今回は【小学生から気にしたい 地方の賢い子の実情】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。
キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です！
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました！
ありがとうございます。
子育てに置いて子どもの教育というのは地方と都会とではかなり違うところがあります。
例えば、同じように大学進学を目指していると言っても、都会の子は中学受験をして中高一貫校を経て大学受験に挑むというのが教育熱の高い家庭の子の鉄板ルートです。
一方、地方では高校受験が昔も今も主流です。
公立中高一貫校が誕生したとはいえ、受験する子は教育熱の高い家庭の子の中でも大多数ではなく、限定的です。
もちろん、都会でも地方の賢い子のようにオール公立で難関大学に合格するという子はいますが、教育に関心の強い家庭では受験と言えば中学受験になりがちで、ちょっと地方とは事情が異なります。
地方には地方の王道のルートがあるので、生まれも育ちも都会という方からすると摩訶不思議な世界に映るかもしれません。
ただ、地方の賢い子というのはなかなか一筋縄ではいかぬ表現だと個人的には感じています。
私の母方の実家はまさに絵に描いたような田舎で、それこそテレビ番組の【ポツンと一軒家】に出てくるような麓の集落そのものです。
ですから、地方出身という括りの中でも、地方の中でもそこそこアーバンな暮らしができる県庁所在地の市街地から宅地開発をされた郊外住宅地、そして農村地域というエリアの教育事情を知っていると勝手ながら自負しています。
それでは、地方で子育てをする、大学進学を念頭にしているならどんなことに気をつけつていけばいいのかご紹介していきます。
地方での賢い子の定義は広い
まず、一口に地方といっても、地域によって教育事情がかなり違います。
教育熱の高いエリアもあれば、子どもは元気に遊んでいればいいという考えの親が多い地域、学があっても何の足しにもならないと考えている人が多い地域など様々です。
田舎であれば、『賢い子』というのは学校での成績が良いことはもちろんのこと、要領の良さや地元の大学や専門学校に進学して地元で就職して親の近くで生活をするという子も【親孝行で賢い子】というような受け止められ方もします。
ちょっと都会で生活している人からすると若干受け入れがたいような考えかもしれませんが、そのくらい地方でもエリアによって考えが色々とあります。
今でしたら、少子化も進んでいるので田舎暮らしをする子も減っているので、子どもが住んでいる地域と言えば、そこそこ都会チックな生活ができる市街地、郊外住宅地に子どもが多く住んでいると思います。
同じ市内であっても、昔からの文教エリアがあったり、荒っぽいエリアもあったりと【あの学校は不良が多い】【あの学校は進学実績が良い】と公立中学でも学力差がかなりあります。
私も塾で色々な中学の生徒から定期テストの問題を見せてもらいましたが、国立中学の定期テスト、進学校への進学者が多い公立中学の定期テスト、教育熱の低い中学の定期テストは同じ中学生、同じような単元が範囲であっても、出題されている問題のレベルがここまで違うのかというくらい違いがありました。
ですから、中学でたとえトップ層であっても、その中学が簡単な定期テストであれば国立中学のトップ層や教育熱の高い地域の公立中学のトップ層と同じくらいの学力があると勘違いしてはいけません。
中には、そんなの関係しないくらいスバ抜けた学力の子もいますが、同じトップ層でも学校によって学力に違いがある、偏差値で言えば5くらいの差があるということも珍しくありません。
ですから、この中学で進学校に行くのは数人程度でなおかつトップ高校に行く子は数年に一人ということもあり、中学毎の【賢い子】の割合やどの辺りの高校に行くのが賢い子になるのかという幅も違います。
都会とさほど変わらないような賢い子の認識は、国立中学、市街地にある伝統ある中学など、トップ高校を含めた進学校の合格者数が多い中学校に限定されます。
教育熱の低い地域であれば、トップ高校に合格する子そのものが神童であり、レベチな子という扱いを受けるので、トップ高校に数十人単位で合格する国立中学や十人単位で合格する公立中学の【トップ高校に受かる子の中でも特に別格な子】という選りすぐりの賢い子はあの子、という捉え方の違いがあります。
最難関大や医学部医学科はトップ高校か公立中高一貫校
さて、地方の賢い子、親が教育熱心な場合、概ね二つのパターンの進学コースを考えます。
一つは地方にもある公立中高一貫校を受験する。
二つ目は昔からある地元の中学に進学してトップ高校を目指す。
二つ目のイレギュラー版として、国立中学附属中を受けてトップ高校を目指すという我が家のようなパターンもあります。
そして、地方から最難関大学や国公立大学の医学部医学科への合格を目指すのであればこの二つのコースに乗らないと厳しいです。
もちろん、私立高校に通っていて一番上の進学コースから東大に合格する生徒もいますが、『毎年のように複数人いるのか』という条件で考えると、やはり地方では公立中高一貫校かトップ高校か、の二択になります。
公立中高一貫校の上位層は大都市圏の難関中高一貫校に合格できるレベルの子もいるので、そういう子達が6年間ちゃんと怠けず、楽な方に流されることなく勉強を続けていき実績を出しています。
正直、高校入試の時点ではトップ高校と二番手校とでは大きな偏差値の差、合否判定のラインの差が大きいというわけではありません。
ただ、高校に入ってからどんどんトップ高校の最上位層が力をつけていきます。
なぜ差が広がるのかというと、やはり先取り学習への意識の有無が大きいです。
子ども①の高校の同級生のうち、学力上位層の子達で高校1年の間に数ⅡBまで終わっている、数ⅢCまで一通り終わっているという子が多いです。
英語も数学も国公立の二次レベルの問題を早々に解いて、中高一貫校組の先取りを念頭に自発的に大学受験に備えている子達がいるので、そういう子達に影響を受けた上位層から中位層にいる子達も先取りをしていくという流れになり、結果として高校1年の冬頃にはトップ高校と二番手校に在籍する生徒たちの平均的な学力というのが入学直後よりも開いていきます。
もし、地方で進学校を目指すことを考えているのなら、大学進学の実績を子どもが小学生の頃から見比べて【子どもの夢に近づけそうな高校はどこか】というのを吟味して、小学生の時点で自学自習ができて相当な学力を持っているのなら中学受験を検討する、トップ高校を目指すのであれば地元の中学でトップ層になれるよう準備をしていくのをおすすめします。
地方特有の事情で高校入学後に成績が下がる子も
ネット上では自称進学校という言葉が教育情報界隈で飛び交うことがあります。
概ね、偏差値60前後くらいの高校を【自称進学校】とする傾向があります。
ただ、今では偏差値が55くらいの地方の高校でもかなり大学進学率が高く、親世代の頃とはだいぶ様変わりしています。
ですから、【大学進学率で進学校と語るのはもはや時代錯誤】になりつつあるので、大学と言ってもどのような大学に進学しているかで語る方が時代に即していると思ったりもします。
その中でも、昔から変わらない進学校が存在しています。
偏差値70前後、偏差値65以上が地方における【賢い子しか通わない高校】です。
だいたい、公立高校です。
その地域にずっと住んでいる家系であり、【親戚一同、代々あの学校にしか行かせない】という教育方針の家もあります。
ちょっと信じられないかもしれませんが、実際にそんな特別な高校があります。
そして、そういったトップ高校に入ることを最大の目標にしている親子もいたりします。
進学校に入るとなると、その先の大学進学もするはずなのですが、すごろくゲームで言うところの【上がり】になってしまう。
かつての私もそうですが、高校に合格したことで浮かれてしまい、本来なら早々に準備をすべき高校内容の先取りもほぼせずに春休みを過ごすと痛い目に遭います。
4月に入学してからも学校生活をエンジョイして【大学受験はまだ先】と思い、中学生時代の頃と同じように学ぶことは授業と同時進行で学ぶ、ということをしていると、授業スピードの速さに追いつかず、しかもレベルの高い内容で理解不十分なまま次々に新しいことを勉強するという、どうにもならない状況に追い込まれていきます。
中学と高校の勉強内容は異なります。
進学校であればあるほど最上位層は最難関大学、医学部医学科を受験するのですから授業スピードもめちゃくちゃ速いです。
地方の賢い子でも高校合格後は心構え次第でゴロゴロと成績を下げていくので、その点だけは気をつけてください。
決して、高校受験、高校合格を最終ゴールにはしないようにしましょう。
