも自然と整います。

例えば、食事の時間、就寝の時間が毎日同じであると、勉強に充てられる時間帯も定まりやすくなります。

毎日のルーティンに学習が組み込まれやすくなることで、無理のない習慣化が可能になります。

とくに今の子どもたちは勉強よりもゲームやスマートフォンなどの使用に時間を費やしてしまいがちなため、こうした生活の安定は極めて重要です。

 

そして何より、家族全体が【学ぶことを応援している】という空気を持っていると、子どもは学ぶことに前向きになります。

親が読書していたり、仕事に真剣に取り組んでいたりする様子を見せることで、【大人も勉強している】【お父さんお母さんも努力をしている】と感じやすくなり、自分も同じように取り組もうとする意欲が生まれます。

このように、家内安全で親子関係が良好な家庭は、子どもにとって安心して学べる【心と環境の土台】となります。

 

安心感が【学ぶ力】の土台になる

さて、家内安全、家庭の安心が子どもの学力に影響するというのは信じられない方もいるかもしれませんが、親子関係が不安定、家庭の雰囲気が悪いと子どもは親の機嫌を気にして自分のことに集中できません。

家庭学習の習慣がなかなか定着しないでしょう。

そもそも、子どもの勉強は【学校の授業】と【家庭学習】のセットになっています。

基本的に、学んだことを復習したり苦手克服の担当は家庭学習が担っているので、子どもの学力差が生じるのも家庭学習の量と質によるところが大きいです。

そして、子どもが何か新しいことに挑戦するとき、必ず出てくるのが【失敗】や【わからない】といった経験です。

学力が伸びる過程では、こうした壁をどう乗り越えるかが非常に重要になります。

しかし、家庭内の空気がピリピリしていたり、親から【なんでこんなこともわからないの?】と責められるような経験があると、子どもは間違うことを怖がり、自分から学ぼうとする意欲がしぼんでしまいます。

親の言動を気にする子はかなり多いです。

 

私も塾で仕事をしている時に、親に対する不平不満を多くの子ども達から聞かされてきました。

親子関係の悪い家庭というのは思いのほか多いですし、そういう家庭の子は12歳という年齢でも親を信用していない、軽蔑していたり欠点を探したりもしています。

その一方、親子関係が良好で、安心感がある家庭では、子どもは【間違っても大丈夫】【自分の考えを話しても受け止めてもらえる】と感じることができます。

つまり、子どもが悩み事や困っていることをその都度親に伝えているので、心のストレスの大きさも最小限に留まっており、迷いなく、子どもは思い切って挑戦でき、たとえ失敗したり間違ってもそれを【成長の糧】として受け止められます。

 

子どもの成績を上げようと考える際に、どうしても【勉強量を増やす】ということに意識が向いてしまいますが、子どもとの関係も同じくらい大切なことです。

塾で色々な子と接すると【人間関係の影響力は凄まじい】と感じることが度々ありました。

学力と親子関係の良さが結びついているのは、安心感という目に見えない【セーフティーゾーン】が、子どもにとっての【学ぶ力】の根っこになるからです。

親子の信頼関係がしっかりしていれば、子どもは親の顔色を気にせずに毎日を送ることができます。

安心できる家庭環境こそが、学びを続けるための条件になるということに気がついてください。

 

親との会話が思考力や言語力を伸ばす

ところで、日常生活で親とよく会話をしている子は、語彙力や表現力、論理的思考力が自然に育ちます。

普段の何気ない親子のやりとりの中にも、学びの種がたくさん詰まっていることがあります。

ニュースやスポーツ、世界的なイベントなどからは世界情勢やビジネスにまつわる様々な専門用語が飛び交うため、色々なジャンルの語彙力が身につくようになります。

この他にも、ニュースの背景理解や知識の広がりにつながり、思考の幅を広げることにもつながります。

こうした力はすべての教科において基盤となるもので、親子の会話の量や質がそのまま学力に直結することも少なくありません。

親子の会話では、【今日学校で何があった?】【どう思った?】【それってどうしてだと思う?】といった、相手の話を聞いて、それに自分の考えを返すという基本的な思考のやりとりが日常的に行われます。

これらはすべて、論理的に考える力、物事を筋道立てて話す力を育てる訓練になっています。

 

また、親が子どもの言葉をさえぎらずにしっかり聞いてあげることで、子どもは安心して自分の考えを言葉にできるようになります。

自分の頭の中にある思いや意見を外に出していく中で【なぜそう思ったのか】【どう伝えたら相手に伝わるのか】といった客観的な思考力も育ちます。

親子の会話は子どもにとって語彙力を増やす最大の場でもあります。

子どもの語彙獲得は赤ちゃんの頃からスタートします。

家庭以外では保育施設での紙芝居、読み聞かせ以外では家庭の場ということになります。

そうして成長して得た語彙力は小学校入学前後から子ども間の差というものがかなりあり、何も対策をしなければ両者の間の溝を埋めることはありません。

そのことを踏まえて、幼少期から小学生の間は話す内容、会話で使う言葉を親も吟味してください。

親が使う語彙の豊かさは、子どもの言語力に大きな影響を与えます。

 

さらに、今の教育は【説明させる】【意見を言う】【理由を聞く】などのやりとりを通じた学び方が重視されています。

授業だけでなく、入試問題でもその傾向は強まっています。

国語だけでなく、算数や数学、理科、社会の記述問題、そして英語などさまざまな教科で求められる記述力の土台になります。

親との会話は、子どもの思考力や言語力を育てる【日常の勉強時間】と思ってください。

だからこそ、親子関係が良好で、会話が活発な家庭では、子どもの学力の土台が着実に育っていきます。

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