【10歳の壁】親がノータッチだとどうなるのか | 元塾講師 透明教育ママ見参!!

【10歳の壁】親がノータッチだとどうなるのか

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今回は【10歳の壁 親がノータッチだとどうなるのか】と題し、お話していきます。

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ありがとうございます。

 

子育ての難所の一つである10歳の壁は、ちょうど子どもの学力差が出始めるタイミングで学校の授業内容も難しくなります。

さらにいえば、子どもの心も大人へと近づくため反抗期に突入し親に対してつっけんどんな対応をすることも増えるなど親にとってはなかなかシンドイ時期を迎えることになります。

インターネットで検索しても、書店で見かける家庭教育本でも10歳の壁対策に関する情報はかなり入手できます。

これは子どもの成長で色々と悩み、不安を感じる親にとってプラスになることです。

しかし、対策をする前提で語られることが多いことや不安を煽る内容もあったりするでしょう。

あれもこれもしないといけない、と我が子が10歳の壁にあまりぶつかっていなくても大事のように扱ってしまう方もいるかもしれません。

そうなると、大したことではないことを大問題と捉えて大騒ぎして周囲を巻き込むことにもなりかねません。

時には、別の視点で考えてみてください。

別の視点とはどういうことかといえば、『もし、10歳の壁に関して親がノータッチだったら子どもはどうなるのか』という視点です。

 

おそらく、子どもの教育に関心がある方は『10歳の壁を乗り越えるためにこういうことをすると高学年での学びも楽になる』という先を見越して情報を収集して行動に移していると思います。

『何にもしないとどうなるのか』という現実を知っておくと、『そういうのになりたくないから対策を考えないと』と具体的に子どもの性格を踏まえて行動すると、10歳の壁に対して必要以上に恐れることなく対応しやすくなります。

もちろん、10歳前後に何が起きるのかというのは子どもによって違いがあります。

我が家の場合、子ども①は楽な方に逃げたい気持ちが強く、努力することの大切さと楽をしたがることを求めることで成績が低下するということを話をしました。

話をしても、なかなかピンと来なくて結局子ども自身が体験して『これではマズイ』『お母さんの言っていた通りになっている』と気がついて何とか気持ちを立て直していきました。

今も時々思い出しますが、この時に私がノータッチでなにもせずに学年が上がっていったら、おそらく中学受験も失敗して、高校受験も志望校には到達できずにランクを下げていたと思います。

『何もしないとどういうことが起きるのか』という未来を知り、正しく恐れて対処していくようにしましょう。

 

それでは早速、10歳の壁と対峙する子どものサポートなど一切せず、ノータッチだとどうなるのかをご紹介していきます。

 

1.テストの点数が悪くなる

小学校の学びは概ね、小学校3年生頃から学力差が出始めて4年生でクラス内で『あの子は勉強が得意』『勉強が苦手な子』という共通認識を持つようになります。

小学校2年間での学校の学びと家庭学習の差が3年で出て、4年になると学びの内容もさらに難化してくるのでガツンと差が目立ってくるという流れになります。

私も何度か指摘していますが、10歳の壁は10歳、または小学4年生になってから対策することではなく、それより前の段階から『壁を乗り越えるために色々と準備をする』ことが必要です。

急場しのぎで小学4年生から家庭学習を強化して乗り越えることもできますが、その場合は子ども本人のやる気次第で結果も変わってきます。

さて、ノータッチの場合はそうした急いで対策をすることもせずに時間が流れていきます。

子どもの理解力は個人差があり、学校の授業だけで全てを理解する神童タイプの子もわずかながらにいますが、普通は『授業』『学校の宿題』『家の勉強』の3本柱で知識の定着と理解を強化していきます。

 

学年が上がり単元も難しくなると家の勉強量を増やして対応していくわけですが、親がノータッチの子はたいてい、家庭学習が不足気味でどんどん理解できない状態の単元が増えていくことになります。

理解しているかどうかを測るのは小学校のカラーテストがその役割を担っています。

4年生になってもこれといった対策をしていないと、ほぼ間違いなくテストの点数が悪くなります。

もちろん、理科や社会は学習漫画で知識を得ている子はそれなりに良い点数をとれる可能性がありますが、全体的に『思うように点数が取れなくなってきた』『3年生よりも点数が悪い』という現象が起きます。

 

2.学習意欲が全く湧いてこなくなる

テストの点数が悪くなると大抵の子は嫌だな、恥ずかしい、と言う気持ちが増してきます。

その次に、『よし、頑張ろう』という気持ちが出るか、『やっぱり無理だ』と諦めの気持ちが強くなるかが学力の分岐点になります。

点数が低空飛行して焦って勉強をし始める子も中にはいますが、そういう子は90点から80点、そして70点くらいになった頃に『なんとかしないと』と自覚します。

楽な方に流されてしまい『頑張ってもどうにもならない』『賢い子は元から賢いから』と思ってしまう子は、70点をとっても周囲の子も自分と同じように点数を取れていないことに安心して『まだ大丈夫』と思い

その後ズルズルと点数が低下していきます。

 

小学校のカラーテストで70点、さらに60点や50点を取っても、やる気が出てこないと習ってきた単元の総復習をする気力が湧いてこなくなります。

学習量が膨大になっていくと、それを見て『自分には無理だ』と諦めやすくなるので、結果として小学校4年生以降の学びは躓きの連続になっていきます。

一旦、『自分は勉強が出来ない』『復習するのが面倒』という気持ちが芽生えてくると、それを挽回しようとする気力、意欲が湧いてこなくなります。

10歳の壁を乗り越えるには、親は『学習意欲が出てこない』ことを全力で防ぐことが大切です。

そのために、徐々に難しくなる勉強を自力で乗り越えられるよう低学年の頃から家庭学習の定着をして、学校の学びを理解しているか確認をして、必要な教材を準備するということをしていきます。

それでも、10歳の壁にぶつかる子もいるのですから、完全にノータッチだとよほど自己管理が出来ている子ではない限り、勝手に乗り越えられるものではありません。

個人的な考えですが、勉強を親が誘導して素直に子どもが取り組んでくれるのは小学校2年生から3年生くらいまでです。

4年生になると心の成長に伴い、親に反抗することも増えてきて勉強をやらせるというのが難しくなります。

その年頃になると子どもの『やるか』『やらないか』という気持ち次第になり、学習意欲が湧いてこない子に勉強をやらせるというのはかなりハードな作業になります。

子ども任せでいると、学習意欲が湧いてこない状態に追い込みやすく、そういう状態になった時も子どもに手を差し伸べることもなければ、『勉強しない子』になってしまいます。

 

3.学校の授業が分からなくなる

公立小学校の勉強は簡単というイメージを持っている人もいるかもしれません。

とくに中学受験の勉強内容と比較すると仕方がないことですが、受験勉強も土台となっているのは小学校で学んでいるものになります。

そのため、学校の勉強を決して軽んじることはできません。

概ね、学校の勉強は4年生を境目に『分からないな』『難しいな』と感じるようになってきます。

ですから、学校の勉強と宿題だけでなく、家庭学習で理解の定着をしていく必要があります。

しかし、壁を乗り越える対策をしていない子は、そもそも家庭学習の習慣が甘かったりするので難しい単元と対峙した時、それを攻略する術を知りません。

学校の授業が分からないというのは、勉強をして問題を解いて『分かった!』という体験が激減していくことを意味します。

こうなると、子どものやる気が出てくる可能性はかなり低くなります。

小学4年生になると『算数だけ復習すれば何とかなる』というレベルではなくなります。

国語、算数、理科、社会のどの教科でも理解不足の単元が出てきます。

5年生になれば、さらに英語も加わります。

小学校英語は中学英語とは違いますが、それでもカラーテストは行われて授業中に習った表現や英単語の書き取り問題も出ています。

10歳の壁の次は一旦壁はなくなるのかと思いきや、ずっと高い壁がそびえている状況が続くので『小学4年生になって授業が分からなくなった』と感じたら、ノータッチで5年そして6年を迎えると子どもは道を前に進んでもずっと壁と向き合うことになります。

親が何でも誘導して先手を打つのは子どもの自立心を育てることにつながりませんが、放任主義なのもいけません。

ある程度、子どもが自分の意思で勉強に取り組めるようになるまではしっかりサポートをして、段階を見て少しずつ親の手を借りるような機会を減らしていくというのが理想的な親と子の関わり方の一つです。

 

まとめ

10歳の壁というのは親の心をかき乱すワードだと思っています。

ちょうど、中学受験を見据えて塾に入ることを検討する子も増えるタイミングです。

受験をしなくても『学校の勉強が難しくなるから学習塾で基礎学力を鍛えよう』と考える家庭も少しずつ増えてきます。

そして、子どもの心も変化したりと子育ての中でも激動時代になりやすく、親としては悩むことが一気に増えてくるかもしれません。

子どもの成長を改めて考えてみると、10歳というのは中学受験組からすると入試まで2年というタイミングです。高校受験組の子にとっては人生初の受験は5年後に控えています。

子どもはずっと子ども時代が続くと思う傾向がありますが、着実に人生の分岐点が近づいてきています。

そうした中で、10歳の壁という勉強面での難題を親がノータッチで向き合うことの難しさを理解し、その先の未来に向かって子どもがやりたいことを諦めてしまうようなことのないよう、『我が子には何をすべきなのか』と考え、親が勉強面などのサポートをしていくようにしましょう。

 

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