今回は【子どもたちが感じた小4の壁の違和感】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。
キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!
ありがとうございます。
子どもがいる家庭、とくに幼児や小学校低学年の子どもがいると巷で囁かれる【小4の壁】【10歳の壁】という言葉を気にすることがあると思います。
学力差、学校の学びが難しくなる、受験を考えている子は塾通いを始める、子どもの反抗期が始まるなど、小学4年生頃、10歳頃になると色々と親子の間で起きやすくなる難しい時期という捉え方がされています。
【なんだか嫌だな】と漠然とした不安を感じる方が多いはずです。
それでは、実際にどんなことが起きるのかと言えば、これは出たとこ勝負です。
子どもによってどのようなことが起きるのか違います。
兄弟姉妹であっても同じことが起きるわけではなく、【こういう状態になります】と断言できない難しさがあります。
我が家の場合は、子ども①は反抗期が小4、子ども②は小5とタイミングがバラバラでした。
精神的な変化は個人差がかなりあるので、【小4になったら確実に反抗的な言動が増える】とは言えません。
ただ、小学4年生を境目に子どもらしさから脱却して少しずつ大人に向けて親からの自立をするために【親に歯向かう】という態度が増えてきます。
学力差も確かにあり、学校のテストを見ても【難しくなっているな】【高得点取れる子は減ってきている】ということを感じるようになってきます。
親の方も子どもの勉強に関心を強めていくようになるわけですが、それでは子どもの方は小学4年生という学年をどう捉えているのかということも気になりますよね。
そこで、子ども①②③に【小学4年生で気がついたこと】を聞いてみました。
親とは違う、子どもが感じた【小学4年生になってこれまでとの違い】【10歳くらいになって気がついた違和感】はあるのかを話を振ってみました。
どんなことでもいいので、低学年や小学3年生の頃とはちょっと違う、些細なことはないかと訊ねてみたのです。
テストの点数でクラス内が騒がしくなることが減る
そうしたら、意外なことを教えてくれました。
子ども①②③ともに共通していたのが【テストの点数でクラス内が騒がしくなることがなくなった】と言うのです。
例えば、算数のがい数の単元テストが返却される際、いつも以上に点数が悪い子が多い、苦戦するテストだけれど【こんな点数お母さんに見せられない】と騒ぐ子がほぼいなく、クラス内がシーンとなるということです。
小学校低学年の頃は悪い点数を取った子は【○○点取ってしまった】【親からゲーム禁止令が出る】【叱られる】とギャーギャー騒いでいた子がいたのに、小学3年生、そして小学4年生になるとたとえ悪い点数を取っていたとしても誰も【こんな点数取ってしまったよ!】と大きな声で騒ぐことはなくなり、みんなテストをすぐに隠したりと周囲の目を気にするようになるという変化があると教えてくれました。
私の小学生時代を振り返ると、たしかに小学4年生くらいになると悪い点数を取ればコソコソとテストを広げることもなく隠すようにたたんで机の中に入れたりした思い出があります。
あまりにも悪い点数を取った時は、掃除の時間に当時まだ小学校の敷地内にあった焼却炉の中に細かくちぎったテストを入れて、燃やして証拠隠滅をしていました。
そのくらい学年が上がってからは悪い点数を取るというのは【恥ずかしい】と感じる子が圧倒的多数で、テスト返却時の騒々しさというものがなくなってきます。
親はそういう変化を子どもの話を聞かない限り知る機会はないと思います。
テストの出来不出来ばかりが気になりますが、こうした子どもたちの言動の変化というのも小学4年の壁における子どもの成長と言えるのではないでしょうか。
友達関係のトラブルが発生しやすくなる
クラス内ではテストを巡る子どもたちの態度も変わってきますが、友達関係もより大人感覚になってきます。
つまりは、話が合う子と合わない子がハッキリしてきて、男女ともに仲良しグループが構築されていきます。
とくに女の子は低学年からグループを作る子がいますが、10歳くらいになると【あの子と一緒じゃないと嫌だ】と主張してくる子がいて、時々色々な問題を招くことがあります。
まれに男の子でもお気に入りの友達が他の子と遊ぶ約束をしていて、それを非難するという話も耳にすることがあります。
友達関係も合う合わないがハッキリしてくる分、自分の思い通りにならないとそれを上手くコントロールできない子は、仲良しの子が他の子と遊んだり話をするのを【嫌だからやめて】と相手のことを考えずに制限しようとする子もいます。
そんなことを言われた側からすると【身勝手なことを言ってくる】と、仲良くしていてもイライラが募ってきて、一緒に遊びたくなくなるなど、友達関係の中でトラブルが起きることがあります。
低学年の頃はどちらかが悪い、意志疎通の悪さなど原因がハッキリしていることが多いのですが、学年が上がると簡単に解決できない問題も発生することもあります。
運よく、我が家の3人はそういう類のトラブルに巻き込まれることもなくきていますが、小学4年生になると友達のメンバーが決まってくる分、一度問題が発生すると上手く着地するというのが難しく、こじれてしまい、双方が嫌な思いを抱いたまま相反する関係になることもあるので、親としては子どもの話を聞いたりアドバイスを送るなど、心身ともに疲れてしまうこともあるでしょう。
ただ、まだ子どもが自分の身に起きたトラブルを親に相談しているならいいです。
中には親に相談できずに一人で問題を抱え込んでしまう子もいます。
親が自分のことに興味を示していない、心配かけたくない等、10歳になると親の顔色を伺って言うか言わないか判断するようになるからです。
親としては10歳、小学4年生というのはまだまだ子どもで、何か起きたら相談してくれると思いがちですが、案外子どもは親のことを観察していたり、親子関係の良し悪しを冷静に受け止めているので【子どもが何かトラブルがあったらすぐに教えてくれる】とはならないので、そこは気をつけてください。
親の自分への愛情を確かめたくなる
小学4年生になると、心の変化が親が思う以上に大きなものがあり、変化している最中の子ども自身もそれを真正面から受け止められず、戸惑い、悩んだりしています。
そうした複雑な心の持ちようの影響で、一番身近な大人である親への愛情を確かめる言動が増えることがあります。
面白いことに、子ども①②③全員が小学4年生の時に【自分のことは嫌いか】【自分のことは好きか】と頻繁に確認してくるようになりました。
いちいち【好きだよ】【愛情を持って子育てをしている】と説明するのは正直面倒ですが、ストレートに言わないと心の不安を打ち消すことはできないので、聞かれた場合は【好きだよ】と恥ずかしがらずに断言するように答えています。
なぜ、こういう言動をしてくるのか3人に確認してみたところ【ちょっと不安になって】【好きなのは普段の言動から分かるけれど言葉で確認したかった】ということを口にしています。
小学4年生限定というわけではなく、子どもは折に触れて親の愛情を確かめる言動をするようになります。
その際に、【言わなくても分かるでしょう】という態度だと、子どもは変な風に解釈して【自分のことは嫌いなんだ】と拗らせてしまい、反抗期も強めに出るので【言わなくても分かるでしょう】とは思わずに、ストレートに愛情を伝えてください。
そんなことをすると子どもが恥ずかしがる、馬鹿にするかもしれませんが、ちゃんと【子どもが好きだ】という気持ちを親が伝えることはものすごく大切です。
なんだかんだ喧嘩をしても、【親は自分のことが好き】というのを理解していると関係修復に時間はかかりません。
子ども①②③も色々と挑戦して見たいと思い、行動に移せるのも【親が応援してくれるという思いがどこかにあるから】と口にしていました。
この考えは、私の子ども時代とは正反対なので、親の愛情表現というのはとても大切だなと感じています。
子育ての中で10歳の壁、小4の壁はターニングポイントになることがありますが、親が思う学力差などの勉強面だけでなく、子どもが感じる違和感や話を聞いてみることも親子の意志疎通を取る上で重要です。