家庭学習を定着させる。継続して勉強するようになる。
この目標を達成するには、何か特別なことが必要なわけではありません。
とにかく行き当たりばったりではなく段取りが成功のカギです。
今回は、我が家でも実践した家庭学習を成功へと導く段取りをご紹介していきます。
Kindle出版しました。
[amazonjs asin=”B0BTNYDVCS” locale=”JP” title=”小3が学力の分岐点: 小4の壁はもう古い 小3の坂道に気をつけて (edumother-books)”]
家庭学習習慣の導入
小学校に入ってから家庭学習の習慣を始める、または検討する方もいます。
個人的にお勧めなのが【就学前から準備する】です。
【小学校に入る前から家で勉強】と聞くと、教育熱心な家庭だけの話と思われるかもしれません。
しかし、どんな家庭でも大切な準備です。
学校の宿題を確実にやる。
家庭学習をやるのが当たり前と思うようにする。
簡単そうで意外と難しく、子どもに丸投げで成功する確率は極めて低いです。
子どもと一緒にドリルを購入する
日本一楽しい入学準備ドリル うんこ入学準備ドリル (うんこドリルシリーズ)
アマゾンなどで買うのが手っ取り早いですが、本屋さんに足を運んで一緒に選びましょう。
そうすることで子ども的にも【勉強する】と自覚するようになります。
親が買ってきて渡してやりましょ、よりは勉強への意識が高い状態で取り組めます。
一冊目、二冊目は一緒に選んで三冊目以降は親が購入するでOKです。
入学準備はしっかりと!就学準備問題集はやるのみ【元塾講師ママも実践】
家庭学習の定着は継続が全て
小学校に入ってから一からやると、かなり大変です。
なぜなら、学校生活への慣れや、疲れなどで中途半端に終わり失敗する恐れがあるからです。
三日坊主という言葉があるように、最初は勢いよくやって一週間経過するとやったりやらなかったりになる。
そうなると家庭学習の定着は難しくなります。
毎日5分、10分ドリルなどに取り組ませる。そう決めたら継続を心がけましょう。
短くても構いません。
継続は力なりです。
リビング学習がおすすめ
そして、必ず親の目が届く範囲で勉強させるようにしてください。
リビング学習という言葉が知れ渡っていますが、勉強習慣が定着していない年齢ではリビング学習が有効です。
我が家でも、子ども①②③全員が目に入る範囲で勉強するようにしていました。
狭い家ということもあり、今でも完全に勉強しているのがすぐに把握できる場所でやっています。
小さい頃から完全なる子ども部屋を作ると、親の把握が難しくなります。
成長すればプライバシーを尊重することも必要な場面がありますが、親の見守りは家庭学習定着を目指す上では絶対に必要です。
何でも親に聞くレベルの問題はNG
勉強は結局は自分でやるものです。
問題を解く場合、何でも親に聞いてくるのはNG。
とくに、ドリルや問題集を購入数歳は子どもに合ったレベルを買い与えることが重要なポイントになってきます。
難しすぎると終始親に聞いてきます。
これでは本末転倒。
自分で解くとどころか、依存心が強くなるからです。
まず、ほとんどの問題を自分で解けるレベルを準備する。
ドンドン解けると子どもも気分が良いです。
その次に、8割程度分かるレベルにする。
教科書ワークなどがベストでしょうか。
[amazonjs asin=”4402302234″ locale=”JP” title=”教科書ぴったりトレーニング 小学2年 算数 東京書籍版(教科書完全対応、オールカラー)”]
力がついてきたら少し応用問題のあるテキストを準備する。
グレードアップ問題集が丁度良いと思います。
こうした段取りや流れを考えることが、子どもの勉強習慣の定着と学力向上そしてやる気を促していきます。
子どもの性格もあるので、スラスラ解くよりはじっくり考えるのが好き、というタイプは少し難易度を上げても良いでしょう。
小学3年生以降からの家庭学習
低学年の頃に家庭学習の習慣が定着しなかった場合、思い立ったが吉日と早めに着手してください。
その場合も、リビング学習など親の目が届く場所でやらせるのが一番です。
自我が芽生えてくるお親への反抗心も出てきて喧嘩ばかりしてしまう。
親としても目に付く場所でやって欲しいと思わないかもしれませんが、監視下で勉強させることが重要です。
小学3年生以降になっても家庭学習を放棄していた子に勉強させるのは至難の業。
口で言うほど簡単ではありません。
ちゃんとできているかどうかを目で確認するのが大切です。
そして、親がガミガミするのは避けましょう。
難しいかもしれませんが、言いたいことをグッと堪えて変化の日が来ることを辛抱強く待ってください。
後発組ということは、それなりの努力と忍耐力が必要になります。
先に家庭学習を定着している同級生に追いつくには、並大抵のことではありません。
サクッと楽して追いつくほど甘くはないです。
親の口出しは子どもの定着具合で判断
就学前や低学年の頃は親が導くのが鉄則。
しかし、学年が上がり家庭学習が確立していくと子ども自身も自分の勉強スタイルが出来上がってきます。
そうなると、少し親は離れて子ども主導に徐々に切り替えていきましょう。
とはいえ、この時点で100%子ども任せは危険。
どのレベルの問題に取り組むかを子どもに判断させるところまからスタートしましょう。
ペースなどは親が確認しつつ、と少しずつ子どもが判断する機会を増やすようにしてください。
勉強する時の注意点
ただ机で勉強するだけでは誰もが優等生になります。
差が出てしまう理由の一つが、集中して取り組んでいるかどうかという点です。
せっかく勉強しているのに、全てが台無しにならないように気をつけましょう。
誘惑を排除する
家庭学習を進めて行くとき、勉強する時に周りにゲームや漫画など中断させてしまう誘惑を排除しましょう。
人間は誰しも楽しいことをしたいです。
辛抱する度合いは人により様々。辛抱強い子なら平気かもしれませんが、誘惑に負けてしまう子は集中力が途切れてしまいます。
なるべく集中して勉強ん励んでほしいのなら、机周りの断捨離を行いましょう。
殺風景すぎるのは逆効果になるので、ほどよく片づけをしつつ誘惑物を除去するが理想的です。
我が家でも、近くに漫画や読みかけの本が置いてあるとすぐに飛びつきます。
または、宿題などをサッサと片づけて漫画に飛びつきます。
何もなければ時間をかけて解くところが、時間短縮で終わらせてしまうと・・・。
そんなこともあり、漫画や本を一か所に集めておくようにしました。
時間を気にさせる
子どもの頃はあまり時間を気にしません。
時間は無限にあると思っているからです。
しかし、現実はそうではありませんよね。
子ども①は夢中になると時間を全く気にしない性格の子。
そんなこともあり、我が家には置き時計が普通の家よりも多くあります・笑。
時間の流れを気にすることで【やるべきことをやらないとどうなるか】を考えるようになります。
宿題をやらないと自由時間が無くなる。
時の流れを感じさせると【勉強する時間を確保しないと】と思うようになります。
三日坊主を回避させる
家庭学習の定着は継続が何より大切です。
とくに理由がないから【昨日頑張ったから今日はいいよ】と親が休ませるような言動は控えましょう。
定着はけっこう困難なため、三日坊主にならないよう気をつけてください。
連続〇日勉強したら好きなお菓子を買う、という作戦などが効果的です。
【秘密にしたい!】小学校1年生・家庭学習をどうやって身につけさせたかを大公開
一度休んでしまうと、もう一度勉強に立ち上がるのはエネルギーが必要です。
他人と比較をしない
家庭学習をしていると、知り合いの子と比較したりするのはデメリットしかありません。
【あの子は中学生レベルの英語を解いている】
【分数の計算もできるみたい】
グサリと心に刺さるだけで、子どものやる気にプラスになることはほぼありません。
自分のペースを確立させるには、他の子との比較はNGです。
多くを求めすぎない
私自身、小学校入学と同時に宿題など丸投げ状態でした。
親が宿題を確認したりすることはほぼなく、勉強しない子へと成長。
小学生になったから自分で勝手に勉強することはありません。
親が誘導して家庭学習の習慣を定着させることが本当に大切です。
それと同時に、あまりにも多くを求めないでください。
何でも完璧に出来るまで勉強させる。
寝る時間を削らせて勉強させる。
ただ勉強嫌いにさせるだけです。
そして、学年が上がれば勝手に勉強するのを期待してはいけません。
最初は大変ですが、家庭学習の習慣を定着させることに力を注ぎましょう。
軌道に乗れば子どもが勝手に勉強するようになります。
最初は夢みたいに思うかもしれませんが、家庭学習の習慣定着を図っていきましょう!