今回は【中学受験か高校受験のどちらが良いか】と題し、お話をしていきます。
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ありがとうございます。
YouTubeのアンケート機能で気になるテーマはありますか、とアンケートしたところ、2番目に関心の強かったテーマが中学受験と高校受験のどちらが良いか、でした。
大都市圏では中学受験が激アツですが、中には子どもの性格や成長スピードから中学受験ではなく高校受験に照準を合わせた方が良い子もいます。
また、地方でも中受組はいるので、大学受験を見据えたらどちらが良いのか悩む方はけっこういると思います。
親世代が子どもの頃は人生初の受験は高校受験という子が絶対的多数であり、中学受験をする子というのは本当に少数派であり、中学受験する子が身近にいるというのは大都会だけの話だったと思います。
私が人生で初めて【中学受験】という言葉に接したのは小学3年生か4年生頃と意外と早く、生まれも育ちも東京という従姉妹のお姉ちゃんたちから、夏休みにおばあちゃんの家で一緒になった時に【小学校のお友達は受験があるから夏休みも遊ばないで勉強している】という話を聞き、衝撃を受けました。
その後、小学校のクラスメイトが私立中学、国立中学を受験する子がそれぞれ一人いたりと地方に住んでいるものの、多少なりとも中学受験の世界を垣間見た子ども時代でした。
ただ、その頃は中学受験する意味、メリットなど全く考えもしなく、ただただ【小学生で塾通いするのは大変だな】ということしか思いませんでした。
時は流れ、地方にも公立中高一貫校の誕生により中学受験する子がいます。
受験に備えて小学生でも塾通いをしています。
地方でも教育熱の高い親は【中学受験と高校受験のどちらが子どもにプラスになるのか】と悩み、色々と情報収集しています。
我が家の子ども達は地方の中学受験の主流である公立中高一貫校を受けませんでしたが、国立大学附属中を受験しています。
しかも、なかなか全国的に珍しい中学受験も高校受験も経験している親なので、個人的な意見になりますが【こういうタイプは中学受験が合っている】【こういう子は高校受験がおススメ】というのをお伝えできればと思っています。
1.コスパに見合っているのか考える
まず、中学受験をすることに心が傾いている時は子どもの学力の他に【コスパに見合っているか】ということも考えてみてください。
地方の中学受験の主流は公立中高一貫校になると思います。
各小学校のトップ層が受ける、しかも募集定員は限られているので狭き門です。
不合格となった子は地元の中学に進学し、高校受験でトップ高校受験にシフトチェンジします。
こういう子は子ども①②の周囲にもいました。
中学受験では塾に通って備える子が多数派です。
もちろん、ノー塾で受験に挑んで合格する子もいますが、塾の情報量や合格実績から塾通いする子が多いというのは地方も都会も同じです。
一口に塾と言っても、月謝は様々です。
公文や学研のようにややお手頃な勉強系の習い事教室もあれば、塾になると個別指導、集団指導とスタイルによって月謝も異なるだけでなく、集団指導のクラスでは中学受験コースと地元の中学に進学する子が通うコースとでは月謝の金額がそもそも違うことも珍しくありません。
中学受験コースは高くなり、使用する教材も多く、そして季節講習会もみっちり受けるのでかなりの金額になると思ってください。
これは大都市圏だけの話ではなく、地方でも主に公立中高一貫校を目指す子が多く通う塾ではけっこう高い金額になります。
我が家が通っている塾では、中学受験する子、とくに公立中高一貫校を目指す子が集まる塾ではないので、小学6年生になっても月謝が高くなる、ガンガン季節講習会を取らせる、塾の回数が増えることはありませんでしたが、公立中高一貫校を受ける子が多数通う塾では大都会の中学受験組と同じように、受験学年になると塾に行く日が増えたりと、なかなか教育費の支出も大きくなっているという話は耳にしました。
ただ、中学受験をする家庭では100%大学進学をする予定で動いているので、中学受験に力を注ぎず、大学受験に向けて教育費をバランスよく使うことも忘れてはいけません。
【絶対合格する】と前のめりにならず、果たして支払った分だけの効果があるのかと冷静に考えることも必要です。
そして、【ちょっと合格する可能性は低そうだ】【子どもが精神的に参っている】と判断したら、必要以上に塾代を支払うことはせず賢明な判断を下してください。
2.中学受験をして入った学校で上位でいられるか考える
中学受験をするとなると、目標はただ一つ【合格する】です。
合格のために時には辛いと感じる勉強も子どもたちは頑張り、乗り越えていきます。
晴れて合格となると親も子も嬉しくて、学校生活に胸をときめかすとは思いますが、やはり中学受験を経由して入ってきた子どもたちの集まりなので、学校の勉強やテストも小学校の頃のように【常にトップクラス】でいられるわけではありません。
どんな学校にも上位層、ミドル層、ボトム層が存在するように、たとえ筆記試験を突破したとはいえ、【倍率の高い中学受験で合格したから自動的に上位層になる】というような甘い世界ではないです。
合格したことにより安心して、中学内容の先取りをしようと思っていたけれどしないまま中学に入ったら、もう中学内容の数学を自力でほぼほぼ終了しているような同級生もいたり、小学生の時点で英検2級、準1級を取っている子がいた、という世界に足を踏み入れることになります。
これは都会の中高一貫校の話ではなく、地方の中学受験して入るような学校に共通していえることです。
我が家の子ども①②も受験をして国立中学に入りましたが、【英検準2や2級を持っている子】【中学数学の半分以上をもう自学自習で終わらせている子】が中学1年の時点でいました。
そういう子がゴロゴロいるわけではありませんが、上位層には例えば【数学の先取りをしていて英検は2級】という子が一定数いるので、そういう子達の中に割って入っていけるのかと考えて、受験をする、しないを決めてください。
我が家の場合、子ども①②は塾で附属小学校の子と同じクラスになり、学年が5年生、6年生になる時に附属の子の中でも成績によりクラスを移動する子がいる中で、上位クラスになんとか生き残れた、神童レベルの子を除くと他の附属小の子とそこそこ良い勝負ができているということから【中学受験して合格しても学校で何とかやっていける】と判断し、受験に挑みました。
高校のない国立大学附属中の場合はそれが【トップ高校に入れるかどうか】の基準になります。
中高一貫校で【上位でいられるか】はそのまま大学受験でどの辺りの大学を受けられるか、に直結します。
私は仕事をしている時に、附属中受験組、公立中高一貫校受験組で合格した生徒を教える機会がありましたが、地方でも中学受験で燃え尽き症候群となる子もいますし、親誘導で受験して合格したものの【勉強する気が出ない】という子もいました。
こうなると、思春期に突入する子どもの気持ちを奮い立たせるというのは難しく、中学受験をしたことが悪い方になってしまったということになります。
上位は難しいかもしれないけれど、真ん中より上にいられるか、と言うことや、入学してからが勝負だと先を見据えて勉強と向き合えるかどうかも見極めてください。
3.できる子に囲まれると萎縮しそうなら高校受験向き
中学受験を経て入学する学校は公立小学校時代とは比べ物にならないくらい同級生の中で優秀な子の割合も高くなり、その中で学校生活を送り、授業を受けてテストで自分の立ち位置が分かります。
小学生の頃はクラス内で絶対的な【賢い子】であっても、中学受験して入る中学では必ずしもそういう立場になれる保証はありません。
むしろ、なれない子の方が多いです。
自分よりも賢い子がいる中で学校生活を送ると、【自分はできない人間だ】【自信がなくなった】と落ち込んでしまったり、【勉強しても追いつくことはない】と諦めモード全開になりやすい子は、中学受験ではなく地元の公立中学を経由して高校受験に挑んだ方が、思春期を自信をもって過ごして、そして中学の勉強もしっかりやるということができます。
中学受験をする年齢は11歳から12歳、高校受験をする年齢は14歳から15歳とたったの3歳差の違いですが、数字で見る以上に重みのある3歳差です。
中学生というのは反抗期、思春期、部活などなど、人生においてかなり重要な3年間になるので、この3年間をどのように過ごすのかという視点を持って、子どもの性格を踏まえて【中学受験と高校受験のどちらが良いか】と考えてみてください。
周りに凄い子がたくさんいると、萎縮してしまい、挑戦する気持ちがしぼんでしまうタイプであれば中学受験を頑張らせるよりは地元の公立中学で勉強を頑張り、部活、クラスや委員会、生徒会などでリーダーシップ発揮して自信をつける経験を積んでいった方が子どものためになることがあります。
ただ、優秀な同級生に囲まれつつ切磋琢磨するのが好きな子は思春期を有意義に過ごすことができるので、受験するしないは子どもの学力と同じくらい子どもの性格を踏まえて決めるようにしましょう。
まとめ
中学受験をするかしないかは小学校4年生頃、9歳や10歳の時点で決断をしないといけないので少しでも中学受験を考えている時は低学年の頃から【どちらが良いか】と考えつつ、家庭学習などで基礎学力を盤石なものにしていくようにしましょう。
中学受験でも高校受験でも、どちらにしても結局は大学受験というゴールに向けての通過点でしかありません。
子どもを成長させるにはどちらの受験がより良いかと親子で考え、悪いことも良いことも含めて【どのコースが最適か】と複数の進路進学のパターンを想像してみてください。