【教育小噺】子どもと恋愛 軽く扱えない時もある | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【教育小噺】子どもと恋愛 軽く扱えない時もある

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今回は【子どもと恋愛 軽く扱えない時もある】と題し、お話をしていきます。

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子どもと恋愛と言っても、恋愛に関心の強いおませな子、全くもって疎い子がいるため、我が子が恋愛に対してどのような思いを抱いているかで子育て中の親の関り方もかなり違ってきます。

例えば、おませで小学校低学年の頃から彼氏を作りたいと考えている女の子の親は【背伸びしていて困る】と悩むことも多いですが、子どもが異性に対して好きとか嫌いという感情をあまり持たずに成長している親は恋愛で頭を悩ますことなく小学生時代を過ぎていきます。

また、親自身がゴシップや恋愛話が好き、恋愛系の映画やドラマが大好物だと子どももクラス内の噂話や、誰が好きかという話に興味を持つことがあり、親の言動が子どもに与える影響も無視できないものがあります。

 

我が家の場合は、私が恋愛系のドラマを見ない、恋愛と無縁のまま成長してきたこともあってか子どもに【好きな人いる?】と聞いたこともないので子どもも恋愛に関して関心が薄いです。

塾で仕事をしている時も生徒から恋愛に関する相談を受けたこともないので、子どもが見ても【恋愛系に弱そうな大人】と見られていたのでしょう。

ちなみに、塾に通う子どもたちは意外と恋愛話、告白されたことや初デートにどこに行くか、別れたなどの話を塾の先生に相談するので、親よりも塾の先生の方が子どもたちの恋愛事情に詳しいことも珍しくないです。

そういう中でも恋愛担当の先生になれなかったのですから、恋愛偏差値が相当低いということはお分かりいただけると思います。

さて、恋愛に対するスタンスというのは本当に子どもによって、家庭によって異なるというのは親となり他のママさんと話をする機会があると気がつくようになりました。

小学生や中学生の子どもの恋愛話をよく知っているママさんもいたりと、【こういう人もいるのか】と驚いたことがあります。

 

昔と今では付き合う別れるの意味が違う

ただ、子どもも成長すれば少なからず恋心を抱く時期がやってきます。

それが青春時代の特権と言えばそうなのかもしれません。

ご存じの通り、親世代と今の子どもたちの恋愛作法は別物になっています。

まず、親世代は好きな人に連絡するには家の固定電話で話をするしかありませんでした。

アムラー世代以降は高校生でポケベル、PHS、携帯電話を所有する子も増えてきたので親の目を気にせずに連絡することができるようになりましたが、それでもみんなが所持していたわけではないので、固定電話でのやり取りというもの基本でした。

【お父さん、お母さんが出たら気まずい】というドキドキ、ハラハラした気持ちで相手の家に電話をかけてきた思い出のある親は相当いると思います。

しかし、今はワンクリックで相手にメッセージも電話もかけることができます。

ものすごく連絡することのハードルが低くなっています。

もはやハードルがなくなったと言ってもいいでしょう。

そして、子ども②の小学生時代は高学年になると恋愛に興味のある男女の間でLINEによる【告白ブーム】が流行し、地味な子でも賢い子にも【好きな人はいないのか】と学年中が恋愛の噂話が吹き荒れ、子ども②がうんざりしたことがありました。

 

受験をして進学した中学ではそういったLINEで告白する、別れ話をするという文化がなく、安心しています。

しかし、学区の中学ではLINEでの告白や、気になる子がいればその子の連絡先を知っている子に【教えて】と言って、当の本人の了承を得ずに勝手に入手して告白するというのが当たり前のように行われていると耳にして【恋愛と個人情報の取り扱い】はコワイと思うとともに、小学生時代は大人しかった子も周囲の雰囲気に染まって告白、付き合う、別れる、また気になる子を見つけたら速攻で告白する、という付き合うまでにかかる流れがスマホの登場で極端に短くなり、簡単に付き合う、そして別れるという時代になっているというのを色々な話を聞きながら感じています。

 

恋愛しか考えなくなる子もいる

恋愛に関する作法という、どういう感情を持つかやどうお付き合いしていきたいかというのは子どもであっても個人差があります。

ただ、誰かを好きになるというのは相手の気持ちを考えるという心の成長を促す良い面だけでなく、悪い気持ちを大きくしてしまうこともあります。

勉強面でいえば、勉強そっちのけになる子もいます。

私が塾で仕事をしている時、高校生は携帯電話を持っていて、お付き合いし始めたばかりの生徒が授業中に相手から連絡が来ていないか、当時であればメールが届いていないか気になって勉強どころではないということがありました。

また、告白されて有頂天になっていた子が、すぐに別れ話を切り出されて落ち込んで授業どころではないということもありました。

恋愛での問題はダイレクトに心にダメージを与えます。

これは子どもだけではなく大人になっても変わらない事実です。

誰かを好きになるということは素晴らしいことですが、受験学年や【勉強に力を入れないといけない】という時期に恋愛に夢中になる、彼氏彼女を作らないと周囲から置いていかれると焦る子の成績はたいてい下がっていきます。

受験学年になると、目の前に迫る受験から敵前逃亡するように恋愛に逃げる子もたまにいます。

自分の弱さを恋愛で誤魔化そうとするのですが、そういうことをする子の受験結果というのは悲惨なことになるのがお決まりです。

 

また、親子関係が悪い子、とくに母親との関係が悪い女の子は恋愛に走る子がとても多かったです。

それも親の留守中に相手を家に上がらせるという一歩間違えればどうなるか分からない状況を作るという、塾の先生としても非常に気がかりな行動をしていました。

中学生や高校生は将来を見据えて学業に励むべき時期なのですが、家庭内の雰囲気が悪い子は自分の5年後や10年後を見据えて今何をすべきか考えず、短絡的な行動をしがちなので恋愛一つとっても危うい橋を渡る子もいます。

恋愛を禁止するのは行き過ぎている、虐待みたいなものです。

ただ、子どもも成長していきます。

いつまでも親の思うような子どもらしい言動をするわけではありません。

【うちの子はそんなことはしない】と思ってしまうような子も、意外と驚くような行動力を見せることもあるので、本当に気をつけて欲しいなと思います。

 

親としてアドバイスを送ることも大切

【恋愛と言っても中学生や高校生になってからの話だし】と思っていても、子ども②の小学校高学年のような出来事はスマホを所持している小学生が増えている中で、恋愛トラブルがいつ発生してもおかしくない時代になっています。

しかも、親世代と恋愛の作法も異なるため、経験を活かせるかと言えば怪しいです。

そもそも、私のように何にもアドバイスができない親もいるでしょう。

誰かに合わせるとか面倒くさいとか、おしゃれするのもお金がかかるとかしか考えていなかった人間ですから、思春期の子どもたちに母親としてアドバイス要素がゼロです。

しかし、親がそうであっても、子どもはそうではないというのもよくある話です。

 

親世代の頃は、子どもの恋愛で大事になりそうなことをするのは不良など明らかに問題を抱えていそうな子に限定されていたところがありますが、今では普通の子でもスマホのSNSを経由して全く見ず知らずの人に対して恋心を抱くのも珍しくありません。

今までと様子が変われば親も気がつくはずです。

子どもの恋愛事情に首を突っ込み過ぎるのは無粋なことです。

しかし、【なんだか好きな人がいるみたい】と軽く思わず、恋愛の話を避けず【好きな人がいるの?】と声をかけて、子どもが変な方向に進まないよう気をつけて見守るようにしてください。

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