今回は【医学部医学科に進学したいなら絶対に学校を選ばないといけない当たり前すぎる理由】と題してお話をしていきます。
教育系の雑誌や、インターネット上の子ども教育、大学進学実績で必ず話題となるのが「医学部医学科」です。
数ある大学の学部学科の中でも、一番合格するのが難しく、合格実績の多い高校はどこか、と大きく取り上げられています。
合格するのは大変です。
しかし、首都圏や近畿圏のように中学受験が盛んな地域以外、すなわち地方のトップ高校でも現役合格する子もいるのも事実。
割と身近に「知り合いの子が国立大学の医学部医学科に合格した」という話も聞く方もいると思います。
または、地方出身で進学高校を卒業していると先輩や同級生に現役で受かった、と間近でみたという方もいることでしょう。
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高校進学で知らない子もいる事実
さて、医学部医学科つまりはお医者さんになることを本気で目指しているなら、絶対に学校を選ばないといけません。
とくに高校に関しては絶対です。
なぜかというと、高校からは義務教育を離れるので各学校によって使う教科書などが異なるからです。
そんなの知っているよ、と思われる方もいると思いますが、意外と子どもはその事実を知らないことがあります。
義務教育は中学まで、と分かっているけど、やはり大半の中学3年生が高校に進学しているし、受験はあるものの高校は中学の延長という感覚ですよね。
私が塾で仕事をしている時に、その地域の三番手の学校に入学した生徒がいました。
高校生になり、大学進学もあるので、志望する学部を聞いたら、その生徒の夢が「お医者さん」でした。
ハッキリ言って厳しいです。
その学校で一位を取ったとしても。
なぜかというと、やはり毎年国公立の医学部や東大、京都大の合格者を出しているトップ高校とは使用している教科書が異なるからです。
教科書以外にも、副教材ですね。
英単語や数学ではチャートのレベルも使っているものが違う。
トップ高校の中にも、学力のピラミッドがあります。
けれど、それまでの義務教育のように学力の真ん中より下の子に合わせた授業は行われません。
中位から上位層向けなので、授業ペースも早いです。
そうしないと、難関大学を受ける生徒もいるので間に合わないからなんですよね。
医学部医学科のレベルを勘違いする
そして、その生徒よりもものすごく楽観視していた子もいました。
医者になりたいと口で言うものの、学力は通学できる範囲の学校の中で5番手、6番手の高校に受かるかどうか、というレベル。
本気で医者になりたいなら、まずはトップ高校に入れるだけの学力にならないとほぼ不可能だ、と伝えたのですが、ピンとこない。
高校ならどこの高校でもいいので入って、普通に大学受験をして試験にパスすればいいと思っていたのです。
そして、高校によって授業内容も使用している教科書も全く違うことを理解していませんでした。
どのくらい高校によって違いがあるのか
高校によってどのくらい違うのかというと、私の経験談をご紹介しましょう。
高校に入学し、最初の定期テストの前に勉強しようと自治体の図書館に行きました。
すると、図書館の前に偏差値40くらいの高校に進学した中学時代の同級生の男の子がお友達といました。
その子は本とか好きではないので、珍しいなと思い声をかけたら【テストが近いから友達と自習しに来た】と言います。
私が【英語の文法、難しいよね】と何気なく言ったら、その子は【英語はアルファベットとかやっているから楽勝】と・・・。
本当にびっくりして、唖然茫然したんですが、中学1年の最初の頃の英語と同じレベルの勉強を高校1年の春に授業で行っていたのです。
小学校や中学校とは異なり、高校進学の際は入試があって自分が属する学力グループに見合う高校に入ります。
ですから、使用する教科書もカリキュラも異なるので、【医学部医学科に合格して医者になる!】と本気で思っているなら、高校選びがすごく重要になってきます。
簡単に言えば、地方であればその地域のトップ高校に入り、その学校で成績上位者でいる。
それを実現できないと、夢を叶えることは難しいです。
医学部医学科ではないけれど
意外と、高校になると使っている教科書が学校によって違う、ということを知らない子が多いです。
医学部医学科ではないのですが、当時、センター試験を受けて地元の国立大学に進みたいという高校生が塾に来ました。
中学の時にも通っていたけど、高校2年の秋くらいに再度入会した、という子です。
その生徒は、5番手くらいの公立高校に通っていました。
大学に進学する生徒もいるけど、知名度が高くはない、地方にあるような私立大学。そして専門学校に進学する生徒も多い。
使っている英語の教科書を見せてもらったんですけど、当時のセンター試験レベルなのか、というとそうではない。
そもそも、センター試験を受ける生徒を想定しているような教科書ではなかったんですよね。
もう高校2年生になっているので、その場にいた他の高校の生徒、いつも自習室にきていた二番手校の子に教科書を借りて、【他の高校はこういう教科書を使って授業をしている】と現実を見せました。
衝撃を受けていて【うわ〜】と一言言うだけでした。
基本的に、大学受験は誰でも出来ます。
それこそ、私が願書に必要な書類を集めて医学部医学科を受験することは可能です。
しかし、受かるかどうかとなると別問題。
本気で医者になりたいと思っているなら、高校のレベルを限定しないと厳しいです。
地方でしたら、その自治体のナンバーワンの高校に受かることが鉄則です。
使用している教科書も、副教材も全く異なるという事実を、もっと中学生には知ってもらいたいなと思います。