今回は【本当に後伸びする子はいるの? 先を行く子を追い越す子とは】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
子どもの教育に関心がある親は、小学校に入る前から幼児向けのドリルに取り組ませたり、公文、学研に入会して、しっかり勉強する子になるよう気を配っていきます。
しかし、勉強している子が必ずしもずっと高得点を取り続け、順調に学力を伸ばして学力グループの上位層にいるかといえばそんなことはありません。
子どもの勉強では低学年から成績が良い子、中学年から成績を伸ばす子、高学年になると成績が低下する子と様々います。
こればかりはどうなっていくのか子どもが6歳や7歳の頃には正確に見えてきません。
ただ、その数年後、10歳くらいになると【このままだとどの辺りの高校に進むか分かる】という状態になります。
その過程で低学年で成績上位層として先を行く子のことを追い抜いていく子がいます。
低学年の頃は【まぁまぁできる】だったのが、難しい単元、多くの子が苦手とする単元を学ぶ中でグングン頭角を現し、気がついたらクラス内で【あの子は賢い子】という立ち位置になっていたりと、着実に力をつけて、先を走る子が簡単に追いつかないくらいの学力をつけています。
追い抜かれた子からすると【いつの間に?!】と驚くばかりですが、何もせずに追いつき追い越したわけではありません。
追いつくには馬力、つまりは学力がなければ追いつきません。
ヒタヒタと背後から迫り、サッと抜き去っていく子はそのようにして知らぬ間に学力を鍛えているのでしょうか。
勉強時間を増やしているのなら抜かれる側も納得しますが、そうではない子もかなりいるのが後伸びするタイプの子の特徴です。
それでは、先を行く子を追い越していく子は何が違うのか、どんな特徴があるのかをご紹介していきます。
自分の現状を受け止めている
まず、自分の現状を受け止められる子です。
子どもが自分の学力を正確に把握する機会というのは、小学生であれば学校のテスト、中学生であれば学校の定期テストでの校内順位になると思います。
塾に通っている子であれば、塾でどのクラスに属しているかや塾のテスト結果も自分のリアルな学力を教えてくれる物差しになりますが、多くの子にとって【学校生活での立ち位置】というのが軸になると思います。
この他にも、授業内容が理解できるかというのも子どもが自分の学力がどのくらいなのかを感じ取る物差しと言えるでしょう。
ただ、学校のテストが返却され、点数が良ければ万々歳、悪ければ【親に叱られる】【ヤバい】と思っても、【喉元過ぎれば熱さを忘れる】とばかりに数日経てばすっかり忘れてしまう子はかなりいます。
成績を上げていくには、まず【自分の課題と向き合う】ということをしていかないといけません。
どの教科が苦手で、何の単元が理解不足なのかを自分なりに考え、そして改善していくということを心に決め、実際に勉強に取り組んでいくというのが成績アップに向けた第一段階になります。
後伸びする子は自分で気づき、【このままだと成績が悪くなる】【成績をアップしていきたい】と心の底から思い、固い決意で行動に移せます。
中には個別指導の塾や家庭教師の先生に教えてもらい、素直に勉強していき成績が上向きになる子もいますが、中学受験を考えていない小学生でそうした教育産業の力を借りる子は少数派なので、【特段学習系の習い事をしているわけではないのに成績が伸びた】という場合は、親のサポート、または自分で課題に気がついて自発的に勉強に取り組み始めたと考えていいでしょう。
課題と向き合っても、ちゃんと勉強できるかどうかは子どもの気持ち次第になります。
いくら親が誘導しても、【勉強は面倒だな】という感情が支配的だと子どもはやる気が起きず、ダラダラと勉強してしまいます。
ですから、後伸びする子は【自分の現状を理解しつつ真正面から受け止めて改善しようという気持ちがある子】という条件がつきます。
間違い直しを嫌がらない
さて、先を走っている子を勢いよく追い越していくには、それなりの学力を身につけないといけません。
低学年から優等生として先頭集団を走っている子の中で、息切れをして遅れをとってしまうタイミングは個人差があります。
しかし、概ね簡単ではない単元が増え始めてくる小学3年、4年生頃になります。
この時期にグングン伸びていく子は基礎学力がしっかり身についていて、自分で勉強する習慣、【もっと色々と知りたい】という好奇心旺盛なところがありますが、やはり一番大切な素質は【間違い直しを嫌がらない】【基礎から振り返るのを嫌がらない】になります。
どれだけ好奇心旺盛な子でも、プライドが高く、間違い直しを嫌がる子は遅かれ早かれ伸びなくなります。
幼児期や低学年の頃に活発で知識を吸収するのが早い子がいます。
ただ、小学校3年生くらいから間違い直しをやろうとしなかったりすると、小学校5年生の頃には【小さい頃のキラッとした輝きがちょっと消えかかっている】となり、中学進学後に学力上位層になれないという流れになる子も珍しくありません。
基礎からやり直す、ミスした問題を理解するまで解き直したり親に質問して理解する姿勢がある子は、時間はかかっても後伸びします。
家での勉強は普通に取り組んでいても、学校のテストのやり直しを答えを丸写しにしている子、公文や学研に通っていれば教室での間違い直しを嫌がり、時間がかかっている子もいたりします。
また、不十分な単元があるけれど復習が面倒だからと分かったふりをしている子もいます。
私も小学生に国語や算数の勉強を教えている時、教材のプリントのやり直しや復習との向き合い方がかなり違うことに驚くとともに、間違い直しを嫌がらずにやる子は学力が極めて高い子、または後日着実に成績が伸びていった子という共通点がありました。
もし、我が子が後伸びタイプかどうか見極める、または後伸びタイプになって欲しいと願っているのであれば【間違い直しを嫌がらないか】【基本的な内容から振り返るのを嫌がらないか】という特徴があるかと考えてみてください。
もし、そういう傾向がなければ、【間違いをちゃんとやろう】【あやふやな単元があったら一から勉強し直そう】と根気よく話をしてみましょう。
自分を信じている
そして、勉強というのは努力をしている最中は【どのような結果になるか】が分かりません。
確実に明るい未来が待っている約束がない中で勉強を頑張るというのは子どもだけでなく大人になっても【そりゃないよ】と思ってしまいます。
ただ、頑張る人というのは【自分がやっていることで自分の未来を変えることができる】【夢を実現するために行動している】と強い信念をもって前を進んでいます。
つまりは、自分を信じて行動できる強さがあります。
私も全然勉強しない小学生時代の自分と決別すべく、中学生になってから心を入れ替えた人間ですが、その当時のことを考えると【後先考えずにがむしゃらに前進していた】という気持ちしかありませんでした。
クヨクヨしてもどうにもならないような立ち位置でしたから、猪突猛進とばかりに勉強するしかなかったのです。
後伸びする子と元グータラ小学生の私を一緒にして語るというのはおこがましいですが、【自分を信じる】ということはとても大切です。
自分の行動を常に疑っていたり【こんなことをしても無理だ】と弱音を吐いていると、頑張らないといけない時に頑張れず、学力を伸ばすきっかけを失うことになります。
結果は後になってからやってくる。
今はただひたすらに頑張るしかない。
そんな気持ちで勉強に励む子は強いです。
塾でも受験期にがむしゃらに前を向いて厳しいと言われている志望校合格を目指してひたすら努力していた子は夏休み明けから成績を伸ばしていき、無事に合格しました。
今は先を行く子が今は遠すぎてよく見えなくても、ずっと先頭を走れる子というのはそう多くはありません。
ペースを落とす子の方が多いので、勉強が難しくなるタイミングで先頭集団の入れ替わるようになります。
その時までにちゃんと基礎学力を鍛え、理解不足の単元や教科をなくし、自分を信じて頑張って行けば、先頭集団を走る子の仲間入りを果たします。