今回は【個別指導塾で伸びる子の特徴】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
少子化なのに塾の種類というのは親世代の頃よりも増えています。
昔なら集団形式一択だった塾も、個別指導塾、自学自習塾、など様々なスタイルの学び方が存在しているので、塾選びの際は親も子もどうしようかと悩んでしまうこともあるでしょう。
また、都会に行けば一つのビルに複数の塾が入っているということも珍しくありません。
地方でも市街地や子どもの人数の多いエリアには複数の塾が点在しています。
子育てでは子どもの受験が近づいてくると塾を検討する家庭が多数派で、完全に塾を無視して高校卒業、大学進学を走り抜けるというのは少数派だと思います。
塾選びでは大まかに集団指導か個別指導かの二つに分かれます。
主に中学受験や高校受験では集団指導塾が多いものの、通える曜日や時間帯が固定化されているということや、質問しずらいという子も多いので、子どもの性格や習い事、または部活の兼ね合いで個別指導塾を選ぶ家庭も増えてきています。
一般的に集団指導よりもきめ細かなサポートができるということから、個別指導の方が月謝も高くなりがちという印象がありますが、今では格安または5教科まとめてだと費用を抑えられるということを売りにする個別指導塾もあるので、一概に【個別は高い】というものではなくなってきていると個人的には感じています。
個別指導塾で伸びる子には、いくつかの共通した特徴があります。
その特徴は子どもの性格による部分も正直あります。
勉強をする方法は多種多様になっているため、単に塾の評判だけで選択するという時代ではなくなっています。
もし、親が我が子の特性、勉強スタイル、勉強への取り組み方や中学生であれば部活の忙しさといったものを理解していないと【親切丁寧に見てもらいたいから】という理由で塾を選んで入会しても、思ったような結果、成果を得られないことがあります。
そこで今回は、個別指導塾のシステムで伸びる子はどんな子なのかをご紹介していきます。
素直にアドバイスを受け入れる
まず、素直に先生の助言、アドバイスを受け入れられる子は成績、学力が伸びやすいです。
個別指導塾の最大のメリットは、生徒一人ひとりの学力や性格、目標に合わせた指導が受けられることです。
先生と生徒の距離は集団指導よりも近く、双方向のコミュニケーションを通してピンポイントで苦手克服や改善する指導ができるかが成績向上の鍵となります。
しかし、それを最大限に活かせるかどうかは、生徒の【素直さ】にかかっています。
先生からのアドバイスや指摘を素直に受け止め、改善しようと努力する子は結果を残しますし、人間としても成長します。
私も素直さの大切さというのを塾で働いていてしみじみと感じました。
素直さは学習の継続性にもつながります。
私が出会った素直な子は地道で地味な努力を続けられ、結果として入塾した時よりも成績が良くなっていきました。
逆に、【自分がやりたいのと違う】【復習はしなくても大丈夫】と自己主張し、先生のアドバイスに反発する子は、同じミスを繰り返しがちだったり、低迷期を脱するのに時間がかかっていました。
素直さが重要な理由は、勉強する際に【わからないこと】や【間違い】を認められなければ、自ら成長のチャンスを潰すことになるからです。
先生は子どもの改善ポイントを見逃さず、成績向上、学力を鍛えるためのアドバイスを与えますが、それを素直に聞き入れるかどうかで成長スピードは大きく変わります。
例えば、【こういう勉強よりも、こうした方が効率的だよ】【知識が定着していないから基礎問題を繰り返し解こう】という指導に対して、【やってみます】と前向きに取り組む子は、同じミスをしにくくなり、着実に力をつけていきます。
一方、アドバイスを無視し、自分のやり方に固執する場合は、成長が止まってしまうことがあります。
また、素直な生徒は自己分析をして客観的に現状を把握するという特徴もあります。
自分では理解できていると思っていても、実際には演習問題でミスを繰り返している場合など、塾の先生はそのギャップを見抜き、適切なアドバイスを与えます。
そのときに【なるほど、自分の理解はまだ甘かった】と受け入れられる子は、自分の課題を正確に認識できるようになり、勉強の質が飛躍的に向上します。
さらに、先生側の本音を言うと素直に耳を傾けてくれる生徒には、同じ月謝を払っていても、【もっと教えてあげたい】【この子を志望校に受からせてあげたい】と強く思います。
素直に耳を傾けることとそれに伴う教える側と教わる側の信頼関係が築かれることで、授業がより有意義なものになります。
結果として、個別指導の特徴である【生徒ひとりひとりに寄り添う指導】が実現し、子どもの成績がアップしていくという流れに乗りやすくなります。
質問をすることに抵抗感がない
さて、学んだことを深く理解するためには分からないことをそのままにしないことが大切です。
【わからない】という状態から脱出するには、先生に質問するのが一番の近道になります。
【質問力】はそのまま学習効果の差に直結します。
塾で教えていたときに感じたのは、積極的に質問できる子は【分からないことをなくしたい】という気持ちが強く、学ぶ姿勢が受け身ではなく能動的で知識の吸収力も増えていくということでした。
質問をする子は自分の【わからない】を曖昧にせず、きちんと認識しています。
塾で出会った進学校に合格した子はほぼ例外なく【わからないことを放置しない】【気になることはすぐに質問する】という勉強スタイルができていました。
子どもというのは授業中に【なんとなく分かった気がする】と感じて終えてしまうことがあります。
しかし、実際には理解が不完全なままだと、問題が解けなかったり、応用が効かなかったり、さらに難しい学びを勉強する際にすんなり理解できなくなります。
質問することに抵抗がない子は自分のつまずきに気づくことができ、それを早くにクリアにしようとし、学習内容がしっかりと定着し次のステップにスムーズに進めます。
【分からないことは恥ずかしいことではなく、分かろうとすることが大切】と自然に理解している子どもは、学びそのものに対する抵抗感が少なく、成績が伸びるだけでなく、自信もついてきます。
個別指導という形式は、まさに【質問しやすい環境】を整えた学習スタイルです。
集団形式の授業では周囲の目を気にして質問しづらい子でも、1対1や1対2といった形式であれば、安心して疑問を口にすることができます。
その特性を活かして【わからない】【もう一度説明してほしい】【補助プリントを宿題で出して欲しい】と率直に伝えられる子は、先生とのやり取りの中で深い理解を得ることができます。
また、質問を通じて先生とのコミュニケーションも深まりますし、信頼関係が生まれることで先生の方も【この子はこういうアプローチをして復習させるのが良い】【ほめて伸ばすのが合っている】とより生徒の性格や学力に合わせた指導をすることができ、教えることの質も向上します。
逆に、質問をためらってしまう子は、分からないまま時間が過ぎ、内容が積み重ならずに苦手意識を抱いてしまいがちです。
目標があり自己管理能力がある
ところで、目標があり自己管理能力がある子、宿題や予習復習など、塾以外での学習も計画的に進められる子は成績が安定して向上します。
こういう子が伸びやすいのは、自分の勉強に対して主体的に取り組めるからです。
そうした性格の子が個別指導の塾に通うと、先生からの細やかなサポート体制が生徒ひとりひとりの目標に合わせて柔軟にカリキュラムを作成してもらいつつ、しっかり子ども自身が自覚して勉強できるという学習スタイルを築き上げていきます。
そして、明確な目標があることで、【なぜ勉強するのか】がはっきりし、学習への意欲や集中力が高まります。
また、自己管理能力がある子は塾での学習だけでなく、自宅での予習復習や宿題にも計画的に取り組めるので知識の定着が早く、理解も深まります。
そのため、目標に向かって自分で努力できる子は、個別指導のメリットを最大限に活かせます。
ただ、私の経験上、塾の先生が色々と学習計画を提案し、目標設定しても放置する子もいます。
勘違いされている方もいると思いますが、個別指導は手取り足取りの指導ではなく、あくまでも子どもの自立を促すスタイルであることが多いため、自分で学習時間を確保し、スケジュールを管理できるかが大きなポイントになります。
結局、勉強するかしないかは子ども本人次第になるということは忘れないでください。
個別指導塾は、一人ひとりのペースや理解度に合わせた柔軟な学びが可能な環境です。
しかし、それを活かすためには、子ども自身が質問を積極的にし、学習計画を先生と考えて着実に進めていくという【学ぼうとする姿勢】を持つことが不可欠です。
【個別指導塾に興味があるけれど我が子に合っているのか】と悩んでいる時は今回ご紹介してきた特徴があるか考えてみてください。
もちろん、入塾したばかりの子全員が必ずしも最初から成績が良いとは限りませんが、真面目に勉強していけば力はつきますし、最終的には学力を伸ばすことにつながります。