今回は【子どもと読書 絵本から児童書そして小説への戦略は考えるべし】と題し、お話をしていきます。
YouTube版
エール出版社より本が出版されました。
小学3年生から4年生で気をつけるべきことを詳しく取り上げています。
kindle出版しました。unlimitedでも読めます。
完全に無料で読めるコミックエッセイです。
↓こちらはアマゾンの縦読みfliptoonです。
キンドルとは違う読み心地かなと思いますので、読み比べもしてみてください。
内容は一緒です!
透明教育ママの絵日記 教育系コミックエッセイだけど役に立つ可能性ゼロ【ブログ放置編】
新作です。
kindleのジャンル別ベストセラー獲得しました!
ありがとうございます。
これまで、ブログやYouTubeでも何回か読み聞かせや子どもの読書習慣を取り上げてきました。
ブログの方には我が家で実際に読んだ本をご紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
さて、読書の秋という言葉がありますが季節が夏から秋へと移り変わり、自治体の図書館でも色々なイベントが開催される時期になっています。
子どもの教育に関心がある方なら、ほぼ間違いなく乳幼児期から読み聞かせをしてきたと思います。
子どもを膝に座らせて絵本の読み聞かせをすることや、紙芝居を読むというのは親子のかけがえのない時間でもあります。
そして、本を読んであげるというのは子どもの語彙獲得や想像力、字を読みたい、自分で本を読みたいという気持ちを育てる勉強面との結びつきが強いものでもあります。
どのような絵本が良いか、子どもの好きな本はどれかという情報は図書館や本屋さんだけでなくインターネット上にもたくさんあります。
しかし、他の人が良いよと言っていても、必ずしも我が子に合うとは限りません。
また、兄弟姉妹でも好きな本が違うということも珍しくないです。
幼児期は家での読み聞かせ、そして保育施設で過ごしていれば先生方が毎日のように本や紙芝居を読むのでどの子も本と触れ合う機会があります。
それが小学校に入学すると子ども本人次第、親の心がけ次第になってきます。
小学校1年生や2年生の頃はボランティア団体の方による読み聞かせや、国語の時間に図書室に行き、本と接する機会が設けられていますが、それも毎日行われているわけではありません。
普段から本を読むかどうかというのは小学生になってからさらに個人差が出始め、絵本から児童書、児童書から小説への移行ができない子もいます。
国語や道徳の時間しか物語を読まない子も
つまり、【活字を読むのは国語や道徳の授業の時くらい】と【教科書以外にも普段から本を読んでいる子】に分かれていくようになります。
本を読めば必ずしも成績が上向きになる、学力向上に直結するわけではありません。
しかし、本を通して色々な世界を知り、想像し、知識や語彙を得るのは勉強する上での土台作りになるだけでなく、知的好奇心を刺激することにもつながります。
塾で仕事をしている時も、学力上位層の子と学業不振の子の読書習慣を比べると、圧倒的に学力上位層の子の方が本を読んでいる割合が高かったです。
本好きな子のエピソードとしては、お気に入りの作家さんやシリーズがあって、【早く新作が読みたいからさっさと定期テスト終わらないかな】という話をしていましたし、ドラマ化や映画化した時にキャスティングについて話し合う子もいました。
学業不振の子は常日頃から本を読まないので、問題文を読む時も時間がかかり、【これはどういう意味なのだろうか】や国語の長文であれば【この言葉はどういう意味か】【登場人物の人間関係が把握できない】ということがよくありました。
読解力だけでなく、その場面が緊迫しているのか、和やかな雰囲気なのかと文章から物語の世界を想像する力も不足している印象がありました。
また、本好きな子同士でお気に入りの本を紹介し合ったり、感想を言い合ったりと友情を育むことの一助になります。
今の子どもたちは生まれたころからスマホが存在し、アプリゲームや動画視聴と本よりも楽しいと感じるものがゴロゴロあるので、親の方がかなり意識して絵本から児童書、児童書から小説と読書習慣を定着しアップデートしていくことが求められます。
図書館をフル活用する
本に親しむには、まず家に本があるという環境を作ることが大切です。
購入するとなかなかお金もかかるので、本当にお気に入りの本以外は図書館で借りてきましょう。
なかなか本を読まない子、児童書も抵抗感がある小学生もいるので、手始めに幼児向けの絵本からスタートしても大丈夫です。
図書館に通いつつ絵本から【かいけつゾロリ】のように有名な児童書を手にするようになり、少しずつ絵が少ない本へとシフトチェンジしていきます。
学習漫画もたくさんあるので、そこから本を読むということをスタートしていくこともできます。
また、通うだけでなく、図書館のホームページで子どもと一緒に検索してみてください。
【もう一度読みたい本を予約しよう】とか【お友達がおすすめしてきた本があるかチェックしてみよう】と本探しをしていると、ワクワクしてこの本も読みたいなという気持ちが芽生えてきます。
好きな本を書いている作家さんの別の本を探して借りてみるのも楽しいです。
アマゾンや絵本ナビで検索すると【この本を購入した人はこちらの本も購入しています】とか【似ている本】が表示されます。
こうした機能から新しい本と出会うこともあるので、【こんな本があるんだ】【読んでみたいね】【面白そうだね】と親子の会話が弾みます。
そして、図書館に足を運ぶ際は親も自分が読む本を借りるようにしましょう。
子どもに本を読むことを強要して、自分はスマホでアプリゲームをしたり動画視聴をしているのでは説得力がありません。
【自分ばかり本を読ませる】【お父さん、お母さんは本嫌いなんだ】と子どもが受け止めてしまいます。
本好きな子の親は自分も本が好きで、色々な本を読んできたり家には本が普通にある中で生活してきたという方も多いです。
賢い子に育てたいという理由だけで、親は本を読まないのに子どもにだけ本を押し付けてもうまくいきません。
小さい頃から本を読む機会を作り、親子で毎週末や二週間に一回の頻度で図書館に通い【日常生活に本がある】にしていきましょう。
児童書から小説への移行が難所
読書習慣を定着させたい親にとって、児童書から絵がほとんどないライトノベル、小説を手にするかどうかが一番気になる問題です。
児童書止まりの子もおり、そうなってしまうと【本を継続して読む】がストップしてしまいます。
私もこの児童書から小説への移り変わりの時は一番試行錯誤を繰り返しました。
子ども①は小学3年生でハリーポッターを読みましたが、それも【もの凄く大ヒットして映画化されたファンタジーかつアドベンチャーかつ主人公の成長物語】に惹かれたからです。
3年生や4年生になると【どういう作品か】で読むか読まないかを吟味します。
まず、【子どもが読んでくれそうか、好きそうか】と考えて、好きそうな本を図書館で借りてきて読ませて見るようにしましょう。
好みの本やシリーズに出会うと、【続きが読みたい】と子どもは勝手に読み始めます。
周囲のママさんからおススメされた本、インターネットやメディアや雑誌で取り上げられている本が必ずしも我が子に合うとは限りません。
意外な本が児童書から小説への足がかりになることもあります。
我が家では、一時ホラー系、怖い系の小説にはまった時期がありました。
怖い話は【察して欲しい】という文章なので、読み手の想像力と読解力がないと楽しめません。
怖い話だから大したことない、と一蹴することはできないです。
また、子ども①②が小学生の頃は海外の子ども向けの怖い話、【ホラ-バス】など読んで、小説への礎を作りました。
中学生になってからは二人とも主に直木賞作品、本屋大賞にノミネートされた本を大量に読むようになり、現在に至ります。
ここまでくれば親の読書習慣定着の仕事は終了です。
13、4歳までに本を読む子に育てるには、一番の難所、親が力を入れるべきなのが児童書を離れるタイミングの小学校3年生から4年生頃です。
この時期に【本は楽しい】と感じる作品に出会えるかどうかが、本好きな子になる分岐点になります。