今回は【まだまだ伸びる! 中学の勉強に適応する小学生とは】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
小学校と中学校は同じ義務教育でも、小学校と中学校とでは全く違うというのは親自身が良く知っていると思います。
小学生の頃から制服がある地域もありますが、全国的には公立小は私服で通い、中学生になると指定された制服を着て毎日学校に通うことになります。
先輩後輩の関係、教科担任制、放課後の部活や定期テストと、社会人になったような忙しさと校内順位や偏差値で学力が数値化されてしまうという実力社会に子どもは身を置くことになります。
親も経験はしているものの、当時は急激な変化に慣れるのに精一杯だったり、兄姉の様子を見て何となく察知していたので、適応することも平気な子の方が多かったかもしれません。
ただ、今は少子化が進んでお手本になるお兄さんやお姉さんが身近にいないこともあります。
小学校でも6年生になると中学の一日、どんな部活があるか、校内見学などを実施して中1ギャップ対策をしていますが、やはり生活面、勉強面の違いというのは実際に中学生になるまで分からないことだらけです。
とはいえ、出たとこ勝負とばかりに親が【入学したら勝手に適応してね】というスタンスなのも考えものです。
中学はテストも数ヶ月に一回程度になるだけでなく、学年で何番なのかもハッキリします。
そして、義務教育の終わりですから卒業をして進学をするとなると高校受験をしないといけません。
高校受験は筆記試験なので、志望する高校に合格するには確かな学力が不可欠です。
たとえ小学生の頃は成績が良くても、中学生になってから成績が伸び悩む子もいます。
小学校と中学校の違いを乗り越えるには、意外と大変なことです。
小学生の頃から中学校の学びに適応する下地作りを意識して、中学でも成績を落とすのを防ぐ準備をしていきましょう。
親に言われなくても勉強する子
まず、中学生になってからは【親に言われなくても勉強する子】が授業内容を理解し、テストで良い点数を取ります。
中学生になると毎日決まった量の宿題が出るわけではありません。
強制的に勉強させるというわけではなく、大ざっぱに言えば【時々課題を出すけれど普段は自分の判断で勉強してね】という指導に変わります。
教科によってワーク提出があったり、時々漢字や英単語の小テストを行うなど指導も様々であり、
そうした細かいテストや課題対策をしないと評定に影響があるというのも気にしない子は気にしません。
また、塾に通っているかどうかに関わらず、子どもが自分から勉強するかどうかが重要です。
せっかく親がお金を払って塾に来ていても、指定された宿題をやらない、授業中も上の空だと【来ているだけのお客さん】になります。
中学生になると部活と勉強の両立が大きな課題となります。
親にガミガミ言われても思春期に突入しているので素直に言うことを聞くことはないでしょう。
やはり、中学生になる前から【周囲に言われる前から率先して勉強する子】に育っていることが中学での勉強に躓かない第一条件です。
子ども①②は中学生になる前にある程度、自分で勉強する子に成長していたので、成績の上下変動はあるにしろ、酷く停滞することなく国立中学の定期テストというなかなかハードなテストをなんとか潜り抜けららるだけの【自分で勉強する子】になったと思います。
親からの圧力、塾で先生に言われて渋々勉強する子では中学の授業を全て理解し、自分のものにすることが難しくなります。
自分に何が足りないのか把握できる子
中学の勉強は小学校の勉強よりもボリューミーです。
部活もあるので、忙しい中でも隙間時間を見つけて日々の家庭学習を地道に続けていくことで学力が必要です。
とはいえ、限られた時間の中でも優先すべき教科、単元はあります。
その時に、【自分に足りないのは何か】【今優先してやらないといけない教科は何か】というのを分かっていないと、【得意科目だから理科をやる】という考えて勉強を進めてしまい、5教科の力を上げていくことができなくなります。
得意不得意の科目で苦手な科目や単元を好き好んで勉強する子は滅多にいません。
たいていはスラスラ解ける問題をやりたがったり、好きな教科に時間を割こうとします。
しかし、それでは成績を上げていくのは難しいです。
ある程度まで伸ばすことはできても、更にワンランク、ツーランクアップさせていくには苦手科目や苦手単元、理解不足なところを勉強していくことは避けられません。
お金をかけて個別指導の塾や家庭教師の先生が客観的に判断してもらうことはできますが、やはり子ども自身が【自分には何が足りないのか】と把握していないと、忙しい生活の隙間時間を有効活用して勉強を実りあるものにしていけないです。
【とりあえず学習量を増やせばいい】という考え方も悪くはないのですが、どの教科に力を注ぐという配分を考える際も自分の今の課題を踏まえることが重要です。
やはり何が足りないのかという見方ができないと成績を伸ばすまでの時間が必要以上にかかってしまうこともあります。
ですから、子どもにとっては嫌なことかもしれませんが【苦手としているところはどこか】【よく理解していない単元はなにか】と自問自答できる子が中学での勉強により一層適していると言えるでしょう。
素直で忍耐力のある子
中学の勉強は小学校内容よりも難しくなります。
覚えることも増え、より一層思考力や読解力も求められます。
そういう色々な力が重視されてますが、その中でも本当に成績を伸ばしていくには【素直さと忍耐力がある】という性格も大切です。
難しくなる中学の勉強をサクッと勉強したから全て理解できるのはごく限られた神童さん達のみです。
普通の子どもたちはしっかり習ったことを復習し、少し余裕のある子であれば予習をして授業に臨みつつ、家庭学習で復習をして学んだ知識を定着させるという流れができていないと全てを理解することはできません。
勉強する時は問題を解いていくわけですし、定期テストなどの問題を解いて点数が出たりすると【できるかできないか】というのがハッキリします。
しかも、単元によって出題される問題の形式は似ており、間違えた時は必ずやり直しをしていかないといけません。
とはいえ、このやり直しをするというのを嫌がる子が本当に多いです。
塾で仕事をしている時も、成績上位層や素直な子だけがやり直しをしていました。
一番やって欲しい学業不振な子ほどやり直しをやりたがらず、何度も困った経験があります。
やり直しをするというのは素直に自分のミスを認め、次は間違えないという気持ちが強いからです。
【同じことはしない】と固く誓い、先生が説明する話をしっかり聞きます。
一方、間違え直しを面倒だと言う子は【やればいいんでしょう?】と上から目線で、自分事とは捉えていないような態度で勉強していました。
なぜやり直しを嫌がるのか聞いてみたところ【次は多分大丈夫】【もう分かりました】という何とも不確かな答えが返ってくることもあり、私も驚きました。
間違いを認めるというのは嫌なものですが、間違い直しという地味な作業が面倒で仕方がなく、分かったふりをしているというのを感じました。
間違い直しは学力を上げていくにはもの凄く重要な勉強法です。
自分のミスと向き合いつつ、なんとか改善しようという気持ちがある子しか積極的にやろうとはしません。
塾にいる時に、素直で忍耐力のある性格だけれどまだまだ力不足な子が、一度間違い直しをしっかりやると決めて、取り組んでいき、厳しいと思われていた志望校に合格したこともありました。
勉強をする上で子どもの性格はあまり関係ないように思うかもしれませんが、中学の勉強においては性格によって成績を伸ばすことにもなるので、軽く見ないでください。